生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
これも皆さんのお陰です。感謝。
あ・・・ありのまま今起こった事を話します!
『私は街で穴から落ちたと思ったらいつのまにか牢屋にいた』
な…何を言ってるのかわからないと思いますが私も何をされたのかわからなかったです・・・
頭がどうにかなりそうでした・・・催眠術だとか超スピードだとかそんな不可思議なものとは断じて違います・・・
もっと恐ろしいものの片鱗を味わいました・・・
あ、慌てててててもしし仕方ありませせせ・・・ええい、落ち着いて私!まずは周囲の確認をするのです!
牢屋の外は薄暗くてよく見えません。もっと近寄って見ようとすると何かで引っかかりました。足元を見ると私の両足に足枷がはまっていました。足枷には鎖が付いてあり、出口の反対側の壁と繋がっているみたいです。このままだと牢屋の出口らしき所まで動けません。出口の先には転移の魔法陣があるようです。
足枷はよく見ると鍵穴らしきものが付いている。
他にもワインの瓶とかバケツ、鉄製の箱とか紙とかが落ちている。試しに紙を拾ってみると、こんな事が書かれていた。
『5分以内に牢屋から脱出しろ。このフィールドではスキルは使えない。そして、最後まで油断するな。』
スキルが使えない・・・?そういえばさっき蓋を持ち上げた時に使った絲が消えている。試しに【絲生成】を使おうとしてみるが出ない。なるほど・・・たしかに使えない。
たしかこういう状況から脱出するというゲームはサリーから聞いたことあったけど、まさかいきなりそんな状況に自分がなるとは・・・
牢屋の中は意外と広く、多分半径5mくらいある。天井を見ても穴は無く、ただ無機質な金属質の天井が広がっているあるだけです。
困った・・・と、辺りを見回していると、背後に何やら数字が書かれていた。ヒントか何かだろうかと思って近づいてみます。
数字はどうやら変化し続けているみたい・・・あれ?これヒントではなく時間制限のタイマーでは!?えっ、待って待って、後3分を切っているんですけど!?紙には時間制限が書かれていたけれども、思っていたより時間が経っているみたいです!
もうゆっくり考えている暇は無い。考えろ・・・まずは足枷をどうにかしないといけない。鍵穴があるから何処かに鍵があるとは思うんだけど・・・あと見てない場所は・・・あ、バケツの中は見ていない!
急いでバケツを持って中を覗くと、中には水が入っていただけだった。湯気が出ているので多分お湯かな?ってお湯でどうすれば良いの!?
バケツについては後回しにしようと考えて元の場所に戻そうとすると、鍵が落ちていた。
バケツの下にあったのですか!取り敢えず、足枷に付いている鍵穴に鍵が合うかどうか試してみると無事に開きました。役割を終えたのか鍵は光になって消えました。
よし、これで出口まで歩いていけます!早速牢屋の出口の扉を開けようとしますが、やはりと言うべきか開きません。鍵穴を確認しようとしますが何故かありませんでした。
「え!?な、なんで!?」
開かないのに鍵が無いってどうすればいいか・・・いや、まだだ!まだ終われません!出口の近くにあったワイン瓶を手に取る。軽く振ってみると中にはワインの代わりに何か入っているみたい。音から鑑みるに多分金属製の何かだと思う。鍵かも!
しかし瓶の蓋のコルク栓が開かない。少なくとも私の筋力ではとても開きそうにない。
「むむむ・・・」
コルク栓を開けるのを諦めて他に何かないかと辺りを見回すと、壁に何か掛かっている。これは・・・なんだろう?ばね?いや、ばねならびょんびょんするけどこれは違う。
えーっと、あ!思い出した!これ、お父さんがワイン飲む時に栓を開けるのに使ってた気がする!これなら・・・!
私はそのばねみたいなやつをコルク栓に突き刺してお父さんがしてたみたいにグルグル回す。そして慎重に引き抜いていく。すると、コルク栓は見事に外れた。よし!
「中には何が入っているかなっと・・・」
瓶からは予想通り鍵が出てきた。・・・あれ?あと鍵使うところなんてあったっけ?あ、鉄製の箱はまだ見てない!
時間はあと1分半くらい!箱を見てみると鍵穴があった。急いで鍵を使うと鍵が消えて蓋が開いた。中には一辺10センチ程の正方形の形をした氷だった。氷の中には何かがあるみたいだ。
多分、お湯で溶かすんだね!急ごう!私は急いで氷をバケツに入れた。
早く早く!もう1分切ってる!
30秒以上かけてやっと氷が溶けた。氷の中にあったのは何かのスイッチだった。これが一体なんなのか考えてる暇もない!
とにかく私はスイッチを押すと、牢屋の扉が「ガシャーン!」と音を立てて開く。やった!脱出ゲーム、完!
私が右手で汗を拭いながら出口に向かおうとした、その時。
床がいきなり消失した。
「えっ!?」
お、落ちる!?ああ!紙に書いてあったのはこれかぁ!?
な、なんで私は調子に乗るといっつもいっつも〜!!?
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
—‐——ええい、こうなったら・・・
◆◆◆◆◆◆
運営達の部屋。彼等は三層の実装が終わり、とてと疲れてはいたが達成感も同時に感じていた。
「ふ〜。やっと終わった〜」
「だな。さて、プレイヤー達の様子はどうかなっと・・・」
「おー、結構多い多い」
「だな。実装からそんなに経っていないのにかなりいるな」
三層の街には既にかなりのプレイヤーが到達している。
運営達が街を覗いてワイワイしていると突如叫び声が響く。
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
「おい!どうした!」
「なんだよ・・・またメイプルか・・・?」
「ああ、また、だ。【機械神】を取得している!」
「ウッソだろ!?あれは確かフラグになるアイテムが二層にあったはずだぞ!」
「なんでだぁぁぁぁぁぁぁ!?」
運営達の受難は続く。
「うおっ!?マジか!」
「今度は何だ!?」
「あの脱出部屋に入った奴がいる!」
「あー、見つかっちゃったかぁ。」
「まあ、あの俺たちの悪ふざけの一つのあの部屋ならなんとか・・・」
「・・・・・・」
「おいどうした?急に黙って」
「だ、脱出部屋に入ったのは・・・ミルフィーです!?」
「な、なにぃ!?」
「どうしてメイプルといいミルフィーといい、こんな運が良いんだ!?」
「お、落ち着け!あの部屋はスキル使用不可だった筈だ!」
「あ、ああ!そうだな!絲さえ無ければなんとか・・・」
「と、取り敢えず様子を見るぞ!」
「「「了解!」」」
全員で映像を確認する。
そこにはミルフィーが真っ当に仕掛けを解いてある様子が映っていた。
「よ、良かった・・・」
「この様子なら俺たちの想定通りに行くかも・・・!」
「頼む!」
そして、最後の仕掛けである落とし穴が起動した。
「「「「おおっ!!」」」」
全員が上手くいったと思ったその時だった。
ミルフィーは、自分の頭を投げていた。
「「「「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!?」」」」
運営達は自分達が実装したスキルなのに、驚いてしまった。
「まさか、そう来るか!?」
「いや、スキルは使えないんじゃなかったか!?」
「いや、使えないのは宣言して使うようなやつでパッシブスキルは・・・」
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
運営達が休める日は、果たして来るのだろうか。
そろそろネタが・・・更新遅くなったらすいません。
評価、感想お待ちしております!
7/13 誤字修正しました。指摘してくれた方ありがとうございます!
あと、そろそろアンケートを締め切りにしたいと思います。
運営、掲示板パートは書きます。
番外編は本編終わったら考えるという事で。