======
「俺は、玉狛の人間として。
「俺はもう誰も涙を流さないで良いような世界を作りたい。もう誰も俺のような、失う悲しみを知らないで済むような世界を作りたい」
「そのために手を取り合う。小さな力だけなら、ただ奪われる未来だけしかないのかもしれない。それでも手を取りあえば。それは集まって、大きな力になる」
「大きくなった力は、
「たとえその過程に、誰かを傷つけようとする”悪意”があろうとも、誰かを守りたいとする”善意”もまたあるはずだから。俺はその”善意”を信じてこの道を往く」
「俺が、ここから始める。誰も泣かないで済むような、平和な世界を。玉狛から、作り始めてみせる」
「それが、俺の答え。俺の目指す、俺の理想」
======
======
「そっか。なら迅さんが来るまで話そうか。あの人のことだから話終わるまで来そうにないけどさ」
「実はを言うとさ。俺、ほんの少しまで
「ん、どう言うこと?」
「もともと俺は四年前にボーダーに入っていたそうなんだが、まあ1年ちょっと前に事故に遭ってな。最近まで昏睡して、起きた時には記憶喪失になってた」
「起きた時には、住み慣れていたはずの街が戦場になってた。一応起きてすぐに迅さんがいて、説明されたから大きく混乱することはなかったけど」
「その時に、
「その後色々考えてボーダーに入ることを決めたんだが。俺は、玉狛に入るって決めた時は、ただ簡単に
「ある意味無知だったんだ。なんとなく、勝手な自信があってな。でも、お前の言ってたさっきの件」
「イルガーの爆撃の件?」
「そう、その件だ。あれで、十八人死亡している。それだけじゃなくて自分で身をもって体験して、そこでやっと自覚したんだ。簡単に
「俺がさっき
「嫌いじゃないんだ」
「そうだな。それでも嫌いだって表現できないのは多分、迅さんがいるからだと思う」
「迅さんが信じる、手を取り合えるって言ってる存在を俺も信じたいとどこかで思ってる。だから嫌いになりきれない。それにな」
「
「だから、嫌いになりきれない?」
「ああ、なりきれない」
「……今は、玉狛になんでいるの?」
「そうだな。さっきの件で色々考えて、簡単に手を取りあえないことはよくわかった。だから今俺が玉狛にいるのはある目標があるからだ」
「目標って?」
「平和な世界を、誰も泣かずに済むような世界を俺は創りたい。そのために…。まだ、想像しかできてないんだがな。俺は
「連合か……」
「
「俺はそれを作って、もう誰も俺みたいに泣かないで済むようにしたい」
「向こうから来たお前からしたら、実現するのは難しいと思うか。」
「んー、色々難しいと思うよ」
「そうか。まあそれでも………」
「やるんだね」
「ああ、やってみせる。絶対にだ。俺は平和を願う、“善意”を信じてこの先を往く」
======
「決めたんだ。もう誰も、泣かないようにするために」
こんな会話、いつあったか?てなってたら
見据えるは最善の未来ー①(https://syosetu.org/novel/253810/23.html)と交差する運命(https://syosetu.org/novel/253810/24.html)を読み返していただければ。
一部だけ会話を飛ばしているんですが、その会話がこれです。
1年以上前に投稿した話の空白部分がうまく機能するわけないだろうがバカめ(自虐)。