生産職になりたいのでDEXに極振りしたいと思います。 作:紙吹雪
あと、今回は少し長めです
イベント開始から一時間半程経過した。絲によって移動している為、私はかなり速く移動出来ている。そのお陰だろうか、私はすでに数えるのも億劫になる程のプレイヤーを倒すことに成功している。中には集団で襲い掛かってきた人達もいたが、全員絲に捕まった後鎌の錆にしてやりました。
「ふっ!」
「な、なんだぁ!?」
基本的な戦法は奇襲だ。まず、絲で敵を感知する。足元の辺りに絲を展開すると気付かれにくいです。そして、絲で一気に拘束!後は鎌で首を掻っ切るだけ。とても簡単だ。ちなみに、【首狩り】の効果が発動する時には赤黒いエフェクトが出るみたいだ。
ふっふっふ、これはもしかしてランキング上位になれるのでは?調子に乗っても許されるのでは?
「ふふふ・・・」
「なーに気持ち悪い笑いをしてるんだ?」
「みゃぁぁぁぁぁぁぁあ!?不審者ぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「おいおい、不審者は酷いだ、ろ!」
「ひい!?」
相手の攻撃をなんとか躱す。そして咄嗟に絲を操作して不審者を捕らえようとするが、躱されてしまった。今まで一度も躱されなかったのに・・・!というか・・・
「何故探知出来なかったの!?」
「やっぱりなんかしていたのか、どうやら警戒して正解だったようだな・・・」
この不審者さん(仮)まさか、勘がとてつもなく鋭いのか・・・?さっきの攻撃だって私よりも他の何かを警戒しているようだった。
パッと見たところ、武器は短剣で凄い身軽そうだ。
「え、えっと、不審者さん・・・」
「いや、不審者じゃねーよ。俺はドレッド」
「・・・ど、ドレッドさんはこんなか弱い女の子をど、どうするつもりなんですか?」
「いや、俺はお前が何人ものプレイヤーを倒すのをちゃんと見てるからな。それと、会話で時間稼ぎをするのは無駄だぞ?」
そう言って、彼は短剣を構えた。どうやら私の快進撃もここまでかもしれない・・・いや、まだだ。まだ終わらない!終わらせない!
「・・・覚悟は決めました。さぁ!来なさい!」
「それなら、遠慮なく行かせて貰おうか!」
不審者さんが突っ込んできた!かなり速い、私の絲よりも速いかもしれない。私は放射状に絲を展開する。が、躱される。速すぎない?
「そんな短調な攻撃には当たってやらないな!」
「ぐぬぬぬぬ・・・」
こうなったら・・・事前に用意していた策を用いるしかない・・・か。
「こんのぉぉぉぉ!」
「ほう、突っ込んでくるか!しかし、その速度、どうやらAGIはかなり低いようだな!」
「まぁね!」
私は突っ込むと同時に絲を不審者さんの左右に絲を展開する。そして、右手で鎌を持ち横に薙ぎ払おうとする。
「逃げ道を塞ぐつもりか!しかし、左右に糸を出すだけじゃ躱されて逆に俺に斬られるだけだぜ?」
「それは、どうかな?・・・【鎖鎌】!」
「な!?」
私のイメージ通りに鎖が伸びて鎌が不審者さんの首にせまる。
ふっふっふ、急に間合いが変わるとは思うまいて!
「そして喰らえ!【スラッシュ】!!」
「ぐぅ!このっ!」
なんと、不審者さんは思いっきり上に跳躍して攻撃を躱した。まさか躱されるとは!しかし、私にはまだもう一つだけ攻撃手段がある。それは、【絲使い】スキルのレベルが上がったことで得た新しいスキル。
「【装着・鉄塔】!やぁぁぁぁ!」
【装着・鉄塔】は【絲使いⅢ】で使えるようになった技だ。このスキルは絲を使って地面から巨大な瓦礫を掘り出して振り回すことが出来るスキルである。ちなみに、Ⅱで使えるようになったのは【絲弾】という絲を打ち出すスキルだ。もはや、絲使いではなく瓦礫使いである。
そして、流石に空中ではこの瓦礫は躱せまい!
「ぐはぁ!?くっ、やられた、か。判断を間違えた、か!・・・次は、必ず勝つ・・・!」
・・・なんだか、すごい面倒な人に目を付けられた気がする・・・このイベント中は出会わないように気を付けよっと。
そういえば私、戦闘中は喋れたな・・・私は戦闘狂なのだろうか・・・?私は、イレギュラーな戦闘で疲れながらもプレイヤーを探しに移動を再開した。
◆◆◆◆◆◆
それから、私は廃墟のようなところに着いたのだが・・・
「現在の一位はペインさん!二位はミルフィーさん!三位はメイプルさんドラ!これから一時間上位三名を倒した際、得点の三割が譲渡されるドラ!三人の位置はマップに表示されているドラ!」
「うぇー、マジですか・・・面倒臭い・・・」
得点の3割譲渡はまだ良いけど、マップ表示がかなりきついかな・・・おっ?
「よく見たら3位の人が近くにいるみたいだ。どうしよう、接近しようか・・・」
流石に2位と3位が固まってるのに襲い掛かる人は少ないだろう、多分。
「よし、行ってみよう!」
そして、3位の人がいるであろう建物に入ろうとしたのだが・・・
「おい、いたぞ!2位の奴だ!やるぞ!」
「うおおおおおおお!」
「げっ!?見つかった!?」
しかも、結構な人数だ・・・ざっと50人はいるぞ・・・流石に正面から戦うのは難しいだろう。ここは、3位の人には悪いけどなすりつけようっと。
「・・・くっ!?」
「逃げたぞ!追え!」
「逃すな!」
敵わないと見て逃げるフリをしながら3位のいる場所に誘導する。追ってくるプレイヤー達は夢中なのか、そのことに気付かない。
そして、3位の人のいるところにたどり着いたのだが・・・
「【
「危なっ!?」
「やっと追いつい・・・ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「な、なんだ!?」
咄嗟に絲を上に向けて伸ばして身体を持ち上げなかったから良かったものの、私を追い回してたプレイヤーの反応を見るに相当強力な毒系統の魔法らしい。流石は3位と言ったところか・・・
「ふぇ!?躱された!?」
「・・・・・・えと、その・・・」
・・・こんなところで人見知りを発動させないでよ、私。
「おい、あそこだ!」
「2位だけじゃなくて3位もいるぞ!」
「たおしてやらぁ!」
げっ、思ってたより多い!ここは・・・
「あの、きょ、協力しませんか?」
「う〜ん、別に良いよ!」
「ほ、本当ですか!」
「うん!一緒に頑張ろう!」
この人は実は天使なのかもしれない。見ず知らずの人である私を助けてくれるなんて・・・ん?
「【
「え、ちょ、えー!?」
私を巻き込んでる!巻き込んでるよ!一瞬で裏切られたよ!
訂正。この子は悪魔だ・・・しかも表情を見るに、恐らくわざとじゃない。悪意のない攻撃がここまで恐ろしいとは・・・
「・・・あの・・・」
「うぇ!?、わわ!ご、ごめんなさい!パーティとか組んだこととかなくて・・・」
もしかしてぼっち仲間か?いや、この声、表情、言動、間違いなく陽キャだろう。陰キャ歴の長い私の言うことだから間違いない。ってそんなことはどうでもいいんだ。
毒で絲が汚れたので、新しく絲を用意する。
「あの!何かであの人達を私のすぐそばに移動させられる!? 」
「【絲生成】・・・わかった。」
ここで逆らってあの毒魔法を喰らわせられるのは怖いので言う通りにしよう。絲を操って適当な相手をぐるぐる巻にして一本釣りにする。
「よっと。ほい、移動させたよ?」
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!?なんだ!?」
「わぁ!すごいすごい!えいっ」
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁ!?」
うわ、釣った奴に盾で触ったかと思うと、触れられた奴は盾に吸収された。何これ怖い。
そして、2人がかりで大量のプレイヤーを屠っていく。たまに私に毒のフレンドリーファイアが来そうになるが。
敵だけでなく3位の人にも気を配りながら、私達はイベント終了までずっと戦闘を続けた。
この主人公、ドラぞうの発言に対しての発言がドレッドと殆ど同じである
7/4 誤字を訂正
7/5スキルにルビを付けました。あと、誤字も訂正しました