―――何も聞こえない。
 ―――何も届かない。
 ―――思いすら伝わらない。

 そんな生活が当たり前で、虐げられるのが当たり前で。彼女は必死に働いて、完璧でも怒られて殴られる。人々のストレスのはけ口となっていて。

 でもそんな彼女は拾われる。鬼に襲われたことによって。

 そこでは虐げられることも無く、痛くて泣き続けるそんな日々もなかった。彼女にとって、恐ろしいほど幸せな生活を送ることができていた。

 彼女の名前は宇髄ぬい。

 『鬼滅の刃』に登場してすら居ないモブであったが、何の因果か彼女の人生の歯車が異なる回り方になり始め、その狂いが彼女を『鬼滅の刃』に原作に介入させることになり、その結果この小説の舞台である『鬼滅の刃』は原作と異なる歴史を歩むことになった。

 これは音の聞こえない宇髄ぬいの話。

 これは音の聞こえない音柱の継子、宇髄ぬいの話。

 これは音の聞こえない音柱の義妹、宇髄ぬいの話。

 ―――これは皆の夢が叶う話。





ハーメルン、そして二次創作の初投稿作品。

オリ主を中心とした話です。(宇髄さんの義理の妹の話です。一話には嫁と記載がありますが、二話には妹になってます)

好評でしたら続きます。
続いたら途中でルートが分岐します。

受験勉強の合間に書くので比較的更新は遅めです。(プロットはあるので更新する時は更新します)

※注意
・鬼滅の刃の世界で常識である"柱"、"最終選別"等の語句の説明は個人解釈以外の説明はありません。
・作者の手元にあるのは18巻以降なので前半はそこそこガバガバかもしれませんが、ご容赦ください。
  第一話()
  第二話2021年05月05日(水) 01:58()
  第三話2022年01月05日(水) 00:02()
  第四話()
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