魔神の子のダンジョンライフ 〜最強を目指して〜   作:やってられないんだぜい

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 お久しぶりです。約2ヶ月ぶりですか?こんなに空けてしまってすいませんでした!(最大限の土下座)

 なんか新しいのを書くと昔のが疎かになっちゃうんですよね。ダイヤのAの作品だって何ヶ月もほったらかしで。でも完結まで書きたいのでね。これからも間が空く時があると思いますが、そんな時は叱咤してくれると、運動部だったのでやる気が上がります。今後ともよろしくお願いします。


 ー追記ー

 此度は本当に申し訳ございませんでした。本日0:11分程より投稿させていただいた第32話『朝チュン』は削除させていただき、新しく『うらやまけしからん』として投稿させて頂きました。内容は殆ど変わっておらず、変更点は最後の会話の削除です。
 読んだ方は分かると思いますが、アイズがジャガ丸君に釣られるの少量の会話がこれに該当します。あれは制作段階でのボツエピソードとなっており、本来の本編に投稿する内容とは異なっております。

 夜中なのにわざわざ読んでくださった方々。中途半端な形で投稿してしまい誠に申し訳ございませんでした。

 最後の会話以外の変更点はございません。一度読んだから読まなくていいと言う方はブラウザバックしていただいても構いません。


うらやまけしからん

 とある寝室。部屋の住人であるエルは眩しい朝日とフローラルな香りにあてられ目を覚ます。しかし、意識は完全に覚醒しておらず、未だ寝ぼけたままだ。半覚醒と表現するのが正しいだろう。エルは寝ぼけながらも上体を上げ、目を擦り、固まった体を解しながら独り言を呟く。

 

 「ふぁ〜、なんでこんなに朝日が眩しいんだ?いくらうちのホームはボロいから地下でも太陽が差し込むって言ったってこんなに眩し……く………?………あぁ、そうだった。俺は昨日から【フレイヤ・ファミリア】に改宗(コンバージョン)してホームも変わったんだった」

 

 エルはふかふかのベッドに触れて意識を覚醒させたのだ。ここは【フレイヤ・ファミリア】のホーム『戦いの野(フォールヴァング)』。この部屋はその一室である。そして自分はもう【ヘスティア・ファミリア】では無い。条件付きとはいえ【フレイヤ・ファミリア】の一員になったのだ。

 

 「流石は【フレイヤ・ファミリア】のベットだな。今まで使ってた布団が安物に感じる。まぁまぁ高いのを買ったつもりだったんだけどな」

 

 エルは朝日を眺めながら下半身で感じている柔らかい感触を手で確認する為にベットを軽く押した。

 

 プニ プニ

 

 すると、何やらベットとは違う感触の物に触れた。ベットの様に平面では無く丸い。そしてふかふかと言うよりプニプニしている。いつまでも触れていたい感触だ。

 

 「ん?なんか柔らかくて生暖かい物が?…あぁ!抱き枕だな、昨日フレイヤ様が言ってた。でも抱くにしては随分と細いな」

 

 エルは昨日の夜の出来事を思い出していた。

 

 

 

 エルと彼を監視する役の【ロキ・ファミリア】の2人は、フレイヤや同じく監視役のオッタルらに拠点となる『戦いの野(フォールクヴァング)』の案内をされた。そんな時、フレイヤが突然立ち止まったかと思えば、急にエルに声を掛けた。

 

 『エル、貴方…抱き枕って知ってるかしら』

 『話なら…見た事は無いですが』

 『抱き枕って凄いのよ。柔らかくて抱き心地最高なの。それにとても良い匂いするのよ。不眠症の人も簡単に眠れる代物って評判なの。値段はちょっとするけど入団祝いって事で無料でプレゼントするわ』

 『匂い?』

 

 フレイヤの抱き枕の説明にアイズが首を傾げる。実はアイズも抱き枕を以前に使用した事がある。数年前に誕生日にロキにプレゼントとして貰ったのが抱き枕だったのだ。その夜、彼女は早速抱き枕を使った。絶妙な抱き心地によって直ぐに夢の世界へ到達する事が出来た。しかし、不幸にもその夜にまた夢の内容が悪夢だったのだ。普段は寝相の良い彼女も、悪夢に魘されれば力みが入る。結果、目を覚ました彼女の目に映ったのは、破裂してスカスカとなった抱き枕の外生地と、部屋中に散らばった中身生地だった。よって彼女の抱き枕生活は1日にし終了した。

 

 だが、1日でも分かる事はある。確かに抱き枕の抱き心地は最高だ。直ぐに眠れる一品と言うのも納得出来る。しかし、匂いのする抱き枕なんて自分は貰って無い。

 

 自分で言うのはなんだが、自分はロキのお気に入りだ。そんなロキからのプレゼント。安物である筈が無い。最高級の物を彼女は与えてくれるだろう。そして、その最高級に匂いなんてのは存在しない。だからこそ、匂いのする抱き枕を信じられないのだ。

 

 アイズと同じ様に不審に思ったティオナがフレイヤに尋ねる。

 

 『私達はそんな抱き枕なんて知らないですよ』

 『貴方達が知らないのも無理は無いわ。一般には出回って無い品ですもの。基本神々の間で人気なの。だから特別なのよ』

 『へぇーっ!そんなのがあるんだ!良かったね』

 『そ、そうですね。ありがとうございます』

 

 アマゾネス特有の距離感に戸惑いながらフレイヤに感謝する。しかし、素直に喜べなかった。神々の間で使用されるという事は、それ程高価な品に違いない。そんな品を未遂とはいえ憤怒の大罪を犯した自分が。それこそアイズやティオナの方が相応しいのでは無いか。

 

 

 

 

 だが、そんな事思っていても結局は貰った。そして思った。『貰って良かった。手放したく無い』と。更に、それについて思った。『自分はなんて傲慢で、そして欲に弱いのだ』と。記憶は無いとはいえ、その欲を制御出来なかった故にこのファミリアにいると言うのに。

 

 「ジジイ……昔言ってたよな。『巨大すぎる力はやがて身を滅ぼす』って。俺はそんな事無いって否定したけど、結局はその通りたって事か?」

 

 エルは今は亡き………いや、きっと何処かで見守ってくれてるであろう祖父を思い呟く。そして触り心地満点の抱き枕をまた一揉みした。

 

 んっ

 

 するとあり得ない現象が起きた。声が聞こえたのだ。しかも揉んだのに連動したかの様に。

 

 「……今何か声が」

  

 確かめる為、もう一揉みする。

 

 んあっ

 

 聞き間違いでは無い。人の声だ。しかも女性の甘い声。エルの頭に過ぎる可能性。プニプニして生暖かい感触。抱く物にしてはやけに細い。そして部屋中に漂うフローラルな香り。このフローラルな香りは街ですれ違う女性の匂いに似ている。決定的なのはこの声。エルは唾を飲み込むと、掛け布団を浮かせ、中をそーっと覗く。すると、抱き枕だと思っていたのが人である事を知った。しかも、もう1人いたのだ。1人は銀髪の美女。自分の新たな主神であり、美の女神であるフレイヤ。そして金髪美少女。目標にして、裁判で味方をしてくれた恩人。アイズ・ヴァレンシュタイン。エルはその光景にギョッ?!とし、素早く飛び退く。掛け布団を両手でベットに押さえ、腰を浮かす事で下半身を布団から出し、勢いそのままで両手で跳ぶ。ベットへの反動は最小限に抑える事が出来た。尚且つつま先から着地する事で着地音も最小限に。お陰で2人を起こす事なく脱出する事に成功した。

 

 (なんで2人が?!)

 

 思わず叫びそうになる言葉を抑制し、この部屋から早急に立ち去る為に忍び足で出口へ向かう。その際に、まど感触が残ってる手をニギニギする。

 

 「柔らかかったな……って俺は何を」

 「柔らかかったのか?」

 「は?………」

 

 自分に芽生えた邪な感情を頭を振って振り払っていると前から野太い声が聞こえた。その人物はオッタルだった。全く気付かなかった。完全に気配を殺してた。しかし、大事なのはそこでは無い。いくらオッタルが凄くてもドアや窓は違う。開閉には必ず音が発生する。そしてその音はエルが目を覚ましてから聞こえていない。つまり初めからこの場に居たのだ。自分が忠誠を誓ったフレイヤが入団したばっかりの男のベットに侵入した事も、ライバル関係である【ロキ・ファミリア】のエースが同じく侵入した事も。

 

 「…………」

 「…………」

 フン!

 

 エルは近くに余りの枕があるのを発見し、見つけた瞬間投げ付けた。見られた恥ずかしさ、彼女達を止めてくれなかった怒りを乗せ、オッタルの顔面に向けてスパーキング!

 

 

 

 

 

 「何故投げつけた?」モグモグ

 「自分の胸に聞いて下さい」モグモグジンジン

 

 エルとオッタルは2人で朝食を取っていた。エルの頭にはオッタルによって付けられた大きなタンコブが出来ていた。

 

 「オッタルさんってさ」

 「オッタルでいい」

 「じゃ、オッタルってフレイヤ様を慕ってるんでしょ?」

 「俺に限らず、【フレイヤ・ファミリア】に所属している者にとって当然の事」

 「ならなんでその神がこんな得体の知れない男のベットに潜り込んで止めないんだよ」

 「……それは自慢か?」

 「いや、違うし」

 「逆に聞くが何が不満だ?フレイヤ様は当然として、剣姫も中々の見た目だ。普通の男なら喜ぶ所では無いのか?」

 

 オッタルは純粋に気になったのだ。自分達はフレイヤに忠誠を捧げ、フレイヤ以外の異性は決してフレイヤに敵わないと心の底から思っている。それでもアイズが綺麗であるのは理解していた。だからこそ、何故彼女らからの好意を無下にするのか。

 

 「……あの2人を信用出来る訳ねーだろ」

 「なんだと?」

 「当たり前だ。俺はあの2人との接点なんてねーんだ。好かれる筋合いなんて無いんだよ。特にフレイヤ様だ。裁判での態度。明らかに異常だ。俺への執念」

 「それはお前があの方に認められた証拠だ」

 「だからってあの執念は異常だろ。何が何でも手元に置きたい理由があるみたいにな」

 「考えすぎだ」

 「……まぁいいや。兎に角、あんたらが俺を信用出来ないのと同じで、俺もフレイヤ様をまだ信用出来ない。それだけは言っておく」

 「まぁ、いい。だがお前はフレイヤ様が直々にスカウトし、1番の寵愛を受けている。その為、俺を含めてお前への嫉妬心は強い。フレイヤ様を想って誰も殺しはしないが、言葉は選べ」

 「…了解。それじゃこの後ダンジョン着いてきて」

 「なら剣姫を起こすんだな」

 「ちぇー」

 

 この事も裁判によって決められた事。昨日の裁判によって。

 

 




 ご愛読ありがとうございました。

 また裁判の内容は延期。しかし、この終わり方にする事で次回は絶対に裁判のを書きます!
 アイズやティオナが何故監視役に選ばれたかは次回分かるのでお楽しみに下さい。

 改めて、中途半端な作品を提供してしまい、申し訳ございませんでした。

ではお元気で!



魔神王の魔力『支配者」についてですが、今作ではあらゆる物理魔力に対して反応しますが、原作では魔力だけどの事でした。『支配者』の魔力をそのままにするか、原作同様、物理は関係無しにするかアンケートを取ります。変更してもあの時のセリフが一部改変するだけで、それ以外は矛盾が生じませんので安心して下さい

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