生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
「結構深いなぁ・・・うう」
洞窟は結構深かった。3時間は歩いたのにまだ先がある。わ、私は・・・いつまで歩き続ければ良いんだ・・・うう。
相変わらず奥には何か輝いているのが見えるが、あまり近づいてる実感がしない。どういうことだろうか・・・
「このままだと気が狂っちゃいそう。何かないかな・・・」
ストレージからランプを取り出し、あまり注目していなかった壁や床、天井をよく見てみる。すると、壁には何か文字が書いてあった。
「なになに・・・〈光を追い求めんとするものよ、先ずは目ではなく心で光を見よ。死を恐れず、真っ直ぐ進め。さすれば道は開かん〉・・・意味が分からない」
心で見るって何ですか、心眼ってやつですか?
全く分からないので取り敢えず目を閉じて歩いてみる。が、案の定こけそうになる
「おっとと・・・って、うぇ!?」
思わず目を開くと目の前の光景が洞窟からがらりと変わっていた。
まず目についたのはお花畑。綺麗なお花がいっぱい咲いています。赤色、黄色、白色・・・様々な色のお花が目一杯咲いていました。
また、綺麗な小川がある。水がとても澄んでいて、対岸には妙なことに霧がかかっていて見えない。
「・・・ふと思ったけど、ここって・・・」
・・・三途の川では?え、私死んだの!?いつ!どこで?いや、ここゲームの世界だよね!?大丈夫!?
「はぁ、はぁ・・・い、一旦落ち着こう・・・」
まず、多分私はどこかのマップに転移した。そ、そしてそこが三途の川によく似たマップだった。どういうことなの?
「いや、ヒントを思い出せ・・・確か、真っ直ぐ進めって言ってたはず・・・」
幸いにも、私はまだ一歩も動いていない。だから、壁に書いてあったことをまだ破っていない。
そのまま私は真っ直ぐに進んでみた。途中で川を渡ったが別になんともなかった。しばらく進むと、また急に景色が変わった・・・いや、戻った、というのが正解だろうか。
突然私は、洞窟に戻っていた。目の前には、キラキラ光る宝箱が置いてある。
「おお!良いものが入ってそう!」
私は心を弾ませながら宝箱を開けた。
『黄泉を渡る者のブーツ』
【HP −20】
【AGI−20】
【VIT−20】
【黄泉渡り】
【黄泉渡り】
5秒の間、半透明になって無敵になる。使用中に攻撃は出来ない。
一日一回のみ使用可能
「おおう・・・極端な性能」
一瞬かつ攻撃できないとはいえ無敵になるのは非常に強力だけど、マイナスが普通なら痛すぎる。私には無意味だけど。
これは中々の収穫ではないだろうか。私はホクホク顔で洞窟を後にした。出口は何故かすぐ側にあった。私の3時間は一体・・・
◆◆◆◆◆◆
洞窟から出ると、メイプルさんからメールが来た。内容は「合流しよう!」と「メダルいくつ?」というものだった。
「ええっと、「ぜひ合流したいです。メダルは8枚集まりました」っと」
どうやら私が洞窟でウォーキングに勤しんでいた間に、
向こうからこっちに近づいて来てくれたみたいだ。ありがたい。
あと、向こうはサリーさんがメダルを集めるためにPKして
メイプルさんがメダルを守る作戦をするらしい。
よし、じゃあまず近い方にいるメイプルさんと合流しましょう。
そしてそのついでにPKしてメダルを集めよう!
「さて、と。行きますか・・・」
絲を使って移動すること2時間程。
「お〜い、メイプルさ〜ん!」
「あ、ミルフィー!追いかけられてたらしいけど大丈夫だった?」
「・・・疲れました、とだけ」
「た、大変だったんだね・・・」
「うん・・・」
「あ、そうだ。この洞窟の奥に丁度いいレベルのモンスターがいるんだ!だからシロップと朧のレベル上げをしているんだけど、エクレアもした方が良いかな?」
「あ、お願い出来ますか?」
「もちろん!」
「ありがとうございます!メイプルさん!」
「あ〜、実はずっと気になってたんだけど・・・」
ん?なんだろう?
「‘さん’を付けなくても良いよ?」
え?え?
「もっと言うと敬語じゃなくていいよ!だって、もうミルフィーとは
友達だもん!サリーもきっとそう思ってるよ!」
「ふぇぇ!?そ、そんな、いきなり言われても・・・」
「それとも、友達じゃないの・・・?」
「そそ、そんなことないよ!」
この子は!涙目でそんなこと言われたら肯定出来るわけないじゃん!
「え、えっと、メ、メイプル・・・こ、こんな感じかな・・・///」
「あ、顔赤くなってる〜」
「も、もう〜言わないでよ〜///」
うう、だって人の名前を呼び捨てで読んだことなんてないもん・・・
「えっと、ミルフィーは行くんだよね?PK」
「う、うん」
「頑張ってね!そのかわりメダルは任せて!」
「分かった、メイプルさ・・・じゃなくて、えと、メイプル・・・」
「・・・ふふ!」
「も〜笑わないでよ〜///」
全くこの子は・・・もうっ。
私は赤くなった顔を隠しながらサリーさん・・・じゃなくてサリー・・・の元へ向かった。
「うう・・・呼び捨てだと気恥ずかしいよぉ・・・」
◆◆◆◆◆◆
「お、ミルフィー!来てくれたんだ!」
「う、うん。え、えっと、さ、サリー・・・うう・・///」
「そう言えばメイプルがメールで呼び捨てで呼ばせてやって欲しいって言ってたね」
「も、もう!2人して揶揄わないで!」
顔がニヤニヤしてる・・・う〜、人のこと揶揄って・・・
「ほ、ほら!行くよ!さ、サリー!」
「ちょ、悪かった!謝るから置いていかないで〜」
私は揶揄われた腹いせとばかりにサリーと一緒に沢山のプレイヤーをキルした。
後になって知りましたが、私とサリーが2人で暴れた結果、その時の私達のことは『一対の悪夢』と呼ばれていたらしい。
うーん ゆりは いいぞ。
イズ「あら^〜」
フレデリカ「あら^〜」
カナデ「あら^〜」
ティアラ「今男居なかった!?」
カスミ「多分気の所為だろう(棒)」
7/7誤字修正しました。
指摘してくれた方、ありがとうごさいました!