魔神の子のダンジョンライフ 〜最強を目指して〜 作:やってられないんだぜい
皆さんお久しぶりです。前回投稿してから5人も評価してくれてとても驚いています。残念ながら2人は低評価でしたがそれでも驚きです。後ちょっとでUA1万人突破しますね。出来ればこの話、最低でも次回で達成するのが目標です。
前回までのあらすじ。
2人はオラリオに辿り着いた。そして冒険者登録をする為にギルドに行って受付嬢と話した。その時彼女は『お二人の体格では大変だと思いますが……』彼女は身を案じての言葉で悪気は無かったのだが、エルアコスにとってそれは侮辱だった。こんな人とやっていけないと思いチェンジを要求して新しい担当者ミィシャとやっていく事となった。2人はファミリアを決める所から始まるのだが結果は惨敗だった。
では本編どうぞ!
エルアコスとベルは途方に暮れていた。本当(理想)だったら今頃入団出来て、美味しい食べ物を久しぶりに食べている筈だった。
2人はまず、冒険者になる為に自分達を入団させてくれるファミリアを探した。ベルの希望で、最初は強いファミリアから回った。【ロキ・ファミリア】や【フレイヤ・ファミリア】などだ。しかし門前払いされる。それでもめげずに頑張ろうと言ってベルを励ます。それでもベルは残念がっていたが、エルアコス的にはあまり縛られたく無いので内心喜んだ。しかし喜ぶのも束の間、バチが当たったと言わんばかりに彼の現在の気分は最悪だった。訪ねたファミリア全てで入団拒否だった。その数はなんと30。しかも全てが主神に話す事も叶わず、門前払いだ。理由は同じだった。
『小さい』
『冒険者向きの体格じゃない』
『弱そう』
『ガキが入団するなんて10年早い』
2人を体格だけで弱いと決めつけた。特にエルアコスの方を見てだ。エルアコスは自分の身長から、まだ2桁も言ってない子供だと勘違いされたと思い、自分の歳を明かす。しかし逆効果だった。門番達はエルアコスの種族を尋ねる。それに嘘偽りなく答えた、『ヒューマンだ』と。それを聞いた門番は憐れんだ瞳でエルアコスにこう言った。『パルゥムでもない15歳でその身長なら未来はねぇな』と。エルアコスはこの言葉にキレそうになる。ベルが必死に落ち着かせてくれなければ殴っていたかも知れない。ベルに感謝だ。
そして2人は(主にエルアコス)『そんな事を言うファミリアなんかこっちから願い下げだ』と言ってファミリアを後にする。だが焦りはなかった。きっと自分達を体格で判断しないファミリアはある、そう思っていたからだ。しかし2人が訪ねたどのファミリアも体格しか見なかった。エルアコスはだんだんと焦りと怒りが込み上げてくる。自分達はどのファミリアにも入団出来ないのかも知れないという焦り。そして体格だけで自分を分かった風に語る門番への怒り。遂には、その後の回ったファミリアで自分を体格だけで判断した門番をベルの静止も振り払い殴って回った。その行為は怒りを払拭する事だけでなく、門番を倒せば自分の実力を認識してくれるのでは無いか、そう言う淡い期待があった。見て貰えないのであれば自分からアピールすれば良いと。しかしその考えも虚しく『そんな乱暴な奴を入団出来るか!痛い目見たく無ければとっとと帰れ!』と効果は皆無だった。
そんな2人は現在、広場の噴水に腰掛けている。
「「はぁ〜〜〜」」
入団には見た目ではなく強さで判断するのが当たり前だと思っていたエルアコスだが、体格が良くなければ冒険者にならないこのオラリオに、失望半分、絶望もしていた。そしてある思いがエルアコスを不安がらせる。
(もしかして、入団拒否されてるのって体格だけじゃなくて、俺の能力もまだまだだからなのか?ミィシャさんが俺を強いって言ってくれたのも、それはただの素人目だから強いって感じただけで俺って本当はクソ雑魚?でも殴った門番は1発で気絶したしそこまで強く感じなかったのに。????)
自分の努力を信じられなければそれは努力に失礼だと祖父に言われて言葉を思い出し、自分の努力を信じようとするがイマイチ自身が持てない。
そして、エルアコスが落ち込んでいる1番の理由は、自分がベルの足を引っ張っている事だ。ベルを入団するかで悩んでいるファミリアはいくつかあった。しかし隣にいるエルアコスを見てその考えは消滅した。弟を守る存在である兄が弟の足を引っ張る。その現状が1番悔しかった。そして呪った。自分の身長を。何故自分はこんなに小さいのか。身長、たったそれだけで長年努力してきた自分が、遊び呆けていたベルより下だと思われているこの状況に怒りが込み上げてくる。ベルに怒りをぶつけなかったのは、兄として弟に手をあげてはいけないという至極当たり前の理性が働いたからだ。
日も暮れたが寝泊まりする場所がない。このままだと初日から野宿しなければならない。今後どうしようか迷っていると、声を掛けてくる者がいた。
「やぁ、そこの2人!」
「「「ん?何ですか?」」
声のする方を向くとそこには自分達と同じくらいの少女が立っていた。身長はエルアコスより少し大きい140くらい。黒髪のツインテールの美少女。しかし顔の幼さとは裏腹に凶悪な胸を持っていた。その胸があるだけで、とても少女とは思えない。2人は思った。目の前の彼女こそ、祖父から聞いていたロリ巨乳というやつだろう。そんなロリ巨乳が自分達に何の用だろうと思った。しかし、彼女こそ2人の救世主、いや、女神様だったのだ。
「君達、そんなに溜め息ついてたら幸せが逃げちまうぜ!もっと明るく生きなきゃ」
「逃げる幸せなんて既に持ち合わせてませんよ」
彼女の言葉も今のエルアコスには届かない。それどころか彼女の元気が今のエルアコスには鬱陶しく感じる程だ。そんな彼の様子を見て相当落ち込んでいるのだと察した。
「それは大変だね………良し!僕に話してごらんよ!相談に乗るぜ!落ち込んでる時は誰かに話を聞いてもらうのが良いんだ。赤の他人でも誰でも良い。話すって事が大事なんだ。誰かに話すと気が安らむんだぜ。知ってたかい?」
「お兄ちゃん…」
「ベル……あぁ、そうだな」
彼女の言葉には何の根拠は無い。しかし、それでも気が紛れるなら話すのも悪くない。ベルだって自分とはベクトルこそ違うがオラリオを夢見て育ってきたのだ。それがいざ辿り着いたら何処のファミリアからも受け入れて貰えない。純粋故にショックは自分以上だろう。自分を見るベルの表情で大体分かる。そんなベルが頼ろうとしているのだ。なら自分はベルの意見を尊重する。
「実は俺達、今日オラリオに来たんだ」
「兄弟でかい?それは大変だったね。でもオラリオにこんな子供2人で何の目的で?」
自分だって子供だろとツッコミたくなるが、そんな元気は現在持ち合わせていない。
「冒険者になる為に」
「冒険者⁈」
冒険者という単語に過剰に反応する少女。彼女は元気が良い事から反応もオーバーリアクションなのだろうと思い、話を続けた。
「およそ30のファミリアを回ったけど何処も受け入れは拒否。それで落ち込んでいたところに君が現れたって訳」
「………」
「やっぱり冒険者になるには身体が大きくなきゃ駄目なのかな?」
「な訳あるか。体格だけで全てを決められたくねぇ………って言いたいけど、まず入団しなきゃ始まらないしな」
「「はぁ〜〜」」
「……」
「てかさっきからずっと黙ってるけどよ、これじゃ話した意味ねぇだろ」
2人の会話に無反応な少女。そんな少女にエルアコスはツッコミを入れる。これじゃ話した意味が無いと。しかし、彼女は無反応では無かった。それどころか驚き、歓喜の余りに嬉しすぎて声が出なかっただけだった。
「いやー、ごめんごめん。話は聞いたよ。大変だったね。そんな君達にいい提案をしよう。君達、僕のファミリアに入団しないかい?」
「「え⁈」」
突如の少女の言葉に2人は全く同じ反応をする。
「僕のファミリア?」
「まだ自己紹介していなかったね。僕の名前はヘスティア。これでも神様なんだよ。丁度僕もファミリアの団員を探していたんだ。偶然って怖いね。良い条件だと思うよ。君達はファミリアに入団出来る、僕はファミリアの団員を増やせる。winwinってやつさ。どうする?」
「「ぜひ入団させて下さい!」」
2人は考える余地も無く即答した。こうして2人のヘスティアファミリアとして冒険者としての第一歩を踏み出したのであった。
ご愛読ありがとうございました。
2人の所属ファミリアはヘスティアファミリアとなりました。やっぱりヘスティアが主神だと描きやすいからかな。
次回、神の恩恵。お楽しみに!またね。
魔神王の魔力『支配者」についてですが、今作ではあらゆる物理魔力に対して反応しますが、原作では魔力だけどの事でした。『支配者』の魔力をそのままにするか、原作同様、物理は関係無しにするかアンケートを取ります。変更してもあの時のセリフが一部改変するだけで、それ以外は矛盾が生じませんので安心して下さい
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