吹奏楽部の練習中、一人の女の子が打楽器パートの元を訪れた。

テスト投稿。あんまり読まないでね

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胸が大きすぎると悩んでいる女の子が相談しにきた

 

我が吹奏楽部の打楽器パートは男二人に女一人。俺と、同級生の堂守と、一つ下の小玉(女)だ。

 

いつも練習せずにくっちゃべってばっかいて怒られることもよくあるが、今日はそんな打楽器パートの練習部屋に一人の女の子が訪れていた。

 

 

「なるほど。つまり胸が大きすぎて悩んでいると」

 

「うん......ぐすっ」

 

 

泣いている。

 

トランペットパートの大山さん。確かに、中学三年生にしてはけしからん胸をしている。Gはあるだろうか?これからもっと成長するかもしれないとなると胸が踊る。

 

おっと、ここではあんまりおもしろくない冗談だ。

この子はあの大きな胸でいろいろ苦労してきたのだろう。男の俺には、あまり想像はできないが。

 

 

「ふーん...」

 

 

泣いている大山さんを見て、いつもはピーピーギャーギャーうるさい同級生の堂守も、静かに何かを考えている様子だった。

 

 

「あー......その、なんだ......」

 

「......ぐすっ」

 

 

言葉に詰まる。相談する相手を間違えているんじゃないだろうか。俺は巨乳の苦労なんぞわからん。

打楽器パートには女子もいることにはいるが、胸は......チラッ。うん。非常にお手頃なサイズだ。

 

 

「俺は大きい方が......」

 

 

好きだぞ。そう言おうとして、やめた。

励まそうかと思ったんだが、逆効果な気がする。俺目線の話をしてもしょうがないだろうが。

くそっ、こういう時いったい何て言えばいいんだ。

どうすれば大山さんを泣き止ませられる。

 

思考を巡らせていると、今まで何か考えていた堂守が口を開いた。

 

 

「ところで大山さんは、異性からの視線と、同性からの視線、どっちが嫌だ?」

 

 

いつもへらへら笑ってふざけてる堂守だが、こんな時は真面目に相談に乗ってくれているようだ。

 

 

「どっちも......ぐすっ」

 

「んーむ。どっちもか。異性からの視線だけだったなら、大山さんがマゾヒストになれば解決したんだけどな」

 

 

こいつ何言ってんだ?

 

 

「お前何言ってんの?マゾヒスト?なんで?」

 

「被虐思考は女の子の本質だよ?女の子は誰だって素敵な男の子に押し倒されたいと思っているものなんだよ」

 

 

まじで何言ってんのこいつ?

真面目に相談に乗ってるんじゃなかったの?

 

 

「大山さんだって、小玉だって、そうだろ?俺だって女の子だったらきっとそう思う。押し倒されて、そのまま好きなようにされたいと思うはずだ」

 

 

今すぐに押し倒して黙らせてやろうか?

やっぱりこいつに真面目になるなんて高度なことは不可能だったんだ。大山さんはやっぱり相談するところを間違えている。

 

 

「しかし押し倒されたいなんてなのは、言わば氷山の一角。女の子の被虐思考の、ほんの一部でしかないわけだ。それをちょっと刺激してあげて眠っている氷山を露出することができたなら、大山さんの悩みの一部は解決する」

 

 

意味がわからない。どこがって、全部だ全部。全部意味わからん。

 

 

「つまりは、異性からの視線を心地よく思えればいいんだよ」

 

 

なんだそれは。

確かにそうなれば男からの視線は悩みではなくなるんだろうけど、それで本当に解決していると言えるのだろうか?

 

そもそも、どうやって大山さんをマゾヒストにするんだ。氷山をちょっと刺激する?意味がわからねーよ。

 

 

「なんだちょっと刺激するって。何をするんだ?」

 

「ふむ......ちょっとやってみようか」

 

 

堂守はそう言って立ち上がった。

なんだろう。ろくなことになる気がしない。

 

 

「大山さん、今から押し倒すから、頭打たないようにな」

 

「ぐすっ......え?」

 

 

堂守が大山さんを押し倒した。

 

あほぉぉおお!?!?

何やってんのこいつ!?

 

大山さんの上に乗り、両の手首を掴んで動けないようにしている堂守。ありえない。変態だ。これは庇えない。

普通男からの視線に悩んでる女の子を押し倒すか!?余計悩んじゃうだけだろ!

 

しかし堂守はそれだけに留まらなかった。

 

 

「大山さん、今俺は大山さんの胸をじっと見ている。どうだ?ドキドキしないか?」

 

「......」

 

 

変態だ!?!?

何でじっと見た!?!?

もうこいつ一度警察に捕まった方がいいよ!日本の女の子を守るためだ。わかってくれ。

 

 

「......ちょっと、するかも」

 

 

............。

 

今、なんて?

大山さんはなんで少し顔を赤らめているの?

 

 

「そうか、偉いぞ。その調子で家に帰ってからも被虐思考を膨らませるんだ」

 

 

にこりと微笑んで大山さんの頭を撫でる堂守。

とりあえず俺は堂守を大山さんから引き剥がした。

 

 

「何すんだよ」

 

「お前がな!?!?」

 

 

全米がツッコんだ。

 

 

「大山さんをマゾヒストにするにも実際に押し倒す馬鹿がいるかよ!?何が胸をじっと見ているだ!本人に堂々とセクハラ宣言をするな!それと何だ最後のは!家に帰ってから大山さんに何をさせる気だったんだよ!?ナニか!?一緒に行ってやるから今すぐ自首してこい!」

 

 

有罪だ。現行犯だ。被害者が一人に目撃者が俺と後輩女子で二人もいる。言い逃れはできないだろう。一回捕まって盛大に反省してくれ。

 

 

「......」

 

 

ほら大山さんもなんか変な顔して掴まれてた手首を見てる!

こいつがしゃべるとまじでいつもろくなことにならん!

 

 

「まあまあ。これで異性からの視線は大山さん次第で克服できるようになったから。そしたら次は同性からの視線だ。うーん......どうしたものか」

 

 

どうしたものか悩ましいのはこいつの頭の中だが、まあ大山さんが泣き止んでくれたのだけはよくやってくれたかもしれない。またこいつが何かやらかす前に俺が解決策を考えよう。

 

同性からの視線というと、胸が大きくない人の羨望や嫉妬のことだろうか?うーん、よくわからない。男で考えてみようか。例えば俺のち○こがめっちゃデカくて、周りのやつに恨めしい視線を向けられたら......ん?別にいいんじゃないか?ナメられるわけでもないんだし、優越感に浸ることもできるだろう。

 

なんて考えていたら、堂守が何か閃いたような顔をした。

 

 

「そうか。女からの視線なら、さっきとは逆に考えればいいんだよ」

 

 

堂守が口を開いてしまった。

とりあえず、ろくなことになる気がしない。

 

 

「逆にって?」

 

「さっきは大山さんをマゾヒストにすることにより解決しようとした。なら今度は、大山さんをサディストにすればいいんじゃないか?」

 

 

やっぱり意味のわからないことを言い出したよこいつは。

サディストにしたらどう解決するって言うんだ。

そもそもマゾヒストにしてサディストにするって、その二つは混在していいのか?

 

 

「なんでそれで解決するんだ?」

 

「そこはさっきと同じだよ。今度は、サディストになることによって同性からの視線を心地よく思えればいいんだ」

 

 

サディストになることによって......?つまり、胸が大きくない女の子を大山さんが内心見下してればいいっていうこと?

なるほど、さっきの俺のち○この話と似ている。

ち○こがデカいことに恨めしい目線を向けられたら俺は普通に心地がいいが、大山さんは残念ながらそう感じることができなかった。だからサディストになることによって女からの視線で加虐心を満たせるようになれば、同性からの視線は克服できると言っていいだろう。

 

理屈はわかった。でも、その方法がよくわからない。

 

 

「なるほど。でもどうやって大山さんをサディストにするんだ?」

 

「ううむ......被虐思考は女の子の本質なわけだが、加虐思考は女の子には特殊な考え方だ。俺たちが何かしてそれに目覚めさせるのは難しいだろう」

 

 

いやじゃあなんで言ったんだよ。何か方法があるのかと思ったよ。

 

 

「しかしやってみなければわからない。少し試してみるとしよう」

 

 

堂守はそんなことを口走った。

なんだ?

 

 

「小玉。ちょっとここに立ってくれないか?」

 

「......?はい」

 

 

ちっぱい後輩の小玉を壁に沿って立たせた堂守。

 

 

「それで大山さん、ちょっとこっちに来てくれ」

 

 

堂守はそう言って大山さんを小玉の正面に向かい合わせ、続いて大山さんの背中に手を当て......

 

 

「壁ドーン!!」

 

 

大山さんの背を押した。

 

 

「ひゃっ!」

 

「!?」

 

 

大山さんは壁に手を当てて体を支えざるを得ず、両腕で小玉を壁ドンする体勢になってしまった。

 

......いや何させてんのこいつ。

 

 

「それで大山さん、そのまま両腕の肘を曲げて」

 

「こ、こう?」

 

「そうそう、そしてそのまま肘を壁につけて......」

 

 

大山さんが言われた通りに肘を曲げていくとだんだん小玉との距離が縮まっていき......ついに、大山さんの胸が小玉のちっぱいに当たってぶにゃっと歪んだ。

 

 

「これぞ、壁ドンならぬ、胸ドーン!!」

 

 

俺は堂守を殴った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩最低です......」

 

「ごめんなさい」

 

 

小さな胸を隠すポーズをしている涙目の小玉と、その前で正座させられている堂守。

当たり前だ。あの体勢は誰がどこから見ても胸の大きさの差が明白に見える。小玉は大山さんの胸によって女の尊厳を盛大に貶されてしまったのだ。

 

そもそもなんで胸ドンだ。これでどうなれば大山さんがサディストになるんだよ。

 

 

「なあ?大山さん。............大山さん?」

 

 

なんか大山さんの反応がない。どうしたん――

 

 

「......はぁ......はぁ」

 

 

あれえ?なんか顔赤くしてるんだけど。息も荒いような。

え、まじで言ってる?目覚めちゃった?目覚めちゃったの?

 

 

「もう先輩嫌いです!」

 

「ご、ごめんって......」

 

 

こうして、男に対してはドMで女に対してはドSな巨乳女子が生まれてしまったのであった。

 

 


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