生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
思っていたより長くなった
感想を貰えたので初投稿です
イベント当日。二層の町にて。
「あ、いたいた!ミルフィー!」
「こ、こんにちはメイプルさん、サリーさん・・・」
「うん?元気ないね、ミルフィー」
「ひ、人混みはまだ苦手で・・・」
「あー、たしかにそういう人もいるよね。うーん、初めてのイベントだしちょっと緊張するなぁ」
「前と同じくらい人がいるよ。やっぱりイベントにはみんな参加するんだね。」
二層の町にはたくさんのプレイヤーがひしめいていた。今回は開催時刻前から待っていたので、少しだけ酔ってしまった。それにしても、気合の入ってる人達が多い。
「あ、クロムさん!」
「おお、久しぶり。盾、新しくなったんだな」
「はい!悪食はいざという時に取っておこうと思って」
「そっちが噂の友達か?」
「はい!サリーです」
「うぇ?噂のって?」
「?噂ってなんですか?」
「ああ、いや!何でもないんだ・・・」
その時、歓声が聞こえた。
「いいか!このイベントで、我ら『炎帝の国』の名を高らしめるのだ!約束しよう。私と共にある限り、勝利の二文字あるのみだと!炎帝の国、そのメンバーである誇りを胸に地の果て、空の彼方までも付いてくるがいい!大地も空も、私達の情熱の炎で焼き尽くそうではないか!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「おお!気合い入ってるー!」
「あれは『炎帝の国』って言うグループだ」
「えんてい?」
「炎の帝って書いて炎帝。リーダーが強力な炎使いでな」
「あの人は確か第一回イベントで四位だった人だよね?」
「ああ。相当な実力者だぞ」
「へ〜、ミィさん!かわいい名前だけど凄いんですね!」
「・・・?」
「ん、どうしたの、ミルフィー?」
「いや、あの人から少しだけ私と同じオーラを感じました・・・」
ミィさん、なんだか私と同じ臭いがする気がする・・・なんでだろう?あんなにカリスマ性のある人と私とじゃ似ても似つかない筈なのになぁ。っと、そろそろ始まりそうだ
「ガオ〜!まもなく第二回イベントのカウントダウンが始まるドラ!今回のイベントは探索型、目玉は移転先のフィールドに散らばる500枚の
銀のメダルだよ!これを10枚集めることで金のメダルに!金のメダルはイベント終了後、装備やスキルに交換できるドラ!」
「あ、こないだ貰ったのと同じ・・・」
「その金のメダル、私とメイプルさんは貰ってましたよね?」
「前回イベント12位以内の方は、金のメダルをすでに一枚所持してるね。プレイヤーキルをして奪い取るも良し、我関せずと探索に励むも良しドラ!」
「あれ、ただの記念品じゃなかったんだ!」
「私もそう思ってました・・・」
「俺も11位だから、メダルは貰ってる。盗られないよう気を付けないとな」
「はい!」
「が、頑張ります・・・!」
「それではカウントダウン!5!4!3!2!1!・・・」
第二回イベントの幕が開いた。
◆◆◆◆◆◆
「ここは・・・平原みたいですね。」
「わぁ・・・すごーい!」
「うん・・・きれいすぎてゾクゾクした」
「サリーとミルフィーと一週間ずっと一緒かぁ・・・冒険旅行って感じでわくわくするね!」
「それはゲーム内の時間でしょう?リアルでは2時間なんだから」
「たしか、そうでしたね。それにしてもきれい・・・」
「よーし、3人合わせて目標メダル30枚!」
「頑張って探そー!」
「「「おー!」」」
そして、行動を開始したのだが・・・
「・・・行けども行けども草ばかり・・・」
「ヒントとかってないのかな・・・」
「うーん・・・」
「そうだなぁ、迷宮の隠し財宝だったり、ボスキャラがドロップしたらっていうのは定番だけど・・・メイプルはどう思う?」
「?あれっ?」
平原を歩いていたら、急にメイプルさんが消えた!?
「え!?メイプル!?」
「い、一体何が・・・」
「おーい、サリー!ミルフィー!」
「ど、どこ?どこに隠れているの?」
「下ー!下だよー!」
「下・・・?どういうことでしょう?」
「下・・・?なにこれ、トラップ?」
サリーさんが地面を触ろうとすると、手がすり抜けた。そのまま顔を突っ込んだ。
「サリー!おーい!」
「大丈夫ー?結構深いみたいだけどー?ダメージとかは?」
「うん!全然平気!ノーダメージ!」
「ああ、そうだよね・・・」
どうやら、メイプルさんは落とし穴に落ちてしまったようだ。私も地面に顔を突っ込むと12mくらい下に地面がある洞窟のような場所だった。こんな深さから落ちてもノーダメージって・・・メイプルさん、すごく硬いなぁ・・・
「私の絲で引っ張り上げましょうか?」
「ちょっと待って!この穴、横にも続いているみたい!」
「横に・・・?ちょっと待ってて!そっち降りる!」
そう言うとサリーさんはサッと飛び降りた。私も絲で自分の身体を支えてながらゆっくり降りる。
「その絲、便利だね・・・うーん、隠しダンジョンかな?」
「行ってみる?」
「うん、当然!」
「頑張りましょう!」
それからしばらく歩くと、いかにもボス部屋に繋がっていそうな大きな扉が鎮座していた。
「おお!本当にあった!」
「準備は良い?じゃあ、開けるよ?」
「わかりました」
「うん、おっけー!」
サリーさんが扉を開けた。暗い部屋の中に私達は足を踏み入れる。しかし、ボスらしいモンスターは見当たらない。絲を伸ばしても岩の感触しか感じない。
「何もない・・・?」
「ハズレでしょうか・・・」
「いや、絶対に居るはず・・・!」
「くぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!」
「っ!【カバームーブ】!」
咄嗟にメイプルさんがスキルを発動し私とサリーさんを庇う。たしか、そのスキルはAGIを無視して5m以内の味方の元に移動できるが被ダメージが二倍になるやつだったはずだ。襲ってきたのはこのゲームに出てくるゴブリンの親玉みたいな見た目をした奴だった。どうやら天井に張り付いて奇襲してきたようだ。
「ナイス、メイプル!」
「ありがとうございます!」
サリーさんが相手に向かって走り出す。そして、何故かメイプルさんがその後を【カバームーブ】で追いかける。いや、そのスキルはそう使うものではないのでは?
「うぇ!?」
「【カバームープ】!・・・ぐっ!」
「メイプルさん!?」
「ノックバック!?メイプル、大丈夫!?」
ボスゴブリンの攻撃でメイプルさんが吹っ飛ぶ。いくらVITが高くてもノックバックは防げないのか・・・!けど、メイプルさんは無傷らしかった。
「ふふん!ダメージ0は何倍しても0!」
「ふふ・・・なら私も。【超加速】!」
すごい勢いでサリーさんが走る。ドレッドさんにも負けてない。その勢いのまま、ボスに連撃を浴びせる。
「【ダブルスラッシュ】!【ウィンドカッター】!【パワーアタック】!【ダブルスラッシュ】!」
「くぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ボスが悲鳴を上げ、苦し紛れに攻撃を繰り出すが、サリーさんは余裕を持って躱す。その間に私は背後からボスの足に絲を伸ばす。
「いいの?私なんか追いかけて?」
「せいっ!」
「ぐぎゃあ!?」
「やー!」
ボスをぐるぐる巻きにして思いっきり上に放り投げる。そして、首目掛けて斬りつける!
「【跳躍】!そして、【パワーアタック】!」
「ぐぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
赤黒いエフェクトが出たから多分【首狩り】の効果が発動したのだろう。ボスはそのまま一際大きな悲鳴を上げて、その巨体を輝く光に変えて消滅した。
「ふぅ・・・」
「やったー!いきなりだったねー」
「だね。で、さっきの謎の挙動は何?」
「カバームーブのこと?これ、良いよね!使うとダメージが倍になっちゃうけど、これならついていけるよ!」
「移動スキル代わりに使うのなんてメイプルだけなんじゃ・・・」
「あ、あれ、宝箱じゃないですか?」
宝箱と同時に、転移の魔法陣も出現した。
「じゃあ、開けるよ?」
「はい!」
「うん、開けちゃって!」
宝箱の中身は、メダルが3枚あった。
「おお!3枚もありましたよ!」
「やったね!」
「ええ!これも、メイプルがドジって落とし穴に落ちてくれたおかげだね!」
「も、もう!あれは誰も気付かないよ〜!」
「まあまあ、次からは私が絲を出して警戒しておきますから・・・」
その後、とりあえず私達は転移の魔法陣に乗ってその場を後にした。
第一回イベント順位
一位ペイン 【聖剣】
二位ミルフィー 【首狩り姫】
三位メイプル 【移動要塞】
四位ミィ 【炎帝】
五位ドラグ 【地割れ】
六位ドレッド 【神速】
七位???【???】
八位カスミ
九位シン 【崩剣】
十位マルクス 【トラッパー】
十一位クロム
十二位ミザリー 【聖女】
???の人は後々集う聖剣に入ります。
後炎帝の国と楓の木にも1人づつ入ってきます。
ミルフィーちゃんは本当はドレッドが倒すはずだった人達を横取りしたので二位になれたのでした
メダルは300枚はちょっと少ないと思ったので増やしました