生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
最後の……初投稿…
メ…ッセージ……で…す…
これが…せい…いっぱい…です
読者…さん 受け取って…ください…
伝わって……… ください……
まあ、嘘なんですけどね。
ゲーム外では運営陣が残りギルド数を表す表示を見つめていた。
「これは・・・もう終わっただろ」
「だな・・・」
明るく輝く数字は六という数字を浮かび上がらせている。そして、それらのギルドは全て現在十位以内であることが確認されている。つまり、もう十位以内に入るギルドは確定したということだ。
五日を予定していた今回のイベントは三日目の後半には実質の終了を迎えていた。先程までは減り続けていたギルドの数表示は全く動きを見せなくなった。
「どいつもこいつも殺意高いなぁ!?おい!?」
「今回のイベントの見所編集して動画にするぞ。もうこれといったことは起こらないだろ」
男が周りに指示を出すと次々に膨大な量の録画データからこれはと思ったシーンが選び出されていく。
「7割近くメイプルとミルフィーが映ってるんだが・・・」
「メイプルやミルフィーを映さずに見所を抜き出せと言うのか?これでも削った方だぞ」
呟いた男の方に首だけを向けてそう言うと、呟いた男は額に手を当てて項垂れた。
「まあ『楓の木』に引っかき回されたのがイベントが思うようにいかなかった原因か・・・」
「『炎帝ノ国』は十位だしな、しかも既に全滅だろ?順位予想もやってみていたんだが……まあ当たらない」
『炎帝ノ国』はライバルを次々に倒していたが、無理をし続けたために全滅に至った。
ただ、何とか十位を確定させることには成功していた。
「メイプルとミルフィーの行動が読めるようになればなあ・・・」
それは多くのプレイヤーも思っていることだった。対策の立てやすい者ほど対処は容易になるからだ。もっとも、出来ればの話だが。
「無理なことを考えても無駄・・・それより次回の日数・・・考え直さないとな」
「だな、流石に丸二日余るほど加速するとは・・・」
プレイヤー達のやる気を読み切れなかったが故のミスである。彼が次回のことを考えていたところで、思いついたというように一人の男が全員に聞こえるように言い放つ。
「なら一つ予想してみよう!お題は今のメイプルが何をしているか!どう?当たった奴には俺が一回奢るよ」
その提案にその場にいた全員が乗った。
メリットしかないのだから当然である。
「少し前の録画データを見ればいけるか。オーブ周りしかないが・・・」
そう言って適当に選び抜いた【楓の木】の四日目の広間の映像を映し出す準備をし始める。
「なら、拠点にいないってのもありか?」
「いいんじゃね?それだと簡単に探せないからな・・・まあ多分拠点にいるとは思うが・・・」
「じゃあ予想開始!思いついた奴は挙手!」
奢ると言い出した男が合図をすると早速何人かが手を上げた。そして、男が指示した順にそれぞれに予想を述べていく。
「ギルメン全員でボードゲーム中」
「機械神で空を飛ぶ練習」
「蓑虫ごっこ」
「双子に人間お手玉をされている」
「糸でトランポリンを作って体操している」
「【鍛冶】で作られた武器を齧ってスキルが得られないか試している」
「何だ、皆普通過ぎやしないか?」
「ちくわ大明神」
「それもそうか・・・」
「誰だ今の!?」
普通過ぎると言われたことで全員がメイプルやミルフィーならばどんなことをするかと再び思考を巡らせた。そうしてどんどん予想は混沌としていく。
「巨大化した亀の口の中に入っている」
「糸で自分を縛っている」
「何故かミルフィーと戦っている」
「いっそ亀を齧る」
全員が口々に予想を述べていく。そして粗方意見が出尽くして部屋が静かになったところで発案者が終了を宣言した。
「じゃあ……映すぞ」
「ああ」
一瞬の後、大きなモニターに【楓の木】が映し出される———
「あ、あの・・・メイプル?」
「ん?なぁに?」
「えっと・・・顔が、近いかなって・・・」
「別に良いでしょ?それとも、嫌・・・?」
「い、嫌じゃないけど」
「なら問題ないよね!」
「う、うん・・・」
「ねぇ・・・」
「な、なに?」
「ミルフィーは私の事、どう思ってる?」
「!?・・・そ、それは、どういう意味・・・?」
「ふふふ、どういう意味だと思ってる?」
「え、いや、その・・・」
「私はミルフィーの事大好き!」
「くぁwせdrftgyふじこlp!?そ、そんな、いきなり・・・///」
「ねぇ、ミルフィーは・・・?」
「そ、そんなの言えませーん!?」
「あ、もう!待ってよー!」
それから、メイプルがミルフィーに背後から抱きつく場面を見たところで動画はそっと閉じられた。
「あれも入れるか?」
「・・・ああ」
「ああ・・・百合は、いいぞ・・・だからよぉ、止まるんじゃねぇぞ・・・」
「なんか昇天しそうになってない!?」
そのワンシーンはそっと見所集に加えられ、運営陣はそれぞれが何か理解を超えたものを見たことに対する処理へと移った。
「ところでなんだが」
「なんだ?」
「これとこのシーン、入れるべきだろうか?」
「・・・入れよう!」
「お前今吐き気を催す邪悪な顔してるぞ」
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!(。∀ ゚)」
「(ファミ◯キください・・・)」
「(こいつ直接脳内に・・・!)」
この職場、自由すぎる。
幕間を急遽入れてみました。どうでしょう?
ななななんと!バーが伸びました!評価してくれた方、本当にありがとうございます!!嬉しいので連投してみました!