天災の問題児がヒロアカの世界で自由気侭にヒーローを目指す   作:びっくり葉加瀬

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USJ編
USJ襲撃事件①


「今日のヒーロー基礎学だが……、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった。」

 

 

 開口1番にそう言った相澤先生。

 ”なった”ということは元々はそういう予定ではなかったのだろう。

 

 

「はーい何するんですか!?」

「災害水害なんでもごされ人命救助(レスキュー)訓練だ!」

 

 

 RESCUEと書かれたプラカードを掲げて相澤先生か声を張る。というかプラカード流行ってるのか?

 戦闘とはまた違う訓練に生徒達がザワつく。たしかに梅雨ちゃんや耳郎はどちらかというと戦闘より救助に向いている"個性"と言ってもいい。

 

 

「今回のコスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を制限するモノもあるだろうからな。訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗っていく。以上。」

 

 

 救助訓練か。俺の発明品が火を吹くぜ。

 

 


 

 

「バスの席順でスムーズに行くよう番号順で2列で並ぼう!」

「2列で並んでどうやってバス乗るんだよ。奥から座るでいいだろ。」

「たしかにそうか!」

 

「しかもこういうタイプだったか!」

「張り切り過ぎたなー。」

 

 

 飯田が委員長として空回りしている。

 やはり生真面目過ぎるというか融通が効かないタイプのようだ。

 

 

「私、思ったことは何でも言っちゃうの、緑谷ちゃん。」

「ハイ!蛙水さん!?」

「梅雨ちゃんと呼んで。あなたの"個性"、オールマイトに似てる。」

「そそそそそそうかな!?あ、いや、ボクのは、その、えー……。」

 

 

 勘のいい梅雨ちゃんが早速緑谷へ突っ込んだ質問をしていた。

 先日のあの会話を聞く限り、オールマイトが緑谷へ"個性"を譲渡したというのは本当らしい。

 というか緑谷どもり過ぎだろ。バレて欲しいのか?

 

 

「待てよ梅雨ちゃん。オールマイトは怪我しねぇぞ。似てる非なるものだ。」

「切島、緑谷の身体が"個性"に追いついてないっていう可能性はあるぜ。何せ爆豪の話だとこの間まで無個性だったらしいし。どうなんだ緑谷?」

「いいいいいや!たしかにそれはあああるかもだけど、おおおオールマイトの"個性"ってそもそも増強系かも分からないしし!!」

 

 

 おもれー。新しいおもちゃ見つけたわこれ。

 

 

「いやーしかしシンプルな増強系は派手でいいな!俺の『硬化』は対人だと強ぇけどいかんせん地味なんだよなー。」

 

 切島の"個性"は見ている限りかなり使い勝手のいい"個性"のように見えるが彼に取っては違うのだろうか。隣の芝生は青く見えるというし、切島ならではの悩みなのかもしれない。

 

 

「派手で強ぇと言ったらやっぱり爆豪と轟だよな!」

「ケロ、爆豪ちゃんはキレてばっかりだから人気出なさそ。」

「ンだとコラ!?出すわ!」

「ほら。」

「この付き合いの浅さで、クソを下水で煮込んだような性格と認識されるの本当にスッゲーわ。」

「テメェのボキャブラリーはなんだ!?殺すぞ!」

 

 

 爆発三太郎が遊ばれてて、戦慄している緑谷と、低俗な会話に辟易している百。三者三様で傍から見てると面白いなこれ。

 

 

「派手かは微妙だけど、葉加瀬のリゼちゃんは人気出そうだよねー。派手というか目立つ?」

「お、芦戸。分かるかこの様式美が。」

「いや、分からないけど、美しい、って感じするし!」

「お褒め頂きありがとう御座います。」

「でもリゼも派手だよ。試験の時巨大な剣振り回してたし。」

「「「巨大な剣!?」」」

「あぁアレね。あれはたしかに凄かったよ。」

「ケロ、0P仮想敵(ヴィラン)を真っ二つだったわ。」

「あれをぶった斬ったのか!?男だな!」

「いや性別設定は女だが。」

「いや、そうじゃねぇケド……!でもすげえな!」

「(アレを真っ二つだとぉ!?)」

「もうすぐ着くぞいい加減にしとけ。」

「「「はい!」」」

「チッ。」

 

 

 爆発三太郎が何か聞きたそうにしていたが、相澤先生の注意で大人しくなる。あぶね。また面倒なことになるところだったぜ。

 

 


 

 

「スッゲー!USJかよ!?」

「水難事故、土砂災害、火事etc……。あらゆる事故や災害を想定し僕が作った演習場です。その名も嘘や(U)災害の(S)事故ルーム(J)!!」

「「「(USJだった……!)」」」

 

 

 まぁ、省略系は被ることはあるが明らかに狙ってるよな……。

 

 

「スペースヒーロー13号だ!災害救助で目ざましい活躍をしている紳士的なヒーロー!」

「わー!私好きなんだ13号!」

 

 

 紳士的ね。声を聞く限り女性っぽいが……。

 にしても……。とチラリと相澤先生と13号先生の会話を盗み聞く。

 どうやらオールマイトとはここで落ち合うようだったが何かの制(・)限(・)で来れなくなったらしい。

 なんだ制限って。これも緑谷への"個性"の譲渡が関係しているのか?

 

 

「えー、始める前にお小言を1つ、2つ、3つ、4つ……。」

「「「(増える……。)」」」

「皆さんご存知だと思いますが、僕の"個性"は『ブラックホール』。何でも吸い込んで塵にしてしまいます。」

「その"個性"でどんな災害からも、人を救助するんですよね! 」

 

 

 緑谷が反応し、麗日が物凄い頷く。

 しかし、そのポジティブな2人とは反対に、13号先生は真面目なトーンで話を続ける。

 

 

「えぇ。しかし簡単に人を殺せる力です。皆さんの中にもそういう"個性"はいるでしょう。」

 

 

 13号先生はそう言いながら話を続ける。

 人を殺せる"個性"。そりゃ沢山いる。爆発三太郎や轟の強力な"個性"は勿論、百の『創造』や麗日の『無重力(ゼロ・グラビディ)』だってそうだ。

 人を殺せる道具を作ることが可能。

 人を浮かせて解除するだけで殺すことが可能。

 俺だって"個性"は直接関係ないにしても、人殺しの道具を使っている自覚はある。科学とはそういうものだからだ。

 

 ただそれは使い方による。

 包丁が人を殺す道具ではなく、調理の道具であるようにモノは使いようということだ。敵(ヴィラン)はそれを間違えた。

 

 

「以上、ご清聴ありがとうございました!」

「ステキ!」

「ブラボーブラーボー!」

「そんじゃあ、まずは……。」

 

 相澤先生が何を言おうとしたその時であった。

 

 

『ズズズ……。』

「マスター!」

「あぁ。」

 

 

 リゼが声を張り上げる。

 黒い渦が出現した瞬間に感じた明確な殺意。

 敵対の意思の中に潜むその悪意はこ(・)の(・)世(・)界(・)で感じたことのあるものより、数倍高く感じる。

 

 

『ズキッ。』

「くっ。」

「マスター?」

「いや、大丈夫だ……!」

 

 

 その時に走った胸の痛み。何かに連動するような鼓動に、思わず心臓を抑える。だが、返事を出来るくらいには問題は無かった。こ(・)の(・)時(・)は(・)。

 

 

「ひとかたまりになって動くな!13号、生徒を守れ!」

「え?」

「なんだありゃ?入試の時と同じ、もう始まってるパターンか?」

「違う!あれは……敵(ヴィラン)だ!!!」

 

「13号にイレイザーヘッドですか……。先日頂いたカリキュラムではここにオールマイトが居るはずなのですが……。」

「やはり先日のはクソ共の仕業だったか。」

「どこだよ……オールマイト……。平和の象徴がいないなんて……子供を殺せば来るのかな?」

 

 

 悪(・)は加速する。




ストックを多めに書いているのですが、原作の大幅なコピーのラインが分からず、消しては加筆してを繰り返してたりします。
やっぱ二次小説はそれが大変。
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