鬼滅の刃〜最強の眼を持つ剣士〜   作:死徒

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結構グダグダになってしまい申し訳ありません。


臨時柱合会議〜大改革〜

 

 

〜産屋敷耀哉の屋敷の一つ〜

 

 

浅草での対談が終わり帰路の道中、鎹鴉の殺丸と色からの報告を受けた後無事に剣屋敷へと4人が戻った次の日…

 

目隠しをされたのち、隠に運ばれ大貴とカナエは鬼殺隊お館である産屋敷耀哉の拠点の1つ…今回臨時柱合会議が行われる屋敷へと到着していた。

 

到着して直ぐ先んじて耀哉の妻である産屋敷あまねから挨拶と共に臨時柱合会議の内容が書かれた紙が渡されるがその詳細は一切書かれておらず、そこにはただ【いきなり集まって貰って済まなかったね今回の会議は私の独断で開かせて貰うから内容は後ほど私から伝えるよ】とだけ書かれてあった。

 

大貴は移動で多少ズレた眼帯を直しながらカナエと並んであまねから促され、庭園の中央へ歩いていく。

 

するとそこは既に他の柱たちが集まり始めていた。

 

「しのぶ♪」

 

「ね。姉さん!? ち、ちょっといきなり抱きつかないでよ!」

 

「う、うぅ…久しぶりにしのぶに会えて嬉しかったから抱きついたのにこの反応…姉さんは悲しいわ…」

 

妹の塩対応ぶりにカナエは【よよよ…】といった風に羽織の袖を目元に付け、泣くフリをする。

 

「久しぶりって…ついこの間会ったばかりじゃない…全く姉さんは相変わらずなんだから…悲鳴嶼s…コホン…義兄さんも数日ぶりですが、変わりないようで安心しました」

 

「ああ、数日ぶりだね。 しのぶ君も元気そうで何よりだよ」

 

大貴としのぶが会話をしていると、泣く演技を辞めたカナエが置物のように静かに座っている義勇に声をかける。

 

「……」

 

「冨岡君、久しぶり」

 

「……ああ……」

 

「フフッ…しのぶのことよろしくね♪」

 

「…あ、ああ……」

 

穏やかに笑った後、カナエは義勇にだけ聞こえる声でそう言う。

 

それに義勇は内心であたふたしながらも先程と同様の返しをなんとかするのだった。

 

「ちょっと冨岡さん! 折角姉さんが話しかけているんですからきちんと返事をして下さい!」

 

「…返事ならしている…」

 

「どこがですか! さっきから 【ああ】 ばっかりでまともに返事をしていないじゃないですか! それとさっき姉さんからなんと言われたんですか?」

 

「…!?……な、何も言われていない……」

 

「そんな筈ありません! さあ、何と言われたのか答えて下さい!」

 

「……し、失礼する……」

 

「ち、ちょっと!? どこに行くんですか冨岡さん! 待ちなさい!」

 

「……」

 

グイグイ押してくるしのぶの追求から逃れられないと判断した義勇は若干顔を赤くしながらそそくさと庭園を逃げ惑う。

 

それを追いかけるしのぶ。

 

側から見たらただのイチャつくカップルである。

 

これでこの2人は付き合っていないのだから驚きだ。

 

「あらあら」

 

「仲が良いようで何よりだな」

 

それを微笑ましく見守る悲鳴嶼夫妻。

 

そこへ

 

「おう! お前ら久しぶりだな!…って何だありゃ?」

 

大貴、カナエと柱同期で交流のある天元が声をかけてきた。

 

彼はたった今到着したばかりだったらしく、義勇としのぶの追いかけっこに目を丸くしていた。

 

「宇髄君!」

 

「数ヶ月ぶりだな? 元気そうで安心したよ。 あれはただの痴話喧嘩のようなものだ、気にせずとも大丈夫だよ」

 

「そうかい、ならまあ良いか? とりあえず久しぶりだな。 お前らから情報共有されてから俺独自でも十二鬼月…特に上弦の居場所を色々と調べてんだが結果は地味でな…まあ、怪しい場所は目星がある程度ついてきてはいるんだが…」

 

天元にしては珍しく言いづらそうに言葉が詰まる。

 

「? 何か問題でも?」

 

「あー…場所が場所だからあんまり進んで行きたくはねえんだよ…」

 

「派手好きな宇髄君が行きたくない場所?」

 

「…遊郭だよ遊郭…夫婦(めおと)のお前らならその意味が分かんだろが?」

 

溜め息を吐き、察しろという感じで天元は2人に返答する。

 

「…確かに妻が居る状況で任務とはいえ、遊郭に行くのは抵抗があるな…」

 

「…とはいえ俺も柱だ。 いつまでも地味に引きこもり続ける訳にはいかねえ。 戻ったらアイツらにも説明して認めてもらうさ」

 

「あの3人のことだ、君の言うことなら聞くだろう。 まあ、自分達が先行して潜入なりすると言うだろうがね?」

 

「違いねえな」

 

会話をする大貴、カナエ、天元の元に行冥がいつものように手を合わせながらやって来た。

 

「…南無…皆、息災で何よりだ」

 

「義兄上もご無事で」

 

「行冥さん…いえ、お義兄様もお元気そうで嬉しいです」

 

「おっ! そういや、お前らが夫婦になったから悲鳴嶼の旦那が必然的にカナエの義兄になってんだったな。 地味過ぎて気付かなかったぜ」

 

「…宇髄、地味は余計だ」

 

「こりゃすいません」

 

平謝りをする天元に行冥は呆れて溜め息をつく。

 

そんな光景に大貴とカナエは笑い合う。

 

 

「お館様の御成です」

 

 

こうしたやり取りを他の柱と繰り返している内に9人全ての柱が揃い、鬼殺隊当主のお館、産屋敷耀哉が妻のあまねに手を引かれながら息子である産屋敷輝利哉の掛け声と共に屋敷の奥から姿を現した。

 

その姿は無惨による呪いの影響から顔面の目元まで爛れが進行し、元の端麗さが失われ、醜悪なものへと変貌していた…

 

耀哉はあまねからの補助を受け、ゆっくりと座布団に腰を下ろす。

 

「…お館様におかれましても御壮健で何よりです。 益々のご多幸を切にお祈り申し上げます…」

 

「ありがとう実弥」

 

それを確認するや否や、先んじて耀哉に挨拶する実弥。

 

敬愛する耀哉を徐々に蝕む無惨の呪いを再確認させられ、彼の握られたその両拳は怒りによって血が滴っていた…

 

それを知ってか知らずか耀哉は実弥に言葉を返すと、穏やかな声で切り出した。

 

「私の子供達、皆、今日は急に呼びつけて申し訳ない。 今日は私の独断で、柱の体制を変更する…長い鬼殺隊の歴史を根底から覆してしまうけれど…12体の十二鬼月に対抗するため、柱を12人体制としようと思う」

 

庭園の空気が一瞬、凍りついた。

 

「は?…じ、12人!?…お、お館様、随分ド派手な改革を…」

 

「と、唐突ですね…き、急にどうなされたのですか!?…」

 

「う、うむ! 流石はお館様、炎のように熱い決断だな!」

 

「……(…驚いた…)」

 

天元、しのぶ、杏寿郎の3人が先んじて言葉を漏らす。

 

義勇は驚きのあまり表面上は分からないがいつも以上に固まっていた。

 

他の柱達も1人1人違いはあれど皆同様に驚愕していた。

 

そんな光景の中、耀哉は目を閉じたまま、静かに続ける。

 

「先んじてまずは2名を新たに柱として任命する…2人共、入っておいで」

 

耀哉から呼びかけられたその瞬間、庭園の奥からとある男女2人が現れる。

 

「か、甘露寺…き、君が柱になるのか…」

 

「先日継子を卒業したかと思えば…よもやよもやだ…」

 

「時透君…成る程、若いが彼の素質ならば柱として申し分ない」

 

現れた2人…正確には女性の姿に蛇柱・伊黒小芭内は目を見開き、杏寿郎は動揺しつつも合点がいった様子で、大貴も男性…というより少年といった方が良い者を見て以前彼の実力を拝見したことがあるのか納得する。

 

その2人とは甘露寺蜜璃と時透無一郎であった。

 

「2人共、挨拶を…先ずは蜜璃から頼むよ」

 

「は、はいっ! 甘露寺蜜璃です! つい先日まで炎柱の煉獄師範の元で継子をしていました! 使うのは炎の呼吸から派生させた恋の呼吸です! 精一杯頑張るのでよろしくお願いします!」

 

「よろしくね。 さあ、無一郎も」

 

「わかりました…時透無一郎…呼吸は霞の呼吸…後は…ごめん、忘れちゃった…」

 

「あァ!? てめェ、舐めてんのかァ!?」

 

蜜璃はピンクの髪を揺らしながら両拳を胸元で握りしめてバタバタとしながら可愛く頭を下げ、彼女とは対照的に無一郎は耀哉から促されるとぼーっとしたまま刀を肩に担ぎながら無表情のままそう言うと静かに頭を下げる。

 

その言動に実弥は直ぐ様さま額に青筋を浮かべて苛立つ。

 

「実弥。 無一郎も色々事情があってこういった性格になってしまっているからあまり怒らないであげて欲しい」

 

「…お館様がそう仰るのなら…」

 

しかし耀哉に諌められ、実弥は不満気ではあるが無一郎への苛立ちを抑える。

 

「蜜璃ちゃんに無一郎君! 本当に柱に!?」

 

「成る程、この大改革…どうやらお館様は自身の代で無惨に討滅されるおつもりのようだな」

 

「2人はそれぞれ恋柱、霞柱を名乗ることになるからこれからはそれでよろしく頼むよ」

 

「はい!」

 

「…はい…」

 

柱名を耀哉から賜った蜜璃と無一郎は互いに返事を返す。

 

 

「残る1枠なのだけれど…今は保留とする…その者が現れる時が来たら、その空席は自然と埋まるはずだ」

 

「保留…ですか?」

 

「南無…だが、お館様のご判断に間違いなどあろう筈も無い…」

 

「ああ! 今は11人だが、もう1人が揃ってド派手に12人になれば、無惨の野郎もさぞやビビるだろうぜ!」

 

「うむ! 俺も炎の柱として、お館様の期待に応える為にこれまで以上に全力で燃え上がろう!」

 

「あァ! お館様のご配慮もいただいたんだ、醜い鬼共は根絶やしにして無惨もブチ殺してやるぜェ!」

 

「これより12人の柱体制は即時発効とする。 新柱2名は本日より正式に柱の責務を負う。 君達の力で、必ずや上弦の鬼を…いや、無惨を討てる筈だ」

 

「お館様の聡明な判断力と迅速な行動力に感謝致します。 我々柱は必ずや貴方様の期待に応え、無惨を討滅させます」

 

「うん、頼んだよ私の可愛い子供達」

 

士気が上がる柱達。

 

大貴の締めの言葉に耀哉も未だ無事な口元を上げて微笑むのだった。

 

 

「大貴君、柱が12人になるなんて驚いたわね…」

 

「そうだな。 だが、これはお館様の覚悟の現れだ」

 

「ええ。 お館様の期待に応えないといけないわね」

 

「ああ。 共に頑張ろう」

 

「ええ♪」

 

互いに笑みを浮かべる大貴とカナエ。

 

「それでは本日はこれで解散とするよ。 各自、任務の傍ら無理せず訓練を怠わらないようにね。 後、大貴とカナエは残ってくれ。 集まってもらったついでで丁度良いし、例の件の話を直接聞きたいからね。 それじゃ他の皆は解散」

 

こうして、臨時柱合会議は終了。

 

これより柱12人体制が正式に始まる。

 

果たして最後の1人は誰になるのだろうか?

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