生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。   作:紙吹雪

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徒然なるままに初投稿です


メンバー勧誘

 

それから、私達はギルドホーム内の工房に素材を溜め込むために様々な場所に向かっては素材を集めていた。

鉱山に行ったり森に行ったり、あちこちを奔走した。

そうそう、カナデは【神界書庫(アカシックレコード)】というスキルを持っていた。

正確にはルービックキューブの形をした杖のスキルらしい。

 

神界書庫(アカシックレコード)

生産系スキル、戦闘系スキル、その他スキルからそれぞれ三つずつランダムで、合計九個のスキルを取得する。

スキルレベルは中またはⅤ固定。

使用後一日経過で取得スキルは消える。

既に取得済みのスキルは選ばれない。

 

つまり、一日毎に違うスキルを使うことが出来るということらしい。すごい。

【採掘Ⅴ】が出た時は鉱山に、【採取Ⅴ】が出た時には森に行って素材を集めた。

ちなみに、私はDEX極振りなので採集系の素材集めは大活躍だった。

 

 

 

「それでは!『楓の木』の定例ギルド会議を始めます!今日はクロムさんから提案があるそうなんですが!」

「みんなも知っての通り、運営からメッセージが届いた。第3回第4回のイベント、それからまもなく三層の追加もあるらしい」

「盛り沢山だな・・・」

「人が増えてきたから、運営さん達もやり甲斐があるでしょうね〜」

「第3回イベントは一週間後、期間限定のモンスターが現れてそいつが落とすアイテムを集める。まぁ、シンプルな企画と言っていい」

「問題は第4回イベントの・・・」

「ギルド対抗戦・・・」

「その通り。第二回と同じく、ゲーム内での時間加速があるらしい」

「じゃあ当日、リアルの方で用のある人はログイン出来ないわね・・・」

「『楓の木』は少人数ギルドだからな。1人欠けても、戦力は大幅に削減されてしまう」

「そこで、どうだろう。ギルドメンバーを増やすのもありだと思うんだが」

「たしかに、考えてもいいかもしれん」

「味方は多い方が良いもんね」

「生産職の私としても、作業量には余裕があるわ」

「私なんか、寧ろ少ないぐらいです!」

 

私の裁縫スキルはついこの前Ⅷになった。DEX極振りのお陰で作業時間も殆どかからない。

それは良いとして新しいギルドメンバーか・・・優しい人だといいなぁ

 

「じゃあ、クロムさんの提案に賛成ってことで!」

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

メイプルとサリーは、ギルドメンバーを探してくると言って一層に戻って行った。私は日課となっている【絲使い】と【裁縫】のスキルレベル上げを終わらせるとステータスを確認してみた。

 

 

ミルフィー

Lv36

HP 12/12〈−20〉

MP 25/25

 

【STR 0〈+15〉】

【VIT 0】

【AGI 0】

【DEX205 《+135》】

【INT 0】

 

装備

頭 【紫藍の髪飾り】

体 【金麗眩のドレス】

右手 【煌金の鎖鎌】

左手 【空欄】

足 【金麗眩のドレス】

靴 【黄泉渡りのブーツ】

装飾品 【ミドリシアの花飾り】

【ハンディリング】

【空欄】

 

スキル

【神業師】【大物喰らい】【短剣の心得Ⅵ】【裁縫Ⅷ】【気配察知Ⅲ】

【鍛治Ⅰ】【採集Ⅵ】【料理Ⅳ】【首狩り】【跳躍Ⅳ】【釣り】

【気配遮断Ⅲ】【採取速度強化大】【スラッシュ】【パワーアタック】

【ディフェンスブレイク】【耐性付与】【スーパーノヴァ】

 

ドレスはあの忌々しいドレッドさんとティアラとの鬼ごっこの時に破壊された。まあ、成長するから良いんだけどね。

【絲使い】はなんとⅧにまでなった。大体はあの2人の所為なのが腹立たしい。今度会ったらとっちめてやりたいです。

ちなみにだが、このドレスは下から覗くと深淵みたいな闇が広がってるらしい。例の鬼ごっこの時に『炎帝の国』の誰かがそう叫んでいた。

私は特にすることもないので、街に繰り出すことにした。

 

 

 

「うーん、1人はなんだか久しぶりな気がする」

 

街は活気もあって人がかなり多い。酔わないように気をつけないと。

私は何か良いものでも売ってないかとお店を回ってみる事にした。

 

「う〜ん・・・」

 

STR強化系やAGI強化系のスキルの巻物は沢山あるんだけどなぁ・・・DEXに関係するスキルが見当たらないや。

 

「仕方ない。甘いものでも食べよっと。」

 

そして、いつもゲームで利用しているスイーツの美味しいお店に行く。

 

「いらっしゃいませ!ご注文はお決まりですか?」

「えっと、えっとね!いちごのタルトにガトーショコラ!あとモンブランとマカロンも!」

「かしこまりました!」

 

流石はNPCと言ったところだろうか。

現実の店員さんだと大体驚かれて「ほ、本当にそれでよろしいですか?」などと聞かれるがゲームではそれがないので素晴らしい。

周囲がどよめく。このくらい普通だと思うけど・・・

まぁ、いいや!お金もいっぱいあるし!

 

「お待たせしました!」

「わーい!いただきまーす!」

 

甘い!美味い!凄い!

夢中になって食べる。やはり甘味は偉大だ。

そうしていると誰かがお店に入って来たが、気にせず食べ続ける。

 

「いらっしゃいませー!ご注文はお決まりですか?」

「いちごのタルトにガトーショコラ。あとモンブランとマカロンもお願いします」

「かしこまりました!」

 

ざわざわ・・・

 

またもや、周囲がどよめく。あの男の人、私と全く同じもの頼んでる・・・

すると、向こうからこっちに話しかけてきた。

 

「貴方も甘味、好きなんですか?」

「は、はい・・・」

 

人見知りは未だ健在。これでも少しは良くなっているのですが、相手は男の人で年上、更に身長もかなり高いです。私でなくても萎縮しちゃうと思います。

 

「いやー、あまり周りに甘味が好きな人が居なくてね、つい話しかけてしまった。」

「は、はぁ・・・」

 

悪い人ではないと思う。甘味の好きな人に悪い人は居ない。これ真理。

 

「ん?何処かで見たことあると思ったら、もしかして【首狩り姫】の・・・」

「わ、わぁ!?あ、あまり目立ちたくないのでその二つ名はやめて下さい〜!」

「ああ、それはすまない。」

 

話をすればわかってくれる人で良かったぁ。

 

「おっと、自己紹介を忘れていたな。俺はジェラートと言うよろしく頼む。」

「えっと、き、気付かれてるかもし、しれませんが、み、ミルフィーです・・・お互い、お菓子の名前ですね」

「ははは、そうだな!」

 

うーん、見たところ装備は前衛風な出立ちだ。悪い人ではないので誘ってみるのもいいかもしれない。

 

「あ、あの!そ、その・・・」

「ん?なんだ?」

「わ、私達のギルドには、入りませんか?」

「ほう、君のギルドか・・・うん、いいぞ。まだ何処にも所属してないしな。」

「あ、ありがとうございます!」

 

思ったよりあっさり決まって良かった良かった。

こうして私はジェラートさんを伴って、ギルドホームに戻った。

 




評価、感想お待ちしております!
特に評価が投票数が少なくて寂しいです。

登場人物に洋菓子の名前が多いのは私の趣味です。
ジェラート
槍使いの前衛タイプ。スキルによる氷を纏った槍の攻撃が強力。
イメージCV子安武人。と言うかぶっちゃけCV子安のキャラがいて欲しいが為に出てきたまである。
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