生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。   作:紙吹雪

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8月中に完結させたい所存。
あ、今回も初投稿です。


幕間 メイプルのホントのトコロ

「ねぇ、メイプル」

「ん?なぁに、ミルフィー?」

 

「私のスキル【純然たる傲慢】なんだけどね」

「どうかしたの?」

 

「いや、寝てたりしてる間も効果があるのかなって。それと、悪属性って一体なんなんだろうかなって」

「うーん、多分悪い感じのスキルなんじゃないかな?」

 

「いや、それは分かるんだけどね・・・まあいいや。それで、少し実験したいんだけど・・・」

「えっ・・・」

 

「い、嫌がらないで!?【闇龍(ウロボロス)】の件なら謝るからぁ!」

「えっと、それはもう良いんだけど・・・」

 

「・・・じゃあ、なんで?」

「嫌な訳じゃないよ?けど、なんでミルフィーはこんなに実験したがるのかなって。それに、本業は生産職なんでしょ?」

 

 

 

 

「・・・・・・あっ」

 

 

 

 

「・・・もしかして、忘れてた!?」

「そそそ、そんな事ないよ!?」

 

「声が震えてるよ?」

「む、武者振るいです!・・・私はもう、独りじゃないですし」

 

「そう言えばミルフィーが生産職になりたかったのは、人見知りを克服したくて人と話す機会が多そうだったからなんだよね」

「お陰で多少は人見知りを克服出来たと思います。まだ知らない人と話す時は少し緊張しますけど・・・これもメイプルさんのお陰です!」

 

「あ!また″さん″を付けてる〜」

「す、すいません。なんというか癖で・・・えっと、実験する理由でしたか。それはですね、勿論本番で失敗をしないようにする為ですよ」

 

「と言うと?」

「もしこんな状況になったらどうなるのかとか、こういう時はどうすれば良いのかとか、気になっちゃうんです」

 

「へ〜・・・」

「それに、私だってみんなの役に立ちたいのです!」

 

「ふぇ!?ミルフィーは十分貢献してくれてると思うけど・・・」

「私、誰かの為に何かをするって初めてだったんだ」

 

「・・・?」

「いつも独りぼっちで、下を向いて歩いてた・・・けどね、メイプルやサリー達と出会って変わったの」

 

「え、私?」

「そう。誰かの為に行動して喜んでもらえるのが嬉しいって、教えてくれたのはメイプル達だよ。本当にありがとね!」

 

「えへへ・・・なんだか、照れるなぁ」

「私もなんだか照れ臭いです・・・そうだ、メイプルも色々実験しましょうよ!」

 

「へ?」

「そうだ、【暴虐】あたりは悪属性のスキルかもしれないし、【純然たる傲慢】で回復するか試してみよう!あと、寝てる時も【純然たる傲慢】の効果が続くかどうかも調べましょう!」

 

「えー!?」

「えーじゃないです!やりますよ!」

「あはは・・・ミルフィーは生き生きしてるなぁ」

 

 

 

「・・・貴方と一緒に居るからです。まったく、本当に分かっているのでしょうか・・・」

 

 

 

「何か言った?」

「な、なんでもないです!」

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

 

 

ミルフィーはいつも一所懸命だ。たしかに、以前学校にいる時はとても暗くていつも下を向いていて口数も少なかった。けど、今はまるで別人のように色んな事を頑張っている。

 

 

・・・私は、ミルフィーに追いつけているだろうか。

 

 

私は痛いのがあまり得意ではない。中学の頃に打った注射も泣きそうになった。けど、ミルフィーは痛みなんて無いように行動している。

 

わたしが最初にミルフィーと会った時は、たしか第一回イベントの時だったっけ。その時、私はミルフィーの事をなんだかおどおどしていて、妹がいたらこんな感じなのかな〜って思ったんだ。・・・身長も胸も、私より大きいけど。

 

『あ、あの、きょ、協力しませんか?』

 

あの時のミルフィーは、直面するとなんだか守ってあげたいような気持ちになっちゃうんだ。でもね、私はミルフィーが戦っている時の横顔を見て思ったんだ。

 

 

————こんなに頼りになるのに、なんだか寂しそうって。

 

 

たしかにミルフィーは強い。実際、今戦っても正直あまり勝てる気がしない。第一回イベントで共闘している時は最初に対面した時とは印象が真逆だったよ。なんというか、妹からお姉ちゃんって感じに変化したんだって思える。

 

・・・お姉ちゃんって思ってる事、ミルフィーには秘密だよ?だって恥ずかしいんだもん。

 

イベントが終わった後、学校でミルフィー・・・荒川麻里がミルフィーだって知った時はすごーくビックリしたんだ。妹みたいな時とお姉ちゃんみたいな時とも印象がまるで違ったもん。妹の時はなんだか微笑ましくて、お姉ちゃんみたいな時は頼りになるけど、学校にいる時はなんだか、全てが疎ましい様な・・・排他的って言うのかな?よく分からないけど、とにかくそんな感じがしたんだ。その時から、段々雰囲気は変わって今みたいに明るい感じになったけど・・・

 

つまるところ、ミルフィーは学校で友達を作ることを半分くらい諦めてたんじゃないかなぁ。今のミルフィーは諦めるなんてない!って感じだけど。それでも仮想現実ならと期待して、一生懸命ミルフィーなりに頑張って・・・あれ、私、何が言いたかったんだっけ?

 

ああそうだ、ミルフィーはまるで痛みなんて全く怖がってないように行動する時があるんだ。もう少し自分を労って欲しいな・・・なんだか、ミルフィーが苦しそうだと、私も苦しいから・・・とにかく、ミルフィーが無茶しないように私も強くならないと!

 

ミルフィーはもう少し、私を頼りにしてもいいと思う。サリーもだけどね。それでも無茶してしまう時もあるのは、多分ミルフィーがそういう性分なんだと思う。他人には自分を大事にしろって言っておいてミルフィーが一番自分を大事にしていないと思う。なんだか、それは嫌だ。ミルフィーが苦しいと私まで苦しくなるし・・・なんだかこんな感覚、サリー以外だと初めてかも。

 

あと、学校でミルフィーの事を見つめる男の子が増えたんだ。ミルフィーは第二回イベントを終えた後くらいから学校でも髪を上げるようになった。ミルフィー、髪を上げるとすごく、その・・・可愛いんだよね。私よりも胸も大きいし・・・サリーも大きさの秘密が気になっていたっけ。それで、その・・・学校ではたまに話しかけられるようにもなったし、ミルフィーはすごく頑張って苦手を克服出来たんだけど・・・ミルフィーが男の子と話していると、なんだか胸がもわ〜って感じになるんだ・・・病気なのかなぁ。

 

ミルフィー、起きたら覚悟しててね。サリーよりも長い時間、お説教するから。その時は、思いっきりほっぺを引っ張るんだ。お餅みたいに。

・・・だから、『炎帝の国』との対決、負けられない!

 




気がついたらメイプルの回想みたいな事になっていた。な、何を言ってるのか分からねぇと思うが、俺もよく分からない・・・

8/13 誤字修正しました。指摘してくれた方ありがとうございます!
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