新機動武闘伝 GガンダムSEED Destiny   作:カンナム

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さて、皆さん。

激闘を繰り広げるミネルバを主力としたザフト軍と、デストロイガンダムを使用するウルベ軍団。

彼らの死闘は予め、民間人を避難させていたベルリンの街を地獄へと変えてしまうのです。

はたして、シン達はステラを救うことができるのか?

それでは、ガンダムファイト!!

レディィィィッ! ゴォォォオオオッ!!

第45話



第45話 ステラを救え ミネルバの猛攻

 

オーブ戦直後ーー

 

 

 

 オーブ海域から辛くも逃れることに成功したジョンブルガンダムのチャップマンとネロスガンダムのミケロ。

 

 

 

 ミケロは再三にわたるシャイニングガンダムとの戦いで連敗を喫しており、屈辱と怒りで狂乱していた。

 

 

 

「ちくしょぉおおおおおお!! なんでだ!? なんで勝てねぇ!!!」

 

 

 

 拳を地面に叩きつけながら、自身の不甲斐なさと敵の強さに歯ぎしりする。

 

 

 

 それをチャップマンは淡々とした表情で見据えた後、語り掛けた。

 

 

 

「ミケロ、貴様はここにいろ。マスターアジアが俺たちを追いかけてくる気配があった。見回りに行ってくる」

 

 

 

「ああ?」

 

 

 

 その言葉に、ミケロは不快気にチャップマンを睨みつける。

 

 

 

「なんだぁ? 俺がマスターに見つかるようなヘマをするって言いたいのか!?」

 

 

 

「ーーそう口にした時点で、その可能性を危惧していると言ってるも同然だ」

 

 

 

「ーー何だと!?」

 

 

 

「もっとも、今の手負いの状態でマスターアジアに出会っても問題ないと言うのであれば構わないがな」

 

 

 

 淡々とした言葉にイラつきながらも、チャップマンに言われたことを思い返し、ミケロは忌々しそうに息をついた。

 

 

 

「わかった。確かに今、マスターアジアに出会えば遅れを取る可能性が高い。ここは、あんたの言うとおりにするぜ」

 

 

 

「賢明な判断だ。また足手まといになられては困るからな。では、しばらく離れるぞ」

 

 

 

「-ーケッ。いけ好かねえやろうだ…!!」

 

 

 

 

 

 毒づくミケロを置いてチャップマンはジョンブルガンダムを黒(光の反射で深緑との迷彩色)の拳大の球(に赤い字で「紳」と書かれている)に変化させると、生身の状態で島の探索にむかった。

 

 

 

(てめえみたいな「王者」だの「イギリス紳士」だのと、周りからもてはやされてきた奴と一緒にするなよ。

 

 俺はなんでもありのスラム街で生きてきた。負ければ即、骨の髄までしゃぶられるようなところで俺は勝ち上がってきたんだ。てめえみたいな甘ちゃんに舐められる道理はないんだよーー!!)

 

 

 

 ミケロもガンダムを赤銅色の拳大の球(黒い字で「羅」と刻まれている)に変化させ、懐にしまって手短な岩に背を預けて腰をおろすと、気を集中させて体力の回復に努め始めていた。

 

 

 

 いずれウルベ達からの救援が来る。それを待つーー。

 

 

 

 そのはずだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ところが、丸一日経つというのに未だウルベ達からの連絡はなかったーー。

 

 

 

「やつら、どういうつもりだ!? なぜ、連絡がこない!!」

 

 

 

「……どうやら、目的を果たしたから撤退したというわけではないのかもしれんな」

 

 

 

「ああん? そりゃ、どういうことだ?」 

 

 

 

 空を見上げながら淡々と葉巻に火をつけるチャップマンを、ミケロは怪訝そうに見据えた。

 

 

 

「あんな急なタイミングで撤退命令をすること自体が異常だったのだ。おそらく、ウルベ達の方にもマスター達のような手練れの妨害があったのだろう」

 

 

 

「予定を狂わさなければならない程の敵があの場にまだいたってのか?」

 

 

 

「ーーおそらくな」

 

 

 

チャプマンは自らの発言にうなずくと、静かに近くの木に背を預けて座る。

 

 

 

「どうするつもりだ?」

 

 

 

「奴らはまだ俺たちに利用価値があると判断しているはずだ。いずれ向こうから連絡が来るだろう。それまではゆっくりと休むとする。さすがに明鏡止水のマスターを相手にするのは骨が折れた」

 

 

 

「冗談じゃねぇ。DG細胞の力を使えばキョウジ・カッシュなんぞ、くびり殺してやれるってのによ」

 

 

 

 苛立つミケロに聞こえてきたのはーー

 

 

 

「ーーフッ」

 

 

 

 チャップマンの嘲笑だった。

 

 

 

 その声が耳に触れたとき、ミケロのこめかみに血管が浮き上がる。

 

 

 

「ああ? なんだチャップマン、その笑いは?」

 

 

 

「ーー気に障ったのならすまんな。だが、よくもそこまでキョウジ・カッシュをーーいや。ドモン・カッシュを憎めるものだと思ってな。気に食わない相手だからと奴を蔑むことしか貴様にはできんのか?

 

 その憎悪が貴様自身の拳才を貶めていることに気付きもしないとはな」

 

 

 

「なんだと!?

 

 チャップマン、てめえ何が言いたい!? 事と次第によっちゃ、仲間だからって容赦しねえぞ!!」

 

 

 

 怒り狂うミケロに対し、淡々とした相貌でチャップマンはミケロに向き合う。

 

 

 

「ミケロよ、貴様がドモン・カッシュを恨むのはネオイタリアでの敗戦が原因だと聞いた。貴様は奴のことを何一つ認めてはいないのか?」

 

 

 

「当たり前だ……!! あのクソ野郎は俺からすべてを奪いやがった。築き上げてきたこの俺の地位も軍団もすべてをだ!! そんな奴の何を認めろってんだ、ああ!!?」

 

 

 

 憎しみの感情に悪鬼のごとく顔を歪ませるミケロに対し、チャップマンは平静に告げる。

 

 

 

「だが、貴様は奴には勝てない。それは貴様が一番わかっていることだろう」

 

 

 

「……てめぇ……!!」

 

 

 

「だから、ドモンの兄であるキョウジにこだわるのか? 兄を倒せばドモンが悔しがるだろうと?」

 

 

 

「ああ、そうだ!! あのスカしたクソ野郎の面が悔しそうに歪むさまを見るのは、さぞ気持ちいいだろうからなぁ!!」

 

 

 

「ーーほう? それで、そのあとはどうする? 現時点で貴様はキョウジに勝てない。その貴様がドモンとやりあって勝利できると思うか?」

 

 

 

「そ、それはーー!」

 

 

 

 口ごもるミケロにチャップマンは更に告げる。

 

 

 

「ドモンに倒されたとき、貴様は奴に恐怖した。その時の恐怖をはねのけ、奴を倒すために貴様はDG細胞に感染した。しかし、それでもシャッフル同盟に倒された」

 

 

 

「奴らが邪魔をしなければ、俺はドモン・カッシュに勝てたんだ!!」

 

 

 

「本当にそう思うのか? 今の貴様はランタオ島の時よりも身体能力が上がっている。それでも近日までファイターですらなかったキョウジに勝てない。何故だ?」 

 

 

 

「DG細胞の力を奴の方が俺より使いこなしているからだろうが!! 明鏡止水になれるからだろうが!! クソが! DG細胞の生みの親であり、デビルガンダムのコアになっていただけあって、力の適正は奴の方が上か!!」

 

 

 

「だから、貴様は勝てないのだ」 

 

 

 

「なんだと!?」

 

 

 

 チャップマンの言葉に思わず身を乗り出すミケロ。チャップマンは気にしたそぶりも見せずに告げる。

 

 

 

「力が足りないから勝てない。明鏡止水の境地を使うから勝てない。そう言いながら、貴様は奴らの実力を一向に認めようとはしない。甘ったれた言葉だ。敵が悔しがる顔を見たいからと、その兄をいたぶるというのも。その兄のほうが適正に優れるというのも。奴らに力の劣る自分を納得させるための言い訳だ」

 

 

 

「ーー黙れ、チャップマン……!!」

 

 

 

「ドモンに敵わないから兄を目の前でいたぶる。その兄に敵わないのは適正のせいだ。そうやって貴様は自分が負ける言い訳を考えているに過ぎない。ウルベ達に付き合うのも、自分一人ではあの兄弟に敵わないと認めているからだ、違うか?」

 

 

 

「黙れと言ってるだろうがぁああああああ!!!!」

 

 

 

 駆けだすミケロ。狙うはチャップマンの右のこめかみ、それをザクロのように蹴り砕くイメージで左足のつま先を振りぬく。

 

 

 

「チャァァアアアップマァアアアアアン!!!」

 

 

 

「ーーフンッ」

 

 

 

 チャップマンは即座に右腕を顔の前に上げて、鋭い左ハイキックを受けるや右脇に捌くと、返しで鋭い左の前蹴りをミケロのみぞおちにいれた。

 

 

 

「グフッ」

 

 

 

 思わず前のめりになりながら、ミケロはチャップマンを睨みあげる。

 

 

 

「チャップマン、てめぇ……!!」

 

 

 

 憎悪に歪み悪鬼のような表情のミケロを冷淡にチャップマンは見下ろすと告げる。

 

 

 

「愚かだな、ミケロ。貴様がドモン・カッシュに負け、刑務所に入れられたのも。キョウジ・カッシュに叩き潰されたのもーーすべては貴様が奴らに負けたからではないか。貴様が、奴らより弱いからではないか」

 

 

 

 チャップマンは告げながら、目じりを吊り上げ表情を静かに怒りへと変化させた。

 

 

 

「己の敗北から目をそむけ、自分になにが足りていないのかも自覚せず安易に力に頼った結果が、無様な今だ。正直、虫唾が走る」

 

 

 

「てめえに。てめえに俺の何がわかる!?」

 

 

 

 チャップマンの言葉を受け、立ち上がるとミケロは叫んだ。

 

 

 

「ならばテメエは、俺のように屈辱を味わったのか!? 築き上げてきた全てを奪われ、圧倒的な力の前に屈服させられ、許しを請うようなみじめなさまを味わったことがあるのかよ!!」

 

 

 

 チャップマンは何も言わずに、懐からガン玉を取り出す。ミケロも同じく懐から取り出した。

 

 

 

「来い、ミケロ。ファイトをしてやろう」

 

 

 

「チャァァアアアップマァアアアアアン!!」

 

 

 

 二つの光の球が生じ、同時に二機のガンダムが姿を現す。

 

 

 

 互いに向き合うジョンブルガンダムとネロスガンダム。

 

 

 

「ぶっ潰してやらぁ!!」

 

 

 

 ファイトの宣告などする前に一足飛びで懐に入ると蹴りを繰り出すネロスガンダム。ジョンブルガンダムはゆっくりと膝を曲げて両の拳を腰に置くと、避けることさえせずにそのまま蹴りを受ける。

 

 

 

 衝撃音があたりに響きわたるも、ネロスガンダムの蹴りはジョンブルガンダムの右の肘で受けられていた。

 

 

 

「ーーガハッ」

 

 

 

 すさまじい衝撃が顎を突き抜け、跳ね上げられる。

 

 

 

 掌底突きをくらったと認識したのは、後方にのけ反り、続けざまに横面にくらわされた回し蹴りで地面に叩きつけられてからだった。

 

 

 

「こんなものか? ミケロ」

 

 

 

「ーーへっ、笑わせんなぁ!!」

 

 

 

 言うやネロスガンダムは、うつぶせに倒れた状態から両手を地面に着き、両足を反らして地面から浮かせ、地面に着いた腹を時計回りに回転させて足側をジョンブルガンダムに向けさせると同時に立ち上がり顔面に漆黒の気を孕んだ回し蹴りを放つ。

 

 

 

「銀色の足ぃいいいいっ!!」

 

 

 

 それをジョンブルガンダムは上体を後方に反らすと同時に右足を前に蹴り上げる。それはネロスガンダムの銀色の足の付け根を見事に蹴り上げ、狙いを反らせた。

 

 

 

「ーーなっ!?」

 

 

 

 反らされた衝撃波はジョンブルガンダムの頭上を通り過ぎて爆発した瞬間、カウンターの右ストレートがネロスガンダムの左頬を殴りつけ、ネロスがのけ反ったと同時にジョンブルの左拳がボディに決められ、更に右の回し蹴りを顔にぶつけられて再び地面に叩きつけられる。

 

 

 

「ーーがはっ!?」

 

 

 

 その横面をジョンブルの足裏が踏みつけた。

 

 

 

「チャップマン、てめぇ……!!」

 

 

 

 睨みあげるミケロの目に映ったのは、自分と変わらない暴力的な何かに満ちた漆黒の瞳。

 

 

 

(何が、王者だ? こいつ、こいつの本性は俺と変わらないーー。いや、俺以上のーー!!)

 

 

 

 血の匂いのする拳、殺意のある技。

 

 

 

 確実に殺しに来ている技の数々は、ミケロをしてはじめてチャップマンの本質に気付いた瞬間。

 

 

 

「すべてを奪われたのが、貴様だけだと思うか? 自分の力が足りないせいで叩き潰された屈辱? 貴様などに諭されるまでもない。俺が何のために戦いに参加しようとしたと思っている?」

 

 

 

 チャップマンは静かに底光る瞳のまま、ネロスガンダムの首元を掴むとそのまま片腕で吊り上げる。

 

 

 

「俺とて一流派の師弟に倒された身だ。しかも最後の戦いは万全の状態とは言い難い、薬に頼らねばならなかった。その時の屈辱が貴様に分かるか、ミケロ?」

 

 

 

「ーーぐっ」

 

 

 

「だが、俺は今ここにいる。貴様のように自分を負かした相手をただ憎むだけではない。マスターアジアとの再戦に喜んですらいる。何故かわかるか?」

 

 

 

 ジョンブルガンダムは吊り上げていたネロスガンダムを地面に投げ捨てると、見下しながら言った。

 

 

 

「俺と貴様の違いは、意識の持ち方だ。ただ憎むだけの貴様は己の拳才さえも曇らせている。それにさえ気づけばより高みに立てるだろう」

 

 

 

「なにーー?」

 

 

 

「それが俺の知る戦士たちと貴様の最大の違いだ。奴らはたった一人でも俺に立ち向かってきた。どれだけ絶望に叩き伏せられても、何度でも立ち上がってきた。どれだけ辛い運命だろうと戦い抜いてきた」

 

 

 

「……!」

 

 

 

 ミケロの頭の中に、自分を負かした男の言葉がよみがえる。

 

 

 

ーーどんなに辛い運命だろうと戦い抜く! それが、ガンダムファイターだ!!--

 

 

 

「奴らはそうやって互いに切磋琢磨しあい強くなっていったのだ。ドモン・カッシュやシャッフル同盟のようにな」

 

 

 

「俺が、ドモン・カッシュをライバルとして認めていれば、強くなれたってのか?」

 

 

 

 その言葉を口にした瞬間にミケロの胸に消すに消せない漆黒の炎が生まれた。

 

 

 

「ふざけるな!! どうして奴を認められる!? 俺から何もかも奪ったあの野郎を、どうして!!?」

 

 

 

「その憎しみを消せとは言わん。だが、相手の何が勝り自分に何が足りないかを知ったうえで、その差をどう補うか。それを行うために己を磨くことをしなければ永遠に勝てはせん」

 

 

 

「ーーまるで自分がそうっだったとでも言わんばかりだな?」

 

 

 

 ジョンブルガンダムはそこではじめてネロスガンダムから視線をそらすと

 

 

 

「ああ、そうだ」

 

 

 

「ーー!?」

 

 

 

 あっさりと認めた。その言葉に先ほど感じたチャップマンの本質に、ミケロは目を見張る。

 

 

 

(こいつは、俺と同じーー? だが、それならばーー!?)

 

 

 

「一つ、教えてくれ。なんであんたは認められる? 何もかも自分から奪った奴を憎んで当たり前じゃねえか?」

 

 

 

「かつて、一人の女を巡って争った奴がいた。そいつはあらゆる面で俺に劣っていたが、女に対する情熱と負けても立ち上がる闘志だけは俺に危機感を抱かせる程だった。

 

そいつは負ける度に強くなっていった。後は気まぐれだ」

 

 

 

チャップマンはそう言うと、ガンダムをガン玉に戻し、懐にしまう。

 

それにミケロもならい、ネロスガンダムをガン玉に戻すと懐にしまった。

 

 

 

その時だったーー、彼らの耳に軍事ニュースがラジオから流れ、火の海と化しているらしいベルリンの情報を聞いたのは。

 

 

 

ミケロは何も言わずに、モニターを出すとラジオのニュースに合わせた。

 

 

 

すると、文字どおり地獄絵図と化したベルリンの街に、巨大な漆黒のガンダムや見慣れた無数のデスアーミーがザフトと呼ばれる軍と交戦している画像が映し出された。

 

 

 

「な、なんだぁ、こりゃ!?」

 

 

 

「……ウルベ達だな。いくぞ、ミケロ」

 

 

 

「行くって、ベルリンにか?」

 

 

 

「他に行くところなどあるまい。急ぐぞ」

 

 

 

言うとチャップマンは、懐に先ほどしまったガン玉を光らせ、再びジョンブルガンダムに搭乗する。

 

 

 

「ああ、待てよ! 行くよ、行きゃいいんだろぉ!?」

 

 

 

そう言ってミケロもネロスガンダムに搭乗すると、二人は無人島から一気にベルリンにむかった。

 

 

 

ーーーーーーベルリンにて

 

 

 

ザフト軍は予め、ウルベ達の軍団が迫り来る場所に地雷などの罠を仕掛け、無数のデスアーミー部隊に対し、打撃を与える。

 

 

 

「ーー地雷、仕掛けといて正解だったわね」

 

 

 

「ああ、だが数が違いすぎる。防衛網もいつまで保つか」

 

 

 

知能の低いデスアーミーの部隊は、連携も何もない。

 

 

 

「ただのカカシなどに!!」

 

 

 

ジンやゲイツ、ザクやディンなどでとりあえず数を揃えて手持ちの射撃武器で四つ足及び、二足歩行の一つ目を叩いていく。

 

 

 

一つ目のMSはただ、こちらに突っ込んでくるだけだ。部隊の練度も武装も性能もザフト軍からすれば、地球連合軍にすら劣る。

 

 

 

問題は、圧倒的な数だ。

 

 

 

地平線を埋め尽くすように、光る一つ目がこちらに近づいてくる。

 

 

 

そして、その後ろからゆっくりと悪魔のようなMA。漆黒の巨大なガンダムが、近づいてくる。

 

 

 

銃撃戦を足元で繰り広げているのを我関せずとばかりに味方のMSを踏みつぶしながら、デストロイガンダムは向かって来ていた。

 

 

 

「なんで、逃げないのよ!?」

 

 

 

ルナマリアは、自分が踏みつぶされていく状態に構わずこちらにビームを放つMSデスアーミー達に思わず叫ぶ。

 

 

 

「かかわるな、ルナマリア。でないとお前が撃たれるぞ」

 

 

 

「…何なのよ、人の心を操るとか。味方を踏み潰すとか、踏み潰されながらこっちに攻撃してくるとか! 無差別に攻撃するとか!!」

 

 

 

「しっかりしろ、ルナマリア!! 敵に飲まれるな!!」

 

 

 

「だって、まともじゃない!! まともじゃないじゃない、こいつら!!!」

 

 

 

ルナマリアだけではない。ザフト軍に蔓延しているのは、恐怖だった。

 

 

 

死を恐れない兵士に味方ごとこちらを攻撃してくる戦術兵器。

 

 

 

物量に物を言わせるにしても、限度がある。

 

 

 

MSを作るには金がかかり、人間の命は代替えが効かない。

 

 

 

それを惜しげも無く、壊していく。

 

 

 

街も人も、MSも。

 

 

 

何もかも、破壊の名を司るガンダムに消されていく。

 

 

 

「ーー狂ってやがる。狂ってやがるぞ、こいつら!!」

 

 

 

「落ちつけ、敵には連携も何もないんだ! 冷静にーーうわあっ!?」

 

 

 

空から攻撃していたMS達は、地上に埋め尽くされた昆虫のように個性がなく、同じ動きをするデスアーミー達をきみ悪がり、下を向いていると巨大なビームがザフトのMSを落としていく。

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

 

ザフト兵達が前方を見ると、漆黒の戦艦『アズラエル』が浮かぶ空に、その周囲を埋め尽くすように、巨大な蛾のようなMAが浮かんでいた。

 

 

 

「ーーバーディタイプ!? うそでしょ!?」

 

 

 

「敵の物量は、底無しなのか!?」

 

 

 

ミネルバや基地を護衛する為に、防衛網を張るルナマリアとレイにとって、最悪の援軍だった。

 

 

 

どれだけ落としても、どれだけ倒しても、終わらない。何も変わらない。

 

 

 

ここに満ちているのは、狂気だった。

 

 

 

( ルナマリアも他の兵士の精神力も限界が近い。無理もない、もう2時間も同じ調子だ。このままでは、戦闘継続自体がーーーー!!)

 

 

 

冷静に周りを判断しながら、レイも自分の精神が削られていることに冷や汗を流す。

 

 

 

「まだなのか、シン! アスラン!!」

 

 

 

シュバルツはMFやアズラエルを押さえる為にデストロイガンダムの攻略には使えない。

 

 

 

シンのインパルスガンダムとアスランのセイバーガンダムの二機が頼りだった。

 

 

 

だが、彼らとて援軍無しに、たった二機で戦術兵器とされるデストロイガンダムに挑まなければならないのだ。

 

 

 

シン達を見ている余裕がない。

 

 

 

自分の与えられた場所を確保するので精一杯だ。

 

 

 

「ルナマリア、上空のバーディタイプは俺が押さえる。地上を頼めるか?」

 

 

 

「やらなきゃ、話にならないでしょ!?」

 

 

 

「そういうことだ。頼む!!」

 

 

 

言うとレイは、無茶を承知で明鏡止水を使い、一気に機体性能を高めると、上空に跳躍して片手にビームアクスを、片手にビームライフルを掴んで高速で回転しながら、斬撃とライフルを同時に放つ。

 

 

 

扇状になって飛ぶ緑のビーム斬撃は、次々と敵のデスバーディを落としていく。

 

 

 

「レイにばかり、無理させらんないわね!!」

 

 

 

ルナマリアも明鏡止水を使い、オルトロスを構えると、一気に引き金を引いてビームを放ちながら、横に薙ぎ払う。

 

 

 

無数のデスアーミー達は、ビームに薙ぎ払われながら、消えていく。

 

 

 

それでも、変わらない。

 

 

 

爆煙が晴れれば、無数の残骸を踏みつぶしながら、変わらずにこちらに向かってくるデスアーミーやデスバーディがいる。

 

 

 

「気がおかしくなりそうーー!! シン、アスラン、シュバルツさん!! 早くこいつら、倒してよ!!」

 

 

 

ルナマリアの絶叫が、鳴り響く中、オルトロスが再びデスアーミーを吹き飛ばしていく。

 

 

 

 

 

一方でシュバルツの駆るガンダムシュピーゲルは、3機のMFゼウス、ジェスター、コブラを相手に戦っていた。

 

 

 

彼ら3機のMFは、既に理性も知能もない、ただの操り人形でしかないが、それでも生前の能力以上の身体機能と技を持っている。

 

 

 

「こやつら、どういうつもりだ? 何故積極的に攻撃してこない?」

 

 

 

3対1でありながらも、シュピーゲルは互角以上に渡り合える。

 

 

 

しかし、未だ決着がついていないのは、他でもない。

 

 

 

3機のガンダム達が自分からは攻撃せずに、ガードを固めてこちらの様子を伺っているからだ。

 

 

 

先ほどからシュピーゲルが攻撃を仕掛ける度に、ガードを固めて足を使い、距離をとる。

 

 

 

ならばと、距離を開けたガンダム達を無視してアズラエルに仕掛けようとすれば、遠距離攻撃で牽制してくる。

 

 

 

「貴様らと遊んでいる暇はない!」

 

 

 

シュピーゲルは一瞬でゼウスガンダムの懐に飛び込み、脇腹にブレードを一閃。

 

 

 

と同時に姿を消すほどの超スピードでゼウスガンダムの頭上に跳び上がると、無数に分身し、3機まとめて斬り刻む。

 

 

 

無数の斬撃が空間を一気に斬り刻み、嵐のような轟音とともに3機のガンダムがのけぞる。

 

 

 

「時間稼ぎなどに付き合うつもりもーーない!!」

 

 

 

のけ反った3機のガンダムに更に追撃を仕掛けようとするも、バルーンビットがシュピーゲルの周囲を固めている。

 

 

 

「小賢しいぞ、地獄の亡者どもめ!!」

 

 

 

シュピーゲルは、その場でコマのように自身を回転させ、周囲に浮かぶビットを全て斬り落とす。

 

 

 

同時に、両手の指に苦無を数本挟むと回転を緩めることなく、そのままゼウスガンダム達の間接部に叩き込む。

 

 

 

しかし、ゼウスガンダム達も流石と言うべきか、己の武器や長い腕でのけぞりながらも、急所に当たるものは打ち落す。

 

 

 

傷ついた箇所は、直ぐさまDG細胞による自己再生で修復されている。

 

 

 

「こやつら自己再生と防御に徹して、私をここに釘付けにするつもりか? 何のつもりだ、ウルベ!!」

 

 

 

シュバルツの問いに、アズラエルのウルベがニヤリと笑いながら答えた。

 

 

 

「君と真っ向から戦うようなバカに私が見えるかい?」

 

 

 

「貴様、それでもガンダムファイターか!?」

 

 

 

「何とでも言いたまえ。もっとも、今の君にはステラを助けることも、私達を倒すこともできないがね」

 

 

 

シュバルツの能力を完全に封じる戦い方だった。

 

 

 

裏を返せばウルベ達は、シュバルツ以外を脅威とは思っていない。

 

 

 

( やはり私を封じるつもりか。ならば、シン、アスラン! お前達に託すぞ!!)

 

 

 

このままいけば、いずれシュバルツの剣はゾンビファイター達を切り裂く。

 

 

 

しかし、それには彼らの動きを全て把握する必要がある。

 

 

 

( 鏡転同血は、万一の為の切り札として取っておこう。ウルベに見せるのは、確実に奴を仕留められる状況のみだ)

 

 

 

でなければ、何かしらの対抗策を考えてくる。

 

 

 

ウルベとは、そういう男だ。

 

 

 

一方で、インパルスガンダムとセイバーガンダムは、赤い光を纏った巨大なMA、デストロイガンダムを相手にしていた。

 

 

 

「ビーム射撃の類は、一切通らないか!」

 

 

 

「だったら、接近戦だ!!」

 

 

 

セイバーガンダムが、強力なビーム射撃と機動力を生かしたMAになり、デストロイガンダムの周囲を撹乱し、フォースインパルスガンダムが、予めソードシルエットから抜いておいたエクスカリバーで斬りつける。

 

 

 

見事な一太刀は、デストロイガンダムのボディに横一線を引くことに成功した。

 

 

 

インパルスガンダムの中でシンは、その効果に一つ頷くと言う。

 

 

 

「資料どおり、ビーム格闘ならダメージは通るな! 待ってろ、ステラ! そのふざけた装置をこいつで斬り落としてやる!!」

 

 

 

言うや、シンは設計図を頭に思い浮かべ明鏡止水の心でバーサーカーシステムの受信アンテナの正確な位置を割り出す。

 

 

 

「そこかあ!!」

 

 

 

叫びながら、インパルスガンダムがエクスカリバーで斬りつけようとしたその時だった。

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

エクスカリバーが剣の腹の部分を巨大な指二本で挟まれ、受け止められていたのだ。

 

 

 

「ばかな、あの巨体であんな精密な動きが!?」

 

 

 

アスランが思わず叫ぶと同時に、第3者の通信が割って入ってきた。

 

 

 

「東方不敗マスターアジアから動きを学んでいたのです。このくらいは朝飯前でしょう」

 

 

 

「ーーお前は!?」

 

 

 

見れば、丸い胴体に顔が付いている機体が、水陸両用MSの特徴である巨大な爪とガッシリとした足を付けて、浮かんでいた。

 

 

 

「ウォルターガンダム。そして、私の名は、ウォン・ユンファです。見知りおきください、異世界のガンダム君」

 

 

 

「何故、こんな真似をする!? お前達の目的はなんだ!? 何故いたずらに犠牲を増やす!?」

 

 

 

「犠牲? 何のことですか?」

 

 

 

アスランの言葉に心底分からないと言う表情でウォンは応えた。

 

 

 

「ふざけるな!! 彼女を殺戮の道具にし、民間人や味方を撃つような真似をして、犠牲を出してないと言うのか!?」

 

 

 

「君は、自分のMSをどう思います?」

 

 

 

「なに!?」

 

 

 

「MSは戦う道具です。 デスアーミー達も同じですよ。いや、ステラは違いますね。大事なパーツです。替えがないわけではありませんが、探すのは面倒ですしね」

 

 

 

「お前ら、一体、何なんだ!?」

 

 

 

「人間ですよ? 全てを支配する、ね」

 

 

 

笑いかけるウォンにアスランの中で何かが弾けた。

 

 

 

「ふざけるなあ!!!」

 

 

 

SEEDを発動させ、セイバーガンダムが一気に斬りかかる。

 

 

 

それをウォンは鼻で笑うと、言った。

 

 

 

「デビルガンダムに比べたら、止まって見えますよ? 異世界の少年」

 

 

 

鋭い斬撃を紙一重で避けると、ウォルターガンダムの爪がセイバーガンダムに襲いかかる。

 

一撃目を紙一重で避けるアスランはさすがだったが、ウォルターガンダムの腕は軟体動物のようにしなり、伸びるとセイバーガンダムを弾き飛ばす。

 

 

 

「ぐあ!?」

 

 

 

弾かれたセイバーガンダムは、そのまま、白刃取りで動きを止められていたインパルスガンダムにぶつかり、2機は宙に投げ出された。

 

 

 

「ぐっ!?」

 

 

 

「アスラン隊長!!」

 

 

 

咄嗟にインパルスガンダムがセイバーガンダムを受けとめる。

 

 

 

そこに巨大な掌があらわれ、インパルスとセイバーを地面に叩きつけた。

 

 

 

土煙を上げながら、インパルスは何とか立ち上がる。

 

 

 

隣で、セイバーも姿勢を立て直し、立ち上がろうとしていた。

 

 

 

その様を見下ろし、ウォルターガンダムは牙を剥き出しにして笑う。

 

 

 

「お前達ごときに、私が倒せるものか!!」

 

 

 

「野郎ーー!!」

 

 

 

ビームライフルを構えるインパルスだが、ウォルターを庇うようにデストロイが立ちはだかる。

 

 

 

「ーーステラ!!」

 

 

 

「ーーうううっ」

 

 

 

シンの呼びかけにも、ステラは唸り声しかあげない。

 

 

 

「どうしました? 撃たないのですか?」

 

 

 

「ーーあんたって人は!!」

 

 

 

怒りに燃えあがり、シンはインパルスでウォルターに突貫する。

 

 

 

「ふざけるなぁああああ!!」

 

 

 

叫びと共に振り下ろされるビームサーベルをウォルターガンダムは右掌で受け止め

 

 

 

「バカな少年ですね、力の差を知りなさい」

 

 

 

もう片方の左腕で爪を薙ぎ、機体を弾き飛ばす。

 

 

 

「ぐああああっ!!」

 

 

 

このままでは、空から地面に叩きつけられるとバーニアの推進剤に手を伸ばした時、インパルスが宙で静止した。

 

 

 

見れば、体を巨大な両手で掴み止められていた。

 

 

 

「ステラーー?」

 

 

 

助けてくれたのか、そう考えた次の瞬間に、ミシミシッと機体が音を立てる。

 

 

 

デストロイガンダムは、握り潰そうとしていたのだ。

 

 

 

「ステラ、 目を覚ませ!! 君は、こんな事をするような子じゃないだろ!? 俺に笑いかけてくれた君は、こんな子じゃない! 目を覚ましてくれ、ステラ!!」

 

 

 

「いかん、シンーー!!」

 

 

 

火花を上げ始めるインパルスに、セイバーが動こうとするのを、シンが止めた。

 

 

 

「待ってくれ! この子は、まだ戦ってるんだ!!」

 

 

 

「えーー? シン、何を?」

 

 

 

「明鏡止水を修行していた俺には分かる。彼女はーーステラは戦ってる。だからーー!!」

 

 

 

「シン、無茶だ! その態勢じゃお前が危険すぎる!!」

 

 

 

「でも、今ステラに話しかけなきゃ! いつやるんですか!!」

 

 

 

必死にステラを助けようとする少年達をウォルターガンダムは笑う。

 

 

 

「自分が今から死ぬのに、殺しに来る相手の心配ですか。無様なものですね。 さあ、殺しなさいステラ」

 

 

 

ウォンの指示が飛び、シンのインパルスを握る力が強くなる。

 

 

 

「ぐあああっ! す、ステラ…!!」

 

 

 

「もう、無理だ! シィイイイイインッ!!」

 

 

 

アスランがセイバーのサーベルを抜き、コクピットを目掛けて投げ放とうとした時、デストロイガンダムの動きが止まった。

 

 

 

「ーー? ステラ?」

 

 

 

「お、ね、が、い、、、、。シン、、、ステラを、、、ころして、、、、」

 

 

 

血の涙を流しながら、白い頬に不気味な金属の紋様を浮かばせながら、ステラは消え入りそうな声で話している。

 

 

 

「ーー!! 意識が、あるのか!?」

 

 

 

アスランも咄嗟に動きを止め、ステラの様子を見据える。

 

 

 

「ーーシン。ステラを、、殺し、て。ステラ、もう、、殺し、たく、ないよ、、、、シン」

 

 

 

「ーーステラ。殺すもんか。俺は、君を助けるんだ!!守るために、強くなったんだ!!!」

 

 

 

「ーーシン、だめ、、、。ステラ、もう、、意識が、、お願い。ステラがステラでいられるのも、、、、」

 

 

 

消えるような声に、シンは涙を浮かべた。

 

 

 

「あり、がとう、、シン。ステラ、、の、、為に泣いて、、くれて、、、」

 

 

 

ゆっくりとデストロイガンダムがインパルスを離す。

 

 

 

同時にシンは右手のエクスカリバーをインパルスに構えさせた。

 

 

 

「ーーちく、しょう! ちくしょう!! 俺はーー、俺は!!!」

 

 

 

デストロイガンダムは、無防備にコクピットのある胸元を晒していた。

 

 

 

「何をしているんです、ステラ? さっさと殺しなさい! バーサーカーフルパワー!!」

 

 

 

赤い光がデストロイガンダムの体から放たれ、苦しみのたうつステラ。

 

 

 

「ーーあぐぅ、シン、、、! シ、ン、、、!!」

 

 

 

それでも、彼女は懇願していた。必死にシステムに抗い、DG細胞の支配に抗って、願っていた。

 

 

 

「ーーまったく、役立たずが!!」

 

 

 

ウォンが吐き棄てながら、インパルスを背後から狙う。それをセイバーガンダムが斬りつけて止めた。

 

 

 

「ふざけるなよ、お前…!! お前なんかに、彼女の命を、心を!! これ以上、汚させるものか!!」

 

 

 

「ーーふ、偽善者が!!」

 

 

 

サーベルを切り払い、ウォルターガンダムが爪の一撃を放つ。今度はかわすのではなく、斬り払うセイバー。

 

 

 

「ーーシン! やるんだ!! 彼女をこれ以上苦しませたいのか!!?」

 

 

 

「ーーアスラン、隊長!!!」

 

 

 

アスランの目にも涙が流れていた。それを見たシンは、静かにグリップを握る力を強くする。

 

 

 

シンが覚悟を決め、デストロイガンダムを睨みつけたその時、一機のガンダムがビームサーベルを抜いてデストロイガンダムの胸元にサーベルを突き立てた。

 

 

 

思わずウォンが叫ぶ。

 

 

 

「ーーな、なんだと!? 誰だ、貴様!!」

 

 

 

その機体は、インパルスによく似ていた。

 

 

 

その機体は、2年前にザフトを恐怖に叩き込んだ。

 

 

 

そのパイロットは、科学者の夢と欲望の結果、人の限界を極めさせられた。

 

 

 

そう、キラ・ヤマトとストライクガンダムである。

 

 

 

「こちらキラ・ヤマトーーストライクガンダム。もう、大丈夫だ。バーサーカーシステムの受信機は破壊した。彼女の保護を!!」

 

 

 

「ーーキラ、さん」

 

 

 

「キ、ラ。なぜ、お前がここにーー!?」

 

 

 

驚くシンとアスランの脇を通り過ぎて、一機のムラサメがデストロイガンダムのコクピットに張り付いた。

 

 

 

「ーーキラ、ステラは無事だ!!」

 

 

 

「アウル、君はアークエンジェルに彼女を!!」

 

 

 

「うん! ありがとう、キラーー!」

 

 

 

言いながら、ムラサメが戦闘機形態に可変し、一気にシン達の後方ーー母艦アークエンジェルに走る。

 

 

 

アークエンジェルからは、ネオ専用のウィンダムとバルトフェルドのムラサメ、スティングのカオスガンダムが出撃していた。

 

 

 

「アスラン、シン! 話は後だ!! 今は、目の前の敵を倒すことに専念しよう!!」,

 

 

 

「キラさんーー!!」

 

 

 

「オーブ首長国連邦ーーアスハ家私軍、アークエンジェル隊!! ミネルバ隊に助太刀します!!」

 

 

 

心強い援軍が、シン達の元に現れたーー。

 

 

 

 




皆さん、お待ちかね〜!!

ステラの救出に成功したキラとシンそして、アスラン。

しかし、DG細胞による死人の軍団はついに、ザフト軍の防衛網を崩していきます。

彼らのピンチに、4機のガンダムがアークエンジェルとは別の助っ人として現れるのです!!

次回、機動武道伝Gガンダム SEED Destiny 第46話に!

レディー、ゴー!!

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