なお奪えない模様。
※主人公は口が悪いです 性格も悪いです 頭も悪いです
「ぼくははーれむをつくる、そう、ぜったいにだ」
5歳の時、俺、神月排斗はそう誓いを立てた。確かその時ちょうどテレビやってたアニメの主人公がテンプレ鈍感ハーレム主人公で、それを見た俺が羨ましすぎて画面越しにそのアニメキャラを殺したかったから立てた誓いだった気がする。
今の俺は高校1年生の16歳。今、俺の目の前にはまだ会ってから一週間しか立っていないのにも関わらず男に抱きつくクソビッチ、幼稚園の時に会ったことがあるらしい容赦なく誹謗中傷を投げかける性悪ツンデレ女、そしていつの間にか沸いたどう考えても頭が悪い脳のないバカ女達3人が────クラスメイトのイケメン野郎に引っ付いていた死ね。
「はは、皆、おはよう」←粗大ゴミ代表
「おはよう!」←ビッチ
「おはようございません」←性悪ツンデレ
「おやすみ!!」←馬鹿
イケメンこと粗大ゴミ代表の名は……あれ、うざすぎて忘れた墓に帰れ。あぁ、そうだ。多分きっと恐らく知らんけど名は
クソッ!羨ましすぎる……!なんだあの見るからにテンプレ鈍感ハーレム主人公な黒髪イケメンは……!あいつが主人公だとでもいうのか……?ふざけるな馬鹿野郎!ハーレムを作るのはこの俺だ!
ふっ、任せておけこのクラスの男子共よ……恐らく今みんなあいつをいかにして殺すかの作戦会議中だろうが、俺がまずあいつのズボンを光速度で脱がしあたかもあいつが露出狂のように見せる……そしてあとは奴の息子を銃で狙撃すれば勝ちだ。で、光速度で動く方法と銃はどこに売ってますかね?
──俺がそんなことを考えているとチャイムが鳴り、先生が入ってくる。このクラスの先生はイケメンだ。しかし、彼女がいないので許してやっている……ような気がしたが気のせいだったのでこの世から消えろ。
「フハハ!今日もホームルーム、略してホムンクルスの時間だ!今日で丁度お前ら新一年がこの高校に入ってきてから一週間。どうだ、この学校にはカメレオンのように適応できたか?」
この先生の言っていることを理解できる人間はこの世に存在していない。故にこの先生は女子からの人気がない。ざまあみやがれ宝の持ち腐れ、略して宝腐先生め。ちなみに腐女子人気は高い失せろ。
「クックックッ、我が混沌の時より出しラプラスの悪魔よ、この頭のおかしい先生へ波乗り!」
突然立ち上がったのは顔はいいが頭は残念で定評の、目には眼帯、手足は包帯ぐるぐる巻きの変質者。
いやラプラスの悪魔は実際に悪魔なわけじゃないし、ラプラスって『ポケットのもんじゃ焼き』略して『ポケモン』に出てくるラ
──悲しい現実を逃避してみたが、いや逃避はしてなくて全部事実なんだが、この頭にブーメランがブッ刺さってる気狂いは俺の悪友である。何故悪友になったのか、それは簡単な話、俺が内面を知らなかったからイケメンのこいつを殺そうとして、奴が過剰防衛で俺を殺そうとした。そしたら悪友になっていた。……こんな分かりやすい説明そうそうない、分かるだろ?
……変だな、ワカンネェゾ!って声が遠くから聞こえてきた気がする。ついに俺の体も経年劣化してきたらしい。
「ハッハッハッー!波乗りかぁ……先生サーフィンしたいから帰るわ。お前らも頑張って帰るんだぞ!帰るまでがサーフィンだ!」
だめだこいつ早くなんとか……できないな、もう手遅れだ。そう言って出ていく先生を見て頭が痛いと言わんばかりに頭を押さえながらいちゃついてるのがさっきのイケメン+ハーレムメンバー達。ハハッ、野郎ぶっ殺してやろうか。
──この1分後、隣のクラスの先生に逃走したところ捕まったうちの担任は泣きべそをかきながら教室へ帰ってきた。
「うっ、うう、どうしてあの先生は俺の居場所が……!俺は月球のロシア人民共和国のニューヨーク合衆国のカリフォルニア州のケンタッキー臭がする場所に20年かけて瞬間移動したのに……」
それは隣のクラスの先生がこの先生のストーカーだからである。あの女はこの先生のあらゆる所持品を口に含んで吐いたあと、それぞれに盗聴器とカメラを付けていた。普通に犯罪だった。でもあの女、たまたまそれを見てしまった俺をもし言ったら性的に食べると言ってきやがったから通報できない。俺は確かにハーレムを作りたいが、あんな年増のクソデブスをハーレムの一員には……はっ!何か悪寒が……
「クソッ!サーフィンしながらインターネットをする、つまりネットサーフィンをしようと思ってたのに……!許せない、絶対に俺は宇宙人を許さない!」
この先生はもうダメだと思う。隣の先生ももうダメだと思う。さらに生徒ももうダメだと思う、特にあのイケメンだけは。
◆
俺は今、イケメンと付属品の女3人を上から見上げていた。
「ふははは!見ろ、ゴミがゴミのようだ」
頭がおかしい厨二病の悪友が何かほざいているがやつは2秒前からゴミ箱に頭を突っ込んで脱出不可能となっているので放置だ。
「なぁ、池 面君、お前はなんでそんなにモテるんだ?」
「い、いけ、めん?誰のことかな、その人って」
このイケメン野郎……惚けやがって……
「じゃあなんだ?その名は俺が勝手に作り上げた名前だとでもいうのか!?」
「え……いや普通にそうだと思うんだけど……あと、机の上に立つの危ないよ……?」
何を言ってるんだこいつ……イケメンが性格までイケメンなわけない……
「なぁ、俺が思うに、お前達3人はこのイケメンに騙されてると思うんだ」
俺のシックスセンスがそう告げている!気がする!……から!ここで!この女達の!目を覚まさせるために!俺はここにいる!
「そんなわけないじゃーん!知らんけどー!」
まずビッチが反応を見せる。頭は大丈夫じゃなさそうだった。
「は?ふざけないでください。あなたなんて今すぐサイコロステーキにされればいいのに」
お、丁度いいくらいのイケメンがいるじゃねえか。こんなガキのイケメンなら俺でも殺れるぜ。性悪ツンデレは引っ込んでろ、俺は絶対にハーレムを作りたいんだよ。ハーレムを作れば女から支給される金も多くなるからな。俺の悪友はほとんど絶命状態だが、とりあえず俺はそこそこの女3匹奪って下山するぜ!
「え、そうなの?私のこと騙してたの?酷い……酷いよ……」
お、おお……こいつがバカで良かったぜ……馬鹿女……いや、女神様……全く、お前は可愛くて最高だぜ!──
「神月くんが私を騙してたなんて……」
──クソッ!ブス女が!これだから馬鹿は……!……チッ、なんで俺が騙してることになってんだふざけんな!
「なぁ、池 面……」
「……え、もしかして僕が池 面だったの?」
「お前さ、何か隠してんだろ?分かってるんだよ。お前が皆を騙してることはさ……」
俺がそう言うとイケメンの肩がブルッと震える。
「そう、お前が酷い裏技でみんなを騙してセーブデータを破壊したことはなッ!」
「──いえ、ちょっとなに言ってるかわかんないです」
さっきまで震えてたイケメンが突然スンッと真顔になって言ってくる。
「はは、またまた〜」
「──いえ、ちょっと何言ってるかわかんないです」
壊れた……壊れちまったイケメン君が……遂にゲームの同じ答えしか返してこないコンピュータになっちまった……。
「…………………あの、失礼なこと言ってすみませんでした。これで許していただけると嬉しいかなって……」
俺は一人の人間を壊してしまった……これは通報される……そう思った俺はイケメンの手に俺が持っている限りのお金、十円玉を1個握らせすぐに逃走する。
「ククッ、我が盟友よ、どうかしたのか?」
突然現れた悪友。やつはゴミ箱をかぶったまま移動している妖怪ゴミ箱気狂い野郎だった。
「俺は……俺は一人の人間の人生を壊してしまったんだ……だから、もうハーレムとか意味不明なこと言わず、真っ当に生きていこうと思う……勿論、軽々しく人に死ねとか言わないように気をつける」
「そうか、そうだな。我と一緒に真っ当に生きていこう」
「ああ……」
こんなクソ野郎の俺にも優しく語りかけてくれる悪友……あぁ……こいつはなんて優しくてゴミ臭いやつなんだ……。
「我は常々思ってきた。ハーレムハーレムと貴様は頭が狂ってるんじゃないか、と。だが、今日でその呪縛から解放されたのだな。……フハハハハ!……さあ、我と一緒に新世界を創生しようではないか!……あ、ちなみに新世界では我がハーレム作るから、貴様は豚と小屋で寝てろ」
「──ざけんなゴミ。死んじまえ」
ハハッ、悪友がゴミ箱の中に入ってたらいつのまにかゴミになってた件、大ヒット間違いなしだな。
これ、なんなんでしょうね?