生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
ネ刀手殳禾喬です
「【身捧ぐ慈愛】!」
メイプルがお馴染みとなった範囲防御スキルを使う。けど、炎帝の国との戦いで派手に暴れましたからね。対策されている可能性は少なく無いでしょう。
「行かせない!」
「押し通る!」
ペインさんが突っ込んでくるのをサリーが止めようとする。しかし、サリーはペインさんの一振りを防ぐのでやっとだった。体制の崩れたサリーをカスミさんが支えます。レベルの差でしょうか。噂だと確か、ペインさんは60超えていたんでしたっけ?
「お前らの相手は俺だ」
「気乗りはしないが、な」
・・・意外です。てっきり2人は私に攻撃してくるかとばかり思っていましたが、ドレッドさんとティアラさんはカスミさんとサリー、ジェラートさんを相手にするみたいです。彼女達ならなんとかなる・・・と思います。私もやるべき事をやらないと!
「「【飛撃】!」」
「【地波】!」
ドラグさんのスキルがユイとマイを【飛撃】ごと吹き飛ばす。ダメージはメイプルに行くから・・・まずっ!?
「ノックバック!?戻らなきゃ!【カバームー・・・」
「ふっ!」
「うわわ!?」
「この!」
私は絲で無理矢理メイプルを引き寄せる。メイプルなら引き摺られてもノーダメージだ。
「わ、私の扱い雑・・・」
「言ってる場合ですか!?」
ドラグさんの攻撃はクロムさんが防いだみたいだけど、フレデリカさんはオーブを狙ってるみたいですね。
「ふっふっふー・・・ほったらかしならオーブは貰っちゃうよー!」
「イズ!カナデ!オーブをお願い!」
「はぁ!」
「【多重障壁】!」
イズさんが投げた爆弾をフレデリカさんが防ぐ。煙の中飛んで来た炎弾をカナデが対処する。ふふふ・・・
「ふぅ!こっちも中々・・・アレェ!?」
「!?オ、オーブが!?」
「・・・お探しのものは、これかな?」
「い、いつの間に!?」
イズさんの爆弾の爆発で視界が閉ざされた時に、絲でこっそりと回収しておいた。一日目で一杯盗んだからもう慣れっこです。一応、相手の足元にも伸ばしてあるんですけど、すぐに切られるか回避されます。流石はトッププレイヤー・・・!
「オーブが欲しければ、私も倒してね?」
「ふっ、言われなくとも・・・!」
「や、やっばり強い・・・!」
「言っただろう?勝てると判断してきたと!」
メイプルは攻撃を躱せないのでペインさんの攻撃を一身に受けている。あのままだと・・・
「【ディフェンスブレイク】!」
「【グランドランス】!」
「くぅ・・・!もう!」
ペインさんの攻撃とドラグさんがクロムさんに当てた攻撃をメイプルが全部受け持つ。このままだと普通にやられるかも・・・!
「メイプル!解除した方が良い!」
「わ、分かった!」
メイプルが普段の姿に戻る。うーん・・・閉所は私、苦手なんだよね・・・瓦礫を振り回すスキルが使えないし・・・
「くらえ!」
「WRYYYYY!!!!」
・・・何気にジェラートさんが戦ってるの見るの初めてなんだけど、なんだか凄く狂っ・・・楽しそうですね!ティアラさんの攻撃を嬉々として避けています。・・・って、何か来る!?
「その首貰う!」
「【神速】!」
「【バーサーク】!」
「【オーロラベール】!」
「【多重全転移】!」
瞬間、ペインさんの姿がぶれた。
気付くと、彼はメイプルの目の前に居て、
「【断罪の聖剣】!!」
「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
メイプルは斬り伏せられ、壁まで弾き飛ばされた。
「メ、メイプルー!!?」
「メイプルっ!?」
サリーとほぼ同時に私は叫んでいた。
油断するなって、言ったのに・・・いや、違う。多分、ドレッド達が使ったのはステータスを一時的に上げるスキルだ。ああ、もう!私がメイプルが斬られるよりも前に【清濁併呑】を使っていれば・・・!くそっ・・・メイプル・・・
・・・後悔は、後だ。私が今するべき事は、一つだけだ・・・。
「【不屈の守護・・・」
「【清濁併呑】・・・」
「!?これは、ステータス変化を無効にするスキルか!?」
「おい・・・」
「・・・!?」
「ただで帰れると思うな。必ず貴様らには地獄を見せてやる。私の友達を傷つけた事を後悔しながら死に逝け」
◆◆◆◆◆◆
ミルフィー・・・メイプルが攻撃されてから雰囲気が・・・!
「ただで帰れると思うな。必ず貴様らには地獄を見せてやる。私の友達を傷つけた事を後悔しながら死に逝け」
待って、おかしい・・・普段のミルフィーならそんな事絶対言わない・・・と言うか、メイプル多分生きてるよね?【不屈の守護者】があるんだし。でも、なんかミルフィーの怒り様を見ると、あれは多分、やられたと勘違いしてる・・・のかな?って、考えてる場合じゃ・・・!
「ミ、ミルフィー!い、一旦落ち着いて・・・」
「【装着・穿槍】!」
ミルフィーは瓦礫の槍を地面から取り出して・・・って、え!?ちょ、ちょっと待って!?まさか・・・!?
「死ねやオラァァァァァ!!」
「!?」
「うお!?ちょ、ミルフィー!?」
「きゃっ!?」
危なっ!?ミ、ミルフィー!?味方ごと振り抜くつもり!?うわぁ!?また来た!?
「失せろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「くっ・・・!?」
「ぐっ・・・2人とも、無事か?」
「「は、はい」」
イズとカナデは位置的に当たらず、私とカスミ、ジェラートさんは避け、ユイとマイはクロムさんが守ってる。敵は・・・
「あーもう!【多重障壁】!」
「【バーンアックス】!」
「怖え怖え」
「危険だな」
「流石に当たると不味いな・・・」
フレデリカさんとドラグさんは防ぎ、ペインさんとティアラさんとドレッドさんは避けていた。洞窟でやや振りにくいのもあって当たりにくいのだろう。
「ならば!【射出・穿槍】!」
ミルフィーが叫ぶと地面から槍が飛び出し、ペインさん達の方に飛んでいく。え、いつの間にそんなスキルを・・・?
「ぐお!?まさか飛ばして来るとはな・・・」
「ペイン、どうする?」
「そうだな・・・このまま押し通る!」
「「「「了解!」」」」
不味い、このままだとミルフィーが・・・!?
「ミルフィー!落ち着いて!」
「いいや、私は冷静ですとも。冷静に・・・あいつらを潰す事だけを考えている」
駄目だ、話が通じない!と言うか言ってる事が怖いよ!?なんかぶつぶつ呟いてるし・・・メイプル早くなんとかし・・・あれ?
メイプルが居ない。
あ、あれぇ!?ど、何処に行ったの!?この状況、いや、今のミルフィーをなんとか出来そうなのはメイプルしか居ないのに・・・!
「!?メイプルが居ないぞ!?」
「な!?」
「い、一体何処に・・・」
相手も気付いたようだけど・・・一体何処に・・・あ、あそこ!
「エクレア!メイプルをこっちに!」
ふと、洞窟の影から黒い猫のモンスターが現れた。ミルフィーの相棒のエクレアだ。なるほど、こっそり指示を出していたのか・・・いや、何の為に!?と言うか、回収させるって事は死んでいない事に気付いてるよね!?分かっててあれだけ怒ったの!?
「メイプル、さっき伝えた作戦通りにな!」
「う、うん。分かった・・・」
「なら、良し!!エクレア!もう一度【潜影】!」
エクレアを影の中に潜らせ、メイプルとミルフィーは再びペインさん達に向き直った。
少しずつお気に入りや評価が増えてきてウレシイ・・・ウレシイ・・・
感謝。