魔神の子のダンジョンライフ 〜最強を目指して〜   作:やってられないんだぜい

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 皆さんこんばんは!元気ですか?

 オリンピックも盛り上がってますね。金メダルも続々と獲得しています。だからこそ瀬戸大地は残念ですね。まぁ世界大会で手抜きした自業自得ですけどね。何事にも全力で取り組むって事ですかね。

 では本編どうぞ!


エロ本隠さないで寝落ちはするなよ

 「⁈」

 

 アイズが謝った直後、エルの体から力が抜けて倒れ始める。アイズは咄嗟にエルを受け止めて、ゆっくり地面に寝かせた。アイズはエルの寝顔を見て優しく微笑む。

 

 「お疲れ様。1人で頑張ったね。待ってね、直ぐに回復してあげるから」

 

 そう言うとアイズは持ってるポーション類を体力回復用の1本を残してエルの体全体に1本ずつぶち撒けた。ミノタウロスによって抉られた脇腹には集中的に掛ける。見知らぬ低レベルの冒険者に勿体無いなんて考えは持ち合わせない。彼は自分に諦めない力を見せてくれた。彼の覚悟も身に染みたそれに彼の傷は自分の所為。そう考えれば助けるのは当たり前だ。そもそも彼女は人を助けるのに損得を考えたり等をする人では無い。

 

 エルの体は丁度体力回復用に取っておいた1本を残してやっと傷跡を残すこと無く、完治させる事が出来た。それ程かれの傷は重症だったのだ。傷を回復させた後は体力回復だ。あれ程の傷だ。体力は相当持ってかれている。直ぐに回復させねばならない。

 

 しかし、問題が起きた。ポーションを口に含ませても飲み込まずに吐いてしまう。これでは回復出来ない。顔色も段々と青白くなっている。ならばとアイズは最終手段を考える。

 

 「アイズ!」

 

 そんな時、彼女の名を呼ぶ女性の声がした。アイズはその声を聴くと安心した。その者の名前は『リヴェリア・リヨス・アールヴ』。【ロキ・ファミリア】の幹部でみんなのママ的存在だ。そんな彼女はこういう場面で本当に頼りになる。

 

 「リヴェリア!」

 「どうしたんだアイズ?その子は?」

 「この子、ミノタウロスと……」(戦って)

 「そうか、ミノタウロスか……」(襲われて)

 

 微妙な勘違いをしているのだが本人達は全く気が付かない。

 

 「この子にポーション飲ませようとしてるんだけど全然飲めないの」

 「何⁈内臓がやられたのか?」

 「うん、脇腹を抉られた。なんとかポーションを掛けて処置出来たけど」

 「ん?脇腹は完治させたのだろう?ポーションを掛けて。なら大丈夫の筈だぞ。内側がやられているなら外にポーションを掛けても意味は無いが、傷口の内側から直接ポーションを掛けたなら効果はある筈だ」

 「この子、ミノタウロスの突進をモロに食らってた。多分それが原因かも」

 「だからそれで脇腹が抉られたんだろ。それなら今自分が治したとお前が「違う」……違うだと?」

 「脇腹の傷は突進とはまた別。突進を受けた時は既に脇腹は抉られてた」

 

 アイズはリヴェリアの言葉を遮る。その言葉にリヴェリアの表情は変わった。彼女はアイズを睨んでいた。

 

 「……アイズ、なんでそんなに詳しいのだ?まさか、助けずに見ていたのか?」

 「⁈」

 

 アイズは大きく反応する。それは最早肯定を意味していた。リヴェリアは溜め息をつく。今怒っても仕方が無い。

 

 「帰ったら流石に説教だ。今はこの子を助けるのが最優先だ。今すぐにアミッドの元へ連れて行く。本来なら私が回復させてやりたい所だが50階層の連発でもう残されてない」

 「駄目!……まともに食らってかなりのダメージだから今すぐに回復しなきゃ持たない、かも」

 「かもって、うちはもうエリクサーも無いんだぞ。アミッド程の回復魔法を使える者もいない。アミッドの所へ連れてくのが1番だ」

 「まだある」

 

 リヴェリアの言葉は正しい。エリクサーがあれば掛けるだけで内臓まで回復する。しかしそれはもう無い。【ロキ・ファミリア】にも回復要因はいるにはいるが、精々出血を止める程度。内臓まで回復させる事は出来ない。普通に考えればアミッドの所へ連れてくのが1番だ。普通なら。

 

 「く、く、口移し////」

 「………アイズ、聞こえなかったからもう1回言ってくれないか?」

 「…口移し/////」

 「…すまん、今口移しと聞こえたのだが。聞き間違いだよな?」

 「…… 合ってる//」コクッ

 

 リヴェリアの問いにアイズは顔を真っ赤にしながら彼女の『聞き間違いだよな』に対して首を振ってから、肯定した。恐らく今のアイズの表情を表紙にした雑誌を売ったら1冊1万ヴァリスでも完売するだろう。それ程今の彼女の照れ顔は可愛らしいのだ。だがリヴェリアはアイズの表情よりも、アイズの言葉に驚きを隠せない。アイズは【ロキ・ファミリア】の姫的存在だ。幼い頃から入団し、大切に育てられてきた。その為、性に関する知識から頑なに遠ざけて来た。だからこそアイズの口からそのような言葉が出てくるのか不思議でしょうがない。

 

 (な、何故アイズがそのような言葉を知っている⁈アイズの前でハレンチな言葉は硬く禁じられている。そもそも幹部以外の若者はアイズに対して憧れが強すぎる所為で神格化してしまっている。そんな奴等がアイズに吹き込むのは考えられない。ならばティオネ達か?……いや、ないな。ティオネは淑女を気取ってるから考え難い。ティオナはそもそもアイズ同様疎いから論外だ。ならベート辺り……は無いな。確かにあいつが夜な夜な金髪ものを読んでいるのは知ってるが、そこまでの度胸は持ち合わせていない…………まさか…)

 

 「……ロキか?」

 「………」コクッ

 

 

 

 それは、遠征前の事であった。

 アイズはステイタスの更新の為にロキの部屋を訪れた時の事。

 

 「ロキ、ステイタス更新お願い」コンコン

 

ドアをノックしても返事が返ってこない。中を確認する為に静かにドアを開ける。中を見渡すとロキがソファーで寝ているのを見つけた。本をアイマスク代わりにしているようだ。

 

 「ロキ起きて」

 

 声を掛けても返事が無い。熟睡してるようだ。起こすのは忍びないがそれでも起こさなければステイタスが更新出来ない。アイズは肩を揺らして起こす為にロキに近づく。その時初めてロキがアイマスク代わりにしていた本のタイトルを知った。本のタイトルは『レズの楽園』。表紙には女性同士がお互いの頬を触っている姿になっている。アイズはその表紙に少し興味が湧いた。『この人達は何をしてるのだろう』と。そもそもレズとは?知らないからこそ生まれた興味だった。

 

 アイズはゆっくりと本に手を伸ばし、ロキを起こさないよう慎重に手に持った。起こさずに本を手にする事に成功したアイズは深呼吸をしてから開いてあるページを見る。すると衝撃の光景がアイズの目に飛び込んで来た。アイズはあまりの衝撃に思わず部屋を飛び出してしまった。本を手にしたまま。

 

 

 

 「それで、部屋に戻った後本を持って来てしまった事に気付いたがどう返せば分からず、気になって続きを読んでしまったと。そしてその中に口移しがあったと言う訳だな」

 「」コクッ

 「ロキめ、後でO☆HA☆NA☆SHI☆だな。」

 

 

 「へっくちゅ!なんや?風邪か?」

 

 アイズの話を聞いたリヴェリアは頭を抱えた。そもそもアイズからこういうのを遠ざけようと提案したのは彼女だというのに。そもそもエロ本を読んで片付けずにそのまま寝ると無防備にも程がある。

 

 とりあえず帰ったらロキに説教するのは確定としてまず口移しとはどういうものかアイズに説明しなければいけない。今の彼女は知ったものをなんでも試したがる幼児となんら変わりない。負傷者がいるので手短に。

 

 「んっ!アイズ、口移しというのはだな。恋人同士がやる行為だ」

 「恋人……」

 「恋人というのは……」

 「それくらい、知ってる」

 「そうか、なら分かるな。口移しなど赤の他人であるお前がする行為では無い。その唇はいつかできる好きな人の為に取っておけ」

 「私はどうしてもこの子を助けたいの。私に出来る最大限の事をしたい」

 

 リヴェリアの言葉を聞いても納得出来ないアイズ。いつか出来る好きな人と言われても実感が湧かない。自分に恋人が出来るなど想像がつかない。今の彼女はそんな事より、エルを助ける事にしか興味ない。助けるためならなんでもする気である。それこそ口移しでも。それが最大限のお礼と贖罪なのだ。アイズの表情からアイズの意志を読み取ったのか、リヴェリアは後ろを向いた。

 

 「いいか、これから私が言うのは独り言だ。1度しか言わないからな。………私は皆の元にミノタウロスは倒したと報告する為に戻る。だからこれからここで何が起きるか皆目見当も付かない。だがもし負傷を見つけて手当が済んだのなら皆の元に戻らず、地上に急げ。そしてギルドに預けろ。必要ならば【ディアンケヒト・ファミリア】に連れて行け」

 

 そう言ってリヴェリアは走り去る。アイズは彼女の背中に礼をしてから振り返り、エルの方を向く。ポーションを手に取り、口に含んでからエルの頭を持ち上げてそのまま唇同士をくっつけた。すると先程と違いポーションは彼の喉を通って行く。これをポーションが空になるまで数回繰り返した。顔色もだいぶ良くなった。エルを抱き抱えると地上を目指して猛スピードで駆ける。

 

 「あああああああっうわぁ⁈」

 

 途中大声を出して走る少年を一瞬で抜き去る。そしてあっという間に地上に出てギルドを目指して駆ける。その日、幼い少年をおんぶして走る剣姫の姿が多数目撃される。そして噂は広まった。剣姫には息子がいると。エルの髪も金髪だった事で真実味が増したのだろう。

 

 「あ、あの。この子の担当アドバイザーは?」

 

 ギルドに着くと担当アドバイザーを探した。その人がギルドで1番エルに詳しいからだ。剣姫と言う事で少し騒がれたが直ぐに担当であるミィシャが来た。

 

 「エル君の担当ならって、【剣姫】⁈。どうしてあなたがエル君を」

 「ダンジョンで襲われて」

 「剣姫が助けてくれたんですか⁈本当にありがとうございます‼︎エル君まだ冒険者になってから半月しか経って無いのに結構無理しちゃってるみたいで」

 「半月⁈」

 

 半月と言われてアイズは驚愕を隠せない。そんなアイズを置いてミィシャは軽く診察をする。医療系ファミリアとまではいかないけどギルド職員はそれなりの知識を身に付けさせられる。突然の事態に対応するためだ。

 

 「うん、見た感じ大丈夫そうだね。傷も見当たらないし内臓も心配ない。ありがとうございまって……あれ?」

 

 ミィシャが振り向いた時には既にアイズの姿は無かった。

 

 

 「半月で8階層」

 

 あまりの異常なスピードにアイズの心は2つの感情を持った。1つは純粋に称賛。あの歳と期間でよく8階層まで行った事。もう1つは対抗意識。負けられないと言う思い。実力的にはアイズが圧倒的に上だろう。しかし、センスと覚悟は同等、下手したらエルの方が上。成長スピードで言えば確実にエルに軍配が上がるだろう。だからこそ思ったのだ。自分も負けてられないと。

 




 ご愛読ありがとうございました。

 どうでしたか?タイトルでも言いましたけどしっかり隠さないと行けませんよ。バレたらとても恥ずかしいですから。まぁ実体験に近いんですけどね。本で挟んでエロ漫画隠してたのを忘れて家族の前でバッ!と開いてしまってね。笑って誤魔化したけどマジでやばいですよ。何度も言いますけど気をつけて下さいね。

 では次回もお楽しみに!

魔神王の魔力『支配者」についてですが、今作ではあらゆる物理魔力に対して反応しますが、原作では魔力だけどの事でした。『支配者』の魔力をそのままにするか、原作同様、物理は関係無しにするかアンケートを取ります。変更してもあの時のセリフが一部改変するだけで、それ以外は矛盾が生じませんので安心して下さい

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