殺しても死なねーオペレーター   作:mog-san

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イピカイエ―(挨拶)
どうも、皆さん。
前回の続きです。後半めっちゃ量がありそうですね。
なので中編にします。
比重バランスが乱れる(ついでに宇宙の法則も)。


モノローグ(中編)

さて、続きだけどどこまで書いたんだっけか?

あ、そうだそうだ俺の職と現状とかだっけ?

職については、俺が警察官に就いて、その後ロドスのオペレーターに転職したってことは前回の最後に書いたよな。じゃあそこんところを少しだけ細かく書くか。

でもその前にウルサス帝国ってのがどんなところなのかを説明しなきゃいけないな。要所要所端折るつもりだけど、それでも長くなるから気を付けてくれな。

 

ウルサス帝国はいわば軍事国家だ。そのため規則や法律には厳しい国だと言えるだろう。また「平民と貴族」っと分けられており、むかし母ちゃんが読んでた「ベルばら」を思い出したよ。

そして特徴的なのはこれだけじゃない。この国に住んでいる人口の大多数を占めている民族「ウルサス族」だ。ウルサス族の人はみな身体的な特徴を有している。ぶっちゃけ言うとみんな怪力。子供たちも例外なくだ。なんだあれ、あの細腕のどこからあんな化け物じみたパワーがでるんだ?しかもあのプー○んみたいな耳と怪力も相まって実質クマじゃねーか!って叫んでしまいそうになった。てか心の中で叫んだ。

そして何よりもこの国はとある者たちを一切受け付けない。それどころか普通に迫害・差別をしている。それはこの世界では切っても切り離せない不治の病、「鉱石病」だ。

何でもこの世界にはかつて隕石が飛来し、そこからこの病気の原因である源石「オリジニウム」が発見されたらしい。その源石にはすごいエネルギーが内包してるらしく、そのエネルギーは街のありとあらゆる所の支えとなっているらしい。

でも、それが不治の病につながる原因らしいので使わなきゃいいじゃん。って俺も最初は思ってたんだけど、よくよく俺の元居た世界を思い返してみたら原子力を使って生活している俺(たち)もこの世界のことは言えないな。

まったく、どこの世界に行ってもやってることはほとんど同じ、ってか!良い皮肉だ、ちっくしょう。

それでその病にかかった人たちは等しく「感染者」と呼ばれ、ほとんどのところで忌み嫌われる存在だ。その中でも一番露骨に迫害しているのがこの国だ。感染者に対する迫害は酷いもので、これいつか大規模な暴動でも起こるんじゃねーのかってくらい。それこそフランス革命みたいな過激な感じで。

俺が保護施設に入れたのも血液検査でどうやら俺が「非感染者」って要因がデカい。これで俺が感染者だったら、12歳のときで野垂れ死にしてたわ。複雑な気持ちだがそこだけは感謝しなければいけない。

 

さて、12だった俺も施設での教養が無事終わった頃の俺は17,8くらいにはなっていた。

となると次は仕事を探すのが当たり前なのだが、4,5年は苦労してしまった。と言うのもやはり俺自身の経歴に一番の問題があったんだ。

だってどこで生まれて、どんな種族なのか、12歳までどこにいたのか、ましてや家族構成なども不明扱いなのだから、雇う側から見ればそりゃ非感染でも不審に思うわ。ましてやそれらが説明できないってのも辛いところだった。応募した自分のやりたいと思っていた就職先はことごとく落ち続けなかなか職に就けずに、安いボロアパートに、いくつも掛け持ちしたアルバイトとできる限りの節約で何とか生計を立てていた。

この時はどうしようかマジで悩んだぜ。一番入れる可能性があるのは毎年募集してる軍事警察の職くらい………。

 

ハイダメ。俺ここの人たちとは違ってフツーの人間だし、皆より絶対力ねーし、絶対足引っ張るだけだし。ハイオワタ。

 

考えるまでもなかったぜ、クソッたれ。仕事が決まらないことに焦ったけどどうしようもならないくだらない絶望感に頭を悩ませ、道の片隅でうなだれていると、

 

「どうしましたか?どこか体調でもわるいのですか?」

 

と女性に心配されて声を掛けられてしまった。見た目は同い年くらいでキレイな茶髪におっとりした口調と目。もう俺の言葉の辞書では見つからないくらいすんごい美人だった。

もう先に言っておくぞ。この人は俺の妻になる人だ。

名前はマイヤ・シェフトヴァ。

どうやら病人と間違われてしまったらしい。もちろん、俺は大丈夫と言ったのだが、彼女はどうも世話好きで好奇心が旺盛らしく、病人の誤解は解けたもののウルサス人ではない俺(見たことのない種族らしい)が珍しかったらしい。おっとりな性格からは想像できないくらいグイグイと話しかけてきた。

これがきっかけで、俺は彼女と時々会っては会話をするようになった。俺も話してて楽しかったと感じてて苦にはならなかったし。

本当にブサイクな俺にはもったいないくらいの女性だぜ。でもやったぜ。

 

ん?いつの間にかリア充話になってるって?まぁまぁ落ち着けって。これも俺にとっては必要な経緯なの。

 

まぁそんなわけで施設を出てから初めて話し相手ができたことによって、就職について色々なことを話せたよ。主に不安や悩みだったけど彼女はそれを全部聞いてくれて、

 

「大丈夫ですよ!きっといい仕事が見つかりますよ!どんな時でも胸を張って前向きになればいいこともありますよ!」

 

もうね、ここで俺は彼女に好惚れちまったんだぜ。だってそうだろう?美人さんから声かけてもらって、しかも悩みを聞いてくれたうえで応援してくれたんだぜ?たとえこの恋心が俺の勘違いだったとしてもそうなっても仕方ねぇよなぁ!?

 

なので、頑張って無事、軍事警察官になりました☆

 

いや恋のパワーってすげーな!筆記試験とか体力テスト、面接とかいろいろと辛かったけども、根性、気合その他諸々で頑張って乗り切ったぜ!!どーんなもんだい!!俺だってやりゃあできるんだぜぇ!!

そしてその反動のせいでウルサス軍事警察過去一の問題児になっちまったぜ。ガハハ(泣)

筆記試験の方は合格した奴らの中で上位あたりに食い込んだけど、体力テストは案の定の最下位(こっちも合格した奴らの中では)。やはり身体能力はこの世界の人のほうが全てにおいて高かったぜ。ちくせぅ。

そんなわけで彼女にも報告をしに行ったんだけど、そこで同時に俺は玉砕覚悟での告白をしようと思ってたんだ。やはり彼女のおかげで俺は無事職を見つけることができたからその感謝のついでって感じで。それに玉砕前提なので、彼女のことは好きだけどさっさとフラれて俺の勘違いの恋に黒星つけて仕事に専念しようと思ってたんだ。

いつも彼女と会う場所で、いざ当たって砕けろ告白―!!

―する前に、なんと彼女の方から告られた。…あれ???

なんでこんなブサイク顔な俺と?って感じでだったんだけど、彼女曰く、見たこともない種族で珍しいからって理由もあるけど俺には何か言葉に言い表せないような特別な雰囲気を持ってて、それが彼女にとってはとても心がポカポカして俺と会話する時間がとっても好きだったらしい。

う~ん…彼女、要所要所が独特な表現をするからよく分からないけど、とにかく、俺と会話を重ねていくうちに好きになったらしい。まったく、振られると思ってただけに嬉しい誤算だぜ。

父ちゃん、母ちゃん、俺やったよ。すっごい苦労したけど無事仕事にも就けたし、すっごい美人さんが彼女になってくれたよ。

そして、軍事警察に入ってからはいろいろ(主に運動・体力的な方で)苦労したけどとても面倒見が良くて尊敬できる先輩2人に恵まれたよ。

 

それから…って、気づいたらまたページが文字でいっぱいになちまった。すまないけど、ここらへんで一旦区切らせてもらうな。

ったく…状況を皆に理解させようと細かく書いちまうとすぐに埋まっちまうな。次で終わらせる。約束だ。




おまけ

「ご親切に心配してくれてどうもありがとうね。え~っと…すみません、お名前は?」
「あっ、ごめんなさい!名前まだでしたよね。私の名前はマイヤ。マイヤ・シェフトヴァ。よろしければ貴方の名前を教えてもらっても…?」
「いいですよ。俺の名前は―」

―ジュン。ジュン・リカクラーンだ。

ジュン・リカクラーン、恋愛が芽生えた23歳の春だった。
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