僕らの未来を侵すものたちと戦うために、銀色の流星が舞い降りる。

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EPISODE1 ファーストコンタクト

 ピリピリッ! ピリピリッ! ピリピリッ! ピリピリッ! 

 

 けたたましく鳴る目覚まし時計にて目が覚めた。

 体を起こしながら鳴り続ける時計のアラームを止めて布団から起き上がった。

 簡単に夕食を済ませてさっさと寝たはずなのに、疲れがとれた気がせず、怠さを感じる。その上風呂どころかシャワーを浴びてないので制服のシャツのままだ。来ていた上着は寝る前に脱いでポイっとその辺りに投げ捨て、今はぐちゃぐちゃな状態で片してない昨夜の夕飯で食べた空のカップ麺が置かれてるちゃぶ台の下に落ちていた。

 重い身体を引きずるかのように動かして、締め切っていたカーテンのところまで行き、カーテンを掴み、引いた。

 そこに広がっているのは朝日に照らされている……

 

 

 

 見慣れた街並みだったはずの成れの果てだった

 

 

 

 根本から砕けちったビル/攻撃から身を守ろうとして思わず隠れて盾にしたせいだ

 

 ぽっかりと穴が開いたビルもあった/攻撃しようと振るった拳をちゃんと当てられなかったせいだ

 

 学校の帰り道でたまに寄っていた、飛来した建物の瓦礫によって押し潰されて遊具がたくさんある公園だった場所/瓦礫を払い落としてしまったせいだ

 

 良く買い物したり買い食いしてた商店街/攻撃を受けて倒れたせいで壊してしまった

 

 電柱に引っかかった赤いランドセル/全部俺のせいだ

 

 目は冷めているはずなのに、未だに夢の中にいるような感覚に陥り、気持ち悪い

 だが、これは現実だと受け入れてしまっている自分がいる。

 それを裏付ける証拠……ちゃぶ台の下に落ちていた上着を拾い上げ、裏ポケットに入ってあるものを取り出して台の上に置く。

 鞘のついた白い小刀のような形状をしている──エボルトラスターの存在が昨日の出来事は本当だと無慈悲に証明してきた。

 事の発端は夢から始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日:朝

 

 最初はただただ密林の中をひたすら歩くだけのものだった。そして見るたびに歩く距離が少しずつ増えていった。

 何度目か忘れるくらいの数の夢を経て、いつの間にか森を抜けて神殿のような遺跡にたどり着いた。

 恐る恐る入口へと歩いていき、危険がないのを確認してから中へと入る。

 そのまま最深部までに辿り着き、奥には奇妙な形をした石碑と思わしきものが安置されていた。

 石碑の前へと向かい、立ち止まって観察する。

 変わった形状をしている以外は目立った特徴はなかったので石碑へと手を伸ばして触れてみた。

 それがすべての始まりだった。

 触れた瞬間、石碑からバチバチッ! と光が迸り、痺れが襲ってきた。

 手をすぐさま引っ込めて後ずさり、その場から離れようとしたが、石碑から放たれた光をを直視してしまい、眼がくらんだ。

 その隙に自分は光に包まれて石碑の中へと吸い込まれた。

 次に目を開けた時には、遺跡ではなく、青と緑が入り混じったような光の空間におり、高いところから落下していくような感覚が襲ってきた。

 ただひたすら落ちる、落ちる、落ちる。

 まるで底のない落とし穴にいるような感じで気持ち悪かった。

 だが、次第に落下スピードは落ちていき、完全に止まった瞬間、真っ赤に燃える太陽のような球体が目の前に現れた。

 その球体が光り輝き、Y字状のコアのようなものへと変化した。

 更にそれを起点として、血管のような細長い光が多数出現し、何かが形成されていく。

 やがてそれは、光る巨人へとなった。

 その巨人は、自分のことをジッと見ているような気がした。

 それに対し、お前は誰なんだ? 自分を呼んだのはお前なのかと聞こうとした途端、夢が終わり、眠りから覚めてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん、結局なんだったんだ、あの巨人……」

 

 学校に向かって歩きながら黒髪ロングで後ろ髪を束ねている、空みたいな蒼き瞳の少年──天川 湊(あまかわ みなと)は、今朝見た夢について、うなりながら考え込んでいた。

 1ヶ月前に初めて見た時からずっと、密林の中を歩くだけのよくわからない夢だったのが、巨人の存在によって余計に訳がわからくなった。

 

「そもそも、鮮明に覚えてる夢ってこと自体がなぁ……」

 

 普段起きる時、たまに何か見たような感覚がするが、なんだったのかよく思い出せないのがデフォだったのが、急に細かく覚えていられる夢を見始めるのはなにかがおかしい。

 

「「湊くーん!」」

 

 そんな彼を、後ろから呼ぶ声がしたので振り返る。幼馴染の少女──御神 遥(みかみ はるか)、中学からの付き合いの茶髪の少年──間宮 准(まみや じゅん)の二人が湊の元へと駆け寄って来た。

 

「ハァハァ……僕らに黙って一人で先に登校してたという貴方の予想は当たってましたね、さすが遥君です」

「伊達に幼馴染はやってないからねー。で、なんで一人で先に学校向かってたのかな? いつもなら何かあった時は事前に連絡ちゃんと入れてくるのに」

「あー、それはだなぁ……」

 

 全力疾走したのか、息を切らしながらピタリと予想を当てた遥を褒める准。その褒められた件の彼女はとてもいい笑顔をしながら湊に迫り、一人で先にいった理由を問いただしてくる。

 彼女から目をそらしながら、あー、これは結構怒ってるなーと長い付き合いで察した湊は、さて、どういったものかと考える。

 遥は大切な幼馴染であり、准はそれなりに長く濃い付き合いのある良き友人であるが故にごまかしたり、嘘をつきたくはなかった。

 不可解な夢一つでこんな悩んでいるのに、二人の友人にそれをどう説明すればいいのかというさらなる悩みが追加されて、どうしたらいいのかわからなくなる。

 

「もしかして、一か月くらい前から、ずっと悩んでない?」

「!? どうして……」

「わかるよーそれくらい。10年以上も一緒にいればさ。でも、何に悩んでいるのかはわからないよ。いくら神社の巫女さんやってるからって、心読んだりするような特殊な力とか持ってるわけじゃないから、ちゃんと言葉にしてもらえなきゃどうしようもないよ。ねえ、なにがあったの?」

 

 遥は少し距離をとりながら自身の予想と考えを伝え、湊と向き合う。

 

「無理に聞き出したい訳じゃないよ。でも、何か悩んでるなら、君の力になりたいって。もちろん准君も」

 

 そんな彼女に対し、湊は顔を逸らさずに真正面から向き合う。2人を間近で見てきた准は、悪い方には転がらないと信じ、黙って見守った。

 

 ほんとかなわないなぁ……

 

 こちらを見つめてくる、幼馴染の眼鏡越しから覗かせてくる翠色の瞳を見るといつもそう思う。

 話してくれるまで待ち続けてくれるその優しさに甘えてしまう。

 いつまでも甘えてばかりではいられないとはわかっているのに、抱えていたものをつい吐き出してしまう。

 

「実は……」

 

 全て話した。密林から始まった夢のことを。最後に見た謎の巨人のことを。

 

「密林と遺跡、それに石碑と巨人……?」

「嫌な夢を見た時は、起きてからも覚えていることが多いと、どこかで聞いたことありますが、湊君の話を聞く限り、嫌というわけでもないし、しかもどの夢も詳細に覚えている、ですか…… たしかに妙ですね……」

「どう思う?」

 

 すんなりと話した内容を信じてくれてる2人に内心感謝しながら、良い案はないか聞いてみた。

 

 

「うーん、私は夢とか詳しいわけじゃないからなぁ……准君は? なんかさっき知ってそうな感じな話してたけど」

「以前読んだ本に載ってたような気がしたぐらいなんでそこまで詳しいわけではないんですよね……そうだ! なら僕が作った「解析クン21号」を使って湊君の身体を調べて……」

「お前の発明品に調べられるくらいなら病院に直行するわ」

「即答すぎませんか!?」

「おまえの発明は大抵は役に立たない、すぐ壊れる、最悪爆発とかするだろ……失敗した数より成功した数を数えたほうが早いんじゃないか?」

「ごめんね、准君。さすがにそれは私も……」

「そんなぁ……」

 

 そう簡単に打開案が出るとは思わなかったが、准の出した案は流石に拒否した。初めて会った中学時代からガラクタや色んな機械の一部のパーツなどを材料にして作り出す所までは良いが、高確率でやらかすのを直で体験していた湊はジト目、遥は苦笑をした。二人の反応を見た准はかなりショックだったのか、思いっきり肩を落とした。

 そんな彼を見た深く思い悩んでいたのが馬鹿らしくなって思わず笑ってしまった。

 

「ちょっと湊君! 何笑ってるんですか!! 元はといえば君の夢をどうにかしようと話し合ったのが発端じゃないですか!!」

「おいおい、俺の夢にお前のポンコツの失敗は関係ないだろうが」

「ポンコツとはなんですかポンコツとは!!」

「そう言われたくないんなら、も少し成功例を増やしてくれよ。周囲に迷惑かけない範囲でならいくらでも付き合ってやるからさ。なんだったら、また大滝さんとこでやるか?」

「そうしたいのは山々なんですが、今機材の運び入れ中らしくて、倉庫使えないんですよね……」

「ならまたうちの神社の敷地内でやるのはどうかな? おじいちゃんに話通して許可もらえれば大丈夫だと思うよ」

 

 そんな風に、三人は仲良く話しながら学校へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 喋りながらゆっくり歩いていたせいか、学校に着いたのはHRが始まる直前であったため、夢の話についての続きは昼休みにすることとなった。

 

「はぁ~なんとか昼ご飯確保できてよかった……久々だから忘れてたわ、昼休み始まった直後の購買部の混み具合……」

「すぐに売り切れるスペシャルドッグをちゃっかり確保してる人が言うセリフではないと思いますが……」

「まぁ今回はたまたま運が良かっただけだ。とはいえ一個だけ残っていた奴を思いっきり掴んじまったせいで形歪んじまってるからプラマイゼロだろ」

 

 購買部での昼食争奪戦について苦言を申しながらも良い笑顔をした湊に、そんな彼を突っ込んでいる購買部で買った牛乳をもった准の二人は、先に窓際辺りの席を確保していた遥の元へと向かっていたその時、後ろからあまり聞きたくない声が聞こえてきた。

 

「おやおやぁ、これはこれは誰かと思えば天川君じゃないか」

 

 あーこれは面倒なのに捕まったなと、軽くため息を吐きながら偉そうに胸を張りながら周りに取り巻きを引き連れてながらしたり顔をする男を視界に捉えた。

 正輝 賢治(まさき けんじ)。容姿端麗、成績優秀、スポーツも万能の完璧超人。それに加えて父親は自衛隊のお偉いさんときた。ここまで聞けば非の打ち所がない生粋のエリートであるが、それ故に傲慢で自意識過剰で

 

「何の用でしょうか? 僕たち急いでるんで、何かあるのなら手短にお願いしたいんですが」

「君みたいな役に立たないガラクタしか作れない無能に用はないんだよ。用があるのは天川……」

「おいまてよ」

 

 このように、人を見下しているところがある。あまり関わりたくないと思い、なるべく切り上げようとした准を無能呼ばわりしたことに怒りを覚えた湊は、賢治の話を遮り、言い返した。

 

「准を無能呼ばわりすんじゃねえよ。まあ傍から見ればガラクタばっか製造してる変人としか見えなくはないが「ちょっと湊君、フォローになってませんが」話は最後まで聞けい。俺は知ってる。こいつは周りから何言われようとも、諦めずに色んなもん作り続けるすげー奴だって。数は少ないけど、ちゃんと実を結んでいるのも知ってる。夢を叶えるために頑張っているこいつを、馬鹿にすんじゃねえよ」

 

 自分に言い返したことか、それとも湊が割り込んできたからなのかは定かではないが、賢治はにやけていた顔を歪ませて湊を睨みつけてきた。

 

「み、湊くん……!」

「まあ、お前には()()()()()()()()()()()()()()()、こんくらいはな」

 

 湊の擁護に感極まったのか、目をキラキラしながら准は湊の方を見てきた。その視線に耐え切れなかったのと、クサいことを言った自分に恥ずかしくなった湊は少し赤くなった頬を搔いていたが、恥ずがってる場合じゃないと気持ちを切り替えて、さっさと面倒事を片付けようと正輝に向き合った。

 

「そういうことだ正輝、俺は友達を馬鹿にするような奴と話すことはねえ。さっさとそこどいてくれねえか。こっちは人待たせてんだよ」

「その待ち人というのは遥のことかな?」

「それがどうしたんだよ? あいつに思いっきり振られたくせに今みたいに呼び捨てしたり、未だに迫ってくるみっともない正輝さんよ」

「黙れ! 君がいなければ彼女は僕の……!」

「僕の物になってたって? ハッ、ありえねえよ。そうやってモノ扱いしてる時点であいつはお前に一生振り向きゃしねえよ。そこに関しては俺がいようがいまいが関係ねえよ」

 

 図星を突かれたからか、怒りで更に歪ませて鬼のような形相となった正輝は、湊に近づいて胸元を掴み上げる。身体能力が高い故に湊の体が僅かに持ち上がった。それでも動じなかった湊を見て、正輝の怒りはヒートアップしてゆく。

 

「なぜだ! なぜそこら辺にいる普通の奴らと同じお前が遥と……」

「あいつと仲良くなりたいんならまずは自分自身をどうにかしろよ。でなきゃあいつどころか他の誰だろうとお前と一緒にいてくれる奴は誰一人もいねえよ。周りにいる取り巻きたちだって、そう遠くないうちにお前の傍から離れていくぞ」

「貴様ぁ……!」

 

 遂に怒りが抑えきれなくなったのか、口調が崩れだした正輝はもう片方の空いてる拳を握りしめて湊の顔面目掛けて振り上げようとしたその時、

 

「ちょっとなにしてるの!」

 

 周りにいた正輝の取り巻きと騒ぎが気になって見に来た人の波をかき分けて現れながら静止の一声を上げたのは件の話に中心であった遥であった。わたし凄い怒ってますと表情に出しながら湊を持ち上げてる正輝の腕を掴んだ。

 

「今すぐこの手を放してください! 早く!」

 

 遥の怒声に圧されたのか、正輝は持ち上げていた手を解き、湊を解放した。

 それを確認した遥はすぐさま湊の元へと駆け寄った。

 

「湊君大丈夫!? 怪我とかしてない!?」

「してないから早く離れろ。ってベタベタ触るなコラ!? 周り見てんだぞおい!?」

「周りの事気にする前に、湊君が怪我してないか確かめるのが最優先に決まってるでしょ!」

「いやいやいや、騒ぎの中心部のここでやるよりも、場所変えたほうがいいですって! ほら二人とも早く!」

 

 怪我がないかどうか確認するために湊を触診し始めた遥に突っ込みながら、准は2人を連れてその場から離脱した。

 その3人の後ろ姿を、敵を見るかのように睨みつけていた正輝には気づかずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3人は食堂から離脱して教室で食べることになり、話の続きはさっきのように邪魔が入らない場所でしようと決めた。

 放課後はすぐに学校から離脱して、朝の話に出た神社にて、准の実験に付き合いながら話すこととなった。

 この神社は町近くにある山中で、いくには長い石段を上る必要があるために年末年始などの行事以外はあまり人が通うことがない。その上、遥の祖父が管理してることから、迷惑が掛からない範囲であるのを条件にある程度の融通を聞かせてくれることから三人はよく集まるたまり場としている。

 三人は遥の祖父に許可を貰い、社務所に荷物を置いたのちに近くの林の開いた場所にて、実験の準備をしながら雑談していた。

 

「んで、今日は何の実験するんだ? 前は飛行観測君34号で長距離飛行できる観測用ドローン開発のためのデータ収集実験したんだっけか?」

「でも飛ばした途端にひこくんが空中分解してパーツ散らばっちゃったから、データどころじゃなくなったけどね……」

「落ちた先がこの山中で助かったな。もし街の上でバラけてたら危なかったぞ……徹夜で突貫作業するなっても聞かないだろうが、やる時はほんっとに気を付けろよ! 実験する前に確認絶対に怠るなよほんとに!!」

 

 近くにあった倒木を椅子替わりに腰掛けながら実験を思い出していた湊は、隣に座っていた遥の補足により頭の中で当時の状況が再生されて遠い目をしたのち、クワっと目を大きく開かせながら実験の準備をしている准に強く言い聞かせる。

 

「大丈夫です! 今日のはこれまでの反省を活かして開発しましたので、これまでで一位二位を争うぐらいの良い出来ですよ〜」

 

 准はサムズアップをしながら自信に満ちた笑顔を見せながら返答し、それを見た湊が、嫌な予感を更に強めてゆく。

 

「こちらが本日の実験の主役! 飛行観測君35号です!」

 

 ジャジャーン! と、よくある効果音が似合いそうな発明品のお披露目をした准の隣には小さなドローンが鎮座していた。

 

「前のとは変わってないように見えるけど……」

「今回の目的は耐久性の確認が主なので、内部だけ組み替えて、外装は弄っていませんからねー。先程話に出た失敗した時のような、飛ばしてすぐにバラけてしまったら観測どころではありませんからね」

 

 遥の指摘に答えた准の解説になるほどな、と湊は納得する。どうやら思っていた以上に今回の実験は考えられているようだ。

 

「空を飛ぶかぁ……飛行機でいったことあるけど、風を直接感じられるわけじゃないから、ひこくんがちょっと羨ましいかも……」

 

 太陽光で透けて見える木々の葉の群れの間から顔を覗かせてくる蒼穹を見上げながら呟く遥に釣られ、湊も空を見上げる。

 

「もし翼があったら、いってみたい場所があるんだよな……」

「そんなところあったんだーどこにいってみたいの?」

 

 空に向かって手を伸ばしながら呟いた湊の一言に、興味津々で聞いてくる遥を見て

 

「遥」

「えっ……きゃあ!?」

 

 自分の名を言ってきたことで一瞬反応できなかった隙をついて、湊は見上げていた顔を彼女の顔へと寄せる。気づいた時に湊の顔が間近に迫っていたことでにより驚いた遥は、思わず体勢を崩して倒木から落ちそうになっていたところで背中に手を回し、落ちるのを防ぎながら再び遥と自分の距離を縮める。

 またもや幼馴染の顔が至近距離であったのと、背中に手を回されているのに気づいた遥はまるで抱きしめられているような感じがして、恥ずかしくなって顔が燃えているかのように熱くなって正常な判断ができなくなっていた。

 

 

「遥か彼方まで、かな。なーにお前がはずかしがってんのさ」

「~~~~! ちょっと湊君!!」

 

 湊の一言で、自分をからかってきたことに気づいた遥は彼の肩を掴んで少し距離を離したのちにポカポカと殴ってきた。

 

「あー痛い、痛いぞー遥~」

「全然痛くないでしょー!」

「朝、昼、そして今のでノルマ達成しましたね。ごちそうさまでした。お二人とも、本当に付き合ってないんですか?」

「つ、付き合ってません!!」

「ないでーす」

 

 と、いつも通りのやりとりをしているウチに実験の準備が整え終えた。

 この時は、夢の事がすっかり頭から抜け落ちていた湊にとっては、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

「では、そろそろ発射しますよ~お二人とも少し離れてください! それではカウントダウン!!」

 

 

「3!」

「2!」

 

 

「「「1!!」」」

 

「35号、発射ー!!」

 

 3人でカウントダウンを数え、最後に准によってスイッチが押され、ドローンは空高く飛翔した。

 高く、高く、高く……点に見えるくらいに遠くまでいく。

 

「お〜綺麗に真っ直ぐ飛んでいったね〜」

「准、いまどんな感じだ?」

「待ってください、いまチェックしてますから……」

 

 遥は昇っていった飛行君を見上げながら呟き、湊は飛ばしたメカと連携しているタブレットを操作している准と共に無事に飛ばせてるかどうか確認した。

 

「耐久値軽微、内部も異常なし……成功ですー!!」

「おおー! 珍しく上手くいったな!!」

「やったね准君!」

「僕にかかればこのくらいお茶の子さいさいですよ!! ならお次は観測装置が正常に動作しているかのチェックを……」

 

 2人からの賞賛を浴びた准は得意げな顔をしながらタブレットをさらに操作していたその時だった。

 

 ピー! ピー! ピー! 

 

 タブレットから何かの警告音らしきものが鳴り始めた。

 

「なんかピーピーなってるけど、まさか……」

「いえ、35号そのものに異常はありません。これは取り付けている観測機からの反応です。……上空から、なにかが接近している……?」

「なにかって、なにが?」

「待ってください、今それを調べてる最中なんですよ……ああもう取り付けた装置を簡易的なものに変えたのが仇になるとは思いませんでしたよ!」

 

 タブレットを必死に操作して、接近してくるナニカを解析している准とそれを後ろから眺めている遥をよそに、湊は一人空を見上げていた。

 

 なんだ、このいやな感覚は……

 

 准の発明品に対するものとは比べ物にならないほどの嫌な予感が、虫のように湊の全身を這いずり回ってるようで気持ちが悪い。

 

 さっきから心臓の音がうるさい……

 

 動悸が、冷や汗が、全然とまらない。なんでこんなに不安を感じるのかはわからないが、一つだけ確かなことがある。

 

 ここにいたら、あぶない……! 

 

「2人とも! ここから離れるぞ!!」

「湊君?」

「どうしたんですか急に……」

 

「いいからはやく!!」

 

 戸惑ってる2人の腕を掴み、強引にでもこの場から退避しようとしたが

 

 一足、遅かった

 

 そのナニカ──青き球体は落下コース上にあった飛行観測君35号を破壊しながら地上へと近づいていた。

 

 

「っ!? 伏せろ!!」

 

 2人に覆い被さり、地面に伏せる。

 

「ちょちょっと湊君!?」

「いきなり何を!?」

 

 突然の事で何がどうなっているのか理解できてない2人の疑問は、飛来してきた青き球体が麓に激突したことにより発生した轟音と衝撃波が遮った。

 咄嗟の行動により遥たちは怪我はなかったが、2人を庇った湊は、飛んできた木の枝と尖った石などが額や頬に掠めしまい、所々から流血していた。

 

「2人とも無事か?」

「はい、なんとか……」

「そんなことより湊君! 血! 顔からたくさん血が出てすごい事になってる!!」

「掠っただけだ。見た目ほど酷くはねえよ。それよりも……」

 

 立ち上がりながら庇った2人の安否を確かめた湊は、落ちてきた球体の方へと視線を向け、遅れて立ち上がった遥たちも同じ方へ顔を向ける。

 

 そこにはもう球体はなかった。

 青い光は既に消え去さってより、中にいたモノが姿を現していた。

 

 全身は鱗と鋭い棘を兼ね備え、短い手足と長い尻尾。

 そしてなによりも、その巨大さだ。50m程はあるだろう。

 このナニカから見れば、湊たちは豆粒当然に等しい。

 

 今彼らの前にいるのは、現代において空想上の産物と扱われていた存在──『怪獣』であった。

 信じられない事態についていけず、3人の思考は停止していた。

 

 怪獣と目が合うまでは。

 

「ねえ、あそこにいる怪物、私たちの方向いてない?」

 

 最初に冷静さを取り戻した遥の一言で、男2人も止まっていた思考を働かせて怪獣の方を改めて見据えると、3人の方へ向きながら口元から漏れ出ている青い炎を溜め込んでいた。

 

「まずい! 2人とも逃げ……!」

 

 2人を連れて逃げる前に、怪獣から青白い燃える熱線は放たれた。

 湊は咄嗟に2人を横に強く突き飛ばしたことにより、熱線の餌食になるのは湊1人のみとなった。

 

「湊く──ん!!」

「いやあああああああ!!」

 

 熱線が湊に当たる瞬間、2人の叫び声が聞こえたことで、どうにか助けられたかなと思いながら、目を閉じて終わりを受け入れたその時だった。

 

 怪獣が、熱線が、こちらに駆け寄ろうとしていた遥と、彼女を引き止めている准はピタリと止まっており、衝撃で吹き飛んでいた木の枝や石すらも空中で静止していた。

 今度は何が起こったんだ、と困惑していた湊の元に、それは聞こえた。

 

 ──諦めるな

 

「え……?」

 

 遥たちではないもう一つの声が響いたのと同時に、光線と湊の間に上空から赤き光が舞い降りてくる。その光の中から鞘に納められている白い小刀らしきもの──エボルトラスターが現れた。

 

「これを、手に取れってことか?」

 

 恐る恐ると手を伸ばして、それを掴んだ。だが握った瞬間、

 

 バチバチバチッ! 

 

「いってえ! っとあぶねー……」

 

 一瞬赤い雷らしきものが全身に迸り、その時に生じた痛みでエボルトラスターを落としたが、地面に落ちる前になんとかキャッチする。2度目は赤雷は出なかったことにホッとしながら握り直す。

 

「なんだ今の……助かったと思ったら次から次へと……今はとにかく……」

 

 どういう原理なのかさっぱりわからないが、ここから自分が何をすればいいのかは、エボルトラスターを手に取った時点で何故か理解していた。

 エボルトラスターを鞘から抜刀し、空高く掲げる。

 

「うおおおおおお!!」

 

 湊は光に包まれていき、少しずつ彼自身が別の何かに変化していく。

 

 変化する直前に、一瞬自身の目が赤くなっていたことに気づかないまま。

 

 

 

 

 

 

 

 ソレを初めて間近で目撃者にしたのは遥と准だった。

 

 湊がいた場所に熱線が直撃した瞬間、炎の中から光が飛び出した。

 光はどんどん膨れ上がりながら怪獣の近くまで接近し、怪獣よりもやや小さめのサイズにまで大きくなった瞬間、光の中からソレが地上へと降りたった。

 

 筋肉質な灰色の身体。

 いつの間にか落ちかけていた夕陽を反射する銀色。

 両肘には鋭き刃を備え、胸部にはYの様な形状をした赤いコア。

 

 降りた衝撃で大地を揺るがしながら、銀色の巨人が光の中から現れた。

 

「光の……」

「巨人……?」

 

 怪獣の前に現れた巨人を見て、遥と准がそう呟いた。

 その巨人の名はウルトラマン。

 宇宙の平和を守りし光の巨人が、この世界に現れた瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──なんだ、これ

 

 自身に起こった変化に湊は困惑した。

 肌色だった両手は銀色のゴツゴツしたものに。

 同じく銀色になった足の方へと目を向けると、神社に来る途中でよく見かける木々が視界に映る。

 顔あげて真正面を見れば、先程現れた怪獣。

 

 ──俺、でっかくなってる!? なんで!? 

 

 そんな疑問も、こちらに突撃してきた怪獣──ベムラーの襲撃により頭から吹き飛んだ。

 

 ──うお!? 

 

 体当たりを食らったウルトラマン/湊は、町の方へと倒れてしまう。

 

 ──いってえ!! ちょ、ちょっと待てって!! 

 

 立ち上がって体勢を整えようとしている隙にベムラーは容赦なく熱線をウルトラマンに放った。

 

 ──だあああああ!? 

 

 再び倒れたウルトラマン/湊にベムラーは接近してマウントをとり、再び口に炎を溜め込み始めた。

 

 ──いいかげんに、しろってんだよ!! 

 

 熱線が放たれる前にウルトラマン/湊はねっ転がったまま両足をベムラーの顎勢いよく突き出す。

 思わぬ反撃を食らったベムラーは、口に溜められた炎が暴発してボンッ!! と燃え上がる。

 自身の炎で苦しんでいる隙に今度こそ立ち上がったウルトラマン/湊は逆襲にでる。

 

 ──お返しだオラ! 

 

 ベムラーの腹部目掛けて拳を叩きつける。

 殴る、殴る、殴る。

 ただただ殴り続ける。だが……

 

 ──効いてるって感じがしねえなコレ……! 

 

 かなり叩きこんでるはずなのにダメージを与えられてる実感が湧かない。例えるならRPGに出る高レベルの敵にレベル1の初期装備キャラでひたすら1ダメージを与え続けているような。

 それでもやるしかないと殴り続けていたが、右拳がベムラーの短い手に受け止められた。

 振り解こうとするが、かなりの力が込められていて振り解けない。

 

 ──短い手してる癖に握力強いなコイツ! はなせってこの……

 

 もう片方の手も使用しても振り解けず四苦八苦してる隙にベムラーは空いている手でウルトラマン/湊の腹部を殴った。

 予想以上の威力に悶絶するウルトラマン/湊の手を離し、その場で回転して尾を勢いよく振るった。

 強烈な尾の一撃を受けたウルトラマン/湊は、今までよりも強く吹っ飛ばされてビルの真上に墜落する。

 

 ──くっそ、どう考えても力の差ありすぎだろこれ……

 

 顔に降り注いできた瓦礫を払いながら再び立ち上がったウルトラマン/湊はふと払った瓦礫が落ちた先を見た。見てしまった。

 そこには公園があった。否、正確には公園だった場所と言うほうが正しいだろう。瓦礫によってブランコや滑り台が壊れ、砂場も見る影もなく吹き飛んでいた。

 

 ──この、公園、は……

 

 見覚えがあった。そこは小さい頃、遥とよく遊び、今でも放課後や休日でもたまに訪れていた思い入れのある場所。

 それを今、壊した。壊してしまった。

 

 ──違う、俺は、ただ瓦礫払っただけ、払っただけだぞ……

 

 今見た光景を受け止められず、自分自身に言い訳をしているウルトラマン/湊を他所にベムラーは熱線を容赦なくウルトラマン/湊に放つ。

 熱線に気づいたウルトラマン/湊は横に転がって回避する。

 避けられた熱線は背後にあったビルに直撃し爆散した。吹っ飛んだビルの瓦礫は辺りに散らばり、民家や店などを潰していった。

 

 ──っ、俺が避けたせいで、また……

 

 潰されてしまった民家や店に対し、思い入れのある人がいたかもしれないと思うと罪悪感と怒りが込み上げてきた。

 

 ──くそがぁぁぁぁぁぁぁ!! 

 

 思わずベムラーに向かって突撃し、頭部目掛けて殴りかかる。

 だが、力を込めた右ストレートは横に少し身体を動かして回避され、拳は背後にあったビルを貫いてしまった。

 ビルから腕を引き抜こうとしている間にベムラーは背中目掛けて熱線を放つ。

 後ろを向いていたせいで避けられないウルトラマン/湊は覆い被さるかのようにビルを押しつぶしながら仰向けに地面に倒れ伏し、胸のコアが点滅し始めた。

 

 ──ちくしょう、力が入らない……このままじゃ……

 

 立ち上がろうとするが、力が入らない。

 

 それでも戦わなければ/かないっこないのにどう戦えばいい

 

 立ち向かわなければ/何やっても無駄になる可能性が高い

 

 諦めるわけにはいかない/諦めたい

 

 相反する感情がせめぎ合い、心が折れかけていたその時だった。

 

 顔を上げた先に、小さな女の子とその子を抱きしめている母親らしき女性がいた。遠目からでも女性からはこの子だけでも守ろうという意思を感じた。

 今自分がやられたらあの親子はどうなる? 

 考えるまでもない。容赦なく無慈悲に押し潰されるか熱線に消し飛ばされるだろう。もしかしたら、遥や准にもその牙が向く可能性もある。

 

 ──だめだ、そいつは、ダメだ……! そうだ、いきなり現れたポッと出の怪獣なんかに俺らの大事なモン奪われていいわけないだろうが……! 

 

 折れかけた心を奮い立たせ、無理矢理立ち上がる。

 勝利を確信して笑ってるように見えたベムラーへと再び向き合う。

 

 ──まだ、終わってねえぞ! 青トカゲ野郎!! 

 

 ウルトラマン/湊の叫びが聞こえたのか定かではないが、怒っているような叫び声を発しながらベムラーが向かってきた。

 

 ──今度はそう簡単に吹っ飛ばされねえぞ! 

 

 突撃してきたベムラーを真っ向から受け止める。

 これ以上先にはいかせないために。

 

 ──だああああああああ!! 

 

 その時、ウルトラマン/湊の目が一瞬赤くなり、同時に力が湧いてきた。

 そのまま勢いに乗り、ベムラーを押し返してゆく。

 さっきまで簡単に吹き飛ばせた奴がいきなり押し返せなくなった上に、力で押し負けてきたことにより、初めて焦りだしたベムラーはウルトラマン/湊の右肩に噛み付いてきた。

 鋭い牙が肩に食い込み、今までよりも激しい痛みがウルトラマン/湊に襲いかかる。

 それでも、ベムラーを決して離さず痛みに耐えながら押し返してゆく。

 あの親子から十分に距離をとれたところでベムラーの腹部に膝蹴りを撃ち込んで噛みつきをやめさせたのち、もう片方の足でさらに蹴り飛ばして距離をとる。

 

 ──さっきよりは効いてはいるが、決定打には……他になんかないのか……! 

 

 そう考えてるウチに、今まで使ってなかった肘に付いた刃──エルボーエッジに目が向いた。それを見た瞬間、エボルトラスターを握った時のようにどう扱えばいいのかが頭の中に浮かんできた。ウルトラマン/湊は力が集まるイメージを頭の中に思い描く。すると刃に黄色い光が収束してゆく。

 

 ──これでも、くらっときやがれ! 

 

 腕を振りにより放たれた光刃──エルボーカッターは空気を裂けながら飛んでゆき、ベムラーの頭部に直撃した。

 この戦闘で初めて、ベムラーが痛みによる甲高く悲鳴を挙げた。

 光刃が当たった片目の部分は、光刃によって抉られて痛々しい傷跡が出来た。

 怒りと殺意に満ちたベムラーの残った片目が、ウルトラマン/湊を捉える。

 思わずウルトラマン/湊は身構えたが、ベムラーは睨むだけで何もして来なかったった。それに疑問に思ったウルトラマン/湊は思わず気を緩ませてしまい、その隙を突き、ベムラーは地球に降りたった時に見た青い球体となり、空へと飛んでいく。

 

 ──なっ! こいつ逃げる気か!! させねえ……っ!! 

 

 逃走しようとするベムラーに再び光刃を当てようとするが、噛みつかれた時の痛みとこれまでの疲労により、その場に膝を落としてしまい、ベムラーの逃走を許してしまった。

 

 ──くそ、ここまで、か……

 

 コアの点滅音が速くなり、ウルトラマン/湊は姿が薄れゆき、やがて光の粒子となって霧散した。

 

 その場に残ってたのは戦いにより荒れ果てた町だけとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 戦場近くの瓦礫の山の上にて、先程まで巨人となっていた湊が倒れていた。

 起き上がろうとするが、力が入らずに倒れ伏し、意識も保てずに気絶していた。

 そんな彼の元に、空から光る石碑が降りてきた。

 その石碑──ストーンフリューゲルに湊が光に包まれて吸い込まれてゆく。

 なすべきことを終えたストーンフリューゲルは、その身を飛行形態へと変化させ、どこか飛び去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ベムラー襲来からウルトラマンの出現、そしてその二体の戦い、そのすべてを戦場付近の無事だったビルの屋上で見ているものがいた。

 最初は怪獣()呼び寄せられたことに喜びを感じていたが、その直後に現れた銀色のウルトラマンを見た時は今すぐにでも飛び出して殺しにいきたかったが、あまりにも弱すぎる様をを見て激情は収まった。

 そんなものを倒したところで、殺された恨みを晴らせるわけがない。

 やるならば、今より少し強くなった時に完膚なきまでに叩き潰して恐怖と絶望に落としてから食らってやると。

 そのためにも、もっと餌を食べて強くならなければ。

 この星には上等な餌が山ほど眠っている。まずはそこからだ。

 そしていずれは、自分を殺したウルトラマンと《《あの鎧の巨人を殺して復讐を果たす。

 

 こんどは、私が貴様らに復讐する番だ……ウルトラマン■■■■……そして■■■! 

 

 怒り、殺意、欲望に満ちたそのものは、舌なめずりしながらその場から離脱していった……

 




「赤と紫、あとは黒と赤の……巨人……」
「心配したんだからね!」
「なんでこれ、ここにあるんだよ……」
「あんなの防衛軍がくれば簡単に……!」
「またあの怪獣が!」
「准!遥ぁー!」

次回

「もう考えるのはやめだ!今は、あいつらのために……!」

EPISODE2 THE・NEXT/決めるは覚悟



簡単用語解説

ウルトラマン
デュナミスト(適格者)と呼ばれるウルトラマンと一体化している人間が変身した姿。本来はウルトラマンネクサスになるはずが、本作の適格者である湊の中に眠っていたナニカがウルトラマンの力に反応して目覚め、暴走しかけたのを一体化したウルトラマンが抑えたために最悪の事態は免れたが、その分ウルトラマンの力が落ちてしまい、更なる弱体化が余儀なくされた。
正式名は次回にて

エボルトラスター
ウルトラマンに変身するためのアイテム。鞘に納まった短剣のような形状をしている。

ストーンフリューゲル
ウルトラマンネクサスに登場する石碑。本来ならばデュナミストがもつ、あるアイテムで呼び出すのだが、湊と一体化しているウルトラマンが、彼を救うために呼び寄せた。
なお、これによりウルトラマンは更に力を消耗してしまった……


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