トレーナー式雑ご飯とウマ娘   作:コジマ汚染患者

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マックイーンへの思いがみんな強すぎる・・・。
あと雑料理とかの域をこえた、ただのおつまみと化した・・・。

活動報告の方にも書くつもりですがここでも報告。
簡単に書いておくと、ここに書いているのはあくまで自分で作った・食べたことのある雑な食べ物としてのレシピを載せて居るだけで、別に自分が作ったレシピだと言ってはないです。中には普通にネットで調べれば出るものもあります。


チームで夏合宿(2/2)

「・・・何やってんだ?こんなとこで」

 

海辺を走り、人影へと近づくトレーナー。近づいて分かったが、その人影は一人のウマ娘だった。

ゴールドシップに似た芦毛に、学園のジャージ姿でありながらお嬢様然とした気品を持つウマ娘。どこかで見覚えがあると思ったトレーナーが記憶を掘り起こすと、いつだったかにゴールドシップが言っていたウマ娘だと気づく。そのときはたしか、冷蔵庫においていたプリンを気付かず食べてしまった際にパロスペシャルを極められ、彼女から教わったと言っていた気がする。

 

「あなたは・・・ゴールドシップのトレーナー」

 

「たしか・・・パロスペシャル」

 

「メジロマックイーンですわ!何ですかパロスペシャルって!かすってすらないですわ!」

 

プンスカとお怒り状態で立ち上がるマックイーンに、悪い悪いと笑いながら謝るトレーナー。ふん、と鼻を鳴らし海の方を向くマックイーンに、ふと疑問に思いトレーナーが尋ねる。

 

「なんでこの時間にホテルを出てるんだ?ゆっくり休まないと明日に響くぞ」

 

「うっ・・・そ、そうですわね。私ももう少ししたら戻ります。トレーナーさんも早く戻っては?」

 

「いや、俺は別に・・・ちょっとランニングしてから戻るし。いや待てよ、そもそもこんな時間にウマ娘一人放置はできねーわ。一緒に戻るぞ」

 

何やら焦った様子のマックイーンに、時計を見つつ手を差し出すトレーナー。時刻は22時を過ぎ、もうすぐ長い針が6へと達しようとしている。そんな時間にウマ娘を見て見ぬふりして放置しておくこともできないと真っ当な意見を述べるトレーナー。対してマックイーンは、近づいてきたトレーナーを見てとっさに後ずさり、距離をとってしまう。

 

「「・・・」」

 

妙な静寂が二人の間に生まれる。再びトレーナーが一歩近づくと、マックイーンもまた一歩下がる。近づく、下がる、近づく、下がる。

 

「・・・どうした?どこか具合でも悪いのか?」

 

「い、いえ・・・ちょっと、用事があるだけですのよ。お構いなく・・・」

 

「用事があるのに海をぼーっと眺めてたのか?」

 

ジト目でにらむトレーナーに、マックイーンの冷や汗が止まらなくなっていく。目線があっちこっちへ飛び、全く目を合わせなくなったその姿に、流石に深刻な事態ではないかと心配したトレーナーは、セクハラで訴えられることを覚悟して隙をついて手をつかみ近寄る。

 

「ふぁっ!?ちょ、トレーナーさん!?」

 

「何を隠してるんだ、まさか怪我か?・・・ひょっとして、足のケガとかじゃないだろうな!?」

 

完全に予想外のことに目を白黒させるマックイーン。その挙動不審さに疑惑を確信にまで高めつつあるトレーナーは、ここまで来たら訴えられてもいいやという精神でマックイーンの足へと手を伸ばす。

 

「ちょっ、なにをしますの!?」

 

「うるせぇ!どこだ、ここか!?」

 

「ひゃん!?」

 

関節やアキレス腱と、履いているスニーカーを多少強引に脱がせ指圧しながらマックイーンへと尋ねていく。当のマックイーンはというと、触られることのくすぐったさにうまくしゃべることができていない。

 

「・・・よかった、とりあえず足ではないみたいだな。おい、マジでどうしたんだ。どこが悪いんだ?」

 

「そ、その、もういいので離してください・・・どこも悪くはないので・・・」

 

「だったら何で・・・」

 

グゥ~

 

「・・・」

 

聞こえてきた耳慣れた異音に思わず真顔になりながらトレーナーは立ち上がり、マックイーンを見る。マックイーンの顔は熟れたリンゴのように真っ赤であり、身体もプルプルと揺れているのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・つまりあれか?そろそろレースも近く、体重をこれ以上上げないために寝る直前まで食の誘惑の多いホテルを出て散歩していたら、そもそもの夕食を抜きすぎてお腹がすいて動けなくなったと?」

 

「・・・はい。あの、なぜ正座を?」

 

「個人的反省」

 

一度落ち着いたトレーナーとマックイーンは、改めて場所を変え、近くの遊歩道にあったベンチへと移動した。なぜかトレーナーはベンチの上に正座しているが。

どうにかほんのり赤い程度まで回復したマックイーンは、そのまま流れるように土下座へとシフトしようとしていたトレーナーを押しとどめ、ため息をつく。

 

「私も最初に説明をすればよかっただけの話ですから・・・それに、心配して行ってくださった行為ですし」

 

「・・・すまん」

 

申し訳なさげに頭を下げているトレーナーになんとも複雑な表情のマックイーン。それはそれとして、と切り替えたトレーナーは頭をあげてマックイーンへと真剣な表情で告げる。

 

「だが食事制限で急に食べる量を減らすのはむしろ痩せにくいからやめような。食べるときは食べるようにして、間食を控える。これのほうがよっぽど健康的に痩せられるから」

 

「は、はい・・・あの、あなたはゴールドシップのトレーナーですのよね?あの噂の」

 

「あの噂がどの噂かは知らんが、まぁゴルシのトレーナーではあるかな」

 

それを聞くと、少し考えるような仕草を見せたマックイーン。意を決してトレーナーの方を向くと、先ほどまでのトレーナーのように頭を下げるのだった。

 

「お願いです。私の減量を手伝ってくださいな」

 

「・・・なんでぇ?」

 

真面目な表情で頭を下げてくるマックイーンに、トレーナーは目を点にして首をかしげるしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マックイーンとの妙な出会いとお願いの翌日。合宿二日目の午前にチームメンバーへとトレーニングを課して、いち早くメニューを終わらせたゴールドシップと一緒に遊戯王をしているトレーナーの元へ、マックイーンがやってくる。

 

「おん?おおー!マックイーンじゃねーか!どうしたんだ?お前のチームこっちじゃねーだろ」

 

「ゴールドシップ、すみませんがあなたのトレーナーを少しお借りしますわ」

 

「お?」

 

「よう、例のあれか。ちょっと待ってろな・・・ほいエクゾ。俺の勝ちな」

 

「え゛っ、マジかよいつの間に!?」

 

うおおおと頭を抱えているゴールドシップを残し、チームの面々へと休憩をするよう伝えてマックイーンと一緒に移動する。

 

「そんじゃま、とりあえず簡単にできそうなヘルシーおやつってのを作ってみますか。まぁおやつって俺の領分じゃねーんだけども」

 

「よ、よろしくお願いしますわ!」

 

むん、と気合を入れるマックイーンを横目に、朝にコンビニで買ってきた材料を用意して作成に取り掛かるトレーナー。その様子を見ているマックイーンは、どんなものができるのか興味津々だった。そうしてしばらく見ていると、トレーナーがよし、と頷き皿をマックイーンへと差し出す。

 

「さて、とりあえずできたな」

 

「こ、これが・・・!」

 

出来上がったのは、簡素なクッキーだった。桃やミカンなどの缶詰の果肉を使っているようで、ふわりと漂うそれぞれの果物の香りが鼻をくすぐる。

 

「でも、クッキーなんて、砂糖やバターを使うのでは?ヘルシーとは言えないのではないですか?」

 

「ん、確かに普通のクッキーならそうなるだろうなぁ」

 

「というか、合宿になぜトースターをもってきているのですか?いらないでしょう」

 

「知らね。ゴルシにきいてくれ」

 

そう言ってトレーナーは置かれたクッキーの一つを手に取りマックイーンへと突き出す。

 

「ほれ、味見」

 

「えっ、あの、自分で取ります!」

 

「お、おう」

 

慌ててもう一つ置かれたクッキーから手に取ったマックイーンと一緒に、トレーナーがクッキーを口に放り込む。

 

「・・・うん、美味しいですわ!」

 

「うん、まぁこの環境下で言えばよくできた方か」

 

サクサクとした食感に、果物の風味感が合わさり、普通のクッキーのように美味しく手軽に食べられる。

しかし当初の目的であるヘルシーという部分が気になり、マックイーンはトレーナーへと不安げに質問する。

 

「さっきも言いましたが、本当にクッキーで大丈夫ですの?バターや砂糖は、その・・・」

 

「でーじょーぶだ、これ普通のクッキーに使うよりも砂糖は少なめにしてるから」

 

「え?でも、甘さは普通のものと変わらない・・・」

 

「これ使ったからな」

 

そう言ってトレーナーが置いたのは、オリゴ糖。

 

「これを混ぜ込んでる。優しい感じになるだろ。あと米粉を使って作ってるから結構ヘルシーなはずだぜ。バターの量もできるだけ抑えたし」

 

「なるほど・・・」

 

納得しつつ、サクサクと手を止めることなくクッキーを食べるマックイーン。優しい甘さのクッキーに大満足のようで、幸せそうに笑いながら食べていく。そんなマックイーンを嬉しそうに眺めながら腕時計を見て、ニヤリと笑う。

 

「さて、そろそろかな・・・」

 

「?何がですの?」

 

首をかしげるマックイーンにトレーナーが答えるより早く、遠くから聞きなれた声が聞こえてくる。

 

「トレーナー!何してるのー?」

 

「おう、ちょっとなー」

 

やってきたのはトレーナーのチームのメンバー。休憩を終えても帰ってこないトレーナーに業を煮やしたため、呼びに来たのだった。一番に駆け寄ってきたウララにクッキーを見せつつ、トレーナーはヨッと手をあげる。

 

「トレーナーくん、また何か作っていたのか」

 

「トレーナー、それは食べてもいいのか?」

 

「落ち着けオグリ、まだステイだ。・・・いやすまねぇなルドルフ、ちょっとマックイーンと約束事もあってな」

 

マックイーンはチームのメンバーではないためか居心地悪そうにしている・・・なんてことはなく、ちょっかいをかけてきたゴールドシップへとプロレス技をかけている。

 

「ほほう、クッキーかい?まさか私たちには用意していないということはないだろうねぇ?」

 

「はいはいタキオン、落ち着けい。ちゃんと用意してるに決まってるじゃあないか」

 

そんなわけでなぜか始まったクッキーの試食会。どうやらチームのメンバーにも好評だったようで、周囲にサクサクという音が響く。

 

「ねぇねぇブルボンちゃん!ちょっと分け合いっこしよー!」

 

「了解、ウララさんとのミッション【分け合いっこ】を開始」

 

「ふむ、なかなかにイけるな。果物の味がもう少し強くてもいい気もするが」

 

「・・・美味しい。トレーナー、おかわりはないのか?」

 

「オグリ、この後の練習あるの忘れんなよ?」

 

「トレーナーくん、これはいい。今後は紅茶のお供にはこれをつけてくれたまえ」

 

「タキオンは減量が待ってるってことを忘れんなよ?」

 

トレーナーが談笑しつつクッキーを食べていると、そこにマックイーンが近寄り声をかける。

 

「トレーナーさん。ありがとうございます、このレシピは大切に使わせてもらいますわ」

 

「おう。まぁ体重管理を任されたわけだし、言ってくれれば作るぞ?どうせこいつらにも作ることになりそうだしな」

 

「おうトレーナー!アタシの分なくなったからちょっとくれ!」

 

「待てゴラゴルシィ!やらんぞ!お前も減量に参加しろ!」

 

「んだよ~、アタシはしっかり体重管理してるだろー?」

 

「うるせぇ!お前この間のレース前もそう言ってギリだったろうが!」

 

「ゴルシちゃんはギリギリを攻めるのが上手いからセーフですぅー!」

 

「俺の胃が死ぬわ!あれでどれだけ毎日心配してたと思ってんだ!」

 

騒がしくゴールドシップとクッキーの取り合いを始めるトレーナーに笑いながら、マックイーンはそっと手に持った最後のクッキーを見つめ微笑むのだった。

 

「・・・これからよろしくお願いしますわ、トレーナーさん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーっし、これで片づけおわ・・・ちょっといいこと思いついたわ」

 

クッキーがなくなり、午後の練習を始めるためトレーナーが片づけていた時だった。マックイーンが自分のチームへと戻る前に片づけを手伝っていると、不意にトレーナーが声をあげた。何事か、とウマ娘たちが顔を上げるとそこには大量の菓子の袋を持ったトレーナー。その中からポテトチップスの袋を選び、中から一枚取り出すと調味料箱の中からラー油を取り出す。

 

「これ多分いけるんじゃね、ポテチにラー油」

 

「!?」

 

「おー、いただきまーす!」

 

トレーナーが突然始めた行動に各々がびっくりしている中、真っ先に面白そうと感じたゴールドシップが食いつき、トレーナーからチップスを奪い口に入れる。

 

「おおおお、辛さと塩気とポテチが合わさって悪くねぇな!」

 

「だろ?あ、そうだ、こっちのこれはこれもイけそうだな」

 

そう言って今度はポテトチップスの袋に手を突っ込み、二枚取り出すと片方へラー油をつけ、その上へおつまみのスルメの足をちぎって乗せ、さらに追加でプロセスチーズを投下しもう一枚のチップスで挟む。

 

「おいおいトレーナー、それは犯罪ってもんじゃねーか!?」

 

「ちょっと待て、トレーナーくん!それ以上はいけない!」

 

「トレーナー!私にもくれないか!」

 

「わー、トレーナーいいなー!私も食べたい!」

 

「ベ〇ー〇ターラーメンを砕いて溶かしたチーズぶち込んでラー油投入・・・あ、割と行ける」

 

「トレーナー!食べてもいいだろうか!」

 

「待て、早まるなオグリキャップ!君はそれ以上食べたら・・・!」

 

「警告、ステータス【空腹感】を検知。これ以上は食欲の増加によるトレーニングのパフォーマンス低下につながります。端的に言って、お腹がすいてきました」

 

「ブルボンくんは大分このチーム、というかトレーナーくんに染まってきたねぇ」

 

「と、トレーナーさん・・・そんな、ああ!油に油を合わせるなんて、でも・・・くぅ!手が、伸びてしまいますわ!犯罪的ですわ!」

 

よだれが荒ぶっているオグリとお腹から機械音のような異音を鳴らすブルボン、そして先ほどまでのすっきりとした気分が吹き飛び目の前の頭の悪い食に刺激されているマックイーン。今にもお菓子の山へと突っ込んでいきそうな三人をルドルフとタキオンがツッコみ、どうにかせき止める中、トレーナーとゴールドシップがおやつに調味料を合わせて明らかに体に悪そうな食べ方をしている。一方ウララはいいなーと思いつつお腹すいてないからいいや、とトレーナーの横で眺めている。

 

「おいトレーナー!新発見だ、柿の種をチーズにつけて食べるとうまいぞ!」

 

「なに!?いや待てゴルシ、こっちのさけるチーズを割いてコンソメ味のポテチで挟むのも割と行けるぞ!」

 

そうして急に始まったおやつ組み合わせパーティーに、その場にいたウマ娘が全員巻き込まれていき、ウララとゴールドシップ以外のウマ娘たちは翌日体重計の上で悲鳴を上げる事となったのだった。

あとマックイーンは、トレーナーへのお願いを取りやめて普通に我慢した。




トレーナー:悪癖として思いついたレシピを普通に他人に食べさせたがるというものがある。減量中のウマ娘に特攻。マックイーンにはその後足触った謝罪の意味も込めてお昼ご飯として油そばを作って持って行って、泣いてやめてと懇願された。なんで?

マックイーン:不憫可愛いお嬢様。減量は結局気合で乗り切ってレースに勝った。減量時期以外の時にはトレーナーにご飯を作ってもらう事もあるようになった。減量最終日に油そばを持ってくるのはやめてくださいな!

トレーナーのチーム:トレーナーの悪癖の真の被害者。なおゴールドシップはあまり被害にあわないしむしろ拡大させてくる。オグリは毎レースごとに泣きながら減量する。いつか書くかも。


・・・ちょっとモチベの下がる出来事があって遅れてしまいました。今は若干持ち直してるのでまだ更新はできそうです・・・。

前回のじゃがバター
材料
ジャガイモ:食べれるだけ
バター:チューブが使いやすい
ジャガイモをチンして、バターぶっかける!以上!
感想欄にもいたけど塩辛とか乗っけるとおつまみにもなるよ!作者は上にカレー粉かけて食べてる!

次回 雑とは?
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