魔神の子のダンジョンライフ 〜最強を目指して〜 作:やってられないんだぜい
お久しぶりです。車の教習所が大変です。マニュアルはギアチェンジ面白いんですがオートマと違って数十センチの調整がむずいんですよね。
それでも免許取得まであとちょい!頑張るぞい!
では本編どうぞ!
〜ヤミside〜
現在、ヤミはリヴェリアの魔法によって氷像となっていた。氷に全身を覆われ手足に力が入らない。そんな状況であるにも関わらず、ヤミはこの絶体絶命とも言える状況をいかに打破するかではなく、自分の魔力、【
(クソッ!なんで全反撃が使えねぇんだよ!折角絶好のチャンスだったのによ。あの魔法を跳ね返せば金髪や駄犬達はまだしも他の大勢を一気に戦闘不能に出来たってのに)
〜回想〜
ヤミは【ロキ・ファミリア】が近接部隊と弓矢部隊、魔法部隊の巧みな連携に手を焼いていた。近接部隊を掩護する弓矢部隊と魔法部隊。魔法部隊は山吹色のエルフを中心としていた。常にベストタイミングと言えるタイミングで掩護する姿は、まるで心が通い合っている様だった。流石はトップクラスのファミリアと言った所だろう。
だが、それでもヤミを戦闘不能に至らない。理由は明白だった。火力不足である。瞬間最大火力なら1番であるアイズと、彼女と同レベルのティオネの戦線離脱。そして同じくレベル5のティオナと単純な腕力ならファミリア最強のレベル6のガレスの不在。明らかに近接部隊の火力不足なのだ。近接部隊の多くはレベル4の二級冒険者だ。そんな彼等もなんとかして穴を埋めようと頑張っているが、気持ちだけで届く力では無い。もし4人がこの場に健在ならば、ヤミは彼等によって、疾うに多大な負傷で意識を持ってかれていただろう。
だが、そんな奴等でも数が多く、厄介なのだ。『豊饒の女主人』で使った【
状況が悪いのは明らかにヤミの方だった。しかし、両者の表情を見るとフィンの方が顔色が悪かったのだ。その理由は明白だった。フィンはヤミを恐れているからだ。
魔神族は闇によって傷を治せる。だが、彼等の隙与えない連携攻撃により、ヤミは闇で回復する暇も無く、全身血だらけになっていた。人間が意識を失うレベルのダメージはとっくに超えていた。それでもヤミ倒れない。理解不能だった。力の差が分からない馬鹿とは思えない。かと言ってやるだけやると言った一見カッコ良く聞こえるが命の奪い合いで1番愚かな行動とも思えない。奴の目は一直線に勝利だけを見据えていた。こんな100人が見たら100人が【ロキ・ファミリア】が優勢と見る戦況で。
そんな彼を不気味に思い、フィンの表情に段々と恐怖が染まっていた。どんなに攻撃してダメージを与えても倒れない。それどころか折角与えた傷を回復されたらまた振り出しに戻る(闇で傷を治す事は出来るが、ダメージは残る)。人は未知に興味を惹かれる生き物であると同時に未知に恐怖を抱く生き物でもあるのだ。
それでもフィンは前線から身を引かない。恐怖や不安を周りに伝染させない為に。いわばファミリアとは1つの生物だ。、そして団長は脳に位置する。団長が勝てると思えば、団員は自信を持って従い、100%に近いパフォーマンスが出来る。しかし、団長が恐怖や不安を抱き、それが団員に伝わり伝染すれば、本来の半分も実力を出せない。団長への信頼が高ければ尚更だ。それを心得ている為、隠し通す。
その不安を取り除くかの様にフィンとベートが同時攻撃を仕掛けて来た。ヤミは彼等の視線を読み、闇で顔面をガードする。生物は攻撃する前にその部位を確認する習性がある。彼等もその癖はあった。お陰で大分対処し易くなった。しかし、それは視線のフェイクだった。フィンは気付いていたのだ。ヤミが自分達の視線である程度攻撃を予測していた事を。そんな彼等は顔面をガードさせて死角を作り出したのだ。真の狙いは腹部。ベートの拳は見事にみぞおちに、その横をフィンの槍が貫く。連続攻撃と槍で貫かれた際の臓器の損傷で堪らず吐血した。
「ゴフッ?!」
一瞬呼吸止まってしまった。大きな隙を与えてしまったヤミは更なる追撃を覚悟する。、だが追撃は来なかった。この絶好のチャンスに目もくれず、彼等は一斉に退避した。一瞬、理解出来なかった。これまで全く隙を与えずに攻撃して来た彼等が急に隙を見せたと。先程まで一切の隙を見せなかった彼等が。しかし、隙を与えたのではなく、止めを刺しに来たと理解した。2つの巨大な魔力を感知したのだ。彼等はあれの巻き添えを食らわない様に退避したのだ。
【ヒュゼレイド・ファラーリカ】
レフィーヤから大量の魔力弾が放たれた。魔力弾は火の雨と化し、頭上からヤミ目掛けて急降下して襲ってくる。正確にはヤミを中心とした半径2mの位置に撃ち込んだ。ヤミを囲って逃げ道を無くした。さながら、火の鳥籠と言った所だろう。逃げる隙は無い。彼の周りに火の雨の如く、魔力弾が降り注ぐ。1つ1つの魔力弾の威力も高く、直撃はしていないが地面に落ちる衝撃と熱で徐々に体力を削られる。それだけでは終わらない。頭上を直接狙ってくる魔力弾のおまけ付きだった。ヤミは魔力弾に攻撃されながらも左手を天に突き上げて闇を展開して防ぐ。しかし、状況は変わらない。防戦一方のまんまだ。
正直、この状況を打破する術が無い訳ではない。まだ見せていない魔力(この世界では魔法)が彼にはある。だが今それを使っても条件が合わず、不発に終わる。
そして、その
ー最高のアシストだー
ヤミは直ぐ様闇の防御を止めてそして剣を創り、鞘は無いが抜刀の刀を取った。無論、闇で防御しなくなった事により、頭上からの魔法はもろに食らいダメージを貰った。しかも先程の貫かれた怪我で体のダメージは限界に近い。しかし、この機会を逃す訳にはいかない。さっきは賭ける場面ではないと言ったが、今こそその時だ。大きく1歩踏み出すと、勢いよく剣を吹雪目掛けて振り抜き、叫んだ。
【
【
【
だが、ヤミはこの状況を楽しみすぎて、肝心な事を忘れていたのだ。自分の力の殆どが封印されている事を。
ゴオッ!!
「なッ?!」
剣は確実に魔法に当てた。しかし跳ね返らなかった。魔法はそのままヤミを勢いよく飲み込もうとする。【
ご愛読ありがとうございました。
前回の話をヤミ視点で書いた感じですね。まぁ少し詳しく書きましたけど。
とうとう『豊饒の女主人』編も終盤も終盤です。次回に戦闘はおわると思います。てか終わらせます。
次回もお楽しみ下さい。ではまたね!
魔神王の魔力『支配者」についてですが、今作ではあらゆる物理魔力に対して反応しますが、原作では魔力だけどの事でした。『支配者』の魔力をそのままにするか、原作同様、物理は関係無しにするかアンケートを取ります。変更してもあの時のセリフが一部改変するだけで、それ以外は矛盾が生じませんので安心して下さい
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