新機動武闘伝 GガンダムSEED Destiny   作:カンナム

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みなさん、あの恐ろしいデビルガンダムを、退けたキラとキョウジ。

ですが、あの程度で倒せたとは思えない彼らは、オーブ代表カガリ・ユラ・アスハを招き、シャイニングガンダムの戦闘記録データを見るのです。

そこに映し出された映像は、キラの心に希望の光を与えるのでした!!

それでは、ガンダムファイト、レディー、ゴー!!




第15話 激闘の記憶 誇り高きガンダム

デビルガンダムとの激闘を終え、一息つくキラ達とキョウジ。

 

 

 

引っ越したシェルターで、彼らは現在の状況とデビルガンダムの行方について話し合っていた。

 

 

 

「ーーおそらく、あの悪魔のようなMSは生きているはずです」

 

 

 

戦闘で得た記録データを見直しながら、キラの言葉に皆が頷きあう。

 

 

 

「ーーパイロットさえ倒せば、どうにかなると思っていたが、思い返せばコクピットを貫かれても、平気だったんだったな」

 

 

 

バルドフェルドが、フーッと溜息を吐きながら、記録データを見直す。

 

その横でラクスが口を開いた。

 

 

 

 

 

「シャイニングガンダム、でしたか。キョウジさんの駆るガンダム。

 

あのガンダムは、デビルガンダムを倒したことがあるのですよね?」

 

 

 

「ああ。ドモンは二回、デビルガンダムを倒している」

 

 

 

「いったい、どうやってーー?」

 

 

 

「シャイニングガンダムの戦闘データ……。それを見れれば、ドモンがどうやってデビルガンダムを倒したのか、キラたちにも見せられるはずだ」

 

 

 

ラクスの言葉に返しながら、キョウジは静かに弟を思い返し、答えた。

 

その彼の答えに、キラが身を乗り出す。

 

 

 

「本当ですか!?」

 

「ああ。少し待ってくれ」

 

 

 

そう言うと、キョウジは一旦その場を離れた。

 

 

 

数分後、ディスクを手に戻ってくる。

 

 

 

「とりあえず、この記憶媒体に移しておいた。これで見れるはずだ」

 

 

 

「興味深いね。異世界のガンダムの戦いの記録か」

 

 

 

キョウジの持つディスクにバルドフェルドは、興味津々だった。

 

 

 

皆の前で、ディスクを挿入し、画像に写そうとしたところで、キラが手を上げた。

 

 

 

「あ、キョウジさん。ちょっと待ってもらえますか」

 

「なんだ、キラ?」

 

「もう一人、このデータを見てほしい人がいるんです。彼女を呼んでいるので、もう少し待ってください。すぐに来ますから」

 

 

 

そう言いながら、キラはその場を離れていった。

 

 

 

しばらくして、キラともう一人の声が、会話しながらこちらに近づいてくる。

 

 

 

「まったく、公務中なんだぞ、わたしは。いきなり呼び出してどういうつもりだ、キラ?」

 

「ごめん、カガリ。だけど、カガリにも見てほしいんだ。オーブの山を消し飛ばした、あの所属不明のMSのデータを」

 

 

 

カガリが足を止め、ジッとキラを見据えて言う。

 

 

 

「キラ、お前。山が消えたのを何故知っているんだ?」

 

 

 

「ぼくたちも、あの場所で戦ったからだよ」

 

 

 

それに間髪入れずに、キラは答えながら、部屋の扉を開けてキョウジ達の所に帰った。

 

 

 

キラの言葉になるほど、と内心頷きながら、部屋にはいるカガリは、確認のために問い返す。

 

 

 

「ーーということは、山を消し飛ばすほどの兵器を使ってテロリストがお前たちを狙ったということか」

 

 

 

カガリも事後報告ではあるが、ラクス達が昨夜、何者かに襲われたのを知っていた。

 

 

 

「うん。だけど、カガリに話したいことは、それじゃないんだ」

 

 

 

そう、あらかじめ告げてから、キラは自分の考えを話しはじめた。

 

 

 

「――なんだって? オーブ軍に入りたい?」

 

 

 

「多分あの悪魔のようなガンダムは、もう一度、オーブに絡んでくるはずだ。いや、オーブだけじゃない。プラントも、地球も、あのMSを野放しにしちゃだめなんだ」

 

 

 

キラの真剣な表情に、思わず居住まいを正し、カガリは周りにいるラクスやマリュー達に問いかけた。

 

 

 

「ラクス、マリューさん、バルドフェルドさん。あなた方も、キラと同じ意見なのか?」

 

 

 

「ええ。キラくんの言うとおりだと思います。カガリさん」

 

「俺もだ、カガリ代表」

 

「そしてそれを裏付けるために、昨日の戦闘データと、キョウジさんの乗るガンダムのデータをいまから再生するところです」

 

 

 

3人からの答えに、カガリも真剣な表情になり、席に着いた。

 

 

 

「わかった。そこまで危険なMSなら、私も見たい。同席させてくれ。キラの要望には、その後で答える」

 

 

 

「では、始めよう」

 

 

 

そう言いながら、キョウジは静かに、PCのエンターキーを押し、モニターに戦闘映像を映しはじめた。

 

 

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

映し出された映像は、キラ達にとって、衝撃的なものだった。

 

 

 

 

 

それはーー荒唐無稽な話だった。

 

 

 

独りの青年が、ガンダムと言うMFと拳を通してーー1人、また1人と友を作っていく物語。

 

 

 

そしてーー、一組の男女の愛の物語でもある。

 

 

 

地球と宇宙を支配しようとする悪魔を迎え撃つは、ーー昨日まで争い合ったかつての敵同士だった。

 

 

 

 

 

モニターの中にいる悪魔の使いーー長い黒髪の男は、悪魔に挑む彼らを見て、嘲笑した。

 

 

 

 

 

『昨日まで敵だった貴様ら烏合の衆に、何ができる?』

 

 

 

『烏合の衆?

 

それは、どうかなーー? いいか、ウルベ!!』

 

 

 

倒されていた、五体のガンダム。

 

 

 

その内の1人ーー黒髪に左頬に十字傷を持つ、赤い鉢巻を締めた青年が立ち上がる。

 

 

 

彼に続き、ガンダムのパイロットーーいや、ガンダムファイター達が、次々に立ち上がる。

 

 

 

最初に立ち上がりながら、力強く告げる1機は、シャイニングガンダムにどこか似ているトリコロールの6枚の羽を広広げた機体。

 

 

 

その羽からは、日輪や後光を思わせる、赤い灼熱の光の輪が発生していた。

 

 

 

その姿は神々しく、全身に黄金の光を纏っていた。

 

 

 

キラには、その機体とファイターが、とても気高く美しく見えた。

 

 

 

全身に黄金に輝く気を纏いながら、青年は力強く告げる。

 

 

 

『たとえ拳を交え争い合った敵同士でも、一度リングを離れれば、拳を交えた仲間と仲間!!』

 

 

 

その言葉を継ぎ、彼の左にいたナイトのような姿のガンダムが、立ち上がる。

 

 

 

ファイターは、美しいオレンジの長い髪と、女性のようなたおやかで美麗な容姿をしているが、発せられる声は力強く、熱さに満ちていた。

 

 

 

『ーー拳はひとつに集まって!!』

 

 

 

今度は、その騎士のガンダムをフットボールとボクシングを合わせたような姿のガンダムが肩を組んで支えて立ち上がる。

 

 

 

ファイターは、青く逆立つ髪に、桃色の前髪の青年。陽気そうな彼は凄みある笑みを浮かべて告げる。

 

 

 

『お前を倒せと轟き叫ぶぜっ!!』

 

 

 

無骨で頑強な漆黒のボディに、比較的角張った顔のガンダムが、立ち上がり、獰猛な熊を思わせる風体の男が、先ほどの青年より更にドスの効いたまるで刃の如き笑みを浮かべて笑う。

 

 

 

『さあ、いま見せてやるっ!!』

 

 

 

最後に、無骨なガンダムの手を借りながら、立ち上がる東方に伝わる龍を模したガンダム。

 

 

 

ファイターは、こちらの世界で言えば、映画などで出てきそうな、黒髪をオールザバックにし、長い後ろの髪を三つ編みにした少年。

 

彼もまた、幼い容姿に似合わない男らしい笑みを浮かべている。

 

 

 

『オイラたちのーー!!』

 

 

 

5機のガンダムは、黄金の気をまとい、無数の敵を薙ぎはらう。

 

 

 

『『『『『力をなぁああ!』』』』』

 

 

 

 

 

その圧倒的な力と輝きを、モニターで見ながらも、キラは完全に飲み込まれていた。

 

 

 

 

 

 

 

群がる雑魚を蹴散らし、無理矢理四つの個体を組み合わせたかのような異形ーーキマイラのガンダムをまえに。

 

 

 

5機の輝くガンダム達は同時に構える。

 

 

 

『『『『『ーーこの魂の炎、極限まで高めれば、倒せないものなどーーーーない!!』』』』』

 

 

 

5人のファイター達が、まるで打ち合わせをしていたかのように全く同じタイミングで、同じ構えを、同じ言葉を発する。

 

 

 

『ーーなんだぁぁあああああーー!?』

 

 

 

断末魔をあげながら、悪魔の男は、光の中に消えていく。

 

 

 

 

 

まるで、幼い頃に見たーーアニメのコミックのヒーローのようなーーそんな強烈な物語をキラは食い入るように見ている。

 

 

 

その横で、キョウジは幾つか生まれた疑問点を頭で整理していく。

 

 

 

(シャイニングガンダムの記憶は、マスターガンダムにやられたギアナ高地までのものしかないはず……。

 

だが、記録には、わたしの知らないランタオ島の後の話まである。

 

どうして記録されているんだーー? ゴッドガンダムとシャイニングガンダムの記録データが共有されていなければ、こんなことにはーー。

 

デビルガンダムの言っていた、ドモンとゴッドとシャイニングは、三位一体という言葉が関係しているのか?)

 

 

 

物思いにふけるキョウジの前で、モニター内の弟が全世界の人々の想いを背負い、恋人を救い出す。

 

 

 

二人は手を取り合い、幸せに笑みを浮かべながら、最後の仕上げだと、悪魔を葬った。

 

 

 

 

 

『『石、覇、ラァアブラブッ天驚拳ェエンっ!』』

 

 

 

モニターの映像は、救われた地球のことも、きちんと映し出されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうか……。ドモンとレインちゃんは結ばれたか。

 

そして父さんも無事だった。

 

ミカムラ博士も、…おじさんも、自分の行いを悔いてくれたか」

 

 

 

キョウジは、先のシャイニングガンダムへの疑問点を頭の隅に置きながらも、弟の幸せに、父とその親友に、穏やかな笑みを浮かべていた。

 

 

 

「これが、異世界とは言え、こんな……ことがあるなんてっ」

 

 

 

最後まで映像を見たマリューは、思わず胸を押さえてため息を一つ吐いた。ドモンのレインへの愛の告白は、彼女を含む女達にも響いたようだ。

 

横で、カガリも目を皿のようにあけて、頬を真っ赤に染めている。

 

ラクスは、落ち着いた様子で目を閉じながらも、言葉を紡いでいく。

 

 

 

「なんという気高い人達なのでしょう。おのが命を捨ててまで、人はここまで分かり合えるものなのでしょうか」

 

 

 

キラが、静かに顔を上げて、言葉を口にしていく。

 

 

 

「みんなの目指すものが同じで、なのにーー」

 

拳を握りしめ、キラはやるせない思いを胸にして、吐き出した。

 

 

 

「それでも、分かり合えない僕たちの世界とは、何が違うんだっ」

 

「ーーキラ」

 

その言葉に、皆がキラを見つめ、カガリは悲しそうに顔を歪めた。

 

 

 

それに答えたのは、隻眼の虎ーーバルドフェルドだった。

 

 

 

「そりゃあ時代背景だったり、じゃないかね。詳しいことは、俺も住んだことがないからわからんが、ね」

 

現実的でドライな意見を述べた後、バルドフェルドは自嘲気味な表情で告げた。

 

「ーーだが、こんなんを見ちまうと、人間は捨てたもんじゃない、とあらためて思わされる」

 

 

 

その言葉に頷きながら、カガリがもの悲しそうに言う。

 

「こんな世界に、わたしたちもしなければいけないのにーーーー」

 

「ーーいや、やろう。ぼくたちも。

 

このガンダムファイター達みたいに。昨日まで敵同士でも、分かり合うことができるはずなんだ」

 

 

 

間髪入れず、キラがカガリに言葉を返した。

 

 

 

彼の頭に思い起こされるのは、二年前の戦争。

 

 

 

ヤキンドゥーエでの最後の戦い。

 

 

 

自分の兄弟とも言える闇と狂気を一身に抱え、世界に絶望した男の言葉ーー。

 

 

 

 ――人は滅びるっ! 己の育てた、闇に喰われてなぁあ!!!

 

 

 

(人は滅びない。人は――分かり合えるっ!)

 

 

 

頭の中に響く言葉に今、キラは強く強く言い返せる。

 

 

 

ガンダムファイター達が、彼に教えてくれたのだから。

 

 

 

 

 

 

 

アンドリュー・バルドフェルドは、映像を見直しながら、ため息まじりに告げた。

 

 

 

「しかし、結局デビルガンダムの倒し方はよくわからなかったな」

 

 

 

記録映像のデビルガンダムは、圧倒的な力でねじ伏せるか、コクピットを吹き飛ばされるか、生体ユニットを救い出すかして、倒されている。

 

 

 

もっとも、2つ目と3つ目に至っては、デビルガンダムの上半身を消し飛ばす問答無用の一撃であったり、プラントを遥かに越える大きさのデビルガンダムコロニーを、デビルガンダムのみ破壊したりしているのだがーー

 

 

 

 

 

「ーーキョウジさんのお父さんである、カッシュ博士の言葉どおりなら、デビルガンダムは、人の手で倒せるはずです。手がかりを探すためにも、デビルガンダムを調べないとーー」

 

 

 

バルドフェルドの言葉に、キラは答えながら頷く。カガリはその言葉に、なるほどと納得した。

 

 

 

「だから、キラはオーブ軍に入りたいのか」

 

 

 

カガリの言葉に頷きながら、キラは彼女に向き直った。

 

 

 

「うん。デビルガンダムを倒すために、僕は軍に入るよ。カガリやウズミ様の理念を守る。それがきっと、オーブを守ることになるはずだから」

 

 

 

約束した赤い瞳を思い返しながら、キラは強く宣言する。

 

 

 

「わかった。ならお前には、わたしの近衛兵ーー准将として働いてもらおう」

 

「ありがとう、カガリ!」

 

「こちらこそだ。それにしても、いい刺激になった。デビルガンダム……たしかに危険だが、デビルガンダムは倒せるんだな。人の手で」

 

「ーーうん、この世界にガンダムファイターはシュバルツさんだけだけど、キョウジさんも、シャイニングガンダムもいるんだ。

 

きっと、大丈夫だよーー」

 

 

 

カガリとキラの会話にラクスも頷いた後、眉をキリッと引き締めて、告げた。

 

 

 

「そのためにも、デビルガンダムが接触したであろうギルバード・デュランダル議長について、わたくしは調べます」

 

「プラントに行くのか? ラクス」

 

「ええ。だれが信用出来て、だれが信用出来ないのか。それをはっきりさせるためにも、わたくしはプラントでデュランダル議長について調べてみます」

 

カガリの問いに向き直りながら、ラクスは答える。カガリも一つ頷いた。

 

 

 

「わかった、私で力になれることがあれば、いつでも言ってくれ」

 

「ーーええ、ありがとうございます。カガリさんもご武運を」

 

 

 

互いに頷きながら、笑いあう姫達。

 

 

 

その横で、マリューとバルドフェルドもキラに話しかけていた。

 

 

 

「わたしたちはオーブ軍に加入することになるわね」

 

「よろしく頼むよ、キラ准将」

 

「や、やめてくださいよバルドフェルドさんも、マリューさんも」

 

「ーー軍に入った途端に准将とは。エリートだな、キラ」

 

「ーーキョウジさんまで!!」

 

大人達にからかわれ、表情をコロコロと変えながら、焦るキラ。

 

 

 

それを見ながら、皆が穏やかに楽しそうに笑う。

 

 

 

その時だったーー。

 

 

 

カガリに緊急コールの電話が掛かってきた。皆がしずまり、ジッとカガリをうかがう。

 

 

 

カガリも、皆に頷いた後、心を落ち着けてから電話に出た。

 

 

 

「なんだ? ーー詫びはいい、キサカ。わざわざ、この電話を使ったのだから、急な用事なんだろ? 用件は?」

 

 

 

相手が自分のよく知る男であったことに若干安堵しながら、用件をうかがう。

 

 

 

電話越しに聞いた用件は、カガリの顔を真っ青にした。

 

 

 

「なんだとっ! 連合がプラントに、宣戦布告っ!? 核を放っただって!?」

 

 

 

その一言に、この場の空気が、一気に緊張した。

 

「なっ!?」

 

キラは二の句がつけられない程の動揺している。

 

 

 

バルドフェルドがテレビをつけると、連合の正式な戦線布告が、プラントに行われていた。

 

 

 

理由は、先のユニウスセブン落下を企てた真犯人の引き渡し、これを了承できないなら、開戦を宣言すると告げている。

 

 

 

確かに、ユニウスセブンの破壊により、生じた衝撃波は、津波を各地で起こした。

 

 

 

しかし、ニュースで取り上げられる程の人的被害は出ていなかったのだ。

 

 

 

明らかにこれは、攻撃を行う為の口実である、それがキラ達にもハッキリと分かる。

 

 

 

「連合は、二年前の悲劇をもう一度繰り返そうというのかっ」

 

 

 

テレビをつけたバルドフェルドは、忌々しそうに、歯を噛み締めた。

 

 

 

テレビを見た後、カガリは電話の向こうに問いかける。

 

 

 

「それで、プラントの被害はっ? そうか。被害はないのか。なにっ、ザフトの新型MSが核機体を全滅させたっていうのか? わかった、私もすぐそちらに戻る」

 

 

 

電話を切ると、すぐ様キラ、マリュー、バルドフェルドが彼女の前に並んだ。

 

「カガリ!」

 

「うん。キラ、お前達も一緒に来てくれ。それと、キョウジさん。あなたにも来ていただきたい」

 

「わたしに?」

 

水を向けられたキョウジは目を瞬かせながら、問い返す。カガリは頷きながら、答えた。

 

「敵のMS、先ほど記録データで見たゴッドガンダムにそっくりなんだ。それも一機や二機じゃない。軽く四十機は超えている!」

 

そう言いながら、端末に送られた静止画をキョウジ達に示す。

 

「ーーゴッドガンダムに?」

 

キョウジが問い返しながら、画像を確認する。

 

 

 

その周りに集まり、キラ達も画像を確認した。

 

 

 

そこに映し出された機体に、皆が絶句した。

 

 

 

顔は、ゴッドガンダムそのものだ。

 

 

 

青色に塗装された胸部に緑色のクリスタルが嵌められた作りは、シャイニングガンダムやデビルガンダムのものに酷似している。

 

 

 

肩から腕や、足の作り、バックパックについては、ザフトのジンのパーツだ。

 

 

 

カラーリングはトリコロールであり、手には右にビームライフル、左手に楕円形の白地に赤の淵取りをした盾、腰にMS大の刀を装備している。

 

 

 

ゴッドガンダムを模して作られた量産型の機体であることは、明白だった。

 

 

 

それがプラントを守った事実ーー。

 

 

 

一同が、映像を凝視している前で、硬い表情のままにカガリが、さらに告げる。

 

 

 

「戦場に突然、光と共に現れたらしい。

 

光と共に現れて消えるというのは、あなたのガンダムやシュバルツ殿のガンダムにそっくりだ。

 

直接、動いている画像を見てほしい」

 

「わかりました」

 

 

 

是非もない、とキョウジも頷いた。

 

 

 

「では、わたくしたちも動きましょう。この世界が手遅れになる前に。そして、ガンダムファイターたちのような人々がいると信じて」

 

 

 

ラクスの言葉が、皆の意思を代弁していた。

 

 

 

一同は、それぞれの目的の為、行動を開始する。

 

 

 

この日、キラ・ヤマトはオーブ軍に准将として加わり、ラクス・クラインはクライン派のシャトルを使ってプラントに向かった。

 





みなさん、お待ちかね〜!!

プラントに一方的な開戦宣言をする地球連合。

しかし、デュランダルは、ザフトの守備隊に待機命令を下すのです。

放たれる核ミサイルに対し、大量の光の球と同時にトリコロールのガンダムの一団が現れたではありませんか!!

次回、機動武道伝Gガンダム SEED-Destiny- 第16話に、レディー、ゴー!!
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