ゆっくり英雄譚   作:青海老ハルヤ

5 / 10
ちょっとリアルが忙しいので字数少ないのは勘弁してくだせえ
ゆっくりしていってね!


少し、頭冷やそうか②

 夜更けに目を覚ますと、目の前に天使がいた。金髪の髪は月明かりもないのにまるで輝いているようだ。あまりの美しさに少しぼーっとしてしまう。

「……勇者様。少し」

 無声音で語られる内容はまだ誤解しているようだが、何か、期待してもいいよね?なんてちょっと期待してしまう。ゆっくりだからしょうがないよね!と都合のいい時の言い訳を心の中でつぶやく。

「分かりました。すぐ起きます」

 同じく無声音で返し、急いで立ち上がる。セラフィムリングのおかげか疲れは完全に取れていた。

「こっちへ。縁側なら誰も寝てませんし、多少声を出しても大丈夫です」

 抜き足差し足で音を立てないように進む。足ないけど。言葉の綾と言うやつだ。

 襖をあけ、縁側に出ると、月がないためほとんど何も見えなかった。ぼおっと天使が輝いているように見えるのは気のせいだろうか。

「……それで、天使様。お話とはどのような──」

「その前に、ひとつ聞きたいことがあります」

 めっちゃ被せるやん……と内心引きつつそちらに顔を向ける。さすがに突っ込むほどの余裕はない。

「先程、貴方様から悪魔の気を感じました。さすがに有り得ないと思われますが、まさか、悪魔に接触したのですか?」

「……悪魔?」

 名前を聞いた途端恐怖がありありと思い浮かんだ。少し体が震えている。トラウマになっているかもしれない。セラフィムリングは精神までは回復してくれないようだ。

「勇者様?」

「ああ、会いましたよ。普通のゆっくりだと思っていたのに、そのまま殺されるだけだと思っていたのに、急に、……あの変な剣を──」

 顔を上げて天使を見ると、暗い中でもはっきりと分かるほど顔を引き攣らせていた。その顔にまた驚く。

「……魔剣リアルゴ……。悪魔が、まさか……?」

 目を見開き、何かを考えている様子の天使に、俺は何も出来ず少しだけ後ずさりしていた。その表情はどんどん険しくなっていく。

「なぜ……悪魔は人間と九尾に封印されたはずなのに……それが……」

 バッと天使が顔を上げた。その真剣な眼差しに、体が硬直する。

「勇者様。あの時……いえ、記憶を無くしていらっしゃるんでしたね。なら……」

「いえ、だから俺は──」

 全く聞いていない。完全に自分の世界に入っている。

「では、勇者様。とりあえず今までについてお話させて頂きましょう。約束。守っていただきますよ」

 なんだよ……約束って……

 他人の約束を押し付けられ不満だが、そんなことはお構い無しに天使の話が始まった。




はい、早速過去パート、というかゆく育界の歴史いっちゃいます。
割とここの設定細かいから褒めてww
またねー
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