ゆっくり英雄譚   作:青海老ハルヤ

8 / 10
出やがります。ゆっくり史上最も嫌われたキャラと言っても過言ではないアイツです。
きさま──
いったい何体の狂戦士ちゃんをその妖術で倒しやがった……
投稿遅れてすいません!
ゆっくりしていってね!


その程度でわしに挑むとは、片腹痛いわ

「よかった、回復してるみたいね」

 

 あの人間の女はリナというらしい。お姉ちゃんだったり姉御だったり、それかリナちゃんだったり、色んな呼び方をされている。なんて呼べばいいか分からないのでとりあえずリナさんと呼ぶことにした。

 

「よし、じゃあ君も色々手伝ってもらおっかな!」

 

 すくっと立ち上がり、リナさんは手招きした。ついて行くと細い廊下みたいなところに入っていく。

 

「うちもねーそこまで裕福じゃないからみんなをタダで食べされられないんだ」

 

 進むにつれあんこの匂いが濃くなってきた。これは、まさか。

 

「ようこそ、あん工場へ!」

 

 ハートが着きそうな感じで意味ありげなセリフを言い、突き当たりの戸をガラガラと音を立てて開けた。

 お、おう……というのが素直な感想である。数十匹ものゆっくり達がめちゃくちゃ汗を流しながらでっかいあんこの鍋をかき混ぜていた。みんなふやけていてさすがにうわあ……となる。

 

「あんこ、工場、あんこ、工場」

 

 ネタをわかって欲しかったのかずっと言い続けるリナさんを無視して戸の中に1歩踏み入れた。その瞬間、湿気で体がふにゃっとする。

あ、なるほど。やべ。

 

「あ大丈夫大丈夫ー、すぐ慣れるからー」

 

 若干棒読みなのに不安を感じて振り返ると無視された。くそう。

 

「当番制で働いてるからね。今ウチゆっくりがーえーと……多分102匹かな?いるから、10匹ずつで班組んでんだ。で、君はA班!11匹目!ガンバ!」

 

 Goodポーズをしてなんかグイグイ来た。その後軽く説明を受ける。

 

 AからI班の9組あり、そのうち3組が入れ替わりで働いてるそうだ。病気だったり、まだ子供のゆっくりは除いて計91匹。一日に300個以上必要で、しかもこの先に備えて一日500個作っているという。

「詳しいことはA班のゆっくりに聞いてねー」とレノさんは無責任に言って台所に行ってしまった。

 

 誰がA班なのかも教えて貰えなかったのでフラフラとA班のゆっくりを探してみる。

 

「あのーA班のゆっくりー、いませんかー」

 

 誰も答えない。うわぁ、最悪。

 と思ったら、

 

「あー君ですかー!A班こっちですよー!」

 

とめちゃくちゃでかい声で廊下から呼ばれた。すぐに行き、そのゆっくりを見上げる。

 

 見上げる……?

 

「あーあたし、天狗なんで。上にいないと気が済まないんすよー、まーね、飛べない誰かさんとは違うんで」

 

 ヒハハなんて悪役みたいな笑い方をする。うん。嫌いだ。

 

「おっと失礼。自分も嫌になっちゃうんですけどねー、まあ他の生き物より上にいたくなっちゃうんですよ。天狗だからww」

 

「wwって……」

 

 まずい。この記号小説でありなのか。

 メタいことを考えつつ、天狗に従って廊下をまた歩いていった。殴ってやろうかと思った。




天狗許すまじ
早く許してください何でもしますからーを書きたい
でもまだまだ先なんすよねクソッタレ
先に何かしら貶めてやろうかな
来週テストど真ん中なんで多分投稿出来ません
再来週お会いしましょう

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