なお灯したのは火薬庫だった模様

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今書いているFGOの小説で書きたいことが多すぎて纏まらないので、
息抜きで前々から考えていた設定で短編投稿。
人気が出たら続けます(多分無理だと思うけど…)


転生しました。ついでに火薬庫に火をつけました。

社会人として仕事を終えいつも通りコンビニ弁当を食べ、

シャワーを浴び寝たら、赤ん坊になっていて知らない人達に囲まれていた。

 

 

ーーーーアニメの世界に転生した。

 

 

この一言で大抵の人は分かってくれるだろう。

昨今日本のアニメ文化は破竹の勢いだ。加えて異世界転生と来れば尚更であろう。

まぁ異世界転生物が増えすぎて、またかと思う事もしばしばではあるが。

取り敢えず現状を把握する為にわかっていることを並べることにする。

 

まず、この世界はヒロアカ…僕のヒーローアカデミアの世界であること。

なんせテレビのニュースでヴィランが〜とかヒーローが〜等の単語が多く出てくるのだ。

幼稚園でもヒーローと個性の話で持ち切りである。

正直この世界の傭兵じみたヒーローの仕組みに思う所はあるが、個性がある社会自体が異例だからと割り切ることにした。

何より自分だって前世じゃ自他ともに認めるオタク。能力使って俺TUEEEEしてみたい気持ちは勿論ある。

二次小説も読んでた俺だが、ヒロアカはアニメも見て二次小説も読んでたからそこそこ知識はあるし、

これを使ってやれる所までやってやろうではないか。

 

『蝋燭』

これが俺の個性の名前だ。両手から液体状の蝋を大量に出すことが出来る。

出した蝋は自由自在に操ることができ、固まると鉄以上の硬度を誇る。

母親が触れた物の硬度を上げる『物質硬化』、

父親が蝋を生み出す『蝋精製』だったので医者からは両親の個性が複合して生み出された個性でよくある事象だと言われた。

まぁあれだ、分かる人は分かるだろう。

この能力、完全にONEPIECEのミスター3の”ドルドルの実”の能力だ。

何気にONEPIECEで1番好きなキャラだったので正直嬉しい。

それにこの個性はかなり強い部類に入るだろう。

作中でミスター3がやっていた様に相手を蝋で拘束したり、壁を作って敵の攻撃を防ぐことも出来る。

蝋であるから火には弱いが汎用性が高くかなりの強個性であるだろうことは周りの大人達の反応を見れば一目瞭然だ。

これが転生特典なのかは神様に会っていないから分からないが、運が良かったと言える。

取り敢えずこの個性至上主義の世界で生きていくためにも、

俺は今日も体力作りと個性伸ばしに精を出すことにしよう。

 

 

「お母さん、外で遊んでくるね」

 

「分かったわ。夕飯までには帰ってきてね」

 

「はい、行ってきます」

 

 

こうして俺は日課のランニングを始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうしてランニングして目的地としていた公園についたのだが…

 

「ひっぐ…ぇ……」

 

到着した公園のブランコで同じ位の歳の子が泣いていた。

スカートを履いているから女の子であろう子は涙を手で拭いているが、

後から後から涙が出ているようで泣き止む様子はない。

前世オタクで陰キャで女性に耐性ない俺でも、

精神年齢は今世合わせて既に30近くで相手は幼い子だ。

さらに言えば今の俺はこの子と同じ歳程度であるから通報されることも無い。

それに、泣いてる女の子を放っておけないしね。

 

「ど、どうしたの?」

 

少しどもってしまったが、声をかけることには成功した。

その子は俺の声に合わせて顔を上げた。

白髪の髪に真紅の瞳はルビーの様でとても綺麗である。

まだ5歳前後であるだろうに、将来美人になるだろうなと思わせる子であった。

 

「だ、だれ…?」

 

「俺は三蝋燭斗(みろう そくと)。泣いてたみたいだけど、どこか怪我でもしたの?」

 

俺がそう言うと女の子はゆっくりではあるが、答えてくれた。

 

「わ、たし…ヒーローに、な、なりたい、け、ど…個性、が…きずつ、ける、もの…で…

ヒーロー、になって、人を、助けたい、のに、傷つける個性、で、でも…あきら、めたく、なくて……」

 

言い切ると女の子はまた泣き出してしまう。

傷つける個性という事は戦闘向きの個性という事ではと推測する。

ならば尚更ヒーロー向きであると言えるだろう。

何故なら今のヒーローは人助けより敵(ヴィラン)退治に重きを置いている。

この子がなりたいヒーローがどういったものかまだ分からないが、それでもこれは伝えなければならないだろう。

 

「諦めなくていい」

 

「…ふぇ?」

 

「例えばだけど、刃物…包丁は人を傷つける道具にもなるけど、

本来は美味しい料理を作るための道具だよね?」

 

「う、うん」

 

「つまり、使い方次第で良い方向にも悪い方向にも転がるんだ。

それは個性も同じ。傷つける個性って言ったけど、使い方次第できっと人を助ける個性にもなるよ」

 

「!!」

 

それを聞いて女の子は驚いたようでこちらを見てきた。

 

「ほ、ほんとに?わたし…ヒーロー、に…なれ、る?」

 

そう言った女の子に、俺は力強く頷いた。

 

「あぁ、君はヒーローになれるよ」

 

それを聞いて、女の子は再び泣き出してしまった。

ただその涙は俺の勘違いでなければ、きっと悲しいものでは無いはずだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと、その…ありがとう、そくと君」

 

「気にしないでいいよ」

 

あの後、泣いているこの子が普通に話せるまで回復するまで傍で宥めていた。

 

「もうすぐ暗くなるし、そろそろ帰らないとね。えっと…」

 

「そ、そういえば、名前、言ってなかったね、ごめんなさい」

 

そうして女の子は、ほんのり顔を赤らめた可愛らしい笑顔でーーー

 

「私、爆豪華月(・・・・)、友達からはよく”かっちゃん”って呼ばれてるよ。

そくと君もそう呼んでくれると嬉しい、な」

 

 

ーーーとんでもない爆弾を投下してくれた。

 

 

 

 

これは、俺と彼女と彼女の幼馴染が最高のヒーローになるまでの物語だ。

 

 




軽く爆豪ちゃんの設定
・爆豪華月(ばくごう かつき)
白髪赤目の幼女。性格は男の爆豪の真逆で雪解け水の様に澄み切ったものとなっている。
個性は爆破。幼稚園の先生からはヒーロー向きと言われたが、
その頭の良さから簡単に人を傷つける事ができる個性だと分かってしまう。
公園で落ち込み泣いている所に本作の主人公と遭遇。
説得力のある励ましにより立ち直り、自分を励ましてくれた主人公に惚れる。

ちなみにヒロアカでは女性キャラなら耳郎ちゃん、男性キャラなら物間が好きです。


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