昼休みになった。シンジは、職員食堂に向かう。司令になってからもあまり変わらない習慣だ。ワーキングランチは別として、司令室で食事を取ることはあまりない。ネルフは軍事組織だが、かしこまった席以外では、敬礼や答礼はあまりしない。すれ違う職員たちの会釈に会釈で返しながら、シンジはそばうどんコーナーに立って、食券を渡し素うどんを受け取った。
シンジは食堂のおばさんにも、清掃の業者さんにも、新人職員にも丁寧に挨拶や会釈をする。当たり前の事だが、自分が偉いのではなく、単に父親の裏死海文書の力でズルをして今の地位に就いたのだと分かっているからだ。アスカを守るためでなかったら、決して選ばなかった道だ。
「……ん」
アスカが近付いてきたシンジに気づいて、顔を上げた。シンジから声を掛ける。
「約束……守ってくれたんだね」
職員食堂の奥の席で、アスカが人待ち顔で頬杖をつき、一人テーブルに着いていた。目の前にはちょこんとサラダの小皿が一つ。
向かいの席に財布を置き、シンジの席を確保してくれていたようだ。そして、流石にそんなアスカが誰を待っているのかは、職員で察せられないものはいないので、誰も同じテーブルには近寄ろうとしない。まあ、職員数より明らかに広すぎる、国際機関仕様の職員食堂だから、誰もそれで困るわけではなかった。
アスカが財布を取り、シンジが席についた。
「あんたじゃあるまいし。あたしはいつだって約束をまもるわよ」
「……ごめん、僕とは違うよね……」
その言葉にシンジは一気に暗くなった。まさか、過去の「守れなかった約束」を気に病んでいる?例えば松代での、アレとか……そんな積もりじゃないのにと、アスカはまた地雷を踏んでしまったのかと顔を曇らせた。
「だからそうやって一々深刻な顔をするなっての……。ちょっとした皮肉でしょ。あんた何年アタシの男やってんのよ」
「そうだね、僕、アスカの男なんだ……一応」
「一応、みたいな認識で、何千回も寝られたらたまらないわよ。あんたはれっきとした、惣流・アスカ・ラングレーの男でしょ」
シンジがいろんなことに失敗して、自信が持てなくて、悩み苦しんでいても、せめて、惣流アスカの男であるという誰にも否定できない事実くらいには誇りや自信を持てばいいと、アスカは思うのだ。だって、そんな男は世界でただ一人、シンジしかいないのだから。
「アタシの男として十八年もやってきたんだから、アタシがガミガミ言ったり、嫌みや皮肉を言ったりするのはそういう性格なんだって分かってるわよね?アタシは可愛げがない性格なの」
すると、シンジが口の中でもごもごいってるので、余計にアスカはイライラした。
「何よ……言いたいことがあるならはっきり言えば」
「その……アスカは性格、可愛いよ」
「……ふ、ふん」
慣れつけないことを言うシンジに、当惑したアスカの両頬が熱くなる。
「そ……そりゃ、あんたが物好きなだけでしょ……アタシしか女を知らないから、唯一知ってる女に、のぼせてんのよ……あんたに女を見る目があるもんか」
「のぼせてるといえばそうかも知れないけど、誰が素敵かぐらいは……分かるよ。アスカは優しいし、ガミガミ言うのだって僕のためだって分かるよ……それに。そういうの良くないよ……アスカが言ってたじゃないか。人が夢中な物を貶すな、って」
確かにアスカはシンジにそう言った。アタシがシンジを好きなのを知ってるのに自分で自分の悪口を言うな、自虐はあんたを好きな人を傷つけるのよ、と。これも立場をひっくり返しただけで、同じことになるのか。
「それに……僕、こういうこと言うの、馴れてないから、すこし勇気を出したんだ。だから─」
「……ごめん、シンジ。悪かった。あんたのアタシへの想い、侮辱したらいけないわよね」
「うん」
─よく考えたら、シンジがアタシへの想いを打ち明けるなんて、めったに無いことなのに。それを否定して掛かるなんて、素直じゃないにも程があるわね、アタシ。
「なかなかうまく行かないわね……アタシたち」
アスカは寂しそうにシンジの顔を見やった。
それでも、朝よりはちゃんと話が出来ている。アスカも霧島の腕の中で涙を流して少し気持ちが落ち着いたようだ。
普通なら、これだけ互いに想いのたけを伝え合い、身体も結ばれているなら、今すぐだってハッピーエンドにならないのがおかしいくらいだ。でも、アスカとシンジのこじれた関係性はもう普通ではない。
ちょっとした悪戯心混じりにアスカは口パクで、シンジに向かって呟いた。
(愛してる)
シンジに伝わるかどうか不安だったが、シンジは申し訳なそうに目を伏せた。
「僕もだよ……」
─お互いに愛してるからって、アタシたち何も出来ないものね。恋人にさえなれない。だから、ずっとずっと寂しいんだ。
◆
「……ま、とにかく、アタシの皮肉ぐらいは受け流してもらわなくちゃ……少しは心を強く持つの。男の子でしょ」
ね?とアスカは腕を伸ばして、シンジの片耳を触る。
「それとも、下にツイてるモノは飾り?」
と、小声で囁いて、視線を下に誘導し、また皮肉ると、
「飾りじゃないよ……アスカ、知ってるでしょ」
とシンジは少し恥ずかしそうにした。
「まーね。毎週、愉しませて貰ってるからね」
意味ありげな視線を投げ、アスカはふふと笑う。そんな二人だけに通用する艶っぽいやり取りのあと、しかし、シンジは真顔になる。
「でも。アスカだから……アスカの気持ちだから不安になる。今日だって、あんな風に昼を誘ったから、アスカはむしろ昼に顔を出さないんじゃないかと思った。僕を避けて。だからアスカの顔を見るまで怖くてたまらなかった……アスカにはもう嫌われたくないから」
シンジの中で想像するアスカのシンジへの気持ちは、あの赤い海の浜辺からスタートしている。気持ち悪いと言われて完全に拒絶されたと感じ、それでも頬に当てられた手に優しさを感じた。だから、アスカを殺すのをやめた。きっと、あの手の優しさが無ければシンジはアスカをあのまま殺していた。だから、シンジは自分を許せない。あの時踏みとどまったのは、アスカのおかげだ。アスカが優しさをくれたから殺さなかった。つまり、優しさの見返りに彼女の命を見逃したのだ。アスカがシンジに何もくれなかったなら、きっと殺していた。僕は……だから最低だ。人殺しと何も変わりはしない。アスカに嫌われて当然だ。
しかし、その後、アスカに純潔を与えられてシンジはひどく混乱した。アスカは僕に優しくしてくれる。アスカを救わず、酷い事をした僕なのに、アスカは愛してくれている。だから、僕はもうアスカには嫌われたくない。
「あのね。そもそもアタシはあんたを嫌ってないから……たぶん世界の中で、他の人間がみんなあんたを裏切っても、最後に残るのはアタシだよ。それは信じてもらわなきゃ……」
たとえ、愛が冷め、シンジのことを好きじゃなくなったって。シンジのことを嫌いにはならない。なりたくても、なれない。別れたってきっと引きずってしまう。その後の人生に100%の幸せなんかあり得ない。だから別れたくはない。
アスカはそれから、手元にサラダを引き寄せ、もそもそと食べ始める。シンジはうどんが伸びるのも構わず、その様子をしばらく眺めている。アスカの顔に違和感を感じたからだ。
「あの……もしかしてアスカ、また泣いた?」
シンジはアスカの頬に涙が乾いた跡、そして泣き腫らした目許の赤さを僅かに認めて、恐る恐る訊ねる。
「あれ、ちゃんと拭いたのに……残ってた?……うん、まぁね……」
「やっぱり、僕のせい……だよね」
アスカはそれに、少しおちゃらけて答える。
「そりゃアタシが泣くのは愛しいシンちゃんの事ばかりよ……しょうがないでしょ、泣けちゃったんだから。乙女には色々ある」
しかし、最後に言葉を結んだときにはアスカの顔は真剣だった。
「ごめん、いつも苦しませて。アスカはこんなに綺麗で素敵なのに、僕からは何一つ幸せをあげられない……。アスカの口から愛人だなんて言わせたくない。言わせたくないけど……」
「愛人は事実だから別にいいのよ。つらいのはシンジとのあいだに何一つ確かなものがないってこと……十八年間、何して来たんだろうねアタシたち、って話」
「……そうだね……」
それからシンジは押し黙って、湧き上がる感情をこらえているようだった。
「だから、そんな泣きそうな顔しなさんなって。前にも言ったけど、シンちゃんはメンタル細いんだから、自分の事だけ心配してればいいよ。アタシの事まで心配したらキャパ超えちゃうでしょ。あんたがキャパ超えしたら、けっきょく面倒見るのアタシなんだから……」
アスカからの皮肉程度は受け流せるようになって欲しいが、それ以上の強さをシンジに求めるのは酷だとアスカは思っている。
「僕には、アスカを心配する資格、ないのかな……」
また資格か……。惣流・アスカ・ラングレーを愛する事は別に免許制ではないのに。どちらかというとアスカによる許可制なのだ。その許可はシンジにしか発行されない。
「そりゃ、あんたはアタシの夫ではない、でもアタシの男なんだから、心配する資格はあるわよ。でも無理しない方がいい。アタシはずっとあんたがかわいそうだと思ってる。心が弱くて気の毒で……代われるならあんたに代わってあげたいわよ」
「でも……!アスカだって、別にメンタル強くはないじゃないか。アスカだって壊れたこと……あるじゃないか……」
……自宅の風呂と廃墟の風呂を混同するぐらい錯乱して。保安部が護衛してなければ、確かにあの頃のアタシは誰かにどうにかされていたかも知れない。一歩間違えば、シンジの顔を正面から見れないような辱め─貞操を汚され、凌辱を受けていた恐れさえあったのだ。
シンジは当時、その事を何も知らなかったが、今は子安から提供を受けたネルフドキュメントで、アタシがシンジのことを知っているように、あの頃の全てを知っている。
「アスカだって、別に強くなんかないのに─強い振り、しないでよ……」
「─だって、あんたを守りたいんだもの。だからアタシは強くなくちゃいけない。もう壊れてる暇なんか無いのよ。あんたはアタシがずっと守ってあげる。だからあんたはアタシではなく自分のことだけ考えて」
それがシンジのプライドを傷つけるのだとしても、アタシはシンジを守ってあげたい。
「……守ってくれるより、助けて欲しいんだ」
「え?」
それは、シンジの口から出る言葉としては意外なものだった。拒絶でもなければ、拗ねでも甘えでもなく。
「アスカがこの間、言ってたよね。つらかったらアタシに吐き出せばいいし、迷ったらアタシに相談すればいい、って。だから……本当は色々相談したいんだ。僕がアスカに求めてるのは身体だけじゃないよ。そう思わせてしまってるのなら、僕が悪いんだ。アスカは本当はもっと凄い人なんだから」
「……シンジ」
うん……と、シンジが静かに頷いた。アスカはシンジの言葉をもう一度リフレインしたくて、同じことを尋ねる。
「ね……アタシ、本当に顔や身体以外にあんたにとって価値ある?」
「当たり前じゃないか……身体のことは、僕がアスカに甘えているだけで……繋がっていたいだけなんだ、絆として。そりゃ、性欲がそこにないとは言わないけど……」
「性欲はあってもいいのよ、むしろ無かったら困る」
中学生の潔癖な性愛感には用はない。アスカだって、大人だ。
確かにシンジはずっと前からアスカのことを、科学者として軍人として尊敬してくれている。それはアスカにとっての救いだった。ミサトの家に同居していた頃の、特に、お互いがギクシャクし始めた頃のシンジはアスカを自慰行為の対象にするだけだった。性欲はあっていいが、性欲だけだと悲しい。人間に対する敬意と尊敬がなければつらい。そういう点では、サードインパクト後のシンジ……アスカと結ばれた後のシンジは、同じように臆病であっても、それ以前のシンジとは少し違うのかも知れなかった。
「……アスカが外での仕事苦手そうなら、僕のお嫁さんをやってもらっていたよ。でもそうじゃないから、ネルフで働いてもらってる」
「んなっ……」
ちょっと間をおいて、それはシンジの下手くそな軽口だと気づいたけど、泣き出しそうになった。なんて事を言うのよ……。
バカシンジは本当にバカだ。
「ちぇっ……それなら、仕事なんか出来ない方が得だったじゃん、損したわ……」
少し潤んだ声でアスカは、大げさに拗ねているような口調で愚痴って見せる。
「……あの、冗談だから……泣いたりしないでね……」
「うん、分かってる……大丈夫。アタシは強いから」
「さすがに無神経だったよね……ごめん」
─シンジも指摘してくれたように、アタシは本当は強くなんかない。強くなければと思ってるだけだ。泣きそうだけど、こんな事で泣いてたら、シンジと一緒には生きていけない。強くならなくちゃ。
「でもそんな冗談をかますなら、一つだけ約束してよ」
「約束?」
「例え、今生では無理でも、生まれ変わったら、絶対にアタシをあんたのお嫁さんにしてよ」
「……アスカ。そんなの……」
シンジは絶句している。今でも時々来世で結ばれようという話は出るが、それはお互いの心をかきむしるような愁嘆場での話で、平穏な日常の場面においてではない。だから、シンジもつらくなる。
「なーんてね。……冗談よ。あんたの無神経ジョークの仕返し。ズキッとした?胸が痛むでしょ。アタシそれだけ悩んでるんだよ」
「うん……」
「ま、さしあたっては来世より、今の人生、なんとかしなさいな」
アスカは少し遠い目をして、話を続ける。
「悩みを突き抜けて、喜びに到れっていう言葉がアタシの国にはあるのよ、……Durch Leiden Zur Freude.ってね。シンジがいつも悩んで苦しんでるのは分かるけど、少しはその先の喜びの事を考えたらいい。だってそこにはアタシが絡んでるのよ。あんたが、苦しみ続けて、その先の喜びに到れないのなら、多分アタシは昔みたいに一緒に心中でも考えるしかない」
そして、アスカは第九交響曲の第四楽章、いわゆる歓喜の歌を鼻歌でふんふんと口ずさみ始める。
なぜなら、さきほどの言葉はベートーヴェンの言葉だから。音楽家なのに耳が聞こえなくなって、絶望し、死をも考えたベートーヴェンが、シンジとの心中さえも度々考えた自分に重なるようにアスカには思える。
エヴァンゲリオンに乗って、死を覚悟して戦って、シンジともずっとずっと傷つけあって、心身ともにズタズタに破壊され、苦しめられてきた自分。サードインパクト後も、引き続きシンジとの関係に懊悩し、苦しんできた。それなのに、もしもシンジとは最終的に結ばれないとしたら、アタシの人生ってけっきょく何だったんだ?とアスカは思う。
少なくとも、長い苦しみの先には、今まで苦しんだ分だけの歓喜があるのだと信じなければやっていられない。
だから、「悩みを突き抜けて、喜びに到れ」というのは、シンジへの言葉だけではなく、アスカ自身に対して向けた言葉でもあった。自分への叱咤激励でもあった。ベートーヴェンだって、その後、第九を─歓喜の歌をつくりあげたんじゃないか。ちゃんと、喜びに到ったんじゃないか。
そういえば、歓喜の歌の一節にはこんな歌詞もあるのよね、とアスカは思い出して、ドイツ語歌詞を節に乗せて口ずさむ。
Wer ein holdes Weib errungen,
Mische seinen Jubel ein!
美しき妻を勝ち取りしものよ
歓喜の声を交えよ!
アスカからの欲求や求愛に押し切られるのではなく、シンジがアスカを能動的に勝ち取って、自分の心からの喜びの声を上げて欲しいのだ。
シンジが自分自身の幸せを自ら勝ち取ってほしいのだ。その幸せは当然自分との未来にある、とアスカは未だに信じている。
◆
「あの……サラダ一つで足りるの?」
アスカがサラダに半分ほど、手を付けたところでシンジが言った。
そういうシンジも相変わらず素うどんだ。お野菜とか、ちゃんとした物、食べないといけないのにな……
「……これは、あんたが怖がってるのと同じよ。」
「え?」
「つまりは、あんたがアタシに嫌われるのかも知れないって恐れてたのと同じこと。アタシだって、太ってあんたに嫌われたりしたくない。だから……こうやって食事を抜く。もっと食べたくてもダイエットする」
「僕……そんなの気にしないのに」
シンジは頭を掻いて、困惑した。アスカが太ってるとか痩せてるとか気にした事もなかった。アスカの外見よりも、与えてくれる優しさや、いっそ男の子のような凛々しさ、年齢離れした聡明さが好きだった。可愛い声が好きだった。顔は多分好きだと思うけど、それはその顔がアスカそのものだからだ。その顔を見れば、アスカの全体が思い浮かぶからだ。
「そう。だからあんたが諸々恐れて、アタシに嫌われるかも知れないって怯えてるのも同じことだよ。気にせずサラダ以外も食べればいいのに、そんな事で嫌ったりしないんだから、って言うのがアタシがずっとずっと前からあんたに言いたいことなの。だから、サラダだけにしたの。……あんたが分かったのなら、これはシンジにあげる。食べかけだけど、別に気にする仲でもないわよね。あんたがおデブちゃんな愛人でも良いらしいから、アタシはB定食頼んでくるから。……泣いて、喋って、恋をして……なんだか、とってもお腹空いちゃった!」
「……うん」
アスカが元気になったようで良かった。シンジも少し気鬱が晴れたような気分になる。二人の気持ちは合わせ鏡のようで、どちらかが沈むと、お互いに暗くなる。どちらかが明るくなれば、二人とも爽やかな気分になれる。
「言っておくけど、アタシが元気になったのは、バカシンジのおかげだから」
「……僕の……?」
「アタシが落ち込むのも、立ち直るのも、ずっとシンジが原因だよ」
アスカが立ち上がって、静かに、しかし、微笑みながら、シンジを見下ろしていた。だから、シンジの責任は重大なんだよ、と無言で告げるように。
「顔を見て、色々お話をするだけでも、元気になれる。アタシたち、やっぱり友達から始めるべきだったんだよ。今更遅いけどさ。まずはお友達から……って男女交際のセオリー、意外に、大切な事だったんだね。シンジ、いつまでも友達でいてね」
端から聞いてると、男女の仲の進展を断るような台詞に聞こえるが、アスカにとってはそうではなかった。シンジと恋人や夫婦になれたとしても、そうなれればこそ、ずっとシンジと友達や親友でいたい。
「あのさ、アスカ」
「ん?」
「さっきの助けて欲しいって話。本気で頼みたい事がある」
「……それって仕事の話?」
「そうとも言えるけど……アイの事だ」
シンジが真剣な顔をしてるから、これはB定食はお預けかしらと、アスカは再び腰を下ろした。