トレーナー式雑ご飯とウマ娘   作:コジマ汚染患者

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!出遅れ
な、何故か無我の境地で書き進めていたらウララがスポ根し出した・・・何を言ってるのかわからねーと思うが私も何を書いているのかわからなかった。(ポルポル)
うちのウララこのままじゃど根性マシマシのスポ根漫画主人公になりそう(小並感)
【以下、作者更新出遅れの言い訳】
違う!黄泉天輪が勝手に!そうじゃなくて手が勝手に動くんです。何故か思いつくお話が湿度と暗黒度数高すぎるトレーナーの昔話にしかならない奇病ががが(ボツ案の闇深トレーナー過去話の山を隠しつつ)

本日のお品書き:トレーナー手作りケーキ


ウラライスとケーキ

「誕生日パーティー?」

 

ある日、部室でトレーニングの準備をしていたトレーナーが首を傾げつつ声を上げた。そんなトレーナーに何やらメモを差し出しながら耳を嬉しそうにピコピコと揺らすのは、ピンクの走る桜前線ことハルウララ。周囲にいた準備中のチームメンバーはウララの言葉に耳を傾けトレーナー同様首を傾げる。

 

「ウララ、君の誕生日はまだだったろう?」

 

「うん!私のじゃなくて、お友達のライスちゃんの!」

 

「ああ〜、あいつのとこの・・・。そういうことね。それでこの日のトレーニングを休みたいってことか」

 

「そうなの!・・・だめ、かなぁ?」

 

元気に応えてすぐ不安から少しだけ耳を垂らすハルウララに、トレーナーは手渡された日付の書かれたメモを握りながら、笑顔でウララの頭を撫でながら親指を立てる。

 

「いんや、ぜひ行ってやれ。その日の予定は何だったか忘れたが、空けといてやるから」

 

「ほんと!?わーい!ありがとうトレーナー!」

 

嬉しそうにピョンピョンとはねるハルウララに他の面々がほっこりする中、ふとカレンダーを見たオグリキャップが何かに気づき耳をピンと立てる。

 

「・・・トレーナー、これ」

 

「ん?・・・あ〜・・・しまったぁ、そうかこの日だったのか」

 

「どうしたんだ?」

「なになにー?」

「なにかあったのかい?」

「あんだぁ?」

「問題発生でしょうか」

 

オグリキャップに袖を引かれ、カレンダーを見て何か考え込むトレーナー。その様子に疑問を覚えた他のメンバーも壁に吊るされたカレンダーへと寄ってきて団子状態になる。

カレンダーは特になんの変哲もない捲るタイプのものであり、そこには各々が予定だったり落書きだったり数式だったりを書き込んであって余計な計画や立てた覚えのない目標なども書いてある。その中で、オグリキャップが指さした日付へと注目が集まる。

 

「・・・この日は!」

 

「ああ、ウララのレースの日だ」

 

「え!そうなの?」

 

「おいトレーナー、ウララの言ってたパーティーの日時は?」

 

「この日の、午前だ・・・ちなみにレースは午後。っつーか昼頃」

 

「それは・・・シミュレーション終了、どう考えてもスケジュール面で無理のある状況と判断します」

 

ブルボンの言葉を最後に部室内に静寂が訪れる。誰も喋らない中、不意にタキオンがなんてことは無い、と言わんばかりにつぶやいた。

 

「つまりこの日勝てば、ハルウララくんは勝利を友人にプレゼント出来るわけか」

 

「まぁ・・・そうなるなぁ」

 

「だがトレーナー、このレースは・・・『芝』、だぞ」

 

「ウララさんの適正を考慮。個人的観点の推測ですが厳しいのではないかと判断します」

 

「というかパーティー後にレースとか、んなハードスケジュール組んだらだめだろ」

 

「お、おう・・・ゴルシがまともなこと言うと違和感すげーな」

 

「なにおー!アタシだって締めるときは締めるっての!」

 

「そういうセリフはその手に持った俺のおやつのチーズかまぼこをおいてから話そうか・・・」

 

タキオンの言葉に渋い顔でうなずくトレーナー。しかしそこへルドルフが眉をハの字にしながら呟く。続けてゴールドシップなど他のメンバーも口々に自身の考えを述べていく。ハルウララは、ダートのコースを主戦場とするウマ娘である。というか、ダートしか走れないと言われている。芝のバ場におけるこれまでの戦績は決して良いものとは言えず、故に次のレースでの勝利とは普通のレース以上に困難な道のりであることを示している。更に面倒なことに、このレースは短距離ではあるが、天気予報では雨も降ることになっている。

 

「・・・今のウララがどの程度芝で通用するかの確認のためのレース。の、予定だったんだがなぁ」

 

そう言ってトレーナーがスケジュール帳を開く。どうにか他の可能性の高いレースに滑り込ませられないかと考えていたが、当日のどのレースも申し込みの期限はとっくに過ぎていた。もしここで負けてしまえば、ウララのモチベーションにも関わるかもしれない。それどころか、もしも大敗などしてしまったら。そう考えるとレースそのものをずらすべきかもしれないとトレーナーは考える。

よし、と決心を固めたトレーナーが未だにカレンダーをじっと見つめているハルウララへと声をかける。

 

「ウララ、その日はパーティーもあるみたいだし、そのレースは今後の予定を考えても強行するほど重要なもんでも無い。せっかくだから中止にして全休に・・・」

 

「トレーナー、みんな」

 

トレーナーの言葉を遮り、ハルウララがチームメンバーとトレーナーに頭を下げる。突然の行動といつもとは雰囲気の違うハルウララの姿に皆が驚き、思わず固まる。そんな中、頭を上げたハルウララは真剣な表情で口を開くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「誕生日、おめでと〜!!」」」

 

「あわわ、あ、ありがとう・・・!」

 

「おやおやおやおや・・・ライスはやはり笑顔が素敵ですね」(|)

 

「・・・お前、その姿外で見せたら多分捕まるぞ?」

 

レース当日の朝。ハルウララはトレーナーと一緒にライスシャワーのチームの部室でささやかな誕生日会を行っていた。恥ずかしそうに、しかし確実に嬉しそうに耳を垂らししっぽをゆらゆらと揺らすライスシャワーに、彼女のトレーナーは感極まったのかスマホを構え、全力の連写で写真を撮り始める。そんな同僚の見たことのなかった姿に流石にドン引きしているトレーナーだが、普段はしっかりしてるからいいか、と呆れつつもそのまま放置する。

ハルウララはプレゼントの箱を手渡し、ライスシャワーと一緒に楽しそうにおしゃべりを始める。二人が楽しそうに話をしているのを眺めてトレーナーがほっこりしていると、落ち着きを取り戻したライスシャワーのトレーナーが肩を叩いた。

 

「おい、それはそうと聞くが。・・・ハルウララはたしか、今日はレースじゃなかったのか?」

 

「・・・情報が早いというかなんというか。教えてなかったのによく気づいたな」

 

「アホ、お前のチームのメンバーの出場記録は常にチェックしているよ。お前の所ほど相手にしたくないチームもないしな」

 

トレーナーを伴って二人に話が聞こえない位置まで行き、そう言って真剣な表情でトレーナーを見据えるライスシャワーのトレーナー。そんな彼に対しトレーナーは苦笑しつつ、肩をすくめる。

 

「レースで合ってるよ。このあとすぐにレース場行ってレースだよ」

 

「ならこんなことしてる暇ないだろ?まさか、レースは捨ててるのか?」

 

小声で、しかし非難するような言い方をする同僚にトレーナーは口を尖らせ不満そうにしつつ部室へ持ち込んだ食べ物を用意していく。

 

「・・・俺も反対したよ。というか休めって言ったし」

 

「じゃあなんで出るんだ」

 

「ウララがやりたいって言ったんだよ。あの娘あー見えて割と頑固なんだよなぁ・・・誰に似たんだか」

 

「それはお前だろうな」

 

「ぬかせ。俺のどこが頑固だよ。むしろ協調性バッチリだろが」

 

「・・・協調性?」

 

「おい、その顔やめろや腹立つから」

 

「おい、カメラ返してくれよ」

 

「やだよお前撮りすぎだ、いい加減うざい」

 

「あ゛?」

 

「ん゛?」

 

頬をひくつかせながら低い声でうめくトレーナーに対してなんとも言えない生ぬるい目を向ける同僚。互いにメンチを切りつつ軽口を言い合っていると、気になったのかライスシャワーとハルウララがヒョコリとやってくる。

 

「トレーナー?何してるのー?」

 

「お、お兄様?なにかあったの?」

 

「「なんでもないよー」」

 

2人同時にニッコリと笑いながら答え、もうすぐだからと同僚が座らせ、トレーナーが完成したとっておきを大皿へと載せて持ってくる。

 

「久しぶりにこんなデカイの作ったわぁ・・・ほら、お手製ホールケーキだぞー」

 

「「わぁぁ・・・!」」

 

「おっきいね!」

 

「これは・・・随分と奮発したなぁ。お前ケーキも作れたのか」

 

「いやー、なんちゃってケーキだよ。中見ればわかるが見掛け倒しでそこまで大掛かりなものじゃないさ。ほら、ライスシャワー。ろうそく立てるから少し待ってな」

 

「うん!・・・でも、ラ、ライスの為に、いいの?」

 

「ああ、むしろ食べてやってくれ。それ作るための作業はウララも手伝ってくれてるから」

 

どこやったかなー、と持ってきた荷物の中からろうそくを探しながら言うトレーナーの言葉に目を丸くしてウララを見るライスシャワー。対して彼女の驚愕の視線を受けたウララはややドヤ顔で胸を張り、グッと親指を立てる。

 

「いつもライスちゃんにはクッキーとか貰ってるからね!たまにはお返ししないといかんぜよ!」

 

「!・・・フフフ、ありがとう、ありがとうウララちゃん!」

 

(分かってるよね?)

 

(ファミチキ下さい・・・嘘だよ分かってるよ、ほら)

 

若干目尻に涙を湛えながら嬉しそうにはにかむライスシャワー。それにニッコリと笑顔を返すハルウララの背後で、壁と同化するように気配を消して見ていた同僚はトレーナーへとグリンと首を回して圧をかける。

一瞬迷ったが、トレーナーは諦めて彼に没収していたカメラを渡す。受け取るや否やアホみたいな連写音を出しつつもフラッシュは決して使わずひたすらに写真を撮り始める同僚を冷めた目で見つつ、トレーナーはケーキ用のプラスチックナイフを取り出した。

 

「・・・さて、悪いが所用ありなもんで時間もない。ろうそく消したら切り分けるぞー」

 

「「はーい!」」

 

トレーナーに元気よく返事をし、ウララとライスはケーキの前へと身を乗り出し、ライスがそっと息を吹きかけ立てられた蝋燭から火が消える。

ワーッというウララのオーバーな反応と拍手に照れつつ嬉しそうにお皿で口元を隠すライスシャワー。そんな2人の様子を見ながらトレーナーはナイフを白いクリームに覆われたケーキへと近づけていく。

 

それを見て改めてライスシャワーは、自身のためにハルウララが手伝いトレーナーが作ったというケーキを眺める。見た目は完全にホールケーキのような円柱で、上にはチョコペンで『たんじょうびおめでとう』と書かれたホワイト板チョコが乗っている。他のトッピングは見当たらないがケーキ全体が白くクリームにコーティングされ大皿の上に鎮座するその姿は甘党ではない人から見れば少し胸焼けがするだろう程度には圧がある。一応ここで捕捉すると、この場にある大皿はウマ娘用の皿を食堂から借りてきたものであり、ウマ娘基準(オグリキャップ監修)での大皿である。

 

ライスシャワー自身は甘いものは好きだし、何より見かけ以上に食べる方な為その巨大さは決して問題にはならない。ただ、作ってもらった立場のため言えないことではあるが、フルーツか何かのトッピングも欲しかったなぁ・・・と考え、慌てて首を振る。

 

「よーく見とけよー?中はめっちゃすごいからな」

 

「ふっふー、見ててねライスちゃん!」

 

「?中・・・?」

 

不敵に笑うウララとトレーナーに、自身のトレーナーと一緒に顔を見合わせるライスシャワー。そんな今日の主役のキョトン顔に薄く笑いつつ、トレーナーがナイフをサッとケーキへと入刀し、三角形になるよう切り分けると中身が見えるようにそっと円から抜き出す。

 

「わぁ・・・!綺麗!」

 

「でしょでしょー?私のアイデアなんだー!」

 

ケーキの中身は、普通のものではなかった。クリームのコーティングの内側は、フカフカのホットケーキだったのだ。何層にも重ねられたホットケーキの隙間にはギッシリとミカンやモモ、キウイなどのフルーツが敷き詰められ、それでも開いてしまう隙間を埋めるようにこれでもかとホイップクリームが詰め込まれている。

 

「俺は上にドカッと盛り付けようと思ったんだが、ウララがこの方がサプライズ感あるって言うからな」

 

「ほぉ〜、これはたしかに美味しそうだ」

 

「お前の分はないぞ?」

 

「何故!?」

 

「へへ〜、ライスちゃんびっくりした?」

 

ウララからの声かけに目を輝かせながらコクコクと何度も頷くライスシャワー。もはや一刻も待てないと言わんばかりに取り皿(ウマ娘仕様。もちろんでかい)を手に取り目がケーキへと釘付けになっている。

それを見たトレーナーは、慌ててナイフを持ち切り分けたケーキをライスシャワーとハルウララの皿へと乗せる。

 

「さ、召し上がれ。ウララはこの後があるからまた終わって帰ってからおかわりな」

 

「はーい!じゃ、食べよっ!」

 

「う、うん!」

 

「「いただきます!」」

 

揃って元気に手を合わせてからフォークを持ち耳をピコピコと揺らす二人に、トレーナー組もほっこりしつつケーキを取っていく。

ウララとライスがフォークをそっとケーキに差し込む。スポンジ代わりになっているホットケーキへしっとりとフォークが入り込み、隙間のホイップクリームとフルーツが少しはみ出てくる。

 

「・・・っ!美味しい~!」

 

「ほ、ほんとだ・・・!甘くておいしい!」

 

口に入れた瞬間最初に来るのは甘くふわっとしたクリーム。続いてやってきたのはまた違う柔らかさを持つホットケーキ。噛むとジュワリ、ホットケーキに塗られていた少量のはちみつの風味が甘さと共にやってくる。

更に口の中へ押し込めば、ホイップクリームに包まれたフルーツが甘いだけじゃないジューシーな食感をもたらしてくる。

 

「これ、はちみつだ。足りなかったらつけときな」

 

「あ、ありがとうございます!」

 

「ねーねートレーナー!ミカンっておかわりないかなぁ?」

 

「作ってるときにゴルシとウララとオグリがつまんでたろうが」

 

「・・・ライスちゃん、おいしいねー!」

 

「おーいこら、ウララお前最近割とたくましいというかゴルシに似てきたな!?」

 

トレーナーのツッコミにそっと目を逸らしたウララは、あはは~とケーキを頬張りトレーナーの文句を躱すのだった。

そんな二人の漫才じみたやり取りにライスシャワーの顔には笑みが浮かぶのだった。ウララは口の中がなくなるとともにサッとトレーナーからの小言を躱し、ライスシャワーに嬉しそうにケーキの中のホットケーキを見せる。

 

「これねー、私がホットケーキ焼いたんだー!」

 

「そうなの?これ、すごい大きいけど、大変だったんじゃぁ・・・?」

 

「・・・うん!大丈夫だった!」

 

「嘘つけぃ!ウララお前、俺の顔面に3回も放り投げたろうが!」

 

一瞬の間の後若干ひきつった笑顔で親指を立てたウララだったが、その発言にすかさずトレーナーがケーキを頬張りながらツッコむ。ツッコまれたウララはヒョ~ヒュ~と吹けない口笛を吹きながら目を逸らすのだった。

そんな二人の様子にライスと同僚がクスクスと笑う。トレーナーとウララが「わりかし失敗してたよな」「トレーナー嫌い!」「ハウッ!?」などと漫才じみた会話をし、それを見たライスシャワーと同僚が笑う。そんな流れで楽しくおしゃべりをしながらライスシャワーの誕生パーティーが続いていくのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・ウララ、準備はできてるな?」

 

パーティーの後、トレーナーと共にレース場へとやってきたハルウララ。レースの10分前、控室の椅子の上で足をぶらつかせている勝負服姿のハルウララへと、付き添いに来ていたシンボリルドルフが声をかける。

控室にはチームメンバーが全員揃っており、ブルボンはタキオンが何かの機材を用意するのを手伝おうとして手に取った機材が煙を吐き、オグリはモシャモシャとケーキ製作時の余りのホットケーキを食べ、ゴールドシップに至っては漫画雑誌を見ながら声を上げ足をバタつかせながら爆笑している。

 

「・・・うん!大丈夫!」

 

「そうか。今日は私達もしっかりと見届ける。思いっきり力を出してくるといい」

 

「記録はしっかり残しておくから安心するといい。あとブルボン君、君はもう触らないでいいよ」

 

「・・・反省。バッドステータス、【しょんぼり】を取得。・・・ですが今のウララさんであれば勝利は確実であると推測します」

 

「あったりまえじゃん。アタシらがしっかり鍛えたんだから、そう簡単に負けっかよぉ」

 

「いいかウララ、足の指で砂を掴むようにだな・・・」

 

「オグリキャップ、今日のコースは芝だ。それは今はいい」

 

「そうだったか・・・?」

 

チームメンバーそれぞれから激励の言葉とともにハルウララの頭へとポンポンと手が置かれていく。ナデナデナデナデと、まるで大勢の姉に可愛がられる妹のように頭を撫でられ嬉しそうに目を細めていたハルウララだったが、やがて笑みから真剣な表情へと切り替える。

 

「・・・ありがとう、皆。今日まで本当に」

 

その言葉に返事はなかった。しかし周囲のチームメイトは苦笑し、今更だよ、とゴールドシップが呟くのに合わせて頷く。

 

「時間だ、そろそろ出るぞー」

 

「はーい!いってくるねー!」

 

トレーナーがドアを開け、レースが始まる事を告げる。いつもの調子へと戻ったハルウララは、トレーナーに連れられて元気に手を振りながら控室を出ていくのだった。

 

「・・・」

 

「おいおい、緊張したとか言わないよな?」

 

コースへと向かう道すがら、嫌に静かなハルウララへとトレーナーが苦笑しながら呟く。ハルウララはその質問へと首を横に振り、手を自身の胸に当てる。

 

「・・・トレーナー」

 

「・・・ん?」

 

「私ね、今・・・」

 

 

 

 

すっごく、勝ちたい

 

 

 

 

 

「・・・『走ることが好きなんだー。だから、私はたっくさん、色んなところで走りたい』」

 

「?」

 

「お前が初めて会った時に言ってた事だよ」

 

そう言うと、トレーナーは歩みを止める。ハルウララが気づくと、既にレース場へと出る出入り口の前まで来ていた。観客の歓声と、ラッパの音、その他雑多な音のする入口の前で大きく深呼吸するハルウララ。その桜のような桃色の瞳は、いつもの朗らかな光ではなく、勝負に挑むウマ娘特有の燃える闘志が宿っていた。

近くの壁にもたれながらそんなハルウララを見ていたトレーナーは、よしと一つ頷き勝負服の一つである鉢巻を取り出す。

 

「あの時と同じだ。俺から言えることはただ一つ」

 

そう言ってトレーナーはハルウララの背後に周り、頭へと鉢巻を巻く。走っても取れぬよう、キュッと軽く後ろで結んだ後華奢な背中を押し出す。

 

「楽しんだもん勝ちだ!全身全霊で走ってこい!」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

翌日のレース新聞の一面には、笑顔で先頭を走る桃色の桜が吹いていたという。




トレーナー:最近スイーツというレパートリーに手を出し始めた。自分の事をトレーナーとしては無能であると評価しているので自分の組む計画だったり育成の知識は余り信用していない。迷走した結果、自分の担当達の強み全部ウララに伝授すればいいんじゃね?という二郎系ラーメンも真っ青な考えでウララを魔改造した。スピカのような方針で動くリギルみてーな人材過多チームになってらぁ・・・

ハルウララ:ルドルフの試合運びのセンスと、ブルボンの正確な走りを可能にするレベルのペース管理と、オグリの走法と、タキオン仕込みの足のケアと、ゴルシに伝授されたここぞという時の腹黒さとワープの如き追い込み底力というチームメンバーの持ち味全てを頑丈な体とトレーナーによる食方面でのケアに任せてその全身に落とし込んだ走る魔改造桜前線(ガチ)。この後のレースでは見事勝利をライスに捧げた。翌日には次のレースに向けて祝福米と東海帝王、メジロ家のパクp(ry御令嬢と一緒にトレーニングを行いつつ奪える長所は貪欲に順調に奪っている。

ライスシャワー:パーティー後芝初勝利というクソデカプレゼントをもらい唖然とした。その時に見たレース中のウララに触発されてやる気が満ち、目に青い炎が灯った。文字通り火のついたような頑張りを見せトレーナーの方が戸惑っている。

同僚祝福米トレーナー:( | )<どけ!俺はお兄様だぞ!

前回のミルクトースト
材料
食パン:食べたいだけ!
牛乳:鍋にひたひた!
はちみつ:プニキの如くぶち込め!
バター:ハイカロリー?知るか!塗ったくれ!!
食パンを牛乳はちみつ入りにぶち込んで染み込むまで放置!うまくいったらバターで焼く!以上!コーヒー混ぜたりココアパウダー入れてもいける!
作者はこれで減らした体重を数キロは増やした!やばい!!

夜中に甘いものは辛いぞぉ・・・
ウララ初うまぴょい成功記念にウララ回。長く苦しい戦いだったな・・・(育成面でも執筆面でも)。ウララは可愛いだけじゃなくてスポ根しても映えると思うんですよねぇ。

トレーナーの闇深話については無事没シュートしました。もう出てくることもないでしょう。このssは平和なお話、イイネ?

次回、見んねミーク!卑しか女ばい!
続くよ(大本営発表)
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