月の少年のSecret book   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
愛ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。

それではどうぞ。



記憶43 宮下愛

とある休日。宮下家、愛の部屋にて。

 

「ねぇねぇ、見てこれ!」

「? えっと……イベント出演者募集のサイト?」

 

宮下愛(みやしたあい)と調べ物がてら何気なくパソコンを見ていたら、彼女がとあるサイトを見つけて目を通す悠里。

 

それはイベント出演者募集のサイトだった。

 

「改めて調べてみるとさぁ、スクールアイドルって色々なイベントに出てるんだね。牧場とか釣り堀とか、美術館のイベントなんかもあったよ」

「まぁ、そういう意味では変わったイベントもいっぱいあるよね。僕が聞いた事あるのだと、卒業式にサプライズ出演、有名な温泉の宣伝とか……」

 

あとは何だっけか?と悠里が軽く考えると、あぁ思い出したと口を開く。

 

「あとは結婚式とか」

「え、結婚式にも出ちゃうの!?」

 

それを聞いて驚きの表情をする愛。

 

「と言っても、結婚したのが知り合いの人で、披露宴でパフォーマンスをしたって話は友達から聞いた事あるよ。あとはウェディングイベントにゲスト出演したりとかね」

 

後者の方はそのウェディングイベントの内容にもよるけどね?と悠里は付け足す。

 

「へえ~! 結婚式でパフォーマンスかぁ。なんかイイね。幸せな2人へ歌をプレゼント! 愛さんもそういうのやってみたいな」

「とりあえずそれ関連ができないか探してみる? …あ、でも今の時期ってそんな都合よく式を挙げる予定の人達っていたかな……?」

「あっ! じゃあさ、イベントで歌うのは?」

 

愛の言葉に悠里がどういう事?みたいな表情をしてたので、説明を続ける。

 

「ウェディングイベントにスクールアイドルが出た事あるって、ゆうりんさっき言ってたじゃん! そういうとこで歌えないかな?」

「ああ、そういう意味ね。出演させてもらえそうなイベント、探そっか」

「うん!」

 

説明を理解した悠里は早速、パソコンに『結婚式』『イベント』で検索ワードをかける。

 

「やっぱりそういうイベントって、結婚式場でやるのかな」

「最近のは割と場所は豊富だよ。式場やホールでやったりはもちろん、貸し切りのフェリーとか他にも色々とあるよ。愛ちゃんはどっちがいいの?」

「ん~~、大事なのはお祝いする気持ちだし、どんな場所でも全力でやるけど……せっかくだし、結婚式場で歌ってみたいな~!」

「式場ね。…結構たくさん出てきてびっくりなんだけど」

 

そんな話をしながら検索を更に絞り込むと、あら不思議。悠里が予想してた以上の式場がたくさん出てきた。

 

「見せて見せて! おお~、こんなにあるんだ! あ、ここのチャペル可愛い~♪」

「…お、レストランで挙式もある。ケーキ入刀の体験もさせてくれるのか。色々あるね~」

「こっちはゲストハウスウェディング……家を貸し切って結婚式するの? すごーい、面白そう! 庭広い! めっちゃオシャレ!」

「…ゲストハウスの貸し切りは思い切ったね……」

 

最近のはほんとに色んなのがあるな~と思いながら悠里が他のも見ていると……

 

「……ふふっ」

「…どしたの?」

 

隣から視線を感じたので、愛を見ると何故か悠里を見ながら笑っていた。

 

「いや、なんかさ、こうして2人で結婚式場を探すって……まるで、アタシ達が結婚式挙げるみたいだよね」

「……」

「あ、あ……いや、ゆうりん、えっと今のは……(ヤバい! ヤバい! ゆうりんの前で何言ってんのアタシ!? 今の絶対に昨日の話も相まって言っちゃったじゃん!?)」

 

ここで愛、自分が悠里にとんでもない事を言ってしまった事に気づく。実は昨日、他の2年生組の4人と一緒に服のサイズ云々をしてた際に、意外に盛り上がりウェディングドレスもいいよね~的な話を遅くまでしていたのだ。

 

そして何故かそのノリで今の発言をしてしまったのだ。ちなみに服のサイズ云々の発端の原因は悠里なのだが。

 

「イベントで探してる的な意味で?」

「……愛さん、結構マジなんですけど」

「…そっか」

 

そう答えた悠里は持参してたポーチからメモ帳を取り出し、何かをサラサラと書き込む。書き終わったのか、メモ帳を手紙風に折りたたみ、それを愛に渡す。

 

「これ……今読んでもいい?」

「ご自由に」

 

渡された紙を読んでもいいかと愛が訊くと、悠里はいつもの表情。そして紙を開く。

 

そこには『()()()()()を養えるまでもうちょいかかりそうだから、それでも良いなら待ってて』と書かれていた。

 

「ん」

「…今度はどしたの? 急に僕の腕を組んだりなんかして」

「……アタシだけドキドキするの、なんかズルい。悔しいから、このままゆうりんにくっついてやる」

「えー……?」

「他のみんなもそうだけど……いつか、きちんとアタシからもゆうりんに伝えるからね」

 

さっきの手紙の意味は愛にも伝わってる筈なので、とりあえず今は愛の気が済むまでさせてあげるかと思う悠里なのであった。




読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
ちなみに今回の誕生日回の時系列は、今年書いた侑ちゃんの誕生日回の続きだったりします。
次回の投稿日は、穂乃果ちゃんの誕生日になります。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。
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