魔王絶許!魔王コロス!
例え便所に隠れていても見つけ出して息の根を止めてやる!

えっ!?娘の婚約者が元平民の女に入れ込んでいるだと!?








三年前に1話だけ書いてお蔵入りしたものの供養のための投稿です。
ですので続きは…

追記
思った以上に読んでいただいたので、時間はかかると思いますが、作りかけの2話についてはなんとか完成させるようがんばります。
たくさんの応援、感想ありがとうございました。
励みになります。
それと、連載(未完)って設定があったんですね、知らずに短編になってました、紛らわしいことになっていてすみません。

追記の追加
なんかとんでもないことになってる。
2位とかどうなってるの…
感想もいっぱいでありがとうございます。
少し時間が無いので、感想は後程お返しします。
あと、信じられない程ゆっくりですが、少しずつ書いています。

更に追記
え、1??
死んでしまう

6/6
文字数的には三万字ぐらい書いているけど、できが悪かったり書き直しているので、行程的にはやっと半分に達したようなぐらいの気がします。
気長にお待ちください。

9/17
長い間体調を崩し、回復できずそのままになっております。
命に関わるなどではないのですが、生活するのがやっとで更新できず申し訳ございません。

1 / 1
3年前に書いてお蔵入りしていたものの供養です。


全て魔王が悪い

見渡す限りのモンスターの群れ、群れ、群れ。

人類領域の果てであり、対モンスター戦線最前線である人類絶対防衛線は今、未曽有の危機を迎えていた。

ついに伝説の存在である魔王が復活し、人類を根絶やしすべくその全戦力を投入してきたからだ。

その数、100万。

対する人類軍は僅か1万2千人しかいなかった。

本来ならば、魔王と戦うために神から魔法を授かった王と貴族・士族達が総力を挙げて奴らを迎え撃つことになっていた。

しかし、王の姿は無く、王国の名だたる貴族は一人を除いて誰もいなかった。

彼らは、魔王の存在など伝説であると馬鹿にし、本当に魔王が復活したと知ったとたんに、先を争って逃げ出していたからだ。

 

このままでは、人類絶対防衛線は突破され、人類の守護者たるアルカディア王国は滅び、ひいては人類も滅びるだろう。

 

 

チート転生者である俺がここにいなければな!

 

「閣下、全軍配置についています、あとは閣下のご命令を待つばかりです」

周囲を固める近衛部隊と、参謀達を見渡す。

緊張こそあるものの、誰の目にも怯えなどなかった。

流石我が精鋭たちだ。

「分かった、予定通り敵先頭が地雷原に入り次第、作戦計画ア‐2号に基づき作戦を開始する。人類の興廃この一戦にあり。各員一層奮励努力せよ!アルカディア王国万歳!!」

「「「アルカディア王国万歳!」」」

さあ、俺のチート級魔法力と現代知識を40年に渡って投入し続けた我がイソカ侯爵軍の力、思い知るがいい!!

 

 

 

 

 

「ご主人様!またこんな場所で寝て!風邪をひきますわよ!」

さあ戦場に行くぞ!

と気合を入れたその時、横合いから少し猫目で茶色のボブショートとネコミミが特徴的な少女が叱りつけてきた。

「カグヤ!?お前こそなんだ、メイド服のまま戦場に出てくるなんて、危ないじゃないか!」

「また魔王の夢を見られたのですね。ここは戦場ではなく、ご主人様の執務室です、寝ぼけていないで、さっさとベッドで寝てください!」

は、夢?

 

メイドのカグヤの言葉を聞いた俺の頭は急速に回りだす。

周囲を見渡すと、うず高く積みあがった書類と、俺を叱っていた時の乳母に瓜二つのメイドがいた。

また、やってしまったようだ。

「何事にも一生懸命されるのはご主人様の良いとこですが、やりすぎて体を壊したら元も子もないと、わたくしの祖母がご主人様に仕えていた時から何度も言われていましたよね?ご主人様はイソカ侯爵領のみならず、極東一帯の要であり、なにより大切なクローディア様の御父上なのですよ。こうやって深夜までお仕事をされるのは、今週三日目でしたよね?」

侯爵という王国の上から数えられるぐらいの身分でありながら、半分も満たない年齢の若いメイドにいいように叱られる俺。

 

くっクソ!俺は子供じゃなくて40歳超えてるオジサンだし、何よりこのあたりで一番偉いんですけど!

なーんて、反論したいが、散々世話をかけた乳母にそっくりな娘に、正論を叩きつけられてぐうの音も出ない。

確かに、先月こうやって執務室で寝て風邪をひき、更に拗らせてしまって、娘のクローディアとメイドのカグヤを始めとした使用人全員に心配をかけてしまったばかりなのに、何の反省も見られない俺の行動は怒られても仕方ない。

でもな、元はと言えば魔王がなかなか攻めてこないのが悪いんだ!

魔王復活に備えて40年以上全てを賭けて準備をしてきているのに、未だ魔王の姿すら見つからない。

だから新戦略に基づく計画を進めることになって、俺の仕事がまた増えてしまったのだ!!

「ご主人様!聞いていらっしゃいますか!」

「心配をかけて、すまなかった!」

おのれ魔王め!

奴を見つけた暁には、この怒りを百倍にしてぶつけてやる!

 

----------

 

アルカディア王国。

約1万年前に女神より魔法の力を授かったアルカディア王が建国した国である。

アルカディア王国は、そのアルカディア王の直系たる王族、王族の傍系から始まった貴族、そして貴族の傍系である士族が支配階級として君臨していた。

1万年も続く支配階級など地球では考えられないが、この世界では常識であり、君臨し続けられるだけの理由があった。

支配階級は全員魔法使いだからだ。

魔法使いは平民と比べ武力、生産力共に段違いの力を持っており、比喩ではなく平民が束になっても敵わない存在だった。

それ故に世界は魔法使いを中心に回り、魔法が使えない平民は魔法使いの影で慎ましく暮らしていく、そういった安定かつ停滞した時代をこの世界は1万年にもわたり続けてきた。

 

しかしその時代も間もなく終わり、戦乱の世が来るだろう。

それを説明するためには、そもそも魔法使いが魔法の力を授かり、支配階級となった発端を説明しなくてはならない。

1万年前、世界はモンスターを統べる魔王が支配し人類は奴隷となっていた。

それを哀れに思った女神が魔法の力をアルカディア王に授け、激戦の末に魔王を打ち倒しモンスターどもを追い払ったのだ。

人類を救った実績と力により、アルカディア王は国を興し、それ以後続く魔法使いによる支配体制の礎を築き上げていった。

つまり、魔法使いが支配階級である正当な理由の大本は、魔王から人類を守る存在であるからと言っても過言ではない。

では魔王は今どうなっているのか。

世間一般の認識では、魔王は倒されるその瞬間に自らの復活を予言して死んだことから、いずれ魔王は復活すると思われている。

しかし、1万年に渡り復活しなかったことから、復活するとしても自分の生きている間ではないとか、実は復活しないのではといったような認識で、前世の日本で言うところの「いつか起きる大災害」への認識の百倍ほど緩かった。

 

俺はそれが間違いだと知っている。

俺を日本からこの世界に転生させた女神は言っていた。

「私が人類を導き築き上げたアルカディア王国に危機が迫っています。あなたには、その危機から王国を救ってもらいます。それがあなたに力を与えた上で転生させる理由です」

女神は、その危機が何なのかと問う俺に対し、俺が精いっぱい生きることで危機を防ぐことができるとだけ教えてくれた。

俺が知らないほうがうまく行く。

きっと、そういうことなのだろう。

でも気になってしまうのが人間の性だ。

俺は体がある程度自由に動かせるようになり次第、アルカディア王国の危機について探り始めた。

危機の正体を掴むには、きっと十年以上かかるだろう、そう思いながら…

そして一日後。

 

人類の最前線であり、その絶対防衛線の要であるイソカ侯爵の跡取り息子に生まれ、チート級の魔法能力を持っている。

そして人類絶対防衛線の向こうには復活の伝説が残っている魔王がいる。

 

すげー簡単だったよ!

これしか無いじゃん!!!

 

こうして俺は、チート級の魔法能力と、侯爵家という地位を使い、対魔王戦に全てを賭けてきた。

自らの力を磨き、イソカ侯爵家の力を強化し、アルカディア王国のありとあらゆる場所に手を伸ばして、魔王と戦う準備を進めてきた。

そのおかげで俺はアルカディア王国歴代最強(ただし宗教的な理由で初代アルカディア王は除く)と呼ばれる魔法使いとなり、イソカ侯爵家はアルカディア王国のド辺境である極東にありながら、王国屈指の経済力と軍事力を持つ家へと変貌した。

周囲から「お前はいったい何と戦っているんだ?」と聞かれることは何度もあったが、その度に「魔王と戦うためだ!」と正論で返し、今もその力は増し続けている。

 

しかし昨日もまた、魔王は攻めてこなかった。

残念ではあるが、より一層の準備できる時間が増えたと考えるべきだ。

そうやって、いつものように思い直した俺は、執事長のセバスを呼び出す。

「おはよう、今日の予定を確認させてくれ」

「本日の予定は、視察が三か所です、詳細はお手元の資料をご確認ください」

「なるほど、今日の仕事は移動距離がそれなりにある、なかなかタイトだな」

今日の仕事は外出ばかりだが、夕方までに家に帰らなくてはいけないという制約がある。

夜はしっかり休めとカグヤに叱られたこともあるが、今晩は俺が楽しみにしていた娘の顔を見ることができる日だからだ。

「はい、すぐにでも出発されるのがよろしいかと」

そうだな、娘の顔を見られるように、大急ぎで仕事を片付けることにしよう!

 

----------

 

まず最初に向かったのは、居城の裏手にある広大な演習場だ。

草原と泥が延々と広がるそこに近づくにつれ、綺麗に整列した騎士達が見えてきた。

その姿を見た俺は、少年に戻ったかのように心臓が高鳴るのを感じる。

騎士達からも俺の姿が見えたのだろう。

騎士達は一斉に敬礼をしてきた。

敬礼されたらそれに答えるのが上官の役割だ。

俺は、騎士達を見上げながら答礼した。

 

さて、なぜ見上げながら答礼しなくてはいけないのか。

それは俺より騎士達が遥かに大きいからだ。

決して俺が小さいという意味ではない、騎士達はどれもこれも全長15mを超える巨体なのだ。

 

魔法使い搭乗型超大型汎用ゴーレム

通称:ドール

それが騎士の正体だ。

ドールはゴーレムの一種だが、これまでのゴーレムとは一線を画す存在だ。

これまでのゴーレムは、強靭な体を持っているものの、石や土の体を魔法の力で無理やり動かしているため、効率が悪い上に、操作する魔法使いを倒してしまえば、ただの土塊になってしまうなど、決して有力な魔法として扱われていなかった。

そんなゴーレムをチート転生者らしく改造し発展させたのがドールだ。

土や石を魔法の力で無理やりくみ上げていた体は、魔法で事前に生産した工業製品たる魔法部品の集合体とすることにより、効率的かつ強靭な体にすることができた。

また、操作する魔法使いを装甲に守られた操縦席に搭乗させることにより安全を確保し、更には魔力の増幅装置たる魔法の杖の増幅力を強化した超大型杖をエンジンとして搭載することにより、平凡な魔法使いでも実戦に耐えられるようにしたのだ。

こうして俺が発案し、俺のチート魔法力と、停滞したアルカディア王国の方々でくすぶっていた魔法技術者達を引き抜いて開発したドールは、イソカ侯爵軍の秘密兵器として対モンスター戦で大活躍していた。

だが、新兵器にありがちなことだが、ドールにも問題が存在していた。

 

「ランド局長、稼働時間の方はどうか?使えそうか?」

俺は、出迎えてくれた壮年の男、研究開発局の長であるランド局長に挨拶もそこそこに試験の状況を問うた。

せっかく出迎えてくれた将軍や隊員たちには申し訳ないと思ったが、開発状況が気になってしまって仕方が無かったのだ。

何故なら、今回俺が発案し、開発が最終段階に進んでいる新型機は、ドールの欠点である稼働時間の短さを解消するものだからだ。

「まだ細かい課題はありますが、複座型はかなり使えます。単純に稼働時間が二倍になるだけではなく、操縦役と魔力供給役の分業制にすることにより、操縦役が操縦に専念でき戦闘力が向上、魔力供給役が索敵に協力することにより戦術に幅が広がりました。また、副次的効果として、操縦は上手いがスタミナが無い、スタミナはあるが操縦が下手などこれまで使いにくかった人材を有効活用できます。ああ、あとそれから、魔力供給役を複数人用意し交代で搭乗させることで事実上の稼働時間を無限に…」

早口で説明するランド局長に周囲の研究員はまたかという顔をしているが、俺もこういう話は大好きなので大歓迎だ。

それから10分ほど話し続けたが、まとめると複座型は大成功だということだ。

「すでにこちらにある試作機の成果を反映した量産機の設計は終わっています。あとは閣下のご決裁をいただければ、直ぐにでも22式の生産ラインを転用し量産に入ります。そうすれば今年中に初期ロットを軍に配備できるでしょう」

「なるほど、となれば来年には魔王領内への長距離偵察が可能になるな」

俺はついに魔王を見つけ出す算段が立ったことにニヤリとした。

「はい、王都も十分射程圏内に入るでしょう」

そうだな、航続距離が伸びたので王都にも行けるだろう。

うん?

王都?

王都に行ってどうするんだよ。

「なにを言っているんだ、この複座型は魔王領のどこかで眠っている魔王を探り出し殲滅するための兵器だ、決して王都を攻めるための兵器ではないぞ」

「申し訳ございません、王都への報告書ではドールはあくまで対魔王戦のためのものであるとなっておりましたな」

そう言うとランド局長はガッハッハッと笑い出し、周りの研究員達も釣られて笑い出した。

俺はというと、この世界に転生して色々と揉まれた中で、空気を読むことを覚えたので一緒に笑っていたが、どうしても最後まで分からないことがあった。

 

今のどこに笑う要素があったんだ?

 

----------

 

次に俺が向かったのは、書類上の人類絶対防衛線となっているイソカ河の向こう側だ。

書類上というのは、王国の公式資料にはイソカ河が人類絶対防衛線となっており、それは俺がイソカ侯爵として就任する二十数年近くまでは実際にそうだったからだ。

しかし、魔王との戦争を考えた場合、より早く魔王の侵攻を察知し、イソカ侯爵領の国力を支えている領都の防衛を考えると、元々の人類絶対防衛線はあまりにも領都から近すぎた。

そこで、ドールをはじめとした各種新装備とイソカ侯爵領の国力増強を背景とした魔王領への限定的な侵攻を行い、新たなイソカ侯爵領としたのだ。

ちなみに、頭の固い王国の官僚達にそんなことを連絡したら間違いなく面倒臭いことになって邪魔にしかならないので報告はしていない。

報告上は小規模な監視所を設けたことになっているのだ。

嘘の報告を上げることに若干の罪悪感はあるが、これも魔王と戦うため、王国を守るためなので仕方がないことだと諦めている。

 

イソカ河まで侵攻を許した際に対応できるよう、可動橋となっているイソカ大橋を通過し暫くすると、公式名第一監視所、通称クティキ街が見えてきた。

魔王領というと鬱蒼とした森林地帯であるが、クティキ街周辺は既に開発が完了しており見渡す限りの穀倉地帯となっていた。

ここは、対魔王戦の際に最前線を支える補給拠点として機能することを期待して築き上げた街だ。

街に近づくと、町の規模に不釣り合いな程大きな倉庫群が見えてくる。

その倉庫群の一角、新たに建設されている数棟の倉庫の前に俺が乗った輸送用ドールは止まった。

 

「仕事の邪魔をしてすまない、毎度のことで申し訳ないが工事の状況を見せてもらうぞ」

俺はこの手の工事を昔は自分でやっていた。

チート魔法力を使って現代日本にあるような施設を建設する。

この手のチート転生者のテンプレという奴で、それ故に子供の頃から何度も行ってきたことだ。

実際やってみると、思う通りの建物を建てたり、土木工事を行う作業は、まるで子供の頃の砂遊びのように面白く夢中になったものだ。

実は今も大好きなのだが、色々と他にもやることが増えてしまい、子供の頃のように朝から晩まで泥だらけになって何かを建設するということができなくなってしまった。

「悪くないな、しっかりと基準通りに作ってある。これなら敵の攻撃…例えばドラゴン部隊による空襲を受けても簡単には倒壊しないだろう。しかしだ、対人用の塀の配置に少し手直しが必要だな」

「申し訳ございません」

「謝る必要はない、基準通りではあるが、少しアレンジしたら、よりよくなるだけだからな」

クティキ街の責任者である代官にそう伝えた俺は、早速塀の手直しを始めた。

魔法使いの存在意義はモンスターと戦うことにあると俺は考えている。

しかし残念なことに、魔王を打倒してから1万年という月日と、歴代イソカ侯爵の努力により、今やモンスターと戦っているのは人類絶対防衛線を守るイソカ侯爵領とその盟友である極東条約機構に加盟するイソカ侯爵領周辺貴族だけだ。

モンスターを物語の中やサーカスでしか見ずに一生を終える人々がいるのが当たり前となった現在では、魔王の侵攻が発生した際にそういった戦ったことがない貴族はまったく当てにならないと俺は思っている。

そして当てにならないどころか、最悪の場合足を引っ張るだろうとも思っている。

歴史を紐解けば、そのような事実は枚挙にいとまがないからだ。

例えばアルカディア歴3521年のエンディオ公爵の極東親征がそれだ。

当時人類絶対防衛線には、異常繁殖したゴブリンの群れが波状攻撃を仕掛けて来ていた。

力が弱いゴブリンとはいえ、その数に圧せられた極東諸侯を救うために王都が送り出した増援がエンディオ公爵を指揮官とする一軍だった。

ところがだ、絢爛豪華な行軍を支えるためにやたら準備に時間を要した上に、行軍途中で何度もパーティを開くという軍事的合理性からかけ離れた行動をとった結果、エンディオ公爵の軍が極東に到着したのは実に一年と三か月後だった。

もちろんのことであるが、極東諸侯は既に自力でゴブリンの群れを撃退してしまっていた。

これに困ったのが、エンディオ公爵だ。

彼と彼が連れてきた貴族達は、倒したゴブリンの数に応じて王家より報奨を貰う予定だったからだ。

つまり、倒すべきゴブリンがいないということは、彼らの懐と、プライドに大ダメージを与えることになった。

その結果起こったのが、正規の歴史で言う「イソカの魔物追い」、我々で言うところの「エンディオ公爵の虐殺」だ。

エンディオ公爵は味方であるイソカ侯爵領のヨコイヤ街の民達から、金品を収奪し、辱めたうえで虐殺したのだ。

武器を向けて抗議するイソカ侯爵家に対しエンディオ公爵は「あれは、この地に潜伏していた魔王の手先だ、見るがいい!奴らの頭や尻には人ならざる物が付いているではないか!」と言い、まったく相手にしなかった。

イソカ侯爵領や極東の各諸侯の民達には、他の地域の人々から「混ざりもの」と蔑まれている。

これはモンスターと接する土地故に、亜人種のモンスターを先祖に持ち、その身体的特徴が先祖返りで体に現れる者が多いからだ。

うちのカグヤもそういった先祖返りを起こした一人だ。

そういった者達をエンディオ公爵は潜伏しているモンスターだと難癖をつけ、彼らから金品を収奪し虐殺したというのがこの事件の真相だった。

当時と比べ先祖返りの認知度も上がった今となれば、この事件のような馬鹿なことは起こさないと思うが、素行の悪い一部の貴族達が馬鹿なことをする可能性が無いとは言えない。

だから、対人戦の準備にも手を抜けないのだ。

 

というのは、建前だ。

いや、まったくの建前ではないのだが、本音は別にある。

こうやって駄目出しを理由に、久しぶりに土遊び…ゲフンゲフン、建設作業を行いたかったのさ。

 

それから小一時間後、いい感じの塀と、勢い余って作った対人用地雷原が出来ました。

俺も大満足です。

いやはや、自分の自己満足のためにダメだしするとか、本当に嫌な上司だよねえ()

とまあ、嫌な上司になってしまったが、結果として当初より遥かに立派な防衛施設ができたから許してほしい。

さあ、次の場所に行こう。

「どうだねアーネスト代官、これなら例え王国魔法騎士団の連中が馬鹿なことをしようとしても簡単に破られないだろう」

「侯爵様のお手を煩わすことになり申し訳ございません」

「気にするなアーネスト代官。ケチをつけてしまったが十分良い仕事だった、第二期工事が一刻も早く完成するよう、引き続きよろしく頼むぞ。脅すわけではないが、敵はいつ現れるか分からないからな!」

「ははー!開戦までには必ず!」

「この補給拠点は戦争の行く末を左右する、奴らを皆殺しにし、我らイソカと極東の民達が安息の日々を手に入れるため、貴君らの一層の努力と献身を期待しているぞ!」

こうして最後に、働いている平民達を激励して俺は次の目的地に向かった。

「「「イソカ王万歳!」」」

という声を背中で聴きながら。

 

 

あの、俺は侯爵なんだけど…

まあ、あの工事現場は貴族なんて見たこともない平民が大半だし仕方ないのだけどアーネスト代官、てめーは駄目だ。

なんでお前まで「イソカ王万歳!」とか声張り上げてるんだよ。

 

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そして最後に俺がたどり着いたのは、1年前に新設された341特科中隊駐屯地だ。

ここには、コンクリートで固められたコの字型の永久陣地の内に、先ほどのドールよりかなり手足が太いドールが1機ずつ、合計20機配備されていた。

25式魔法使い搭乗型超大型自走砲型ゴーレムという名のそれは、両手と両肩に長大な魔法りゅう弾砲を装備した機体で、敵の攻撃が届かない距離から砲撃を加えることを目的とした機体だ。

この機体自体は、既に配備が進んでいるもので目新しい物ではないが、この部隊が編制され戦力化されることに意味があった。

 

『状況開始』

到着し、一通り挨拶を済ませると、俺に見せるための演習が始まった。

『第32戦闘団司令部より射撃データ入電、中隊長統制、目標…』

「閣下、シナリオとしては、人類絶対防衛線北部戦線正面に、オーガ1000匹を主力とした一団が侵攻してくるものになっています」

ドンドンドンドン!

腹に響く轟音と共に、色とりどりの砲弾が晴天の空を突っ切っていく。

色が違うのは、込められた魔法の違いだ。

「複数の魔法弾を同時発射することにより、相手の対処能力を飽和させます」

「確かに、近衛魔法騎士団基準のオーガでは対抗魔法すら用意できないだろう、しかし相手が魔王に率いられた正規の魔王軍なら対抗魔法どころかこの陣地への対抗砲撃を行ってきてもおかしくないぞ」

残念ながら正規の魔王軍がどのような力を持っているか、現存している文献から読み取ることはできない。

そのため、アルカディア王国の近衛魔法騎士団に、モンスターの体力や属性を追加したものを仮想敵の基準としていたが、ドール配備以後、俺はそれでは不十分だと訴えていた。

現状、ドールを始めとしたイソカ侯爵軍の戦力はモンスター達を圧倒している。

まさに鎧袖一触という感じで、ゴブリンの群れなど、戦車で原始人の集団を相手にしているぐらい簡単に倒すことができる。

それは、相手が仮にアルカディア王国の精鋭たる近衛魔法騎士団であっても大差ないだろう。

しかしだ、そのような兵器を俺達が作り出せたと言うことは、魔王も可能ということだ。

少なくとも魔王軍は俺達の兵器に簡単に対抗できるぐらいの力があってもおかしくないと見るべきだ。

この世界の人達は、なかなかドールより強い敵というのがイメージできないようだが、前世のアニメやゲームなどに親しんだ俺は詳しいんだ。

魔王軍はドール軍団を瞬時にバラバラにし、魔王は瞬き一つで俺を足だけ残して消し飛ばすぐらい強いなんてことがあってもおかしくはない。

 

「はっ、その通りでございます。幼き頃からご指導いただいた閣下からの教え、忘れたことはございません」

『敵の対抗射撃を観測!陣地転換!予備陣地へ後退!』

少し慢心しているのではないかと旅団長を戒めたが、どうやら杞憂だったようだ。                                    

しっかりと敵からの反撃も考えて部隊は後退を始めた。

こうやって、撃っては動き、動いては撃つことを繰り返すことで、敵からの反撃に晒されないようにする。

この世界での魔法使い同士の決闘を観察して調べた魔法使いの常識と、俺の前世の記憶を下地に作られた戦術はしっかりと実を結んでいた。

 

こうした演習を数通りのシナリオで視察した結果、部隊の練度は十分に上がっていることが確認できた。

それはつまり、第3旅団だけで人類絶対防衛線を支える準備ができたという意味だ。

ここから更に先に進むと、小高い丘が連なった山脈とイソカ河の支流がある。

そこにトーチカと鉄条網と地雷原、塹壕と堀と塀と俺の若気の到りで構成された要塞線がある。

これら要塞線とそこに駐留する第3旅団が実質的な人類絶対防衛線だ。

これまでコツコツと続けてきた新装備の導入、要塞線の強化により、想定される中小規模の攻勢なら第3旅団だけで支えられるほど戦力が向上したということだ。

これが何を意味するかというと、他の部隊を魔王領への侵攻に振り分けることができるということだ。

これまで魔王が復活した際には、人類絶対防衛線を死守するというのがイソカ侯爵軍と周辺諸侯との軍事同盟である極東条約機構の基本方針だったが、これでは敵を撃退したとしても敵の策源地、つまり敵の補給拠点などを攻撃できず戦略的守勢を強いられジリ貧になってしまう恐れがあった。

しかしこれからは違う。

やっと攻勢に出る準備が整ってきたわけだ。

これで複座型が全軍に配備されれば…

「いよいよだな」

自分でも悪い顔をしていると思うが、にやにやが止まらない。

こちらから魔王領へ攻め込み、奴がまだ復活前なら、そのまま完全に滅ぼしてやる!!

「閣下、やはり決起の日は近いということでしょうか」

そんな俺の悪い笑顔を見た旅団長が、神妙な顔をして聞いてきた。

「準備は整った、と言いたい所だが、まだだ。間もなく配備が始まる複座型、それらが全軍に行き渡った暁には、な」

「おおっ!ついにイソカの民のため、極東の民のために閣下が立たれるのですね!!」

「これは機密事項だ、家族にも漏らしてはならん」

当たり前だが、こんな作戦を王都に居る王国中央の連中に知られたら、作戦に参加させろだの、魔王を復活させる引き金になりかねないから止めろだの言って来て邪魔にしかならないので、絶対に秘密だ。

「幼き日に閣下の従者を命じられて以来、安全な所から指示を出すだけの惰弱な豚共に、閣下が正義の鉄槌を下される日がきっと来ると信じておりました!決起の際には、後方の憂いは必ず我が第3旅団が絶って見せましょう!」

 

第3旅団長であるクリューヴ少将は、イソカ侯爵家の傍系の出で、若い頃に俺の従者だった男だ。

前世知識で突飛なことを言う俺を純粋に「凄い、そのような発想があったとは、凄いです」などと褒めてくれる典型的なイエスマンで、良くも悪くも俺に忠実で信頼がおけるため、こういった魔王領侵攻が近いといった秘密も話せる相手でもあるのだが…

俺を持ち上げすぎて、相手を悪く言いすぎるのが玉に瑕だ。

魔王が安全な場所から指示を出すだけの惰弱な豚とか、魔王を馬鹿にしすぎだと思うぞ。

きっと魔王は単独でも恐ろしく強いはず、決して惰弱な豚ではないのだ。

「その意気はよし、だが敵を決して甘く見てはいけないぞ」

「さすが閣下!窮鼠猫を噛むでしたか、閣下に教えていただいた異国の諺でしたな」

「そういうことだ、期待しているぞ」

「はっ、お任せください」

 

----------

 

こうして一通りの仕事を終えた俺は、日が沈む直前に家に帰ってきた。

「ただいま!何か問題はあったか?」

「お帰りなさいませ、特に問題はございません。ご主人様も、お怪我とかありませんでしたか?」

昨晩が嘘のような態度でカグヤが出迎えてくれた。

彼女のネコミミと尻尾はピンと立ち、いかにも機嫌がよさそうだ。

彼女はプロであるということもあるが、何より彼女が俺にきつく当たるときは怒っているのではなく、俺のために叱ってくれているからだろう。

侯爵という多くの人にとって雲の上の存在に対して、仕事としてではなく本当に俺のことを思って叱ってくれる、そう考えると彼女は貴重な存在だ。

そういう意味では、彼女を俺の元に送り込んできた乳母には感謝しなくては。

「ご主人様、あまり人の顔を凝視するのは良くないと教わりませんでしたか?特にご主人様は悪人顔ですので、誤解されないように気をつけた方がよいと何度もお伝えしたはずですが」

口は悪いがな!

 

 

さて、気を取り直して久しぶりの娘との再会だ。

娘は、遠く離れた王都にある王立魔法学園の寮に住んでいる。

そのため、再会といっても直接顔を合わせるのではなく魔信という映像と音声を送ることができる魔法具を使って顔を見ることになる。

「ご主人様、繋がりません」

「どういうことだ?」

「コールしていますが、あちらが出ません、使用中というわけではないので、魔信室に誰もいないのか、故障か何かかもしれません」

なるほど、これが電話ならまた掛け直すところだが、こいつは元々対魔王用の通信設備として俺が主導して開発させたものなので、相手が出なくても管理者権限でこちらから強制的に接続することができるのだ。

「強制接続だ」

「畏まりました…ご主人様、繋がりました」

 

大きな鏡の向こうには金髪をツインテールにまとめた、生意気そうな見た目のロリッ子が映し出されていた。

そしてそのロリっ娘を守るように前に赤い髪と青い髪の女生徒が二人立っており、それに対峙する形で眼鏡をかけた堅苦しそうな雰囲気を持った三人の男子生徒がいた。

雰囲気は一触即発といった様子で、魔信を通しても張り詰めた空気が伝わってくる。

『なるほど、お話は分かりました、つまり風紀委員の皆さんは、魔信の利用権を他の生徒から買収したサマンサさんとカーリーさんの行為が、風紀規則に反するので罰しに来たということですのね』

張り詰めた空気の中、ロリっ娘が口火を切った。

『そうだ!魔信の利用申請時間は風紀規則で決められている、それを買収した他人名義を使って伸ばすなど規則逃れ以外の何ものでもない!そのような不正を認めれば風紀が維持できなくなる!サマンサ、カーリー両生徒には風紀を乱した罰として、1週間の奉仕活動を命じる!』

どうやら、赤い髪と青い髪の女生徒、サマンサとカーリーの二人が風紀委員の攻撃対象となっているようだ。

『そのようなこと、認められないですの』

冷たくも、はっきりとした言葉が走った。

ロリっ娘だった。

『君に何の権限があって認められないというのだ!』

『サマンサさんとカーリーさんの二人が魔信の買収を行ったのは事実でしょう、ですがそれは私が命じて行ったこと、罰するならわたくしを罰すればよいでしょう』

『なっ』

『ただし、罰するには、ちゃんとした罪状を持ってきなさいですの!』

『何を言う!罪状ならさっき言っただろ!』

『オーホッホッホッ!語るに落ちるとはこのことですの!あなた達が自分で言った通りこれは規則違反ではなく、規則逃れということでしょ?規則から逃れているということは罪ではないということですの。王国法だって、あくまでやってはいけないことを書いてあるの、法律の常識でしょ?あなた達は規則逃れという罪でない罪で罰しようとしているのですの?』

流石よく勉強している。魔法使いを縛る王国法はやってはいけないことだけが書いてある。つまり、それ以外は何でもやっていいということだ。

ただし、これには平民と王族には適用されない。平民はそれを支配する各貴族がやってよいことを規定し、王族は法に縛られないからだ。

『し、しかし、罪でなかったとしても、我々は風紀委員の使命と正義の元、このようなことを認める訳には!』

『なるほど、つまり規則でも何でもなく、わたくしに意見しようというのですのね?いいですわ、このイソカ侯爵家次期当主、クローディア・イソカが受けて立ちましょう!!新士族の皆様?』

勝ったな。

風紀委員達は、「認めたわけではないからな!」と捨て台詞を吐いて出て行った。

あくまで学園内の規則で争うのならとにかく、それから外れてしまえば身分社会での争いになる。

俺と同じく、王国で上から数えられるほどの身分にある我が娘に逆らえる奴などほとんどいない。

しかし、何なのだ今のは。

日本ならまだしも、この世界では苦しい言い掛かりとしか言えない。

いくら現国王が変な方向で開明的(最大限配慮した表現)なため、王立魔法学園の生徒は身分に関係なく平等であるとか宣言してしまって、勘違いした学生が生まれているとは聞いていたがひど過ぎる。

やはりこれは、俺のせいか。

俺が対魔王戦を想定して色々なことをしてきたせいで、俺の王国での評判は決して良いものばかりではない。

田舎貴族が粋がっているとか、成金貴族とかはまだいい方で、中には俺の魔王への準備は王国にあだをなすための隠れ蓑だとか、とんでもないものまである。

こんなに誠心誠意王国のために富国強兵に努めている俺が王国にあだなすとか、本当に酷い風評被害だ、どうせイソカ侯爵家が各方面で大成功していることに対してのやっかみや、プライドだけは高いアルカディア貴族達のプライドを満たすための方便だろう。

そんなことで、悪い噂の立つ俺の娘に対して、よく事情も分かっていないガキ共が嫌がらせをしているのだろう。

ところでだ、娘には可哀そうだが、少々娘らしくない迂闊さだったな。

王都には俺の敵が多いため、こういう攻撃に注意すべきと口を酸っぱくして言っていたのだが。

『クローディア様申し訳ありません。私達がクローディア様に相談せずに行動したせいで、こんなことに!』

『はいはい、怒ってないからそのぐらいにしてくださいまし。今日の魔信のセッティングは私の判断であなた達に任せたの、つまり私の責任ですの。それにね、身分は違えど私たちは友達でしょ』

『『クローディア様~』』

最後の言葉が娘の本音だろう。

王都という敵だらけの土地で、なめられないようにあえて高飛車に振舞っているが、娘は本来とてもやさしく真面目な子だ。

娘の成長と友情も見れたので、そろそろ良いだろう。

 

「クローディア、元気そうで何よりだ」

『お父様!!』

「サマンサとカーリーも、いつも娘と仲良くしてくれてありがとう、おかげで今日はいいものが見れたよ」

 

『『ひい!侯爵様!どうかお許しを!!』』

最高の笑顔で娘の友人に声を掛けたら、土下座された。

なぜそうなる。

『顔が怖いお父様がこのタイミングで言っても嫌味にしか聞こえませんですの!二人を脅さないでくださいまし!』

まじか、それは二人にすまなかった。

 

----------

 

それから俺は二人に謝り、当たり前であるが両家の実家にも今回の件で何も咎めないと釈明した。

サマンサとカーリーは、イソカ侯爵家傘下の男爵家の令嬢だ。

娘が入学した際に、王立魔法学園に在学していたため、それぞれの男爵家に直接出向き仲良くするようお願いしたのだ。

娘は飛び級で王立魔法学園に入学したため、日本でいうところの高校に、小学校高学年が入学した状態になっていた。

それ故に、娘をサポートする学友が必要だと考えての行動だったが、彼女達にはかなりのプレッシャーになってしまっていたようだ。

幸いにして、実家の思惑はとにかく二人は娘と本当に友達となってくれていてよかった。

 

こうして和やかに娘との会話は進んだのだが、一つだけ気になることがあった。

それは娘とその婚約者、第二王子との関係である。

婚約者の話題が出るたびに娘の顔が曇るのが見て取れたからだ。

娘は巧妙に隠していてこれまで気が付かなかったが、会話に初めて同席したサマンサとカーリーのおかげで気が付いた。

端的に言って二人ともまったく隠せていない。

サマンサは顔が引きつり、カーリーは完全に目が泳いでいた。

それ故、何かあると思い、娘のわずかな表情の変化に気が付いたのだ。

 

第二王子は娘と同じ王立魔法学園の生徒で、娘の婚約者である。

身も蓋もない言い方をすると、対魔王戦を盤石にするため娘の婚約者に俺がした。

対魔王戦を考えた場合、イソカ侯爵領及び極東条約機構以外はまったく当てにしていないが、せめて足を引っ張ってほしくないため、有事の際には第二王子を便利に使って大人しくしてもらおうという算段からだ。

そうではあるが、魔法の才能が溢れ、キラキラした雰囲気を持った、いかにも王子様らしい王子様である第二王子と、母親に似てツルペタだが文句なしの美少女であり魔法の天才である我が娘。

身分も第二王子と、飛ぶ鳥を落とす勢いのイソカ侯爵家の跡取り娘。

非の打ち所がない、婚約だと俺は思っていたのだが、いったい何があった。

まさか…、あれか?

 

王立魔法学園は、使用人を連れていけない決まりになっているため、内部で何が行われているかを窺い知るのは難しい。

そのためのサマンサとカーリーだが、二人は娘に口止めされているようだ。

だが、大事な娘をたった二人の未成年の少女に任せるほど俺は楽観主義者ではない。

教授陣への多額の寄付による援助。

掃除夫、コック、警備員等に息の掛かった者を送り込むなど、打てる手は打ってきた。

その中で、最近気になる情報が上がってきていたのだ。

王子の周辺に、士族階級、それも近年の王の開明的政策で士族階級に繰り上がったばかりの元平民の娘がうろちょろしていると。

確か、我が娘と対極の体形を持った胸の大きな娘で、王子がその娘を生徒会に入れるなど、ずいぶんと寵愛していると。

これがせめて伯爵家の娘ぐらいなら警戒したが、士族階級でしかも五年前まで平民だった娘である。

今の今まで、まったく聞き流していた。

 

「まさか、元平民の娘か」

『!!』

娘の顔にはっきりとした動揺が現れ、サマンサは顔が土気色になり、カーリーは女神に祈りだした。

これが当たりのようだ。

「クローディアと王子との婚約は高度に政治的な問題だ、クローディアが言いたくないから聞かない、というわけにはいかない話だ、何があった!?」

娘は少し悩む仕草を見せたが、最後は決意したらしく重い口を開き始めた。

『元平民の娘、マリアには魔法使いの常識が通用しないですの、平民丸出しどころじゃないですの。なのに、非常識的な所を指摘したり抗議したりしても、まるで私が虐めているかのような態度ばっかりとって。それだけならまだ良かったのですけど、ステファン様はその非常識な行動を面白いとか、大切なものを気が付かせてもらったとか言って好意的に捉えているのですの。私と会っている時もマリアの話ばっかりで、最近はだんだん会う機会も減ってしまって…』

なるほど、第二王子は元平民の女に相当入れ込んでいるようだ。

まだ若い我が娘にとって、婚約者が他の女にうつつを抜かすなどそれは心配だろう。

最後は消え入りそうな声で事の顛末を話してくれた娘は、まるで俺に懺悔したかのように身を縮め、意気消沈してしまっている。

だが大丈夫だ、クローディアとステファンの婚約は政治的なもので個人の気持ちでどうこうなる訳ではないし、ステファンも父親に似てアレなところがあるが腐っても王族である。

本気で元平民なんぞに入れ込むことなどないはずだ。

そんなことしたら何が起きるか、王族なら、いや貴族や士族でも分かる。

漫画や小説なら、身分違いの恋が叶ってめでたしめでたしだが現実は違う。

身分社会であるこの世界では、最悪の場合夫婦揃ってあの世行き、いや国全体を巻き込んだ内乱か。

つまり、このまま士族の娘と結婚などしたら、現在のアルカディア王国の社会体制そのものにケンカを売ることになる。

百歩譲って、我がイソカ家に誠意を見せた上で、元平民の女をどこかの高位貴族のご落胤だったというストーリーをでっちあげ、高位貴族の養子としてから側室として輿入れというところだろう。

それでも、こんな見え見えの嘘で周囲が鎮まるとは思わないがな。

とにかく、例え王族であっても、いや、王族だからこそ許されないことは分かっているはずだから、そんな馬鹿なことはしないだろう。

「クローディアの心配はよくわかったが、そこまで心配する必要はない。ステファン様の行動はそう…麻疹のようなものだ。誰でも一度は、自分に持っていないものを持つ異性を輝かしく見るものだ、すぐに正気に戻る。それにだ、クローディアとステファンの婚約は王家とイソカ侯爵家だけではなく、国全体の行く末も考えて決められた話だ、こんなバカな話で無くなるようなものではない」

『そうだと良いのですが、ステファン様は最近まるで人が変わられたみたいで、とても心配ですの』

「大丈夫だ、何かあればこの敗北を知らない百戦錬磨の父が何とかしよう」

『お父様みたいに、戦いは百戦百勝でも、まともな恋愛をしたことがない人にそう言われても、信用できないのですけど』

娘を少しでも元気づけようと、少しオーバーに言ってみたら、娘のジトっとした目が俺を貫いた。

ああそうだよ、悪かったな、まともな恋愛経験なくて!

これも全部魔王のせいだよ!

なんで娘を安心させようとして、心の傷を抉られなくてはいけないんだよ!

「ご主人様、ここは私にお任せを」

娘に打ち負かされた俺を哀れに思ったのか、背後に控えていたカグヤが割り込んできた。

お前からも俺の話を信じろと言ってくれ。

「クローディア様、ご主人様が男女の仲についてはスライム並みの経験値しかないのは認めますが、少なくともご主人様の手腕は認めるべきかと」

『カグヤ、親子の会話に割り込んでくるなんて、それは姉としてかしら?それとも…』

「あくまで、姉替わりだった立場としてでございます」

『ハァ…、あなたもそんなんじゃ、永遠に進まないですの。そんなことじゃ、意外な相手にある日突然盗られてしまうかもしれないですけど、それでいいんですの?』

不敵な笑みを浮かべる娘に、超然とした様子のカグヤ。

娘は出生が、かなり複雑な事情があり、カグヤの母が乳母として育てた。

そのため二人は、幼少の頃はまるで姉妹の様に育ったのだ。

だから二人は仲がいいので、先ほどの様に二人しか分からない会話も多いのだが…

娘が思春期に入ったあたりから、二人の関係が少し変わってきたように感じるのは気のせいだろうか。

友人というか、ライバルというか。

「余程の相手じゃない限り、その心配もないでしょう、例えば…」

『まあいいわ、今はステファン様のことね。カグヤの言う通り、お父様がザコなのは私もわかっているですの。ただ勘というか、お父様の言うような楽観的な話じゃない気がするのですの』

「確かに、ステファン様の行動はちょっと異常ですね、そのあたりはどう思いますかザコ様?」

二人揃って俺をザコ扱いとは、お前ら相変わらず遠慮が無いな。

だが、一時はどうなるかと思ったが、娘の調子もだいぶ戻ってきたようだ。

外では強面と言われているらしい俺だが、家庭ではいつも俺がボケたり弄られたりする役なのだ。

ちょっと、ほんのちょっとだけ心に傷を負ったが、これで娘の調子が戻るなら安いものである。

 

それはとにかく、第二王子の行動は近くで見ている娘にとって、一時の気の迷いではないように見えるそうだ。

つまり、恋は盲目という奴だ。

恐らく第二王子は本気でマリアのことを好きになっており、周りのことなど何も見えていないのだろう。

そうなると、俺がすべきことは上から釘を刺すことだ。

「ステファンの行動がおかしいのなら、それを止めるのも将来の妻、婚約者であるクローディアの役目だ。もうすでに動いていると思うが、粘り強く言い続けてくれ。あとは俺が王に抗議して、王から注意してもらおう」

『お父様もその結論ですか、私もそれしかないと思っていました。私はステファン様の行動をこれまでより力を入れていさめますので、お父様は王様の説得をお願いいたしますの』

 

その後、詳細を詰めるとあっという間に通信の制限時間となってしまった。

内容は作戦会議の様になってしまい、楽しい親子の会話とはならなかったが、それでも久しぶりに娘と話ができたのだ。

楽しくないわけがなかった。

「内容はアレだったが、久しぶりに話ができて楽しかったよ、次はもっと違う話ができるといいな」

『ごめんなさいお父様』

「いや違うんだ、責めているわけではない。本当にクローディアは良くやっている、自慢の娘だよ。クローディアは今までどおり頑張りなさい、このイソカ侯爵たる父が後ろについているんだ、大船に乗ったつもりでいなさい」

『お父様…、私頑張りますの。お父様の期待に沿えるよう、ステファン様の目をしっかりと覚まして見せますの!吉報をお待ちになってくださいまし!』

最初はどうなるかと思ったが、娘の顔にはっきりと生気が戻っていた。

娘もいいガス抜きになったようだ、途中でさんざんカグヤと二人で俺を弄って楽しんでいたからな。

それに俺が王に直接釘を刺すことになったのだ、今まで一人で対応していた娘としては肩の荷が少し降りた事だろう。

「ああ、楽しみにしてるぞ。まあ、たとえ失敗しても俺が王にもふざけた真似を止めないと王家を叩き潰すと脅して帳消しにしてやるから安心しなさい」

『お父様、そんな過激な冗談を言わないでくださいまし!サマンサもカーリーも真に受けて顔が真っ青になってますわ』

「そうか、悪かった、それじゃなまたな」

「はい、お父様もカグヤもお元気で」

そう言うと、笑顔の娘を顔を映していた魔信は切れた。

因みに、最後のアレは確かに冗談だが、娘のためだからちょっとは本気だったんだけどな。

流石に王家を潰すなんて魔王から国を守るために日々戦っているのに本末転倒だからやらないが、色々と非協力的になるとか嫌がらせをすると脅してやるつもりだ。

さて、後は娘のことを報告して、今日の行事はすべて終わりだな。

 

----------

 

満点の夜空の下で、屋敷を見下ろす小高い丘にある墓地に来た。

その墓地の一つ、クラリス・イソカと書かれた墓の前に来ると俺は、今日娘と話したことを心の中で語り始めた。

クラリス・イソカとは俺の妹であると同時に、クローディアの母でもある。

こう言うと、俺と妹の間にできた子供がクローディアのように聞こえるがそうではない。

クローディアの父は俺ではない。

ではクローディアの父は誰なのかとなるが、それが分からないのだ。

妹は生まれつき病弱で家から出たことがほとんどなく、婚約者も恋人もいなかった。

それなのに、ある日突然妊娠したのだ。

訳が分からない。

とにかく、当時のイソカ侯爵家は大混乱だった。

うちで働いている男共はことごとく怪しまれ、彼らは生きた心地がしなかっただろう。

結局犯人は見つからず、妹自身もそのようなことは一切無かったと断言していた。

俺も相手の正体が分からなかった。

俺は病弱な妹のため、チート能力全開の結界魔法を張っており、俺の魔法を掻い潜ってそのような事に及ぶことができる奴がいるなど考えられなかった。

結局、相手が不明である子を侯爵家の娘が出産する事態となり、それが思わぬ事態に繋がった。

いや、この世界の上流階級にどっぷり浸かった今となれば、十分に想像できる事態となった。

動いたのは、老衰していたものの、当時まだ存命していた父だ。

ことが広がる前に、お腹の子を堕胎させようとしたのだ。

当たり前だが妹は反対した。

相手は分からないが、日に日にお腹の中で大きくなっていく子を慈しんでいたからだ。

病弱なためか随分と気弱な性格だったはずの妹が、まるで別人の様に父に反対し、そしてそれを父がどうしても受け入れないと理解すると、憔悴し弱っていく。

見ていられなかった。

だから俺は決断した。

「父親は俺です、昔から妹が、クラリスが好きだったんです。だから、魔法でクラリスを眠らせてそして…」

俺は父にそう告げた。

 

もちろん嘘である。

 

俺と妹の子ということにすれば、殺すわけにはいかなくなるから、嘘をついたのだ。

父に殴られるか、勘当されると思ったが、これで子の命と妹の心が救われるなら安いものだ。

そういった覚悟を決めて父に告げたのだが、状況はまったく違う方向に転がった。

確かに前世も含めて経験したことがないほど父にぶん殴られたが、その後が予想外だったのだ。

「そうか、そうだったのか、男色の気があるのかと心配していたが、そっちだったか」

「あの、父上?」

「いろいろ言いたいことが無いことは無いが、よかった、本当によかった」

「父上?」

「とにかく、クラリスのお腹が少しでも小さいうちに式を挙げないとな」

「父上!?!?!?」

今にも死にそうだったのに、突然異様に活動的になった父に流され、俺は妹と結婚をすることになってしまったのだ。

この話を聞いた日本人がいたら、俺の父は頭がおかしいということになるが、実は原因は俺にある。

それは、この世界の常識から考えた場合、異常なのは俺だったからである。

 

俺は当時既にイソカ侯爵となっていた。

イソカ侯爵とはイソカ侯爵領の当主であり、そこに住む数万人の魔法使い、更には数百万人の平民のトップである。

つまり、俺の行動は彼ら彼女らの生活がかかっているのだ。

ところが俺は「いつ魔王が来るか分からない、それなのに家庭なんて持っている場合か!」と言って、20代半ばを超えていたのに魔法力強化とイソカ侯爵領の強化に邁進し、女性にまったく興味を示さなかった。

それが周りから見たらどう映るかという話である。

跡取りを残そうとしない、それはつまりイソカ侯爵領の未来がどうなるか分からないということであり、誰もが不安に感じていたという訳だ。

前世の現代日本における、結婚なんて面倒くさいし、しなくていいかな~。

なんて軽い問題では済まされない状況だったのだ。

そういう意味では、若いころの俺も第二王子並みの馬鹿さ加減だな。

 

そのため父は、深い血縁関係にある貴族からの養子縁組や、最悪の場合俺に怪しげな媚薬を飲ませて、どこぞのご令嬢と既成事実を作ることまで考えていたらしい。

つまり、イソカ領のため、そして代々続いたイソカ侯爵家を守るということを考えれば、俺の行動はかなり問題だったということだ。

因みに妹の子供に後継者を継がせるのは?となるが、妹は病弱であるため、そもそも子供ができないのではないかと思われていたり、気弱で病弱なため婿に主導権を握られ事実上イソカ侯爵家が乗っ取られる可能性があるではと考えられたりしていて、候補にはなっていなかったらしい。

 

とにかく、そこに舞い込んできたのが、俺が妹を妊娠させちゃったという話である。

日本ならとんでもないことになるが、この世界では渡りに船だったのだ。

近親〇〇だとか、そもそも結婚できるのかと当時の俺は驚いたが、アルカディア王から始まる魔法使いの血統を守るために、古代エジプト王朝やサラブレッドも真っ青の近親者での結婚がこの世界には実在し、遺伝の問題に対応するための魔法まで生み出されていた。

その上、妹自身も「どこの誰とも分からない相手と結婚させられるより、よく知るお兄さまの方が…」と否定的なことを言わなかったので、俺の周りはあっという間に埋め立てられ、気が付いたら妹と結婚してしまっていたのだった。

 

「ただいま」

「おかえりなさい、あなた」

「人目があるところでボロが出ないように、プライベートでも夫婦を演じる方がいいと言うからやってみたが…これは想像以上に恥ずかしいな。ところで聞いてほしい話って何かな」

「実はこの子の名前をいくつか考えてみたんです、私じゃ決められなくて…」

妹は俺の嘘を知っていたし、日本の感性を引きずっている俺も流石に妹に手を出すことは無い偽りの夫婦生活だったが、だんだん大きくなるお腹を見て、どんな子が生まれてくるのか、何をしてあげようか等と妹と語らう日々はとても楽しかった。

あの頃の妹は本当に幸せそうな顔をしていた。

 

しかし…

あっさりとその日々は終わってしまった。

 

「クラリス!しっかりしろクラリス!」

「くろ  でぃ   おねが…」

「クラリス!!」

クローディアを出産した直後、妹は息を引き取ってしまった。

俺がチート能力全開で治癒魔法をかけたのにも関わらずだ。

 

何が何だか分からなかった。

突然妊娠した妹に、チートが通用しない死。

まるで運命で決められていたような不可解な妊娠と死。

本当に意味が分からない。

俺は茫然自失となり、魔王ですらどうでも良くなった。

多分あの時の俺は、転生後初めて敗北を知り、投げやりになっていたのだと思う。

もしも、あのままなら今頃俺は魔法に溺れるだけの、堕落しきった魔法使いになっていただろう。

だけどそうはならなかった。

 

「ふぎゃあ!ふぎゃあ!ふぎゃあ!」

俺の腕の中で泣いている娘がいたからだ。

この子にはもう俺しかない。

俺が魔王から守ってあげなくてはいけない。

敵にチートが通用しないのなら、チートの更にその先に進めばいい。

運命が邪魔するなら、その先の力で全てを突き崩せばいい。

 

今度こそ守る。

 

俺はそう誓い、今日まで努力に努力を重ねてきた。

「だから、安心して見守っていてくれ」

俺は妹の墓にそう語りかけると、屋敷へと帰ったのだった。

さあ、明日もまた頑張ろう。

 

 

 

いや、その前に残業だな。

 

----------

 

翌日、俺の忙しい一日がまた始まり、あっという間に夜になった。

仕事を終えて屋敷に戻ってきた俺は、昨日と同じく魔信の前に陣取っていた。

昨日と同じ構図だが、今度は娘への連絡ではない。

第二王子の頭の中がお花畑になっている件で、王への抗議だ。

ゲームでは王様など、玉座の間に行けば簡単に会えるが現実では違う、貴族でもアポイントメントを取り日程を調整してからでないと会えない。

なので、連絡した当日中にアポイントメントが取れたことが、イソカ侯爵家の力を示していると言えるのだが、なぜか時間になっても繋がらない。

「いったい何があったんだ」

「ご主人様が反乱を起こそうとしているのが、バレたんじゃないですか」

「ちょっとそこ!悪質なデマを流さない!!俺はこう見えても王国のために必死に働いているの!そんな俺が王国を壊したら意味ないだろ!」

メイドのブラックジョークに突っ込んで暇をつぶしているが、本当にどうしたと言うんだ。

何か起きたのは間違いないが、あまりにも情報が無さすぎる。

「カグヤ、王都公館へ繋げ、何か掴んでいるかもしれん」

「あ、ご主人様、緊急通信です。これは…王都公館からです!」

「なんだと!?すぐにつなげ!」

王都公館とは、王都におけるイソカ侯爵家の拠点である。

ここで緊急通信が入ってきたということは、何か重大な事態が王都で起きており、その情報を掴んだということだろう。

「繋がります」

魔信がつながると、ちょび髭に小太りの男が映し出された。

この男の名は、ムッティーニ王都公館長。

王都公館を取り仕切る立場にいる男である。

ムッティーニの見た目は温和そうだが、なかなかの切れ者で、王都のアホ貴族共の嫌がらせにも涼しい顔で対応してきてくれていたのだが、その顔には焦燥の色が隠せないでいた。

「ムッティーニ、何があった」

『大変です侯爵様!』

「だから何があったのだ!」

『姫様が、姫様が!』

「クローディアがどうした!!」

『姫様が、ステファンより婚約破棄のうえ、死刑を言い渡されました!!!』

 

 

な ん だ と!?

 




ごめん、続きは無いんだ…
もしかしたら書くこともあるかもしれないけど、期待しないで。

追記
覗いてみたら赤色な上にランキング圏内に入っていてビックリしました。
感想も10件以上いただき励みになりました、ありがとうございます。
思った以上に読んでいただいたので、時間はかかると思いますが、作りかけの2話についてはなんとか完成させるようがんばります。

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