葉月恋ちゃんって生徒会長だったっけ……と思いつつ描いたSS。恋ちゃんがスクールアイドルのプロフィールを作成するようです。

(Liellaの SS初投稿です。呼称や口調の誤植はご容赦……)

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生徒会長の好きなもの

〜結ヶ丘女学院、スクールアイドル部部室予定地〜

 

 

 

恋「……。」カタカタ

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

スクールアイドルプロフィール

 

 

誕生日 11月24日

 

血液型 A型

 

身長 163cm

 

趣味 乗馬、クラシック音楽、ジャム作り

 

特技 ピアノ、フィギュアスケート

 

好きなものI

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

恋「好きなもの……なんでしょうかね?」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「質問がフワフワし過ぎでしょうか……。そういえば、前にもそんなやりとりをしたことがありましたっけ……?」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜 回想 〜〜〜

 

 

 

〜4月、生徒会室〜

 

 

 

かのん「すみませーん、スクールアイドル部の設立をしたいんですけど……。」

 

 

恋「部活動の設立を希望ですね。ではこちらの書類に最低5人分、部員となる方のサインを頂いてきてください。」

 

 

千砂都「ご、5人も!?」

 

 

かのん「1人足りない……。」

 

 

千砂都「ねえねえ、1人くらい負けてくれてもいいでしょ?」

 

 

かのん「千砂都ちゃん!?」

 

 

恋「フフ。足りなければ集めれば良いだけですよ。新設校なんですから、部に所属しておられない方も多いでしょうし。」

 

 

千砂都「ダメか〜……。」

 

 

かのん「あと1人……。」

 

 

千砂都「かのん、行こ〜。」

 

 

かのん「……生徒会長さんは何か部活動に参加されてますか?」

 

 

千砂都「ええ!?」

 

 

恋「いえ。私は生徒会長としての勤めがありますので……。」

 

 

かのん「じゃあ、私たちと一緒に

 

 

恋「致しませんよ。」

 

 

かのん「そうですか……。」シュン…

 

 

千砂都「とかいいつつ本当は〜?」

 

 

恋「致しません。」キッパリ

 

 

千砂都「なんだよいけず〜!」

 

 

恋「全校生徒の模範であるべき私が、頭数のためだけに幽霊部員になっては示しがつきませんし。」

 

 

千砂都「そうじゃなくて〜!一緒に部活しようよ〜!」

 

 

恋「はぁ……。嵐さん、あなたは先程まで乗り気ではなかったでしょうに。」

 

 

千砂都「ん、ま〜そうなんだけど……かのんが入って欲しいなら全力で誘う!」ビシッ!

 

 

恋「……。」

 

 

かのん「千砂都ちゃん、一回帰ろ?」

 

 

千砂都「え〜……じゃあ、好きなもの!せめて好きなもの教えて!」オネガイ

 

 

恋「好きなもの、ですか……?」キョトン

 

 

千砂都「部員がダメでも友達なら良いでしょ?」オネガイ

 

 

恋「とも、だち……?」

 

 

千砂都「そうそう!同じ高校生なんだし、もっと仲良くなりたいもん!」

 

 

恋「そう、ですか……。好きなもの……。」

 

 

かのん「千砂都ちゃん、質問がフワフワしすぎて会長さん困ってるよ……!?」

 

 

恋「……動物なら、馬……でしょうかね?」

 

 

千砂都「会長さ……なんて呼べばいい?」

 

 

恋「私の名前は葉月恋と申します。どうぞお好きなようにお呼びください……♪」ニコ

 

 

千砂都「そっか、じゃあ恋ちゃん!ありがと♪」

 

 

恋「恋ちゃん!?」///

 

 

千砂都「またね〜!」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……。」ガチャ…

 

 

 

 

かのん「え!?待って

 

 

恋「渋谷さん。」

 

 

かのん「ひゃい!?ななな、なんでしょ!?」

 

 

恋「……。」

 

 

かのん「……。」ビクビク

 

 

恋「良いご友人をお持ちなのですね♪」ニコ

 

 

かのん「へ?……、はい♪自慢の幼馴染です!」ニッコリ

 

 

 

カノーン?

 

 

 

恋「行ってあげてください。」

 

 

かのん「は、はい!失礼しました〜!」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……。」ガチャ…

 

 

 

 

恋「……。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「静かになりましたね……私も職務に戻らなければ。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「恋ちゃん……ですか///……私も部活動に入れば、肩書きではなく人となりを見て頂けるのでしょうかね……。」

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜回想終わり〜〜〜

 

 

 

 

 

恋「あの時は、確かとっさに馬と答えたのでしたっけ。……まさかそれであんなことになろうとは……。」モンモン

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜回想〜〜〜

 

 

 

 

〜次の日、生徒会室〜

 

 

 

恋「……。」テキパキ

 

 

 

 

ドア「バァァアン!!」バァァアン!!

 

 

 

 

恋「ドアは静かに

 

 

馬?「ひひ〜んデス!」

 

 

ウマ?「ギャラ……ヒヒーン!」

 

 

恋「開けてくだ……馬?」アゼン

 

 

馬?「そうデス!」

 

 

恋「いや、ただのアニマルマスクですよね?首から下は完全に人なのですが……。」ジー…

 

 

ウマ?「どこからどう見ても馬なの!」

 

 

恋「は、はい……。」

 

 

馬?「では失礼して……コホン。」

 

 

恋「?」

 

 

馬?「怒涛の馬! 馬チャイナ!」

 

 

恋「 」アゼン

 

 

ウマ?「閃烈のウマ! 馬ギャラクシー!」

 

 

馬?「馬好きあるところ、正義の嘶きあり!」

 

 

馬?ウマ?「馬面戦隊、うま娘!」ドカーン!

 

 

恋(後ろに爆発が見えなきゃいけないような気が……。)

 

 

馬?ウマ?(決まった……!)チラッ

 

 

恋「 」ボーゼン

 

 

ウマ?「おーっほっほっほ!圧巻すぎて声も出ないようね!」オッホッホ

 

 

馬?「あれは『この人たち、大丈夫かな……?』って憐れんでいる目デス……。」

 

 

ウマ?「さあ、これであなたもスクールアイドルに……

 

 

恋「なりませんよ?」キョトン

 

 

ウマ?「ええ!?どうしてよ〜!?」

 

 

恋「……どこから仕入れた情報かは存じませんが、私が馬を好いていることは確かです。」

 

 

ウマ?「ほおら!」

 

 

馬?「いや、これは揚げて落とすパターンデスよ……。」ヤレヤレ

 

 

恋「ですが、目の前で不審なアニマルマスクを被った2人組の珍事を見せつけられて、どうしてスクールアイドルなるものを致したいと思うのでしょう?」

 

 

ウマ?「!!??」ガーン

 

 

馬?「いや、本気でいけると思ってたんデスか……。」アキレ

 

 

ウマ?「可可だって乗り気だったじゃない!?」

 

 

馬?「すみれ1人でトッコーさせる訳には行かないデスよ……。」

 

 

 

ギャーギャー

 

 

 

恋「とりあえず……、」

 

 

 

カポッ

 

 

 

すみれ「あう!?」

 

 

 

カポッ

 

 

 

可可「ふう、暑かったデス……。」

 

 

恋「……。」ニッコリ

 

 

すみれ可可「?」キョトン

 

 

恋「ひやかしならお引き取りください。」

 

 

 

ポイッ×2

 

 

 

アーレー!?

 

デスヨネー

 

 

 

 

ドア「ガチャ……!」ガチャ…!

 

 

 

 

恋「ふう……なんだったんでしょう?」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「そういえば、どうして私が馬を好きなことを知っていたんでしょう……?」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「普通の高校生は、みなあの様なお戯れをなさるのでしょうか……?」

 

 

 

 

 

〜〜〜

 

千砂都『部員がダメでも友達なら良いでしょ?』オネガイ

 

 

恋『とも、だち……?』

 

 

千砂都『そうそう!同じ高校生なんだし、もっと仲良くなりたいもん!』

 

〜〜〜

 

 

 

 

恋「変なことを思い出してしまいました……。」

 

 

 

馬マスク×2「……。」チョコン

 

 

 

恋「これ、どうしましょうか……。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「顔さえ隠してしまえば、私も普通の高校生に……。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「いやいや!私は生徒会長なんですから……。これはしまっておきましょう。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「職務に戻りましょう。生徒会長の私があの方達のようになろうなど……。」

 

 

 

 

〜〜〜回想終わり〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

恋「あの時、もし私が馬と答えていなければ、また違った今が……。」

 

 

 

 

 

 

〜〜〜回想〜〜〜

 

 

〜また次の日、生徒会室〜

 

 

 

恋「……。」モクモク

 

 

 

 

ドア「バ……ガチャ。」ガチャ…

 

 

 

 

可可「失礼しマスよー。」

 

 

恋「あら?あなたは確か……馬チャイナさんでしたね。」

 

 

千砂都かのん「?」

 

 

すみれ「……ww」ププ

 

 

可可「ちょっと!?違いマス!今はもうクゥクゥデス!?」

 

 

恋「あ///…………失礼しました//////、それで今日はどのようなご用件でしょう?」

 

 

可可「ズバリ!あなたをスクールアイドルにしに来ました!」ビシッ!

 

 

恋「クゥクゥさん、あなたは潔い方なのですね……。」トオイメ

 

 

千砂都「ねえ、何かあったの?」

 

 

すみれ「さささ、さあ!?」ダラダラ

 

 

恋「ですが、私にその気はございません。あれほどまでに行動力のあるあなた方です。他の方をご勧誘なされば、頭数を揃えるなど雑作もないと見受けますが。」

 

 

可可「オー、馬だけに!」ナルホド!

 

 

恋すみれ「ブフッ……ww」

 

 

かのん「ほんとに何かあったの……?」オソルオソル

 

 

恋「すみません、はしたない真似を……///」

 

 

可可「そんなこと誰も気にしません!カイチョ……恋ちゃんも同じ高校生デスから♪」ニコ

 

 

恋「……!?」

 

 

かのん「生徒会長さん……?」

 

 

 

恋「はっ!?……コホン。どうして私の名前を……

 

 

千砂都「♪」ニコニコ

 

 

恋「……なるほど。」

 

 

可可「思った通り!恋ちゃんの笑った顔、とっても可愛いかったデスよ♪」ニコ

 

 

恋「な……///」

 

 

すみれ「……こんな堅っ苦しい所で1人怖い顔してるなんてもったいないんじゃない?」チラッ…

 

 

恋「なるほど……今度はそういう手口ですか。」

 

 

かのん「手口というか……生徒会長さんも、一緒に……どうかな?」

 

 

 

恋「…………。」

 

 

 

恋「申し訳ございませんが、私には生徒会長の勤めがありますので。」

 

 

千砂都「またそれ〜……。」

 

 

かのん「そうですか……。」シュン…

 

 

恋「私は『生徒会長』として、全校生徒の模範として、きちんと努めを果たさなければ。無理に私をお誘いなさらずとも、あなた方はあなた方の青春を謳歌すればよろしいかと。」

 

 

かのん「すみません……。」シュン…

 

 

すみれ「……。」

 

 

可可「む〜……。」

 

 

すみれ「……出直すわよ。」

 

 

千砂都「あれ?随分とあっさり引き下がるんだ?」

 

 

すみれ「今ここで言い合っても埒があかないでしょ?ほら、帰った帰った。」

 

 

かのん「ええ〜!?」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……」ガチャ…

 

 

 

 

恋「また……嵐のような方達でしたね。」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……」ガチャ…

 

 

 

 

恋「?」

 

 

すみれ「また来るから。」

 

 

恋「……何度いらしても、結果は変わらないかと思いますよ。」

 

 

すみれ「結果なんて知らないわよ。……私はあなたを諦めないから。」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……」ガチャ…

 

 

 

 

恋「『また』……ですか。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「……♪」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「はっ!?私は一体何を期待して……。」

 

 

 

 

〜〜〜

 

かのん『手口というか……生徒会長さんも、一緒に……どうかな?』

 

〜〜〜

 

 

 

 

恋(そうです、私は会長さんなんですから……。)

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「……。」ボー…

 

 

 

 

 

〜またまた次の日〜

 

 

 

恋「……♪」ワクワク

 

 

恋「……はっ!?いけない、いけない。今日も生徒会の勤めを果たさなければ……。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「……これが当たり前。騒がしいのに慣れてしまうのも考えものですね……。」テキパキ

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋(……別に、寂しいわけでは……!)

 

 

 

 

ドア「ガチャ……。」ガチャ…

 

 

 

 

すみれ「失礼するわよ。」

 

 

恋「どうぞ、今日はお一人なんですね。あなたは、ええっと……馬ギャラクシーさん?」

 

 

すみれ「私の顔、そんなに馬面かしら?」ジト…

 

 

恋「し、失礼しました///……それで、今日はどのような御用件でしょう?」

 

 

すみれ「用?そんなの無いわよ?」

 

 

恋「……冷やかしですか?」ジ…

 

 

すみれ「だってあなたに会いに来ただけだもの。私、『また来る』って言ったわよね?」

 

 

恋「確かに、昨日そう仰いましたが……。」

 

 

すみれ「なによ、歯切れが悪いわね。……じゃあ、『生徒会の仕事を手伝いに来た』。これでいいでしょ?」ポスッ

 

 

恋「ええ!?」

 

 

すみれ「……なるほど?今は部活動の書類を整理してるのね。」テキパキ

 

 

恋「あの、ちょっと!?」

 

 

すみれ「『ちょっと』じゃない、『すみれ』よ。」テキパキ

 

 

恋「ええっと……すみれさん!?」

 

 

すみれ「なに?」

 

 

恋「お気持ちは嬉しいのですが……。」

 

 

すみれ「ほら、手が止まってるわよ?」

 

 

恋「え、あ、はい!」テキパキ

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋すみれ「……。」テキパキ

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

すみれ「終わったーー!」ツカレタ…

 

 

恋「すみれさん、ありがとうございました♪」

 

 

すみれ「あなた、いつもこんな量1人でやってるの?」

 

 

恋「『あなた』ではありません、『恋』ですよ♪」

 

 

すみれ「……これは一本取られたわね。」

 

 

恋「あ!すみません!?私ともあろうものが、つい馴れ馴れしく……

 

 

すみれ「良いじゃない、別に。タメなんだし、対等で。」

 

 

恋「あ、ありがとうございます……。」

 

 

すみれ「かのんに対しても、それくらい積極的にいけばいいのに。」

 

 

恋「……それにしても、すみれさんはどうして1人で来ようと?」

 

 

すみれ「露骨に話題を逸らすのね?まあいいわ。…………どうして、なんて私にもわかんないわよ。」

 

 

恋「え……。」

 

 

すみれ「……前にかのんが、実家の神社に押しかけて来たことを思い出してね。」

 

 

恋「かのんさん、ですか……。」

 

 

すみれ「ああ、かのんはこの間スクールアイドル部作りに来た子よ。」

 

 

恋「はい、よく覚えています。千砂都さんに、可可さん、それにすみれさん……良いご友人に恵まれていらっしゃいましたね。」

 

 

すみれ「そうかしら?」

 

 

恋「ええ。千砂都さんは、私を勧誘なさったかのんさんの意思を汲んで『友達』になろうと食い下がりました。」

 

 

すみれ「へえ、そんなことが。」

 

 

恋「とぼけなくても良いんですよ?すみれさんと可可さんが馬に扮していらしたのも、千砂都さんから私の馬好きを聞き出してのことでしょう?」

 

 

すみれ「バレてたのね……。」

 

 

恋「そしてすみれさんがこうして1人、私に会いに来てくださったのは……

 

 

すみれ「どうしたの?急に黙っちゃって。」

 

 

恋「昨日、かのんさんが私に断られて落ち込まれていたのを気にかけてのことですよね?」

 

 

すみれ「へえ……驚いた。恋ってそこまで鋭いのね。」

 

 

恋「これでも生徒会長ですから。」

 

 

すみれ「生徒会長って便利な言葉ね……。」

 

 

恋「それで、すみれさんはどのようにして私をご勧誘なさるんでしょう?」

 

 

すみれ「しないわよ?」

 

 

恋「へ?」

 

 

すみれ「かのんが恋を誘うって決めたなら、かのんが1番頑張るのが筋でしょ?私は充分体張ったし。」

 

 

恋「……た、確かに。」

 

 

すみれ「何でもかんでもやってあげちゃったらそれは友達じゃないわよ。」

 

 

恋「……やはり、あなた方は非常に良い関係をお築きのようですね。」

 

 

すみれ「羨ましかったらいつでもいらっしゃい。みんな歓迎してくれるはずよ。」

 

 

恋「……いえ。私は『生徒会長』ですから。」

 

 

すみれ「恋って結構根に持つタイプなのね……。」

 

 

恋「さあ、なんのことでしょう。」

 

 

すみれ「……まあいいわ。さて、と。」スク

 

 

恋「お帰りですか?」

 

 

すみれ「みんなを待たせるし、ね。」

 

 

恋「……はい。」

 

 

すみれ「……みんなが待ってるのは私だけじゃないだろうけど。」

 

 

恋「へ?」

 

 

すみれ「だから……またね♪」

 

 

恋「は、はい……。」

 

 

 

 

ドア「ガチャ……。」ガチャ…

 

 

 

 

 

 

〜またまた次の日〜

 

 

 

恋「……。」テキパキ

 

 

 

 

ドア「ガチャ……。」ガチャ…

 

 

 

 

???「失礼しまーす……。」

 

 

恋「はい。本日はどのようなご用件……渋谷さん?」

 

 

かのん「どうも……。」

 

 

恋「こんにちは♪今日はどんなご用ですか?もしかして、すみれさんのように私に会いに来てくださったとか……。」

 

 

かのん「えっと……。」

 

 

恋「すみません、少々意地悪が過ぎまし

 

 

かのん「そうですっ!」

 

 

恋「へ?」

 

 

かのん「生徒会長さんにスクールアイドル部に入ってほしくて、ちゃんと誘いにきました!」

 

 

恋「そう、ですか……。」

 

 

かのん「あぅ……すみません。」

 

 

恋「いえ、謝ることなんてありませんよ?……それで、渋谷さんはどのようにご勧誘なさるのでしょう?」

 

 

かのん「えっと……その……。」オドオド

 

 

恋「大丈夫、ゆっくりで構いませんよ?私は逃げも隠れも致しませんから。」ニコ

 

 

かのん「……歌います!!」

 

 

恋「 」アゼン

 

 

かのん「…………、はじまーりはーきみーのそーら♪」

 

 

恋(有無を言わさず歌を聴く流れに……)

 

 

かのん「どーんなゆーめかーおーしーえーてー♪」

 

 

恋(綺麗な声ですね……。どこか荒削りな印象もありますが……)

 

 

かのん「ほーしーにねがうーまえに、かーたーりーあってみようーよー♪」

 

 

恋(一生懸命な様子がよく伝わってきます♪)ニコ

 

 

かのん「とーきーめーきをー、わーかーちあいたーいよー♪」

 

 

恋(合唱部でもダンス部でもなく、スクールアイドル部……ですか)

 

 

かのん「……。」

 

 

恋「……終わり、ですか?まだ続きがあるように思えるのですが……。」

 

 

かのん「すみません、まだ曲が未完成で……///」

 

 

恋「未完成?……え、まさかスクールアイドルの方々って、曲まで作られているんですか……!?」

 

 

かのん「はい……///」

 

 

恋「……なるほど。素晴らしいお手前ですね♪思わず『頑張れ』って応援したくなってしまうような、言葉では形容し難い求心力がありました。」

 

 

かのん「じゃあ……!」

 

 

恋「……ですが、あなた方のお手前が素晴らしいことと、生徒会長の私が加入することになんの関連もありません。これからも1ファンとして、あなた方を応援させて頂きます。」

 

 

かのん「そんな……。」

 

 

 

 

ドア「バァァアン!!」バァァアン!!

 

 

 

 

かのん恋「!?」

 

 

千砂都「やいやい恋ちゃんよぉ!」

 

 

可可「うちのかのんが誠心誠意頼んでるのに、それはないデスよ!」

 

 

すみれ「……恋ってほんと強情なのね。」ヤレヤレ

 

 

かのん「え!?みんな、いつの間に!?……っていうか聞いてたの〜!?」

 

 

恋「……強情も何も、私は生徒会長としての勤めを果たさなければなりませんし、部活動に現を抜かして本来の勤めが疎かになれば、全校生徒に示しがつかないことに変わりはございませんが。」

 

 

千砂都「じゃあ私達も手伝うよ〜!」

 

 

恋「お気持ちは嬉しいのですが、私の我儘であなた方の練習時間を奪うわけにはいきません。せっかく素晴らしいものをお持ちなのに、私がその芽を摘んでしまってはそれこそ……

 

 

かのん「だったら、恋ちゃんと一緒がいいのも私の我儘だもん!!」

 

 

恋「……………………へ?」

 

 

かのん「あ!ごめんなさい!?つい馴れ馴れしく……

 

 

恋「いえ。…………

 

 

 

 

〜〜〜

 

恋『あ!すみません!?私ともあろうものが、つい馴れ馴れしく……

 

 

すみれ『良いじゃない、別に。タメなんだし、対等で。』

 

〜〜〜

 

 

 

 

かのん「あぅ……。」ビクビク

 

 

恋「…………初めて、名前で呼んでくださいましたね。かのんさん♪」ニコ

 

 

かのん「……あれ?本当だ。」

 

 

恋「生徒会長ではなく、この私、葉月恋という人間を必要としてくださっている。そう、期待しても……いいんでしょうか……?」

 

 

かのん「……うん!」

 

 

恋「…………でしたら、生徒会の仕事もきちんとお手伝い願いますよ?」

 

 

かのん「へ……?」

 

 

千砂都「ちゃんと言わないとわかんないよ〜?はいコレ。」シンセイショ

 

 

恋「う///……わかりました、では失礼します。」シュバッ

 

 

千砂都「もう、素直じゃないな〜。」コノコノ~

 

 

恋「……、」カキカキ

 

 

 

 

ーーーーーー

 

部活動設立申請書

 

 

スクールアイドル 部

 

顧問

 

部長

・渋谷かのん

 

 

部員

・嵐千砂都

・平安名すみれ

・唐可可

・葉月恋

 

 

ーーーーーー

 

 

 

 

恋「これで意思は表明しました。もう文句は

 

 

千砂都「え〜、口で言わないとわかんないよ〜?」

 

 

恋「く///……、わかりました。…………

 

 

千砂都「わくわく。」

 

 

恋「この葉月恋、本日をもってお世話になります。スクールアイドル部の皆さん、不束者ですがどうぞよろしくお願いします。」ニコ

 

 

可可「なんで日本の人ってこんなに回りくどいんデスか?」ヒソヒソ

 

 

すみれ「あれが特別めんどくさい人間なだけよ……。」ヒソヒソ

 

 

恋「可可さん、すみれさん、よろしくお願いしますね♪」ニコニコ

 

 

可可すみれ「ひいぃ!?」

 

 

千砂都「これで晴れて部活動発足!……じゃあさじゃあさ、部室なんかも……!?」

 

 

恋「あ、それはまだ先ですね。」

 

 

かのん千砂都可可すみれ「え"!?」

 

 

恋「次は、顧問となってくださる先生を見つけないと♪」

 

 

可可「そこは生徒会長の権力で

 

 

恋「ズルはいけませんよ。それに、スクールアイドル部にいる間は、私はただの『葉月恋』ですから♪」ニコ

 

 

可可「いけず〜……。」ブーブー

 

 

恋「まあ、当てはいくらでもあるので、順番に頼みにいきましょうか。」

 

 

かのん「え、いいの?」

 

 

恋「模範生ですから!」ドヤ

 

 

すみれ「解釈変更はお手の物、ってわけね……。」ヤレヤレ

 

 

千砂都「じゃあ早速、レッツゴー!」

 

 

可可「オー♪」

 

 

すみれ「ギャラクシー!」

 

 

恋「ほら、行きますよ?かのんさん♪」

 

 

かのん「……うん♪」

 

 

 

 

〜〜〜回想終わり〜〜〜

 

 

 

 

 

 

恋「……いや。あの時、私がどう答えていようと、きっとLiellaのみなさんはきっと私を放さなかったでしょう……♪」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「そう遠くない内に、ここも賑やかになるんでしょうかね……。」カタカタ

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

スクールアイドルプロフィール

 

 

誕生日 11月24日

 

血液型 A型

 

身長 163cm

 

趣味 乗馬、クラシック音楽、ジャム作り

 

特技 ピアノ、フィギュアスケート

 

好きなもの Liella

I

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

恋「こ……これは、流石に……///」カタカタ

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

スクールアイドルプロフィール

 

 

誕生日 11月24日

 

血液型 A型

 

身長 163cm

 

趣味 乗馬、クラシック音楽、ジャム作り

 

特技 ピアノ、フィギュアスケート

 

好きな食べもの コンソメスープ、いちご、ダージリンティー

 

好きな言葉 「初心忘るべからず」

 

好きな教科 生物、英語

 

好きな動物 犬、馬I

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

恋「……よし。」カタン…

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「あとは……荷物の整理でも致しましょうか。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「さて、と。これで大方荷物は片付きましたね。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「ある日突然、万全の部室が使えるようになっていたら……皆さんもきっとお喜びになるでしょう♪サプライズとはなかなか大変な……でも、胸が高鳴るものなのですね。」

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「あとは……。」チラッ

 

 

 

馬マスク×2「……。」チョコン

 

 

 

恋「まあ、サプライズであの2人に勝とうとは思いませんけどね……。」

 

 

 

馬マスク×2「……。」チョコン

 

 

 

恋「……。」ソワソワ

 

 

 

馬マスク×2「……。」チョコン

 

 

 

恋「……。」ゴクリ

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

恋「ちょっとだけなら……///」ソウチャク!

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

馬?(なるほど……意外と落ち着くものですね。)

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

馬?(そうだ、誰も見ていないなら……。」

 

 

 

 

ウィッ…モガ!?

 

シー……デス

 

 

 

馬?「確か、名乗り口上は……。」ムムム

 

 

 

ナニシテルンダロ?

 

サイッコウニギャラクシーナコトヨ!

 

 

 

馬?「よし!……誰もいませんよね?」キョロキョロ

 

 

 

・・・・・・。

 

 

 

馬?「うん。」

 

 

 

馬?「麗しの馬!馬ラブリー!」ビシッ!

 

 

 

ブフッ……w

 

コレハナカナカ…

 

 

 

馬?「馬好きある所、正義の嘶きあり!馬面戦隊、うま娘!」ドッカーン!

 

 

 

ム、ムリ……デ…www

 

 

 

 

アッハッハッハッハッハッハッハwww

 

 

 

 

馬?「しまっ//////」クルッ

 

 

千砂都「う、馬wwラブリーwww」バンバン!

 

 

可可「恋さんw才能ありマスwww」モダエ

 

 

すみれ「あんまりいじめ……wと、可哀そw、でしょ……ww」プルプル

 

 

恋「な、なんで皆さんがここを//////」カポッ

 

 

千砂都「いや〜、最近恋ちゃんの動きが不審だったからさ?こっそり跡をつけたら良いもの見れちゃったw」

 

 

恋「な、な、な、な……//////」プルプル

 

 

すみれ「あの硬度10の生徒会長も、すっかり馴染んでくれたみたいで嬉しいわ。」キリッ

 

 

恋「 」

 

 

すみれ「ね、かの……

 

 

 

 

かのん「 」コヒュー、コヒュー…

 

 

 

 

千砂都「うわあ〜!?生きてかのんちゃ〜〜ん!!??」

 

 

可可「これが腹筋崩壊デスか……。」

 

 

すみれ「もう笑いが声になってないわね……。」

 

 

恋「 」

 

 

 

 

 

 

形はどうであれ、皆さんが喜んでくれたようなのでサプライズは大成功……?

 

かくして、スクールアイドル葉月恋が誕生したのでした。

 

まだまだ若輩者ではございますが、Liellaの皆さま共々、よろしくお願いします♪

 

 

 

〜FIN〜



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