俺は主将や宮地さん達と一緒に観戦に来ていた。さすが決勝リーグともなると人の数が違う。もう会場前には、人、人、人。どこを見ても観客の山だ。
「高尾、ウロチョロするな」
「へーい」
「あれ、緑間は?」
「来たねーらしぃっス」
メールで誘ってみたら「嫌なのだよ」とだけ返ってきた。
まあ素直に来るとは思っちゃいなかったけど、もうちょっとオブラートに包もうぜ真ちゃん。
宮地さんが笑顔で青筋を立てるっていう器用な真似をしている。
今日は蟹座11位だったし、真ちゃんも家で大人しくしてんのかね。けどラッキーパーソンが「名前に天気が入った年上の人」っていうのは、朝見た時に爆笑した。いやそれ、雪野さんしかいねーじゃん! やばい、おは朝に真ちゃんの個人情報が握られてる……!
雪野さんも誘ったけど、風邪気味らしくて断られた。緑間の奴が雪野さんに変に絡んでなきゃいーけど。運気の補正の為なら手段選ばねーからな、あいつ。
「まあ今日は、観る試合は主に片方だけだからな。
C・Dブロックの泉真館対鳴成は正直、まず間違いなく泉真館だろう。
鳴成もいいチームだが、王者との差はまだ大きい。決勝リーグの行方を左右するのは、まず誠凛対桐皇学園だ」
大坪主将が神妙な顔で言う。
今年の決勝リーグに進出したのは、誠凛・桐皇学園・泉真館・鳴成の4校。俺としちゃ、今日の試合は気になっていたから観に来られてよかった。
人混みに混ざりながら、先輩達と一緒に会場に向かう。
その時、俺の左斜め前を歩いていた女の子が、いきなり倒れかけた。多分気付けたのは俺だけだったから、咄嗟に左腕でその人をギリギリ受け止める。
「おっ、と……。大丈夫っスか?」
「あ……ごめんなさい」
危ない危ない。
少しウェーブがかった長めの黒髪が揺れて、その子が顔を上げた。
正直言って、めちゃくちゃ可愛い子だったからビビった。
恰好は白いワンピースでいかにもお嬢様って感じだけど、こういう子もバスケの試合とか観に来たりするんだなあと思っていたら、薄墨色の瞳がすげー俺を見詰めている。
え? まっさか一目惚れされちゃったー? いやー参っちゃうなー。
なーんて冗談で考えてみるけど、何かこの視線はそういうんじゃない気がする。
「あなた……もしかして高尾和成君?」
「へ? あっ、はい。高尾君です!」
「高尾! 何ナンパしてんだ、置いてくぞ!」
「ナンパじゃねーっスよ宮地さん! この子が転びそうになってたから……」
宮地さん、口より先に手を出すのやめて!
それにつられて、大坪主将や木村さんもゾロゾロ集まって来た。するとその子は、大坪さん達の姿を見て、更に納得したように言った。
「あ! やっぱり……もしかして秀徳の人達?」
「え? えーと……」
確かに今でこそ「キセキの世代」の真ちゃんばっかり注目されてるけど、秀徳も三大王者って事で、大坪さんなんかは特に知られてる選手だろう。
けど流石に俺も、自分がそこまで知名度高い選手じゃないって自覚はある。
もしかしてこの子、予選リーグの試合でも観に来てたのかな?
「あれ? でもアキちゃんはいないの?」
「アキ……ちゃん? って、誰の事っスか? うちの選手?」
「雪野
雪野さんの知り合いか。いや、でも……アキちゃんって……。随分可愛く呼ばれていて吹き出しかけた。
「何だ、雪野の知り合いかよ。悪いけどあいつは今日いねーぞ」
「えー残念ね。会えるかと思ってたのに」
「もしかして、雪野さんと同中だったりします?」
「そうよ! 同じ中学で、アキちゃんとは付き合ってたの」
と、試合観戦前から、俺達秀徳レギュラーはとんでもない驚きに見舞われた。
****
雪野さんと同じ中学で、元カノで、更にバスケ部ではマネージャーをしていたっていう
大坪主将も最初は怪訝そうな顔をしてたけど、雪野さんの知り合いって事で、大目に見てくれた。俺も全然構わない。それに雪野さんの昔の知り合いって聞いて、ちょっと興味が出てきたのもある。
試合はまだ始まってない。誠凛と桐皇の選手がそれぞれ出てきてアップをしている段階だ。
けど会場に、今噂の青峰大輝の姿は見えない。
「あれ、青峰居ないっスね」
「まさか温存してるとか無いよな?」
「決勝リーグだぞ、ここで「キセキの世代」を出さないなんて事は無いだろう」
「あ、多分青峰君なら遅刻してくるんじゃないですか? 寝坊でもしてるのかも」
青峰不在に困惑していた俺達に、のんびりと言ったのは芽王寺さん。
何だかバスケ部のマネージャーって響きが似合わない人だと思った。俺の隣の通路側の席に座っているけど、妙な品があるっていうか。
「芽王寺さんって、青峰と知り合いなんスか?」
「あ、みちるでいいわよ? 苗字呼びってあんまり好きじゃないの。えーと、桐皇の
「へー。……え、っていう事は雪野さんとも同中なんですか?」
「そうよー。今吉さんが主将の時に、アキちゃんや私が同じチームだったの」
桐皇の主将が元先輩って、初耳っスよ、雪野さん。
いや、そりゃ中学の事なんてわざわざ話す事でもねーだろうけども。俺だって中学の時の事、機会が無かったら真ちゃんに絶対話してなかっただろうし。
雪野さんって言えば、先輩達の中じゃいっつも大人しいイメージだけど、試合の時には真ちゃんと同じくらいすげー動きをする先輩だ。相手の動きの先読みなんてズバ抜けてるし、レーンアップなんか決めるくらいのジャンプ力もある。
中学でもバスケやってたんなら、俺も知っててよさそうだけど、その当時には雪野さんの名前なんて聞いた事が無かった。まあ、中学時代は途中から選手の噂なんて「キセキの世代」一色になっちまったけど。
「もしかしてアキちゃんて、中学の事とか何も話してないの?」
「あ、はい。雪野さん試合の時以外じゃあんまり話してくんないですし……何かあったんスか?」
「高尾、その辺にしておけ」
と、やんわりと止めたのは大坪主将だ。
あれ、俺何かまずい事聞いちゃった感じ?
詳しく聞く間もないまま、誠凛と桐皇の試合が始まってそっちに意識は釘付けになった。
真ちゃんと同じ「キセキの世代」青峰大輝も気になるけど、俺としては黒子がどう攻めるかの方が注目だった。
試合の展開は、俺を始め多くの観客の予想を裏切る事になった。
何しろダブルスコアで誠凛のボロ負け。
途中で誠凛のエースの火神が離脱するトラブルがあったとはいえ、青峰一人にここまでやられるもんなのかよ。
肝心の青峰は、第2Qが終わる寸前の、遅刻もいい所でのんびり登場して、美味しい場面を全部かっさらっていった。
このスコアで、俺の中に芽生えたのは危機感だ。うちが負けた誠凛がこんな大差でボロ負けしたってんなら、桐皇相手には歯が立たねーんじゃないかって思う。
そんな事を思わず口に出したら、隣の宮地さんにブン殴られた。
「痛! 何するんスか、宮地さん!」
「あんま騒いでんじゃねーよ、木村の軽トラに引っ付けて都内引き摺るぞ」
「何かランクが上がってる!!」
「……確かに凄まじいな、「キセキの世代」は。しかし緑間にとって火神は最悪の相性だった、このスコアが単純に戦力差とも言い切れんだろう」
物騒に脅す宮地さんをスルーして、大坪主将はひたすら冷静に分析している。
そりゃ確かに、相性の問題もあるだろうけど、桐皇とぶつかった時にうちがどこまでやれんのかって思ったら臆病風も吹きますよ。
「やっぱり青峰君は強いわねー。一人でバスケしてるって感じ」
「確かにそうっスね」
ポツリと言ったみちるさんの感想に同意する。
後半からは、他の四人のスタメンを無視して青峰一人がボールを持って得点していた。真ちゃんもスタンドプレーは強い方だけど、あそこまで極端に一人で何もかもやる事は無い。
「キセキの世代」っていうのは、どの学校でもそんなもんなのかね。
何となく、中学時代の苦い記憶が蘇ってきて胸の奥が痛くなった。
「────てめぇ、こんな所にいやがったのか」
唐突に、酷く機嫌を損ねたような声が聞こえて振り返った。
すると、観客席の通路に腕を組んで立っている制服姿の高校生が一人。その容姿にピンと来るものを感じて、思わず口に出していた。
「! …………『無冠』の花宮、さん?」
ついこの前、月バスの特集で見た『無冠の五将』。
その中に載っていた一人って事で、忘れてはいなかった。時代が違えば「キセキの世代」になっていたかもしれない五人。
花宮さんは特徴的な眉毛を寄せながら、俺達の方を見るとにこやかに笑った。
「……ああ、秀徳の。大坪さんですよね、どうも初めまして。霧崎第一の花宮です」
「名前は知っている。……一人で観戦か?」
「いえ、一応マネージャーと来ていたんですけど、途中で居なくなったので探していたんですよ。ご迷惑おかけしました」
俺と一瞬目が合ったように感じたけど、それを飛び越えて大坪主将と話をする花宮さん。
言いながら、花宮さんは客席に座っていたみちるさんの右腕を乱暴に掴み上げた。女の子相手なのに、結構雑な動作だったのでちょっと驚く。
でもみちるさんは大して気にしていないようだから、この二人はこれが通常なのかな?
「えー、
「試合は終わってんだろ、いつまで遊んでる気だよ」
「はーい。……それじゃあね、秀徳の皆さん」
みちるさんは素直に立ち上がると、俺達に向かって軽く手を振ってくれた。つい、俺も反射的に手を振り返す。
その後みちるさんは花宮さんの右腕に自分の腕を絡ませると、二人して仲良く連れ立って会場から出て行った。
「……何だ、あの二人ってそういう関係なのか?」
「ったく、女連れで観戦なんか来てんじゃねーよ、轢くぞ」
「宮地さん怖いっス。え、でもみちるさんって雪野さんの元カノとか言ってませんでした?」
「三角関係って事か?」
今日の試合結果以上の混乱が、ある意味俺達の中に渦巻いていた。
****
初戦から二日後。
決勝リーグの試合も全て終わって、結果としては桐皇・泉真館・鳴成の三校がIH出場決定になった。リーグ戦で落ちたのは誠凛だ。予選で俺達に勝っといて、結局負けてんだから、拍子抜けなんだか残念なんだか分かんねえ。
とにかく俺達は俺達で、冬のWCに備えてもうすぐ地獄の夏合宿が始まろうとしている。
この数ヶ月で体力はついてきたと思うけど、監督は割と容赦ねーし、生きてられんのかな俺……。
放課後の練習中、借りていたDVDを戻そうと部室に立ち寄った時、昔の月バスが何冊か置いてあるのが見えた。
去年、いや一昨年くらいから残してるみたいだ。何も考えずにその内の一冊を手に取って中を見ると、他校の選手への賞賛がキャッチコピー付きで色々と載っていた。
「…………これって…………」
その内に二冊を持って、皆がいる体育館に戻る。
普段の自主練習は、専ら真ちゃんと俺が残る事が多いけど、この日は大坪主将と雪野さんも一緒になって残っていた。正直、雪野さんが自主練習するのは珍しいと思っていたけど、多分誠凛に負けてからやり始めているような気がする。
「大坪っさーん。誠凛の7番て誰なんスか?」
「7番?」
「部室にDVD戻しに行ったら、去年の月バスに誠凛の記事見つけて……」
シュート練をしていた大坪さんの背中に声をかける。
持ってきた去年の月バスを見せると、主将は納得したような顔をした。……体育館の空気が固くなったような気がしたのは気のせいかな?
去年の誠凛が特集されている記事。
そこには、薄茶色の髪をした見慣れない7番がゴールを決める写真が使われている。
「……あいつか。去年誠凛の
以前誠凛は、4番と7番の中外二枚看板のチームだった。何故か決勝リーグにいなかったが……もしいたら、トリプルスコアの大敗など無かっただろう。
いや、うちの負けもあったかもしれん」
「………………」
はあ? 去年って言えば、誠凛バスケ部が出来たばっかで、黒子も火神も居ない時じゃねーか。
こっちのインサイドには大坪主将に雪野さんが居たはず。
それなのに主将がここまで言い切るって、どんだけの奴だよ。
「またまた~~どんだけ買ってんスか。なー真ちゃん! って知る訳ねーか」
「……知っているのだよ」
「え!?」
「一度だけ対戦したが、覚えている」
我関せずにやり続けていたシュート練を中断して、真ちゃんがこっちを向いてくれた。
対戦した、って事は帝光中の時の話か?
「桐皇対誠凛の時と似ている。圧倒的な差を前にしても、黒子と同じように最後まで諦めなかった」
「…………ちょっと、待てよ。それ……おかしくねーか?」
その言葉に、俺はもっと重大な事実に気が付いてしまった。
「結局観に行ってんじゃねーか、決勝リーグ!! 何が「見たくないのだよ」だよ!!」
「……っ家が近かっただけなのだよ」
「遠いだろ! ってか逆だろ、知ってんだぞ!!」
「最後まで観戦しといて何言ってんのさ……」
と、雪野さんの呆れたような呟きに、俺の更なる面白センサーが反応した。
「え! まさか雪野さん、真ちゃんと一緒に観に行ってたんスか!?」
「当たり。蟹座のラッキーパーソンとか言われてね」
「雪野さん!」
真ちゃんはバラされたくなかったのか、ちょっと怒ったように言うけど雪野さんは気にもしてない。つーか、やっぱり蟹座のラッキーパーソンって事で真ちゃんに引っ付かれたのか! その面白映像めちゃくちゃ見たかった……!
「えーそんな面白い事してるんだったら俺も一緒に居たかったっス」
「何も面白くないよ……疲れただけだから……」
その時の記憶を思い出すのか、雪野さんの顔色がげっそりしている。
こりゃよっぽど色々あったんだろうなあ。
「雪野さん雪野さん」
「何?」
「……実は俺達、観戦してる時に会ったんスよ。雪野さんの元カノとかいう人と」
「ぶっ!!?」
周りに気を遣って小声で言ったら、雪野さんが飲んでいたドリンクを吹き出しかけた。
おおう、いつもクールな雪野さんがこんな慌ててんの見るの初めてかも……。
そして雪野さんの青い目が真っ直ぐ俺を見て、ぎこちなく微笑んだ。でも目が笑ってないから視線がひたすら怖ぇ。
「…………元カノ、って何の事かな? 全然覚えが無いけど」
「いや、みちるさんって人ですけど、雪野さんの中学時代のマネージャーだって言ってましたよ? あ、桐皇の主将とも同中なんだって」
「高尾君…………」
すると雪野さんが手招きして隅の方に呼んだので、俺も素直に従う。
真ちゃんや大坪主将が後ろから不可思議そうに見ているのが分かるけど、ただのじゃれ合いって思ったのか自主練習に戻っていった。
「高尾君、あのね。僕と同中とかいう奴には絶対関わっちゃダメ。もう話もしちゃダメ。分かった?」
「え、何でスか?」
「先輩命令」
それはズルいっスよ雪野さん。
中学から染みついた体育会系の性で、先輩後輩の序列には弱い。
けど、そういやこの一個上の先輩はいつもこんな感じだ。
俺達一年にも優しくしてくれるし、穏やかだけど、本当の所は絶対に見せようとしない。
むしろ真ちゃんの方が、最初はツンケンしてるけど根気よく接していれば本音を見せてくれる。この先輩はいつまでも本心を見せようとはしない。
「そーいや雪野さん。みちるさんって、花宮さんと付き合ってるんスかね?」
気になった事を言ってみたら、雪野さんが思い切りシュートを外してずっこけた。
ええ!? どーしちゃったんスか、雪野さん!
「ちょっと待て!! 花宮と会っ……たの? 高尾君」
「何か一瞬すごい勢いになりましたけど」
「大丈夫、気にしないで。で、詳しく聞かせてよ」
雪野さん、さっきから目が全然笑ってないっス。
その剣幕に押されるようにして、俺はみちるさんを迎えに花宮さんが来た事と、二人が仲良さげに帰っていった事を掻い摘んで話した。それを聞いて雪野さんの顔色がどんどん恐くなっているけど、怖いもの見たさっていうか、好奇心は止められないのだよ。
「……で、そうやって仲良く帰っていったから、恋人か何かか? って俺達も思って」
「あー成程ね……。ったく……いや、とりあえずあの二人がそういう仲になるのはあり得ないから」
「そうなんスか?」
「兄妹なんだよ、あいつらは」
え!?
……予想もしてなかった答えに俺も詰まる。え、キョーダイって家族のキョーダイだよね?
言われてみれば、目の色とかが似ていたような気がしたけど……でも苗字が違うのは?
「ちょっと色々複雑なの。だからあんま詮索しないでやってね」
「はあ……」
俺の疑問を先読みしたように、雪野さんが釘を刺す。
そりゃ俺だって、人のデリケートな事情を知りたいとは思わないからいいけどさ。
にしても、そんな事まで知ってるって事は、雪野さんと花宮さんも、もしかして知り合いなのかな? でもこの様子だと、とてもそこまで教えてくれそーにないや。あんまり知られたくなさそーみたいだし。
部室から持ってきた、もう一冊の一昨年の月バスをパラリとめくる。
そこには見覚えのある顔の選手が、
『「キセキの世代」の台頭に隠れた逸材、無冠の『
記者の煽り文句には、そんな風に好き勝手書いてある。
その写真と、目の前の雪野さんを見比べると──―写真は黒髪だけど、間違いなく同じ人だった。
俺が知らない何かが、雪野さんの昔にもあったって事だろうか。
「高尾、いつまで休んでんだ! 練習しないなら帰れ!」
「すんません! すぐ戻ります!」
大坪主将の怒声はいっつも背筋が伸びる。
俺は持ってきた月バスをステージの隅に置くと、慌てて練習に戻った。まっ、先輩の昔の事なんて考えても仕方ないか。そりゃ気にはなるけど、その内話してくれんだろ。
「雪野―! 客が来てるぞー!」
と、俺達がそれぞれ自主練習に励んでいた時、二年生の先輩の一人が、体育館の入り口から声を上げた。
「客?」
「お前の元カノー」
その瞬間、雪野さんが持っていたボールが手から滑り落ちる。
体育館の入り口でにこやかに手を振っていたのは、ついこの間会ったばかりの、ウェーブの黒髪が可愛らしい女の子だった。
あんまりのタイミングに、俺の腹筋がやばい事になっている。
本当、このバスケ部って退屈しねえわー。