生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
ついつい思いついた事を書いてる所為か
とうとうタイトルから脱線している気がします。
うう、申し訳ないです。
こんな小説を読んでくださる方、感謝です。
うーみーはーひろいーなー♪
「はてさて、僕のトラップがどれだけ通用するか・・・」
傍に大槌を持った2人の少女と二匹の化け物を侍らせ、メイプルがゆっくりとこちらに歩いてくる。亀は上空に漂い、メイプルと同じ速度で此方に向かってくる。相変わらず黒いオーラは漂ったままだ。
マルクスの仕掛けたトラップが起動し、爆発が起こる。が・・・
「やっぱり効かないかぁ。流石メイプル、凄い範囲防御だ」
「でも、メイプル用のトラップもキッチリ用意してある。そうでしょう?」
メイプルは爆発をものともせずに歩き続ける。が、ここまではある程度マルクスは想定していたのでミザリーの言う通り、メイプル用の罠も用意していた。
「かかった・・・!」
メイプルがその罠を踏むと次々に植物が伸び始めた。
それはメイプルの腕や足を拘束してその歩みを止めさせる。
こういった進行を妨げるための罠は機動力が低いメイプルによく効くのだ。
破壊するにはそれ相応のダメージを与える必要があるが、マルクスは自分の持つスキルからメイプルのスキルに何らかの制限があると予想していた。
そうそうポンポンと大規模なスキルは使えないだろうと考え、もし使ってきたならばミィが戦いやすくなると考えた。
マルクスはここで一度死んでもそれはそれで仕方ないと思っているため、メイプルがスキルを使ってきたとしても構わなかったのだ。
「ええー!?マジ!?」
ただ、かなり頑丈なはずの植物を一撃で粉砕するユイとマイのことは予想していなかった。次々に罠は発動するものの、ダメージはメイプルが、拘束はユイとマイがそれぞれ受け持って無傷のまま少しずつ進んでくる。
「マルクス、有効なトラップはあといくつ仕掛けてあるのですか?」
「3つ。でも、この調子だと全部突破されるかも・・・」
そして、結局マルクスの言葉通りにメイプル達は全ての罠を乗り越えてしまった。遠隔で貫通効果のある魔法を撃ち込んでみるも、大して効いていないように見える。
「しょうがないなぁ。みんな戻ってて」
「よろしいのですか!?」
「ここは僕とミザリーが引き受ける」
「少しでもメイプル達を足止めします。貴方達はオーブを」
「・・・分かりました。ご武運を!」
全てのプレイヤーを退避させた後、2人はメイプル達と対峙する。
・・・先に仕掛けたのは、メイプルだった。
「【
「うわぁぁ!?」
「【アンチドーテ】!」
毒攻撃を喰らうが、ミザリーが即座に治す。そして、即座にマルクスが反撃に転じる。
「【遠隔設置・岩壁】!【遠隔設置・風刃】!」
地面が盛り上がり、内側に向かって鋭い風が吹き荒れる。が、しかし・・・
「マイちゃん、ユイちゃん!お願い!」
「「分かりました!」」
「「【飛撃】!」」
いとも簡単に双子に潰されてしまった。
「!?」
「・・・どうやら、ここまでのようですね」
2人の元にメイプル達が迫る。
突然、その間に爆炎が生じた。
「ミィ!」
『炎帝の国』ギルドマスター、【炎帝】のミィの参戦だ。
ミィは振り返り、メイプル達の方に振り向く。両者はしばらく睨み合う・・・
「くっくっくっ・・・ふはは・・・はーっはっはっはっはぁ!!」
「「「「「「!!??」」」」」」
突如、大きな笑い声が辺りに響き渡る。メイプル達とミィ達は困惑して周囲を見渡す。すると・・・
「・・・雨?」
「こんな事、たしか前にも・・・」
「これって・・・」
「これは、多分・・・」
「間に合ったね・・・」
「あいつは・・・まったく」
空が曇り、雨が降る。その勢いはもはや豪雨と言っていいだろう。
「ふーっはっはっはっはっはぁ!!!【闇騎士】ニュクス!拠点の危機を知り、華麗に参上!」
近くにあった、高い木の上にニュクスはいた。両手を腰に当て、高笑いをしている。
「とぅっ!」
ニュクスは木から跳躍し、空中で四回転捻りを入れて綺麗に両足で着地した。決めポーズのつもりなのか、片手を上げもう片方の手を腰に添えている。
「キラッ☆」
なんと言うか、もう色々と混ざっていて原形が分からなくなっていた。
「ふはははは!相手はかの【
「は、はぁ・・・」
「そ、そうですか・・・」
流石のユイとマイも、ニュクスの発言が理解できず、困惑する。メイプルは素直にカッコいいと思った。
「良いじゃん!その名前!」
「いやいや!?」
「それより、早くオーブを!」
「あ、うん!」
「くっくっくっ・・・破壊の双子を連れし守護天使は破滅を齎す騎士に憧れ、暗黒に呑まれし天を掴むため爆炎の支配者との戦いに身を投じるという訳か・・・!」
「「「意味が全く分からない」」」
「ふっ・・・いずれ分かるさ・・・いずれな」
味方に総スカンされても表情すら変えないのは、ここまで来るともしかしたら凄いのかもしれない。
「しかし、この状況においてはニュクスは頼もしいな。【炎帝】!」
「うわぁっ!?」
ニュクスの登場に気を取られていたメイプル目掛けてミィが攻撃を繰り出すが、爆炎が散ると中からは傷一つついていないメイプルの姿が露わになる。
「だよね・・・」
「流石ですね・・・」
「ふっ。それでこそ、我が宿命の血族と因縁の・・・」
「馬鹿な事を言ってないで働け」
「ふっ・・・承知した」
ニュクスが黒剣を抜く。
「くっくっくっ・・・ああそうだ、言わなくてはならない事があったな」
「・・・一応聞いてやろう。なんだ?」
「あの亀の周りの黒いオーラ、あの内側に居るとHPとMPの回復が出来なくなるらしいぞ。寧ろ、減ってしまうらしい」
「・・・なんだと?」
ニュクスがそれを知ったのはほぼ偶然だ。木に登る前に回復ポーションを使ったが、回復するどころか減ってしまった。MPまでそうなってしまうのはハッタリだったが・・・
「!?気付かれてる!?」
「いったいいつのまに・・・?」
「・・・え、マジ?それはキツイな・・・」
「ハッタリだったのか・・・」
「取り敢えず、ミィのMP管理は重要ですね」
「え、うぇ?」
「だ、騙されました・・・」
炎帝の国との戦いは、続く。
縦文字って難しいね。
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8/12 誤字修正しました。指摘してくれた方、ありがとうございます!