夏休み
涼宮ハルヒ、キョンを主体に紡がれる夏休み計画

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涼宮ハルヒの計画

 学生にとって天国と言えるだろう夏休み。だがそんな極楽の期間だというのにエアコンもまともに機能しておらずジメジメとした教室内で黙々と補修を受けていた日のことだった。

 

 今日も今日とて重い足を引きずらせながらも俺は“世界を大いに盛り上げる為の涼宮ハルヒの団”通称『SOS団』に入り浸っていた。家に帰っても猛暑の中だというのに妹とおふくろのデパートに付き合わされることになるのは目に見えている。文芸部を襲いコンピューター研からパソコンを拝借し、持ち込んだ扇風機もあってそれなりに涼しく快適なこの空間に皆が集まるのは道理だろう。

 

 全く、アポロン様が迷惑なことにも元気に張り切っている今日は汗でさえ蒸発しそうだね。既に理系を諦めている俺は何の疑いもなく言ってみる。

 

「えっ…ええとぉ」

とは朝比奈さん。こんな真夏日だというのにメイド姿でお茶を入れてくれる彼女のことを天使というのだろう。でも、こんな日まで熱いお茶じゃなくてもいいじゃないですか。

 

「……」

と、三点リーダーを覗かせながら物静かに本をパラリとめくっているのは長門。眼鏡を外してから随分と印象の変わった彼女は情報思念体のヒューマノイド何とからしい。

それにしても未だセーターを着続けているのだが暑くはないのだろうか。そんな思いを受信したのかは知らないが、こちらをちらりと見た長門はコクリとその小さな顔を僅かに揺らすと読書に戻ってしまった。

 

「いや~僕が最後でしたか、遅れてしまってすいません」

そんな相変わらずの爽やかスマイルを浮かべながら入ってきたのは古泉だ。小テストの再試とやらで遅れたようだが、どうやら超能力ではテストまでもは解決できないみたいだな。ハハッとニヒルな笑みを浮かべる俺だが、再試中に古泉の隣に座っていたのは俺自身だったりする。

 

ようやくいつものメンバーが集まった。

今日もまた何かハルヒの無茶ぶりに付き合わされるのだろうと我らが団長様が動き出すのを待つ。

だが、いつもならば皆が集るとすぐ開口一番に「みんな集まったわね! 今日は~~~」などと言い出すはずのハルヒはどうしてか「……」とまるで長門を真似るかのように静かに、それでもたまに「ムムム」と呟きながらパソコンのモニターをじっくりと眺めていた。

 

やれやれ何をしているんだとハルヒの背後に回り画面を覗くと、どうやら超有名インターネットショッピングサイトを開いているようだ。何とも便利な時代になったものだ、ボタン一つ押すと欲しい商品が翌日には届く。

これには長門も「原始的で物理に縛られるがコレは先進」と、我が家でお試しにと注文し届いた大量の本をほくほく顔で抱きながら言っていた。

 

「おいハルヒ、もう皆集まったぞ。今日もまた何かをしでかすんじゃないのか?」

「何よ、しでかすって。ただ少し待ってちょうだい、今爆弾か何かでも売ってないか見ている所なの」

 

そりゃ困った。もしこんな全世界向けのサイトで爆弾が売られているというならば、日本はハルヒのテロ行為にて一夜にして沈むだろう。ピクッと反応した朝比奈さんがこちらをおずおずと見るが、流石に売っていないでしょう。それに、ハルヒもSOS団という自分の住処を破壊しようとするほど頭は沸騰していないだろう。

 

「銃が売っているわ! これを買いましょうキョン!」

 

前言撤回、まさかと驚きながら画面を見るがどうやらただの…と言っても人に向けるには十分に危険な害獣用のエアガンだった。値段を見ると二十四万円、いや高すぎるだろ。更にしっかり見ると二千ドルと表示されている。つまりこの海外産のエアガンを持った時点で銃刀法違反か何かに引っかかりお縄によろしく違いない。そんな愉快な役は御免だね、平穏から修羅に突っ込むほど俺は変わっていない。

いや、涼宮ハルヒという存在に関わった時点で既に修羅に全身沈んでいるのは気のせいか。

 

「何よケチね。まぁいいわ、銃なんて所詮おもちゃよ。」

 

映画のためにそのおもちゃを提供してくれた銃屋のおっちゃんが泣いてるぜ。

 

「そうだキョン、欲しい物があったなら私に言いなさい! この私名義で買ってあげるから。あっ、もちろんお金は出して貰うわよ!」

 

だが何とも親切なことに今日のハルヒは機嫌がとても良好だ。それならば、とありがたくハルヒの御厚意に甘えることにする。そして、俺は線の長さが足らずテレビゲームの出来なかった現状を打開すべく新しいHDMI線を頼んだのだ……のだが、

「任せなさいっ!」と意気揚々に言っていたハルヒに翌日渡されたのはDP線という別の物だった。

しょんぼりしていた俺を長門が慰めてくれたというのはまた別の話だがな。

 

 

線を買うためと財布からなけなしの千円札をハルヒに渡した後、また静かな何もすることのない嬉しい暇が出来ていた。朝比奈さんのお茶を嗜みながらも古泉と赤子の手をひねるかのようにオセロを打ち、長門が何も言わずそれを眺める。そんなときだった。

 

「見つけたわ! 私たちに今必要なのはズバリこれね!」

 

ハルヒが突如声を上げたかと思ったらいつのまにか俺たち全員は腕を捕まれモニター前へと集められていた。一体どうしたのだろうか、ハルヒの指さす画面を覗くと『家族用キャンプテント:二万円』と大きなテントの購入画面が表示されていた。まさかこれを買えというのだろうか。するとハルヒは、

 

「もちろん、みんなで買って明後日にでもキャンプに行くわよ!」

 

先ほどの銃と比べたたら随分と良心的に値段であり、四人で分担したら一人五千円と安くはないが買えるだろう。でも五千円とは学生にとって結構な大金なのである、特に俺。

 

「むッ、でももう行くと決めたのよ? まさか団長命令に逆らう気?」

 

ハルヒは怒ったような、でもどこか少し怯んだような顔で問いかけてきた。

 

「とは言ってもなぁ…」

まさかこれで閉鎖空間とか言わないよな。あるというなら仕方なくお年玉を崩すか…そんなことを考えていると古泉が珍しく頼りがいのある提案をした。

 

「おや、団長。ここに中古一覧がありますね、少し見てみませんか?」

 

そうだそれだ、中古なら安く済ませることができるぞナイスだ古泉。

 

「むむぅ…」

 

とどこか少し不満気なハルヒ。

だが、安く済ませれば他のことにもお金を使えるのは確かだ。

そうだな…例えばカレーの肉をとびきり旨いやつにするとかどうだ。思い出作りに旨くて高いカレーとか最高に面白いじゃないか。それに、中古ならSOS団のマークをつけたり土で汚れたりするのもあまり気にしなくていいんじゃないか。

 

すると、どうにか俺の熱いキャンプに対する…というか値段を安くする思いが通じたのか、涼宮ハルヒはとびっきりの笑顔を万遍にその顔に咲かせ胸を張り立ち上がると、

 

「それもそうね! ではテントを買うのはあなたたちに任せます! 余ったお金はとびっきり美味しい物と宇宙人やドラゴンと隕石を探すのに使うことにするわよ!」

 

その後、古泉と俺で状態の良い中古の家族用テント(四千円)を選んだのだが、唯一誤算だったのは俺がテント係に任命されていたことだった。

どうやら俺は皆でお金を出すのだと思っていたがそうではなく、長門は『最高のお肉係』、古泉は『最高の野菜係』、朝比奈さんがこれらの材料でカレーを作る『最高の料理係』、俺は『最高のテント』係、と分けられており、それぞれが”最高”を用意するのだ。

だがまぁ、五千円を出す予定が四千円と安くなったことを素直に喜んでおこう。

 

ちなみにハルヒは『最高の宇宙人ドラゴン隕石係』という何とも大層な仕事に就いていたよ。

そして、俺たちは明後日に迫る『最高のキャンプ計画』の準備のために本日の集まりは解散となったのだった。

 

 

 

 

 鏡に向かって服装の確認をする。よし、何も変なところもないはずだ。迷彩柄のズボンに風通しの良い上着が着揃えられ、バックには双眼鏡と大量の虫よけスプレーにパジャマなどの着換えから一応の水着が詰められている。そしてこれらの一式より無駄に大きさのあるこの四角い箱に入っているのが、一昨日に注文をして昨日家へと送られてきた最大六人の収容が可能なテントだ。

 

準備万端、とテントを持ち上げ出発しようとした時だった。

何やら異様に重い、まさかな。ハハッとテントの箱を開けるとそこには妹が詰められていた。ひょいとつまみだしベッドに放り投げ着地させるとワンワンと騒ぎ出したが、こんなこともあろうと対ハルヒ用に準備してありポッケに入っていた飴を渡すと大人しくなった。チョロイぜ。

「行ってくる」と家の扉を開ける。二階から妹の「いってらっは~い」という飴を舐めながらの微かな声が聞こえた。

 

そのまま物理的に重い足を動かしながらバスを乗り継ぎ、ようやくのことで俺は光陽園駅前にある長門の住むマンションへ着いた。実はまだ妹が入っているんじゃないかと思い何度もリュックや箱を見るほどには体力を消耗させられたね。

そして長門の部屋へとインターホンを鳴らして出たのはハルヒで「遅刻ッ! 罰金っ‼」といつものセリフを吐くことからどうやら俺が最後みたいだ。こんな真夏日に汗を流しながら重い荷物を背負ってきたというのだから少しは大目に見てくれもいいじゃないか。

 

ありがたく部屋に上がらせて頂くとそこには既に集まったメンバーたちが各々くつろいでいた。何とも涼しくて最高だ、もうここでキャンプすればいいんじゃないか。何てことを考えるがどうやらもう時間のようだ。そして遂にハルヒが世界を面白くする為のSOS団活動開始を知らせる号令をする。またハチャメチャな夏休みの思い出が増えそうだ。

 

「それじゃ、『世界を面白くする涼宮ハルヒの為の最高のキャンプ』出発よ!」

「「「 おぉーーー!! 」」」

 

……まぁ何というか、今回も楽しいことが起きるといいな。なんてことを性懲りもなく内では俺も願っているのかもな。

 

 

 山への移動はバスを乗り継いでだった。映画撮影やら何やらでそれなりに来た覚えがあるから問題ない。

最寄りの場所で降りたら後は登山だ。汗を再び流しながらも少し歩くと開けた場所が見えてくる。そこにある森の家に一人三百円を払ってキャンプの使用許可を貰うはずなのだが…なぜかどこにも見当たらない。

目の前に広がるのは俺たち以外には誰もいない自然に囲まれたキャンプ場だ。まさか迷子にでもなったのかと地図を確認するが問題はない。一体どういうことなんだ。

 

「涼宮ハルヒによるこの地の微小な改変が行われた。効果範囲が狭いため情報思念体は脅威とせず」

 

と、いつのまにか横に立っていた長門が今日初めての言葉を発した。

なるほど、これまたハルヒの願いというやつなのか。だが本当に大丈夫なのだろうか、夏休みという期間にはこぞって家族連れがバーベキューをしているはずだ。彼らに影響はないのだろうか。

 

「無問題。そちらの『機関』が対処済み。万一は極小の情報操作による変換で対応」

 

すっと前に目を向けると、古泉が爽やかスマイルにサムズアップとその白い歯を覗かせてくる。

まるで「わかっていました」とでも言いそうな表情だ。やめろ、その憎たらしいほど清々しい笑みを俺に向けるな。

 

「やったわ! 私たちだけみたいね! 早速テントの張れる場所を探しに行くわよ、どうせなら一番良い場所にね!」

 

まぁそんなこんなで俺たちはキャンプ場にいるわけだ。誰もいない独占状態、今回ばかりはハルヒに感謝してもいいのかもしれない。この夏休みにキャンプ場を独り占めできのるは滅多に無いことだからな。

 

 

 

 

 その後は色々な事があった。テントを張ろうと思ったらこれが予想以上に大きくて古泉に手伝わせたり、地面にテントを固定する釘のような物が二個ほど足りなかったので急遽森に行って枝を拾ってきたり、どこからか取り出したのかハルヒがその木を加工したりと、他にも川で泳いで女性陣の水着を拝めたりもしたな。

だがやっぱり、特に最高だったのはカレー作りに違いない。『最高のカレー』なんて大層な名前を冠しているだけあって皆本気だった。

 

 まず古泉のやつはヘリコプターで野菜を発送してきやがった。何でも収穫から一時間以内の”超新鮮有機野菜”とかいう漢字が多くて頭が痛くなるような『最高の野菜』に恥じない物を準備したようだ。ニンジンも玉ねぎもジャガイモも皆でっぷりとしていて実が詰まっている。何より大地の匂いがした事は新鮮さの証明と言って良いだろう、土が少しついてたしな。ヘリコプターが上から降りてくる様には俺もハルヒも大興奮だった。

 

 次に長門は随分と身丈に合わない大きな保冷バッグを背負っているなと思っていたが、どうやら中身は全て肉のようだった。ありがたいことに羊やら豚と鶏に牛と色々な種類の肉が沢山詰められあったので、まだ昼食を食べていなかった俺たちはカレーに使わないだろう肉以外は明日の朝の分を残して大方食べた。そのときは古泉の持参した玉ねぎやピーマンも一緒に食べたが、この時点ではヘリコプターが飛んでくるなんて思いもしなかったぜ。でも長門さん、そのドラゴンみたいな紫ともピンクとも言えない凄い肉は一体何だったんですか。ちなみにそのときのハルヒは焼肉将軍と書かれた物をいつのまにか腕に巻いていた。

 

 最後は朝比奈さんだ。これが一番の大トリだろう、なんせ彼女は家から大量のスパイスや料理のための調理器具一式、そして食後のデザートまでを全て一人で背負ってきたからである。もしかしたら俺の持っていたテントより重かったのかもしれない。だが疑問なのはその小さなリュックのどこにその大量の物が入っていたのかだ。それとなくは聞いてみたが「禁則事項です~」とこれまた教えてもらえなかった。だがそれ以上に目を見張ったのはやはり料理スキルだろう、こちらが火を起こしていたと思ったらもう野菜は切り終えてあり、こちらが席の準備を終えたと思ったらカレーはほぼ完成間近であり既にデザートの準備に取り掛かっていた。こればかりは感謝しても感謝しきれない。なせなら、もし俺がカレーを作るとなったらソレはスープカレーへと進化してしまうからだ。テンポよく、『最高のカレー』を最高のタイミングで食べられたのは朝比奈さんのおかげだろう。ちなみに、デザートのリンゴウサギを切っていたので俺も手伝おうと頑張ってナイフを動かしてみたのだが、潰れたエイリアンのような物になってしまった。「バカじゃないの?」とはハルヒであり、「キョン君はきっと料理上手になれますよ」とは大天使朝比奈さんの御言である。「お前もやってみろ」とハルヒにも作らせてみたが無駄な所で才能を発揮しやがる、片足で立ち眠る鶴を作り出すとは何とも芸術的だ。悔しいので食べ物で遊んではいけませんと言ってやった。

 

 

 カレーも食べ終わって一区切り、真夏日と言ってもそろそろ寒くなる、早く寝るための準備をしようかと皿洗いを済ませたのでテントに戻ろうとしたときだった。何も仕事をしなかったので俺と一緒に皿洗い係に任命されていたハルヒが突如こう言い出した。

 

「ねぇキョン、私は今日それなりに楽しかったわ」

「ああそうだな、これも皆が頑張ったからだろうな」

「でもねキョン、私はまだ何も出来ていない気がするの」

「そうだろうか。バーベキュー、川で泳ぐ、ヘリコプター、最高のカレー作り…それにリンゴで作った鶴はなかなかだったじゃないか」

「いいえ、まだ足りないわ。まだ私たちのキャンプは終わってないはずよ!」

「なんだハルヒまだし足りないことがあるのか。俺はこの休みは結構面白かったぞ、これ以上面白いことが起きるならば何かバチでも当たりそうだね」

「そうよキョン! 分かってるじゃない! 今からこれ以上のことをするのよ!」

 

まさかこれ以上のことを起こすというのか。

心が震え喜び、彼女の怜悧な瞳に視線を向ける。

 

 

ーーー涼宮ハルヒ、お前は一体何をしでかすんだ。

 

 

「まさか忘れていないでしょうね? 私の役割は『最高の宇宙人ドラゴン隕石係』よッ‼」

 

それはきっと、花火のような輝く笑みだった。

 

 

 

 

夜、午後十時。

 新月のため僅かな星の光のみでうっすら照らされた大地を、俺たちはわっせわっせと山頂に向けて歩む。虫よけスプレーを身体に塗りたくった今の俺に光を当てると月になれるかもしれない。

「ついたわッ!」とハルヒが頂上の少し開けた地を指す、ようやくたどり着いたようだ。

持ってきたレジャーシートを地面に設置しているとハルヒが声高らかに宣言をした。

 

「団員ッ! 空を見なさい‼」

 

「わぁあ…っ!」と朝比奈さん。

夏の大三角、その宇宙の雄大さと恒星の鮮やかさに。

デネブ、ベガ、アルタイルのうち後ろ二つは織姫と彦星だ。七夕の日に短冊で願ったものはそれぞれ二十五年と十六年後に叶うのだとはハルヒの受け売りだ。三つの星は祝福の輝きを放っている。

 

「ほぉ…これは…」と古泉。

いつもの微笑みに心なしか憧れの光を覗かせている。天の空、そこに流れるペルセウス座流星群の煌めき、彗星の氷や砂の粒が大気に突入しプラズマとなり天を飾る。

 

「……」と長門。

彼女は一体何を考えているのだろうか、北極星の方向をずっと静かに眺めている。

何かを懐かしみ、哀しみ、嬉しさ、こんな彼女の豊かな表情を見るのは初めてかもしれない。

 

「おぉぉ‼」とは俺だ。

空を見上げる、そこには巨大なドラゴンが飛んでいた。街の光を点々とその身に宿し輝いている。その正体は大気中の氷であり雲、まるで本当に生きているかのようだ。

 

そうか、彼女はこれが見せたかったのか。この雄大で自分たちがちっぽけに感じてしまう、でもそんな世界を面白く彩るその輝きを。

だからSOS団で世界を面白くする、そうだろ?

 

「なぁハル『キョン! 見なさいアレを‼ ドラゴンも隕石もあるわ!』…そうだな」

「宇宙人がいなかったのは残念ね…まぁでも求めすぎてもいけないわね!」

 

あぁ、宇宙人がいなかったのは残念だな、でも意外にすぐ近くにいるのかもな。

長門をちらりと見る。彼女は視線に気づいたのかキョトンとこちらを見ている。

 

「何よ、キョンにしては珍しいこと言うじゃない。でもダメ、そんなすぐ近くにいるなら私がとっくに捕まえてグルグル巻きにしてるわ!」

 

そしてハルヒは咳払いをすると皆の方向を向けて言った。

 

「『世界を面白くする涼宮ハルヒの為の最高のキャンプ』はこれにて大大大成功! さっ、早くテントに戻って寝ましょう! 英気を養って朝に活動再開よ‼」

 

 

 

 

END




ハルヒとキョンに会いたいパワーを放出、
矛盾のないよう星々やハルヒ聖地について沢山調べましたのですわ

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