四番隊は今日もゆく   作:yuzuna*

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はじめまして、唯羽と言います。



こうして投稿するのははじめてなので、未熟な点はございますが、誤字訂正や質問等、教えてくださると嬉しいです。

ガバ設定にはならないように頑張っていきますが、ガバになったらごめんね。教えてくれたら手直しすると思います。



一応のあらすじはできているのですが、執筆する時間がなかなかないために不定期投稿となります。

一話一話、出来上がり次第上げていきます…。



どうぞよろしくお願いします。


ぷろろーぐ

 

 

 

白に薄いピンクが入った少し長めの髪を揺らしながら、(トモシビ)は足を進める。

 

 カツンカツンという無機質な音はさっきまで歩いていた雪の上よりもなにか寒気を感じさせる。

 

 このような異様な緊張感を感じているのは自分だけではないはずだ。

 

 今日、燈達は最近発見された山の調査任務に出ていた。

 

 そして、その調査中に、山の斜面に金属の重厚感がある扉を見つけ、司令官の命令のもとで、その扉の内部へ進入した。

 

 扉をぶち抜いて入ったために入り方は正攻法とは言えないし、かなり脳筋プレイであったことは否めないが進入成功は成功であった。

 

 

 そこは不思議な空間で、この山の周辺では大小さまざまな敵と衝突し、他の部隊ではつい先ほどまで戦闘が繰り広げられていたというのに、扉をぶち抜いた時も進入を始めてからも戦闘も、敵の姿すらもなかった。

 

 金属の壁、金属の床、そして金属の天井と金属に包まれたこの空間は何かの施設のようで、山の地下ということもあって外の光もなく、燈達は暗闇の中を進むこととなった。

 

 暗闇なのになぜ施設内を進めているのかという質問については、炎の脳力を使用していると答えておこう。

 

 能力については後々話をするが、この施設に入ったのは燈が所属する四番隊の4人と八番隊の5人である。

 

 その中で四番隊には2人、八番隊には1人の計3人が炎の脳力を持っている。

 

 その3人が放つ炎の光を頼りに施設を進む。

 

 

 この施設は広いようだ。長々とした廊下にいくつもの部屋が繋がっている。

 

右へ行ったり左へ行ったり、施設内にはどのような敵が潜んでいるかがわからないので、念のためはぐれないように一団となって進んでいる。

 

 階段を途中で見つけ、それを降りて奥へと進む。

 

ちなみに、自分たちが入った階から上へと続く階段はなさそうであった。

 

 

 

 階を下ること四、五階だろうか。

 

 「(カガリビ)、ユエリナ様達もここの入り口に無事ついたみたいよ」

 

 直線を進んでいる一団であったが、後方から紫と白が交錯するロングヘアーを揺らしたシエルが上がってきた。

 

 彼女は八番隊の隊長である。後方から上がってきたのは四番隊の面々を先頭にして進んでいるからである。

 

 彼女は、はきはきとした物言いと負けず嫌いな性格の持ち主である。自身がライバルと認定している四番隊の隊長、燎に負けたくない一心で実力をつけてきた人物だ。

 

 実際のところ、燎に勝てたことは一度もなく、どこかひねくれて…というかふてくされている部分が多いのだが。

 

 そして、彼女が今話しかけた相手がその燎である。燎とシエルが競い合うのを見て仲がいいと勘違いした司令官はよく四番隊と八番隊を一つの部隊にして戦場へと送り出す。皮肉なものだ。

 

 燎は四番隊の隊長である。燈とは幼いころからの親友であり、戦友でもある。熱い性格で、脳筋である。その保有する力も詳しいことは時が来たら説明するが、脳筋に似合う馬鹿力であり、攻撃力は半端じゃない。ちなみに、扉ぶち抜いたのもこいつだったりする(ため息)

 

 「ほう。四番隊の無線機を入口に置いておくという俺の考えは完璧だったわけだ」

 

 燎が赤い髪を揺らしてイケボで答える。こういうところがシエルは苦手だそうだが…。

 

 模擬戦にてシエルを負かせた後でも、「悪くない。2年後にお前をまつ」とか謎の言葉をイケボで決められ続けていたら嫌いにはなりそうだ。

 

 

 「あんたじゃなくて(アヤギヌ)の案でしょ。脳が筋肉みたいなあんたにこんな柔らかい考えはできっこないわよ」

 

 シエルは少し顔を引きつらせ、言葉に棘をもたせてそう言った。

 

 そう、この案は四番隊の脳、綵の入れ知恵である。各部隊には隊長に一つずつ無線機が配布されている。各隊はそれで連絡を取ったり、司令官本人から戦況に応じて指示を受けたりする。

 

 その無線機には位置情報を知らせる機能も付いているため、入口の位置を後続が断定できるように、四番隊の無線機を施設の入り口に置いてきたのである。(四番隊は八番隊と行動を共にするため、八番隊の無線機一つがあればいい)

 

 「ばれたか、、」

 

燎は苦笑いをこぼした。

 

 「あんた、敵いないからって気を抜かないでよね。四番隊なら多少の強敵相手に無理がきくだろうけど、私たちには無理だから」

 

 燎の様子にツッコミを入れるシエルであったが、やっぱりちょっとなにかを拗らせているような言葉である。

 

 現実を見ているということでもあるのかもしれないが、少なくともかなりの強敵でなければ八番隊でも十分戦えるだろう。

 

 それに確かに四番隊は火力でいえば一番隊にも引けは取らず、突破力においては軍トップといってもいい。実際強敵の討伐の編成には必ず組み込まれる隊であるし、場数も踏んでいる。

 

 その上で八番隊は無理だからと卑屈に感じる言葉を並べるシエルが、後方へと戻ろうと振り向き、髪をたなびかせた。

 

その時、

 

 「大丈夫だ、」

 

燎が言う。

 

 「そん時は必ず守る」

 

 自信満々であるが、その声はしっかりと地に足を付けているようであった。

 

 そんなかっこいい?シーンであったが、言った相手はシエルである。

 

 「…守られなくとも私たちだって戦えるから」

 

 後方へと戻るシエルに、でました、負けず嫌い。と思う燈であった。

 

 

 

***

 

 

 

 その後も敵が現れることはなく、ただただ広く長い無機質な空間を進んでいった。 

 

 何も起こらなさ過ぎて緊張がゆるみつつあるのか、後方の八番隊に所属するシエルを含めた五人からこのような会話が聞こえてきた。

 

 「シエル~(スズメ)怖いよ…雀にはこんな狭いところ似合わないよ…」

 

 灰色と茶色の髪を編み込んでいるいつもなら快活な女の子、雀がシエルへと少ししょんぼりとした様子で呟く。

 

 小柄なため庇護欲が湧いてくるが、雀は軍に入る前の防衛学校を首席で卒業したかなりの強者である。

 

 「あら、可愛い雀ちゃんは狭いところにしまっちゃいますよ~」

 

 黒の髪を雀と同じく編み込んでいる女の子、杏子(アンコ)が会話へと入り込む。満面の笑みでその声色は嬉々と、そして手をわしゃわしゃさせて忍び寄る。

 

 「ひっ…」

 

 雀の悲鳴が漏れ、すぐに杏子から距離をとった

 

この2人防衛学校時代からの付き合いだそうで、杏子は雀はありふれんばかりの好意?を向けているが、雀へのアプローチ方法を常にミスっている。

 

 「杏子、雀をいじめないの」

 

 シエルが杏子をなだめる。

 

 「シエルちゃん…いいじゃない少し怖がらせるぐらい…」

 

 まぁ、杏子に悪気はなく、大好きが故のものなのだ。

 

それもどうかと思うのだが…。

 

 

そしてそんな八番隊3人のさらに後方から、

 

 「シエルさん、杏子さん…日和(ヒヨリ)が怖いです…」

 

 黒上ロングをハーフアップにした女の子、千景(チカゲ)が気まずそうに声をかけた。

 

 彼女はしっかり者であり、八番隊の常識枠と言えば彼女であろう。

 

 その千景の目線の先には

 

 

 「はぅぅぅ…燈さん…燎さん…かっこよすぎりゅ…」

 

 オレンジ色のボブの女の子、日和がいた。

 

 彼女もまた曲者である。日和はユエリナ軍に入る前より燎、燈に憧れを抱いており、2人の近くにいるとオタク…と言われるような限界化したハッピーな頭の持ち主になってしまうのだ。

 

 この3人の共通点とは、炎の能力の持ち主であることだ。

 

先程の暗闇を照らしている3人とは燎、燈、日和の3人のことであった。

 

 まぁ、このような作戦中にオタク化してしまう子がいるのに四番隊と八番隊で未だに組むことができているのは、日和自身が「お二人から離れるのだけは…死ぬまでこの特等席は離せません!!!!!!!!」と、司令官の前では意地でも表情を崩さないようにしているからである。

 

 

 さて、現状、八番隊付近の光はこのハッピーモードな日和の炎に頼っている。

 

そのためシエルは、

 

 「日和…いつものオタクモードね…。千景、日和の炎は大事なんだからしょんぼりさせちゃだめよ」

 

 と、日和を止めることをやめ、逆に千景へと注意を促した。

 

 

 「この状態で放置ってことですか…。」

 

 千景は、日和をものすごい目で見た後、諦めのため息をついた。

 

 千景はもちろん前方からこの様子を眺めている燈としても日和の状態を直してほしいのだが…。

 

 致し方ない。

 

 その千景の様子を見て少し悪い気がしたのかシエルが口を開いた。

 

 「…しかたがないでしょ。日和はあの二人に惚れてるんだか…「惚れじゃありません!結婚とかじゃないんです!!!推しです!!私は眺められればいいんでずぅぅぅぅ!!!!!!!」…そうね。」

 

 が、シエルの指摘を日和が遮りながらも大声で食いつき、その興奮のあまり操っていた火の大きさが数倍大きくなったため、シエルは適当な相槌を打つこととなった。

 

 

 「あちょ、日和ち(オオトリ)ゃん火デカすぎ!!!!!燃える。私燃えるって!!!日和ちゃん!?!」

 

 その火は隣にいた千景を燃やすかような勢いで千景もまた大声で日和へと叫ぶのであった。

 

 シエルは、より千景を苦しめた。

 

 

 

 

 その会話を聞いていた人が燈以外にも1人、

 

 「八番隊のガールズトークは良いわねぇ……私も混ざりたいわぁ~」

 

 一人の妖気を含んだ女の子のような声が響く。

 

 

 

 「綵、まだ戦場だからな、我慢してな…。」

 

 四番隊の脳、綵である。綵もまた少し変わっている。

 

白と毛先にかけて緑になる綺麗な髪を長く伸ばし、口調も服装も女っぽいのだが彼は男である。そう、男である。

 

 ガールズトークが好きなため、気を抜くと女の子との会話に花を咲かせそうな綵を、四番隊の中でも綵と行動する率が高い、黒髪の(オオトリ)が止める。

 

 鳳は八番隊での千景のような四番隊での常識枠だと燈は認識している。燈だけでは燎、綵を止めることはできないので、鳳がいなくては四番隊は回らないとまで考えてほどだ。

 

 「綵、シエルのいるときに混ざるのはやめとけ、すごい目で見られるぞ」

 

と、前から後ろへ振り向いた燎がいうが、

 

 「そういうのも一興なのよねぇ…?」

 

…と、綵は天才の回答をしたのであった。

 

 何が一興だ。と燈は思ったが、

 

 「行っておいでよ。」

 

 と、今回は綵に五番隊のもとへ行くのを進めた。

 

 

 「あら、いいの?」

 

綵はいつもなら止めるはずの燈の勧めにすこしキョトンとする。

 

 

 

 

 

 

 「いまなら燃えれる。行け。」

 

後方では日和の炎が燃え盛っていた。

 

 

 

***

 

 

 

 少し緩みつつあった燈たちの空気ががらりと変わったのはいつであったか、突然であった。

 

 微かな音、なにかのいる音、いや、雰囲気を感じた。

 

 全員が息を潜め、いざという時のために臨戦態勢をとる。

 

 かくゆう燈も、しっかりと警戒をしながら隊の先頭を進んでいく。なぜ燎という隊長ではなく燈が先頭なのかは、それぞれの得意不得意という部分であろう。燈は守ることを得意としているからである。能力については後々(以下略)

 

 

 少し進んで行くと、ほのかな光を感じた。

 

この暗かった空間内に、自分たちの発していない光がある、となるとさらに緊張が膨らむ。

 

 燈は意を決して、腰に下げている刀に手をかけながら、するりとその光の発光源である部屋を覗き込んだ。

 

 

言葉が漏れた。

 

 「機械…?」

 

 その部屋には筒状のカプセルが大量にあり、その周りを一台の機械がこまごまと動いていた。

 

 動いているだけで危険性を感じない。そう判断できるほど無機質な動きであった。

 

 光も本当に淡い光で、その機械の行動範囲を照らせればいいかのようである。

 

 

しかし、安全なのではないかとより近くに行こうとする燈を

 

 

 「待て」

 

と、燎が止めた。

 

その声は真剣そのもの。燈を制したその手には、行くな、といった少し強めの力が込められていた。

 

 

 

そして、

 

 「…あんなかで腐ってんの、人だ」

 

燎が告げた言葉に全員に強い緊張が走った。

 

 確かに、機械の透明で部分から覗けた中には確かに腐敗した人のようなものが見える。

 

 

 「ここは、なんだ?」

 

 燎の声が淡い光の中に消えていくようだった。

 

一気に不気味な雰囲気がこの空間に漂った。

 

 

 

 

 「大丈夫よ…。勘だけど、あいつが攻撃してくる可能性はないから」

 

 綵が唐突に言った。

 

 その口調が前半は女っぽいのに、後半にかけて男のようになっている。勘とは言うが、これは真面目な綵だ。

 

 「勘って、お前の勘はよく当たるけどよ…」

 

 鳳が呟く。

 

 

 そんな中で、後ろから隠れるように機械を注視していた雀がとあることに気づいた。

 

 「ねぇ、あの機械、あそこの二つのカプセルを中心に動いてないかな。それにね。あのカプセルの中の人間、腐ってないと思うの。」

 

 全員が注視してそのカプセルを見る。

 

 流石の洞察力である。確かに機械は二つのカプセルを起点として常に動いている。そして、中の人間は…?

 

 

 

 

 「…これは、ユエリナ様が来るまでここで待機だな。周囲に危険物がないかだけ確認しよう。」

 

 燎の一言に全員が頷いた。

 

ユエリナとは彼らの司令官の名前である。

 

 司令官の命令を待つ、それが最善だと四番隊隊長が判断した。

 

 

 

これが彼らとの出会いだった。

 

 




結構時間使う・・。読むのも大変でしたでしょう?

読んでくださりありがとうございました。

素人なので、こうしたらいいかもとかがあれば、優しく教えていただけると嬉しいです。
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