魔神の子のダンジョンライフ 〜最強を目指して〜 作:やってられないんだぜい
お久しぶりです。元気にしてますでしょうか?
昨日の阪神の劇的なサヨナラには感動するわ。しかも打ったのが大山なんて最高です。必ず大山は復調してくるので阪神ファンは応援してくれよな!
では本編どうぞ!
予想 0.281 24本 97打点 ←これくらいだと思う。
「馬鹿なのかい⁈君は!」
エルはギルドでヘスティアに殴り飛ばされた後、ヘスティアに首根っこを掴まれて、拠点まで連行されて現在進行形で説教を受けている最中である。
「モンスター1体倒しただけで帰ってくるベル君もベル君だけど、初日から日を跨ぐまでダンジョンに潜り続ける君も君だよ!君達兄弟は両極端なのか!」
ヘスティアはエルを叱る事に夢中でさりげなくベルをディスっている事に気付いていなかった。もし彼がこの場にいたら落ち込んでいただろう。それ程までに怒っているのだ。彼の身が心配だから。(因みにベルはダンジョンに潜っている。エルの事はヘスティアに任せたのだ)
「いや、俺は日を跨ぐまで潜るつもりは無かったんですよ!日帰りで終わらせる筈だったんですが、これにはダンジョンよりも深い事情がありまして」
「ほぉ?そのダンジョンより深い事情ってのは一体なんだい?」
エルの言葉を聞いてもヘスティアは納得しないだろう。何故って?彼女の顔がこう言っているのさ。『どうせロクな事情じゃ無いんだろ』と。それでもエルは真実を話す。彼女の予想通りロクな事情では無いけれど。
「そのぉ……ダンジョンを潜ってる内に、いつのまにか寝ちゃっていて」
「ダンジョンで眠ってたぁぁぉぁぁぁぁあ?!君は!何処!まで!命!知ら!ず!なん!だい!!冒険者初心者が1人でダンジョンで寝ていたなんて何処まで君は馬鹿なんだい!たまたまモンスターが襲って来なかったからよかったものの、本来なら君の魂は天界に昇っていたかもしれないんだよ!!」
ロクでもない事情を話した結果、案の定火に油を注いでしまった様だ。彼女の言う通り、普通なら自分は死んでいただろうと考える。もしかしたら自分は物凄く幸運なのかもしれないと。遅かれ早かれ知られる事なのだが、彼は現在、自分を更新だと勘違いしている。だから浮かれてしまったのだ。その結果、怒りを分散させずに一気に全てを爆発させるという愚かな行動を取ってしまったのだ。
「それだけじゃないんですよ神様!6階層まで降りたのも時間が掛かった理由の1つでして」
エルはウォーシャドーと戦ったのは夢かも知らないと勘違いしているが、だからといって決めつけては無い。それは6階層まで行った事実を認識しているからだ。それは帰りの階段を6回登ったからだ。だからこそ、ウォーシャドーと戦ったのが本当に夢だったのか分からずにいた。あそこまでリアルな夢は今まで体感した事が無い。奴の鋭利な指と刀を交えた時の手に伝わる衝撃。背中を斬り裂かれ、右胸を貫かれた時の痛みに苦しみ、トドメを刺したあの感触。そして、あの一瞬の迷いが命取りだって言葉で表しきれない緊張感。どれも鮮明に覚えている。だからこそ、夢だと思えてしまうのだ。ウォーシャドーの魔石も落ちていなかった。そして何より傷跡が全く無い。斬り裂かれた背中が、貫通した右胸が1日寝ただけ治る訳が無い。それこそポーションも無しに。だが、夢だと決めつける事も出来ない。それは服だ。記憶にある傷を負った際に破れた場所と服の破れている場所が完全に一致しているのだ。どんなに思考を巡らせても答えが出ない。
(…………ん?……………まさか⁈)
エルはこの時、ある可能性が存在する事に気付く。思考を巡らせた中に思い掛けず存在したヒント。それを元に成り立った仮説が。(この間約3秒)
「ヘスティア様、俺「6階層だってええええ?!」」
エルがその可能性を話す前にヘスティアが6階層まで行った事に驚き、エルはあまりの声量に会話を中断して耳を押さえた。
しかしヘスティアが驚くのも無理はないだろう。初日で、しかも1人で6階層まで潜ったのだから。しかもファミリアに入団して恩恵を刻んで貰ったばかり。元々、何処かのファミリアに入団してた訳でも無く、恩恵を刻んでから数ヶ月の特訓を経てからダンジョンに潜った訳でも無いバリバリの初心者がだ。あまりの突拍子も無い話に嘘だと思ったがその可能性は無かった。人は神に嘘が付けない。付いてもバレるのだ。神は人の話が嘘かどうかを感じる事が出来る。そしてそれは相手の嘘が下手か上手いかは関係無く、絶対である。そして彼は白。言った事は紛れもない真実なのだ。初日で6階層など、生きて帰れただけでも奇跡に近い。それなのにエルはなんの怪我もしていない。そこである仮説をヘスティアは立てた。
(ああ!エル君は6階層で戦って無いんだな!行っただけで止めたんだ。それなら嘘にならないし、怪我してない理由にも納得がいく!)
ヘスティアはポンッと手を叩く。仮説と言っても彼の異常性に目を瞑る現実逃避でしかないのだが。彼女は気付く。自分で可笑しな事をさも当然かの様に口にしていた事に。
(え?僕さっきから平然としてるけど、なんで何処も怪我してないの?6階層で戦って無かったとしても5階層まで潜ったんでしょ?)
そう、そんなに深くに潜ったのに見る限り何処も怪我をしていない事だ。何故怪我していないと分かるか。ポーションを使ったかも知れないだろって思う人もいるだろう。しかしその可能性は無い。何故なら彼のポーションの数が減っていないからだ。新人冒険者はギルドで冒険者登録と同時にいくつかの武器とポーションを受け取る。その数は一定なのでベルとエルがもらったポーションは同数なのだ。ベルは2人でダンジョンに向かった際にギルドから支給されたポーションだけで買ってないと言ったのでそれは間違い無い。ベルは速攻で帰宅したので傷は無く、ポーションを使っていなかった。そのベルとエルが持って帰ってきたポーションの数が同じだったのである。
ヘスティアはもしかしたらと思いエルに近づく。
「ちょっと失礼。服を脱いでくれないかな?」
「へ、ヘスティア様⁈なんですかいきなり!」
「良いから!」
「ああ────♡」
ヘスティアは強引にエルの服を脱がしてパンイチにした。ボクサーパンツ姿がエルをより幼く見せ、その姿に一瞬母性を感じるヘスティアだが目的を忘れてはいけないと頭を振って邪念を振り払い、身体の隅々をチェックする。しかし何処にも怪我は見られなかった。こんなのはあり得ない。人が恐れるダンジョンモンスターから簡単に無傷で生還するなど。一流冒険者が上層で戦うなら分かるが。
「気が済みましたか?それなら丁度良いですしステイタスの更新お願いしますね」
「え?ああ、分かったよ」
ヘスティアは複雑な感情だった。自分のファミリアの子が無傷で帰って来てくれたのは嬉しい。しかし彼の存在についての疑問が深まる。ファミリーネームが存在しない。明らかに成長が遅い姿。そして副作用による弱体化、この強さでだ。どれくらいの弱体化か分からないが、段階的に解除という事はかなりの弱体化は受けていると思える。もし全ての弱体化が解除されたら彼は計り知れないものになる予感がする。
(エル君、本当に君は何者なんだい?)
エルアコス Lv1
力:I 12
耐久:I 53
器用:I 8
敏捷:I 25
魔力:H102
【魔法】【
・
【 】
【 】
【スキル】【寝言】・自動発動
【弱体化】・【
・能力の封印
・昇華と共に段階的に解除
(今度はスキルが増えた……)
スキルまでも手にしたエルに突っ込むのも面倒くさくなってしまった。それだけでは無い。能力値の成長具合も異常だ。たった1日潜っただけで200アップはレベル1での成長具合でも群を抜いてる。しかもその半分が魔力だ。しかもランクアップ。耐久も魔力にこそ負けるがこの伸びは普通では無い。
(怪我してないのに耐久がこんなに上がるなんて君の体はどうなってんだい)
「はは、ははは」
可笑しな事の連続でヘスティアは壊れてしまった。そんなヘスティアを他所にエルは確信した。ウォーシャドーとの一戦は夢では無いと。
(この耐久の上がり具合。確実にあの時の傷だ。てかそれ以外に1回も攻撃受けてないから確定だ。やっぱりさっきの仮説は正しかったんだ)
エルの仮説。それは誰かに回復させて貰った説だ。気絶した後に誰かが助けてくれたのだろう。普通のポーションで治せる傷で無かった事からハイ・ポーション、又はエリクサーの可能性。そして気絶してる間はその人が守ってくれた。エルが目を覚ますと直ぐに直ぐに撤退。恥ずかしがり屋だったのだろうと。
(名前も顔も分からない命の恩人さん。ありがとうございます。貴方に助けて貰ったこの命で必ず夢を叶えて見せます。そしていっか再開出来たら最大限のお礼をさせて下さい)
「でもなんで魔力あんなに上がってるんだ?俺、そんなに使ってないぞ」
エルは存在しない恩人に感謝をする。彼が勘違いだと分かる日はやってくるのだろうか?
ご愛読ありがとうございました。
エルの勘違いはいつまで続くのでしょうか。てか原作開始出来ませんでした。次回は……どうだろう。でも頑張りますね!
スキルの寝言ですがポケモンの寝言と思って下さい!
では次回もお楽しみに!またね
魔神王の魔力『支配者」についてですが、今作ではあらゆる物理魔力に対して反応しますが、原作では魔力だけどの事でした。『支配者』の魔力をそのままにするか、原作同様、物理は関係無しにするかアンケートを取ります。変更してもあの時のセリフが一部改変するだけで、それ以外は矛盾が生じませんので安心して下さい
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