生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。   作:紙吹雪

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遅くなって申し訳ないです。
初投稿です。
今回で炎帝の国編はまだ終わらなさそうです。


VS炎帝の国 後編

「私は一旦下がる。時間をかせげ。その間に例のアレの準備をする。MPの回復が出来ないなら、なるべく短期決戦に持ち込むべきだろうからな」

「・・・承知した。が・・・」

「・・・なんだ」

 

ミィが怪訝な様子でニュクスを見つめる。そして、ニュクスは自信満々に口を開く。

 

 

「別に倒してしまっても構わんのだろう?」

 

 

「・・・お前は相変わらずだな」

「そりゃもう、ミィに会う前からな・・・【黒炎斬】!」

「【遠隔設置・岩壁】!」

「【ホーリージャベリン】!」

 

「きゃあ!?」

「「行きます!【飛撃】!」」

「させん!」

 

ミィが下がり、他の3人が足止めする。どうやら、何かのスキルの発動を狙っているようだ。ミィを衝撃波が襲うが、ニュクスが剣で攻撃を弾いた。ミィは全く意に関していない。当たれば即死の攻撃を綺麗に無効化してニュクスはユイとマイにそのまま近づき斬撃を浴びせる。

 

「【黒岩斬】!」

「「きゃあ!?」」

 

「くぅ・・・ノックバック!?」

 

どうやら、その攻撃にはノックバック効果があるらしい。【身捧ぐ慈愛】のスキルによって2人へのダメージを肩代わりしているメイプルはユイとマイの代わりに後方に動かされてしまった。お陰で、2人が【身捧ぐ慈愛】の範囲から飛び出してしまった。

 

「あわ・・・!?」

「早く戻らないと!」

 

「くっくっくっ・・・そろそろ我が封じられし力を解放させて貰おう・・・【解放(リリース)】!はぁっ!」

「「!?」」

 

ニュクスの周りに禍々しいオーラが漂う。その後のニュクスの動きは今までと比べても非常に素早い。ただでさえ速かったのに更に速くなってしまった所為で、2人は攻撃をただ受けるしか出来なくなった。

 

「【カバームーブ】!」

「ほう・・・」

「「あ、ありがとうございます!」」

 

このままでは不味いとメイプルが【カバームーブ】で2人の近くに移動した。

 

「先ずはあの二人をなんとかするべきか・・・行くぞ!ふーっはっはっはっはぁ!!」

「「了解」」!

 

ニュクスは相変わらず高笑いを交えながら果敢に攻撃を続けている。しかも、マルクスとミザリーの援護も加わると隙がない。上手く連携を取っている。流石は上級ギルドと言ったところだろうか。

 

「【毒竜(ヒドラ)】!」

「遅い遅い!動きがスローリィなんだよぉ!ふーっはっはっはっはっはぁ!」

 

メイプルの十八番の毒攻撃を変態じみた動きで躱し続ける。たまに掠るが、殆ど効いていないようだ。その動きはサリーとは似ても似つかないが、その回避力はたしかである。笑い声に至ってはもはやそこらの不審者と相違ない。ユイとマイは少しだけ怯えた。

 

「【滲み出る混沌】!」

「ええい、邪魔だ!」

「うえぇ!?」

 

驚く事に、なんとニュクスはいきなり現れた化け物の攻撃を躱し更にメイプルを横から蹴り飛ばした。

すかさず、そのタイミングでマルクスとミザリーが援護する。

 

「【遠隔設置・スネア】!】

「【ホーリージャベリン】!」

「くっ・・・」

 

ユイとマイを一瞬木の根が拘束するものの、すぐに抜けられてしまう。攻撃は全てメイプルが受けとめている所為でダメージは通らない。だが、メイプル達の攻撃は当たらない。

 

「全然当たりません!」

「当たれば倒せるのに・・・!」

 

「マイちゃんユイちゃん!一旦離れてて!」

 

「で、でも・・・!」

「メイプルさんは!?」

 

「2人は秘密兵器として温存しておかないとね!」

 

「・・・分かりました!」

「お気を付けて・・・!」

 

「くっくっくっ・・・知らなかったのか?私からは逃げられない・・・!」

「させないよ!」

 

亀を空中から呼び寄せて2人を乗せようとすると、ニュクスがそれを阻止しようと襲ってくるが、メイプルが身体を張って止める・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

じ  か  ん  だ  。

 

 

 

 

 

 

 

 

「これでチェックメイトだ、メイプル!【虚無(ギンヌンガガプ)】!やれ!ミィ!」

「【火炎牢】!!」

「うえぇ!!?閉じ込められた!?ああ、【悪食】が!?」

 

ニュクスが何かのスキルを使ってメイプルを斬ったと同時に、ミィの【火炎牢】の中にメイプルは閉じ込められてしまった。

【火炎牢】とは、ミィの切り札である。対象を中に閉じ込め、継続ダメージを与え続ける。相手が1人の場合、決まるとほぼ勝ちが確定する強力なスキルだが欠点もある。発動まで時間もかかるし、発動中の間、MPがずっと減り続けるため、今回のイベントにはあまり向いていない。脱出も出来なくはないのだが・・・

 

「なんとか間に合いましたね」

「良かったぁ。ヒヤヒヤしたよ」

「ふぅん・・・私が居たのなら当然の結果だ・・・」

「【火炎牢】まで出さざるを得ないとはな・・・」

「ええ、これで倒れて欲しいです」

「僕の罠ももう無いしね」

「くっくっく・・・脱出出来るわけないだろう?なにせ・・・」

 

マルクスとミザリーは一安心と言った様子だ。ミィは未だ浮いている亀を中心とした黒い円の外でずっとMPポーションを飲み続けている。ニュクスは何時出したのかマントを翻して虚空を見つめている。

 

 

 

 

◆◆◆◆◆◆

 

 

 

 

「どうしよう・・・?出かたも分からないし、【悪食】も使い切っちゃったし・・・まだ見せたくなかったけど、仕方ないね!」

 

メイプルは温存していた【機械神】を使って脱出を試みようとするが・・・

 

「あ、あれ?」

 

何故か発動しなかった。

 

「・・・ま、まさか、あの時の・・・!?」

 

そう、ニュクスの切り札の【虚無(ギンヌンガガプ)】は、攻撃を受けた相手のスキルを封じるスキルである。相手のスキルを封じてある間、自分のスキルも封印されてしまうが、味方のフォローによって弱点をカバーしている。

 

「ど、どうしよう・・・!?」

 

【機械神】はおろか、【絶対防御】や【フォートレス】まで封印されてしまったメイプルはかなり弱体化されてしまった。幸いにも割合ダメージなのですぐにやられてしまう事はないが、時間の問題だろう。

 

「・・・ごめん、ミルフィー。私、失敗しちゃったみたい。ミルフィーの言う通り、もっと本番に向けて色々考えてた方が良かったのかな・・・」

 

メイプルはミルフィーの事を思い浮かべ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「【闇龍(ウロボロス)】!」

 

 

「・・・えっ?」

「「「「なっ!?」」」」

 

亀から声が高らかに上げられ、世界の全てを邪悪に染めんとするような漆黒の龍が現れる。その龍はミィの【火炎牢】を侵食して消し去り、ミィ達にまで襲いかかる。声の持ち主は・・・

 

 

「ミルフィー!!」

 

「ごめん、待たせた?」

 

最終ラウンドが、始まろうとしていた。

 

 

 

 

「【爆炎】!」

「ひぃ!?く、首だけ!?」

「い、意味が分からないです!?」

「DI◯様!?」

「(う〜、何アレ〜!?)」

 




俺は止まんねえからよぉ・・・お前らが感想と評価する限り、その先に俺はいるぞ!
だからよ・・・UA、止まるんじゃねえぞ・・・
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