殺しても死なねーオペレーター   作:mog-san

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イピカイエ―(挨拶)
モノローグはこれでおしまい。
やっと本編を書ける…。


モノローグ(後編)

さて、このページで俺の今まで起きた波乱万丈な人生の導入部分編を終わらすつもりだ。テキパキ行くか。

軍事警察での仕事はほとんどが訓練かパトロールの大まかな二つだった。訓練は暴徒を想定した模擬鎮圧作戦だったり、避難誘導だったりしたんだけど、まぁ俺はよくぴょーんって吹き飛ばされてたけどな。

<また、ジュンの野郎が吹き飛ばされたぞぉぉ!!!!

<またアイツかぁぁぁあああ!!!!!

<ジュン・リカクラァァァアアアン!!!!!!!!!!!

<なぁ、アイツこれで何度目だ?

<たぶんもう50回目じゃないか?知らんけど。

まだ43回目だこのマヌケェ…。

よく隊長にはたるんどると説教されたんだが、こっちだって口から心臓が出そうなくらい頑張っているんだよォ!!ただ俺の所にだけ毎度、軍事警察一ガタイが良い奴を突進させないでくれ。毎回一回転しながら吹き飛ばされるこっちの身にもなってくれだよ。

パトロールの方もこっちはこっちで大変だったよ。窃盗、傷害、わいせつ、薬物にガキんちょの喧嘩を仲裁その他諸々。毎日さまざまな事件や事故に朝から夜まで脚が棒になるくらい色んな所を回されたよ。しかも、事件となると毎回俺が駆り出される。なんで俺なのかって?隊長曰く、どうやら俺は誰よりも詳細な部分に気づけたり、誰もが考えつかなかった発想や視点を思いつく柔軟な考えを持っているらしいとのこと。まぁその点については昔からなぞなぞやクイズが好きで本やテレビ番組、雑学や知識をこれでもかってくらい見てたから、そう言われるのは嬉しいんだけど、だからと言ってせっかく寝てる所をたたき起こして現場見てこいっての、やめてくれ。俺は犬やロボットじゃねぇぞ、クソが。

まぁそれくらい俺は事件や犯罪に愛されてたってことだよ。ガハハ(泣)。てかこの頃から、よく事件に巻き込まれる体質が身に付いちまったのかもな。

…体質って身に付くものだっけ?(汗)

とまぁ上記のように、もはや仕事はしっちゃかめっちゃかのハチャメチャ気味になってたけど、それでも楽しかったと言える。

俺を可愛がってくれた先輩二人(ロバン先輩とヴァレリー先輩)には警察官としてのイロハや捜査のテクニックなどを教えてくれてホントお世話になった。特にロバン先輩の方は結婚式場とかの相談にもよく乗ってくれた。

と言うのも、ロバン先輩は既婚者で子持ちでもあった。よく娘の自慢(可憐)話に付き合わされていた。

 

さて、先ほどの話からも察する通り、なんと!俺も結婚式を挙げることになったぜ!!ワーワーパチパチー☆

 

マイヤと付き合って、そして警察官になってから約4年の年月が経って、お互いに無駄なものは極力買わない主義だったおかげもあり、すぐに資金も貯まったので結婚式を挙げることに。式場は質素なものだったけど、その代わりたくさんの同期や(もちろんマイヤの)知人や友人を招待をした。

俺を知っている隊長や同僚からは「まさかお前が同期の中で一番最初にに結婚するとは思わなかったよ!*ウルサスジェラシー*」なんて言われてもうた。

先輩たちからも祝言を貰い、ロバン先輩の娘さん(確か名前はゾーヤだっけ)からも小さい花束を貰った。これにはマイヤも喜んでた。

 

「ご結婚おめでとうございます!」

「まぁ~!ありがとうね。ゾーヤちゃん~!可愛い~!」

 

っとこんな風にデレデレしてたよ。

さらにその翌年に吉報で、なんと妻が妊娠したんだ!腹の中にいる子は女の子。しかも年内に無事出産。肌は少し濃い赤いピンク色の肌で産声もしっかりしていて、将来は元気な女の子になりそうだ。生まれてすぐだけど心の底から可愛いと思えた。

娘の名前はリーリヤ。リーリヤ・リカクラーン。

 

父ちゃん、母ちゃん、今も生きているかどうかわからないけど俺、父親になれたよ。でも孫の顔を見せることができないのは残念だけどな…。

 

そんなこんなで子育て組の仲間入りをした俺はこの頃が絶頂期だった。妻は専業主婦になり娘も何事もなく無事すくすくと成長してくれた。

一方の俺は相変わらず吹っ飛ばされる羽目に。警官職9年目くらいからパトロールでも吹っ飛ぶようになった。と言うのも、とある不良少女の喧嘩が増加したのと関係がある。その少女は喧嘩が強く、なんでもチェルノボーグ内の一部では「将軍(将軍の前に何かついてたけど忘れた)」って言われてるくらいらしい。男数人だろうとも全員を返り討ちにしてしまう程なのだ。ハハハ…クッソ痛ぇ…(泣)

でも、家に帰れば、妻と幼い娘が出迎えてくれる。これだけでも疲労がどうでもいいと思えるくらい吹っ飛んだ。なるほどこれが脳内麻薬か(多分違う)。

そんなわけで、俺がこの世界に来てからの人生の絶頂期のピークだった。

 

…あぁ、本当にこの幸せが続けばよかったのにな。くっそたれめ。

ここから俺の人生、いや厳密には俺の妻と娘の人生が転落することになった。

 

警官職10年目、娘も5歳になって来年は小学生、そしてなんてこともないとある日だった。その日はチェルノボーグ郊外で家族みんなで山でピクニックをしようと前々から予定していた。

しかし、当日になってタイミングが悪いことにチェルノボーグ内で複数の事故が起こってしまい、人手が足りないから俺に至急来てもらえないか、と緊急の呼び出しが来てしまった。俺は断ろうとしたんだが、妻と娘に私たちのことは気にせずに行ってきてと言われてしまった。

ここが運命のわかれ道だった。

俺は妻と娘に謝罪をして必ず埋め合わせをすると約束して、現場に向かった。

 

そして家族でピクニックするつもりだった山で土砂崩れが起こったのだ。

 

担当の事故を処理した俺は急いで病院へ飛んでいった。幸い妻は腕に、娘は脚に軽い擦り傷をした程度で、俺は本当に心の底から安堵した。

その日のうちに無事に退院した二人だったが、異変は2,3日後に発覚した。

 

二人とも、傷付近の肌が黒く変色していたんだ。

 

俺は…、俺はすぐに察せたよ。これはこの世界の皆が恐れる不治の病「鉱石病」だってことを。そしてそれが妻と娘を「感染者」にしたってことも。

事実が雷のように俺の頭に、脳に直撃して頭が真っ白になった。

妻もそれが何なのか、退院した次の日に察したらしい。

俺は土下座した。血がにじむほど頭を強くこすりつけてながら謝罪した。俺があの時ついていれば、あの時呼び出しを断っていれば…。妻と娘を置いてきてしまった後悔が、自分自身への怒りが無限に俺の身体を貫く。

でも、妻はそんな俺の頭を優しくなでながら、

 

「あなたのせいじゃないわ。自分を責めないで」

 

俺は泣いた。娘はよく状況を理解してないながらも妻と同じように俺の頭を撫でて「ぱぱ泣かないで」と言ってくれた。

それからは、俺はすぐさま行動したよ。ウルサス帝国は感染者を迫害する国だ。もしこのことがバレれば妻と娘は迫害される。

そんなことさせるか。クソッたれめが

俺はすぐさま鉱石病に関することを全て調べ、そしてとあるところ辿り着いた。

「ロドスアイランド」と言う製薬会社にな。

すぐさま、ロドスアイランドにコンタクトを取り、妻と娘が鉱石病にかかったこと。住んでいるところがウルサス帝国なのでいつバレて迫害を受けるかか分からないのですぐにでも助けてほしいこと。そして必要なら俺自身が身を粉々にしてでもそちらで働くことなどを綴った内容を送った。

送った数時間後に返事は来た。返信の内容は「了承」だった。

それから俺は家庭の事情を理由(もちろん嘘である)に軍事警察に辞表をだした。

お世話になった同僚たち、隊長、先輩たちからは「寂しくなるな」や「お前がいなくなったら次は誰が吹っ飛ぶ役になってしまうんだ」などなどだった。みんな、すまない…。

家も引き払い、隣人や友人との最後の言葉を交わし、俺たち家族は文字通りチェルノボーグを後にした。

その後にロドスの人と接触。バレないようにチェルノボーグ、ウルサス帝国からこっそり抜け出し、無事ロドスアイランドに入ることができた。

 

 

 

さて、妻と娘のために警官職を辞め、ロドスのオペレーターへと転職することになったが、ハッキリ言おう。

 

この転職は失敗した。

 

何でかって?ただでさえ軍事警官にいた時でも俺以外の奴は皆俺よりすごい奴ら揃いだった。それは説明したから分かるだろ?

でもここはそんなのが可愛く見えるくらい俺からしたら化け物の巣窟に等しかった。

ほとんどのオペレータは軍事警官の奴らよりもずっと強い。ああクソ、一目見た時点で分かっちまったよ。

となると、当然訓練もこちらのほうが圧倒的にハードだった。射撃はみんな俺よりもずっと長い射程距離から的を撃っちまうし、体力訓練も俺はすぐにへばっちまった。なので教官からは毎日居残りでしごかれるわ、俺がダメすぎて連帯も取れないので、皆からはもっと集中してしっかりしてほしいと注意をくらったわ。

…俺だって頑張ってるのにな。ハァ…疲れたよ。

娘と妻は感染のことを考慮しているのでなかなかに会える時間が取れない。取れたとしても1,2時間程度だろうし、俺は訓練でヘロヘロ、家族に癒されることもないまま食事を摂ってはベットへ行き、泥のように眠る毎日。

そんな地獄のような日々が毎日毎日のように過ぎ去ってはや1年、いやそろそろ2年になろうとしてるな。

でも良かったこともあるらしく、娘には同い年の友達がたくさんでき、妻も俺に負担させたくないと働き始め、その才能が、メキメキと頭角を現し、今ではロドスを支える職員になった。当然妻にも仕事仲間ができた。

……うん、嬉しい限りだな。

他にもいろいろなことがあったんだが、まぁそこは別の機会で話すか。

 

っというわけで、ちょっと駆け足気味になっちまったがこれが俺の波乱万丈な人生の導入部分編ってわけだ。

そして今俺は何をしているかって言うと―

 

「へぇ~、このビルが紅雀(ホンチュェ)タワーかぁ~。たっけぇ~ビルだな~オイ」

 

ジュン・リカクラーン(35歳)、龍門(ロンメン)の街にて紅雀タワーと言う高層ビルへ足を運んでいた。

それは雪が降らない12月24日(クリスマスイブ)の夜だった。




おまけ

マイヤ・リカクラーン
[右手首にて源石結晶の分布を確認 感染者に認定]
源石融合率1.5% 血液中源石密度0.18
メモ
発症してからの早期発見、早い段階で治療を開始したため拡散する様子なし。現状明らかな身体への影響は見られない。

リーリヤ・リカクラーン
[左足首にて源石結晶の分布を確認 感染者に認定]
源石融合率2.0% 血液中源石密度0.2%
メモ
発症してからの早期発見、早い段階で治療を開始したため拡散する様子なし。現状明らかな身体への影響は見られない。

ジュン・リカクラーン
[メディカルチェックの結果 非感染者に認定]
―閲覧禁止―
メモ
なし。
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