ST2のアプデも決まりましたね。マムタロト来てくれるのはちょっと嬉しい。
ラージャンのことや親ベリオロスのこと、ハンターズギルドにでも情報共有しておこうかと考えながら、雪道を進む。今度はちゃんと、崖とかには気をつけて進んでいる。
「落ちて迷子になるなよ、ジュハク」
『クュ……』
頭に乗っかる、『ジュハク』と名付けた子ベリオロスにそう言う。名前は「氷刃佩くベリオロス」から、「氷刃佩く」をもじったものと樹氷をかけたものだ。ヒョウガにしようとしたが、そういやMHSTに出てくる金髪の少女が連れていたベリオロスがそんな名前だった気がしてやめた。
ジュハクのサイズは幼体なのもあって頭に乗る。最初は抱えて歩いていたのだが、荷物を整理するのにいちど頭に乗せてみたら、なんとなくその形でおさまってしまった。棘がちょっと痛いのはもう諦めた。
と、やっと見えてきたフェルト村。開けた場所に作られた村であり、飛行船や竜車、雪上船が行き交っているのがこの位置からでも見え、飛行船に混じって数匹の飛竜が飛んでいるのも見える。ライダーでもいるのだろうか。
本来ならもっと坂や崖を下りてで時間がかかったはずなのだが、がけ崩れに巻き込まれたからこんなに早く着いたのだ。ある意味ではあのラージャンに感謝か。まあ、それはそれこれはこれで報告はちゃんとするけどね。
目の前の崖だけを迂回して下っていけば、フェルト村の入口へとたどり着く。
ウユリ村やユアンシキリの街のように雪が積もっているが、2つの村街とは違い、雪がある程度掻き分けられたりしてあって、歩いたりするのにとても楽。ただ、寒いのは変わらない。ガムートの毛織物コート様々だ。
「まずは宿の確保とラージャンの報告だな」
『むくゅ……』
とりあえず見渡してみると、目に入るのは荷物を運ぶ人々やポポ。陸のジャンボ村というような辺り、交易も盛んなのだろう。箱の中身をちらりと見たら、(多分)モスジャーキーや、(おそらく)何かしらのモンスターの甲殻や欠片が入っていた。多分色合いと見た目的にグラビモスとかバサルモスなんじゃないかな、あれ。
ただ建物の形がだいたいみんな同じなせいで、どこが宿でどこがハンターズギルドなのかが分からない。なんで赤い屋根ばっかなんだ。進んでも進んでも赤い屋根。せめて色変えて欲しかった。
そして現在、ここ何処状態。ぶっちゃけ迷子だ。どこここ。
周囲を見渡せど、どうも人気は少ない。多分住宅街な気がするが、ここからの戻る道順が分からない。
「俺、方向音痴なのかな……」
『?』
ジュハクをもふっと撫でて落ち着く。ベリオロスの幼体はどうしてここまでもふもふなのだろうか。
しかし、どうしようか。ウユリ村ならまだしも、フェルト村は初めて来る。初見マップで地図無しみたいなのはしょーじき苦手である。
と、困っているところにひとつ鳴き声が響いた。
『クォォォォォ!クオオオオオ!』
振り向けば、紫の体色に襟巻蜥蜴のような襟を持った鳥竜……"狗竜"ドスジャギィがそこにいた。
モンスターの襲撃か?!と思ってライトボウガンもどきを構えようとしたが、ドスジャギィの背に鞍があるのが目に入り、ライトボウガンもどきを構えるのをやめた。
「チーフ?どうしたの……ん?」
ジャギィ装備の黒髪の少女が、ドスジャギィの元へと駆けてきた。ドスジャギィのことを「チーフ」と呼ぶ彼女は、俺達に気がついてとたたっと来た。
「こんにちは!こんな所でどうしたの?散歩?」
「ど、どうも。あー……いや、散歩というか迷子、ですね。ここ何処なんですか?」
そう尋ねてみると、少女は目を見開いてから。
「ここはフェルト村だけど?」
と答えた。違う、そうじゃない。そういう意味じゃない。そう思ったのはドスジャギィ……チーフ(?)も同じらしく、なんとも言えない微妙な表情をしている。
「もう少し範囲を絞って貰えれば……えっと、宿かハンターズギルドに行きたいんですよ」
「そういうことなら、ここからならハンターズギルドが近いし案内するよ?」
その提案はありがたい。断る理由は特にない。
「お願いします」
「任せて!わたしはヤシロ。こっちはオトモンのチーフ!」
「俺はヴェルカ。この子はベリオロスのジュハクです」
チーフさんに若干先導されつつ進み出すヤシロさんに、俺達もついていく。ハンターズギルドで宿とかの場所も聞くかあ、なんて呑気に進んでいく。
───数十分後。
そして、俺達はめっちゃ迷子になっていた。
キャラクターデータ
【ヤシロ】※原案:アッアッオ---ウwww 様.
・ハクム村出身の、新人ライダーの少女。レウスを連れた伝説のライダーのように、絆を大切にした立派なライダーを目指している。
天然で少々抜けているところもあるものの、観察眼と先読みには頭一つ抜けたものがある。
装備はジャギィ装備、武器はコマンドダガー。「ぐぅれいとぉ!」が口癖……らしい。
【チーフ】
・ヤシロのオトモン、"狗竜"ドスジャギィ。
ヤシロによってタマゴから孵されたドスジャギィであり、おそらく群れ長としての本能からヤシロを可愛い妹分として見ている。保護者。
ただし、ヤシロの観察眼と先読みには特に信頼を置いているらしく、戦闘時はまた違った関係性を見せるようだ。
ヴェルカのコメント:『フェルト村で迷ってたらチーフさんが見つけてくれて、そこからヤシロさんが案内してくれることになった。なんとなくチーフさんにはさん付けしたくなる』
拠点データ
[フェルト村]
・陸上、雪上、そして空の交通網が発達した村。ユアンシキリの街からここへ来て、遠方へ行くものも多い。逆に来る者や物もいっぱい。ライダーも比率的には少数ながら訪れている。
ハンターズギルドの支部があり、他に宿屋や雑貨屋などが多く存在している。名物のフェル豚饅は1度食べてみたいお土産ランキング第3位を獲得したことがあるとかないとか。
村のシンボルは『零下の白騎士』ベリオロスの横顔を模したもの。