せつ菜ちゃん、誕生日おめでとう。
楽しんでいただけると嬉しいです。
それではどうぞ。
とある平日の放課後。
「……こ、これは本当の事を言わなきゃダメですか?」
「うんうん、そうだね~……言わなきゃダメかもね~?」
「う……ですよね」
ちなみにまだ部室にはまだ誰も来てない。廊下を歩いてたところ、せつ菜に捕まってしまい、みんなが来るまでの間、悠里に話し相手になってほしいと彼女にお願いされたので、今に至る。
何故か目を輝かせながら。
そして更に付け加えるなら、話の流れでビデオカメラ無しバージョンの『スクールアイドルの自己紹介』でもしてみる?って事になったのだ。
「でも、スクールアイドルはみんなに夢を与える存在ですし……」
言いにくい事でもあるのか、ハイ……正直に言いますと観念した表情のせつ菜。
「料理を作って、ます!」
「…………」
「ちょっ、なんで悠里さん、黙っちゃうんですか!?」
「…いや、その……せつ菜ちゃんの答えが、あまりに予想外な答えだったから……思わずね? とりあえず……続けて?」
予想斜めの答えに悠里は思わず黙ってしまう……というより、それって言いにくい事なのか?のという疑問が強かったからである。
「この間家庭科実習で作ったものが、なんでか教科書通りにいかなかったんですよね……。おかしいなあって思って……」
なので、リベンジ中なんですと答えるせつ菜。
「……あ、もちろん、スクールアイドルのレッスンが終わったあとで、ですけどね」
「…いい心掛けだけど、そういう問題じゃないよ。教科書通りにいかないって逆に気になるんだけど……」
余程の事をしない限り、せつ菜が教科書通りに料理が作れないという点に悠里は引っかかったが……
「……(あ、そういえば
とある幼馴染みが言ってた事に加え、かなり前にせつ菜達と家庭科室で料理の件を思い出した悠里。
それは……
せつ菜は料理をする際、隣にコーチが居ればちゃんと作れるが、
仮にそうだったとしても、悠里は彼女の作った料理を残さずに食べきる自信がある。
「料理は慣れだって言いますし、まずは慣れなきゃって思って、とにかくキッチンに立つようにしています」
「…ほうほう……」
「でも挑戦しているのは、まだ……失敗しない、
「……(か、簡単なメニュー?)」
しょんぼりしながらも言うせつ菜だが、寧ろ、彼女の簡単なメニューとは何なのか?と悠里は思った。
「それでも成功率が低いんですけど、諦めずに、何度も挑戦していたら、いつか成功率100%になると思うんですよね!」
「…うんうん、そうだね。挑戦し続けるのは良い事だね……」
諦めずに何度も挑戦し続けるのは素晴らしい心掛けだが……かと言ってイコール料理が上手くなるかは別の問題かもしれないが。
「だから、もし美味しいものが作れたら……」
「?」
「悠里さんに食べてもらいたいなって、思ってるんです! 楽しみにしていてくださいね!」
「うん、その時は楽しみにしてるよ……」
せつ菜に笑顔でそんな事を言われたら、断れないじゃんかと心の中で思う悠里なのであった。
読んでいただきありがとうございます。
なんとか間に合って良かったです……(苦笑)
次回の投稿は、ことりちゃんの誕生日になると思います。
頑張りますので、よろしくお願いします。
本日はありがとうございました。