生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。   作:紙吹雪

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初投稿しなければ、生き残れない
タイトルでネタバレしてる・・・


首無し姫誕生秘話

 

私達は、どうやら洞窟の中に転移したみたいでした。薄暗いです。私は絲を伸ばす事である程度索敵出来ますけどね。絲に感覚が通っているのは中々便利です。

 

「此処が私達の拠点!?」

 

入り口は一つしか無かった。これなら防衛がかなりやり易いのではないでしょうか。絲で罠を作るのもありかもしれません。

 

「じゃあ、私達は攻撃に」

「おう。予定通り行こう。」

「頑張りましょう!」

「行ってらっしゃい!・・・あっ、そうだ!」

「覚えてたんだね、メイプル」

 

ふっふっふっ・・・ようやくあの作戦を使う時が来ました!

 

「えっ?な、何するつもりなの?」

「ふっふー。えっとね、先ずは首を取ります!」

「ヒィッ!?」

「な、何回見ても不気味だな、それ・・・」

「で、どうするのだ?」

「いや〜実はね・・・」

 

どうも、首と首から下も私という一人として扱われるらしい。と言ってもよく分からないと思います。私もイマイチ理解できていませんし。つまり何が言いたいのかというと・・・

 

「どうにも、首だけメイプルの【身捧ぐ慈愛】の範囲いると、身体の方にも効果があるみたいなんです!」

「なん・・・だと・・・!」

「・・・でもそれだと視界が確保出来ないんじゃ?」

「ふふん。それなら対策済みです!」

 

エクレアのスキル【視覚同調】で視界は確保出来ます。問題は指示が出せないと言う事ですが・・・つい昨日、エクレアが【遠隔指示】と言うスキルを覚えてくれました!このスキルのおかげで離れていても指示が出せます!

 

「なるほど、それならなんとかなるね・・・」

「メイプルと言いミルフィーと言い、行動パターンが読めないな」

「エクレア、【覚醒】!」

 

黒い猫、エクレア。世界一可愛いです。異論は認めますが却下します。

 

「エクレア、私は首無しで攻撃に出かけますので私の目となってください!【視覚同調】!」

 

うわ、目線が低い!って当たり前か。エクレアは首から下の身体に擦り寄っている。首だけの方の視界もちゃんと確保されるので安心だ。いざという時は【堕天】を使う。首だけでも【堕天】は使えるみたいです。スキルは使えなくなるとは言ってもパッシブスキルだからでしょうか。なお、ちゃんと首だけでも魔法が使えるのは検証済みです。

 

「あー・・・あ、それだと身体、動かし辛くない?」

「一応練習しましたし、なんとかなります!」

「そ、そうか・・・」

 

確かに三人称視点は難しいけど、メイプルのお陰でダメージを受ける心配もないですしね。

 

「それじゃあ、行ってきます!・・・って、行ってくるのは私の身体だけですけどね!」

 

ジョークだったのにサリーが少し震えていた。ごめんねサリー・・・でも、やめる気はないです。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「ぐわぁ!?」

「な、なんだと!?」

「き、貴様ぁ!」

「ぐはぁ・・・」

「ひぃ!?」

 

奇襲は成功したみたいだ。襲った集団の内1人はわざと逃がす手筈になっている。後をつけて拠点の場所を案内させるためだそうだ。サリーは考えることがあくどいね。因みに私達は身バレ防止の為にフードを被っている。私の場合は首から上が無いからあんまり意味はないかもしれないけど。エクレアは私の肩に載っている。同調出来るのは視覚だけなので何言ってるのか分からないのが辛いところだ。ゆっくり口パクしてくれれば分かるのだけれど。メールを送ればコミュニケーションはどうにかなるのですけどね。

逃げていく奴の後をつける。すると洞窟らしき場所に着いた。私、閉所での戦闘あまり得意じゃないのよね。瓦礫を振り回すのが難しいし。

 

 

「大変だぁ!」

「どうした!?」

「そ、その…がっ!?」

「道案内ご苦労様」

 

ノコノコ私達をここに案内した奴をサリーが背後から斬りつける。サリー怖いなぁ・・・本当に味方で良かったと思います。

 

「ぐぅ!?総員、かかれぇ!」

 

敵も負けじと火矢を撃ち込んで来ますが、クロムさんは大盾で防ぎサリーは突っ込みながら躱しています。なんで前進しながら躱せるんでしょうか?

 

「相変わらずの回避力だ。私も出来れば、な!」

「うーむ、私は集団戦はあまり得意では無いのだが・・・この程度の相手なら問題ない」

「ウチのギルメンはみんなおっかねぇなぁ!」

 

うわぁ、カスミさんとジェラートさんもすごい。カスミさんの方は一瞬で3人を斬り捨てているし、ジェラートさんも槍で一気に2人も貫いている。クロムさんも地味だけど確実に敵を倒している。

 

「何が、起きている・・・一体・・・何がぁぁぁ!?」

 

このギルドのリーダーらしき男は何が起きたのかも理解できずに死んでいった。ちょっとだけ可哀想。

 

「まずはこれで一つ・・・」

「カスミ、これ拠点に持って帰ってくれる?」

「承知した。」

「私は周りの偵察してくる。」

「気をつけてな。」

 

とと、メールメール・・・ふむふむ周辺の偵察をする、とな。なるほど・・・私は指で輪っかを作って了承の意を示す。するとサリーはすぐに走り出した。うーん、私もそうするべきか・・・よしっ!

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

ふぅ、先ずは一つ、と。始まったばかりだが順調にだな。

 

「メイプルやミルフィーも相当だが、改めてサリーも化け物だな」

「ああ。味方で良かったと心から思う・・・ん?」

「む、メールか。どれどれ・・・ミルフィーから?」

 

 

『私もちょっと一人で暴れてくる!』

 

 

「・・・そうか」

「承知した」

「うっかり転ばないようにな」

 

ぷんぷん!

そう言っているみたいにミルフィーは地団駄を踏んだ。ああ、また被害が出てしまうのか・・・可哀想に。俺だって怖いぞ、首のない奴が襲い掛かって来たら。

 

ミルフィーはペコリと一礼するとその場を去った。

 

「・・・サリー以上に味方で良かったな。ある意味」

「ああ・・・」

「よし、俺たちも負けていられないな!」

「「おお」」

 

ジェラートはなんか生き生きしてるな・・・何故だ?

 




最近暑いので熱中症等にご注意ください。

ジェラート「WRYYYYYYYY!!」
カスミクロム「「落ち着け!」」
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