IS学園、そこはISに関連する人材はほぼこの学園で育成される。また、学園の土地はあらゆる国家機関に属さず、いかなる国家や組織であろうと学園の関係者に対して一切の干渉が許されないというものである。
そこに通う生徒の1人がこの娘、篠ノ之箒である。
彼女はISの生みの親 篠ノ之束の妹で彼女自身専用機である『赤椿』のパイロットでもある。そんな彼女もうら若き乙女、気になる男子がいる。
『織斑一夏』女性にしか使えないISを男性で使える唯一の人物であり、篠ノ之箒の幼馴染で姉にISの世界大会『モンドグロッソ』総合優勝および格闘部門優勝者であり初代戦乙女(ブリュンヒルデ)の二つ名を持つISに乗るものなら憧れる存在。
ただ一つ残念ながら織斑一夏は唐変木なのである。わざとなのか素なのか全くわからない。
さて話を戻して、IS学園1年寮、篠ノ之箒& 鷹月静寐の部屋
(明日は誕生日かぁ)
箒は机に置いてあるカレンダーを見てそう思った。
そう7月7日は篠ノ之箒の誕生日なのである。
(ふふ今回は一夏のやつどんなプレゼントをくれるのだろうか)
そんな事を思っていると同居人の鷹月静寐がシャワールームから出てきた。
「あれ〜篠ノ之さんなんだか上機嫌だね、何か良いことでもあったの?」
「なっ!? なんでもない! さ、先に寝る!」
「そうか〜おやすみぃ」
にやけている所見られて赤面してしまう箒は慌ててベットに潜り込んだ。
そしてそれを見て微笑みながら自分のベットに入る鷹月だった。
そして午前0時を回り7月7日七夕
その夜、箒は夢を見た。
「………き、……うき」
「う、うーん」
(誰かが私を呼んでいる)
「だ、誰だ…」
箒を呼ぶ声、その正体はすぐに判明した。
「箒、箒起きろ!」
「え? い、一夏!?」
そう箒を呼ぶ声の正体は織斑一夏だった。
「な、なぜ一夏がここにいる」
「なんでって今日は箒の誕生日だろ」
「覚えていたのか?」
「当たり前だろ、さぁ行こうぜ!」
「ちょっと待て、どこに行く気だ」
一夏は戸惑う箒の手を引いて走り出した。
ー都内某所Aホテル最上階レストランー
「い、一夏ここは…」
「あぁ前に渚子さんに招待券もらった時のレストランだよ。前はウェイターが間違えて箒にお酒を出しただろ? そのお詫びでまた招待券をもらったから折角だしな、箒の誕生日を祝おうと思ってな」
「そ、そうか。ありがとう」
そんな箒の顔は少し赤くなっていた。
そしてレストランでの食事が終わり、2人で海が見える公園で空を見上げるとそこには綺麗な天の川が流れていた。
「綺麗だな」
「あぁ綺麗だ。だけど今日の箒も一段と綺麗だ」
「な!?」
突然の一夏の言葉に驚きを隠せない。
「箒…俺は…お前のことが……!」
「あぁわかっている。私も一夏お前のことが…好きだ」
「ほ、箒…」
「い、一夏…」
夜の公園で2人は互いを抱き合わせその唇を重ねようとした時
ドッシーン!!
箒はベットから落ちて目を覚ました。
「な、なぜだ…」
(あともう少しで一夏と一夏とキ、キ、キスを)
「いやもう一度眠れば続きが見れるかもしれん、そうだ寝よう!」
そう思った箒であったがふと目を時計にやったらもう朝の6時であった。
ガクッそう箒が前のめりに崩れる、そして剣道部の朝練に行くために道着に着替えようとした時、箒の机の上に小さなプレゼントボックスが置いてあった。
「こんなもの寝る前にはなかったはずだが?」
箒が恐る恐る手に取ってリボンを取ると中には小さな人形が4体入っていた。
「この人形似ているな。私に」
その人形はよく見ると箒、一夏、千冬、そして姉の束の顔をしていた。
さらに箱の底から1枚のメッセージカードが入っていた。
『happy Birthday 箒ちゃん
by世界最高の姉より』
それは篠ノ之束が送ってきた箒への誕生日プレゼントだった。
「ふふ、まさかあの人からプレゼントを貰えるとはな、よし! 今日も一日頑張るぞ!」
そう箒は言うと剣道部の道場まで歩いて行った。
そして放課後一夏を含めたいつものメンバーで箒の誕生日会が行われた。