困ってるなら助けてしまうお人好し。
食べること、お昼寝が大好きな気ままな旅人。
そんな悩みがない奴は、ある一人の助けてという声に応えた。

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「良い報せと、悪い報せがあります」
「良い報せとは、人理焼却が成立したこと」
「悪い報せとは〝星の戦士〟が到来したことです」



タイプ・ポップスター(便宜上)

 ───その出会いは、突然だった。

 

 時は人類最後のマスター〝藤丸立香〟が、最初の特異点である炎上汚染都市冬木から生還した日の真夜中に遡る。

 彼は泣き言を、誰にも分からないように零した。

 死にたくない、逃げたい、怖い、そんな当たり前の感情を吐き出し続けた。

 

 そして、彼はただ願ったのだ。

 誰にも責められない〝助けて〟という願望を。

 

 さて、ここまで話しておいてなんだが、とある別宇宙の、とある天体に住む戦士の話をしよう。

 

 それは春風と共に現れた、若き旅人。

 時には圧政を敷いた王を打ち倒し、時には暗黒の存在を祓い、時には異界に順応しては異界を救い、時には銀河を股にかけて銀河をそのものを救い、時には無限を戴冠する者を倒し、時には他天体を侵略する機械を壊し、時には破神すら退けた者。

 

 無限の力を持つ優しき者。

 食べることとお昼寝が大好きなお人好し。

 子どもが絵に描いたような、しかし確かに存在する〝星の戦士〟は、とある夢を見ていた。

 

 それは青い星が燃える夢。

 生が死に絶え、消え行き、何もかも燃やされる夢。

 単なる悪夢か、それとも友となった大王の仕業か?

 その判別はつかないが、しかし戦士は理解していた。

 

 〝これは、誰かの声だ〟

 〝助けて欲しいという声だ〟

 

 旅人は、困っている誰かを見過ごせない性格だった。

 だから、旅人はその夢にこう応えた。

 

 〝今行くよ〟と。

 

 どこにいるかは分からない。

 けれど声は日増しに強くなっていたから、彼…いや、この言い方が正しいかは分からない。まぁ便宜上、彼と呼ぼうか。

 ともかく彼は星の大海原に出ようとした。

 だが、その必要はなかったんだ。

 彼が今まで紡いだ絆が、彼を声の元まで導いてくれた。

 

 過程は省くが、ともかく彼はやって来た。

 異空間を渡り、本来なら光年の騒ぎじゃない程の距離を、散歩みたいな距離にしてやって来た。

 ただ〝助けて〟という声に応えてね。

 

 もちろん地球(ほし)どころか、周辺の天体は大パニックさ。

 要請もしてないのに単独の最強種(アルテミット・ワン)が来たようなものだ。

 ただ、幸か不幸か───異空間を渡ってくれたことで、星の戦士は何とかこちらの規格に合わせてくれた。

 いや、それともあれは事故だったのかな?

 …まぁその辺りはきっと重要じゃない。

 本当に重要なのは、人類最後のマスターに新たな令呪が浮かび上がり、そして彼の元に〝星の戦士〟が現れたことなんだ。

 〝フォーリナー〟のサーヴァントとしてね。

 

 

 

 ───

 

 

 俺こと藤丸立香にとって、その夜は唐突な出会いそのものだった。

 

 真夜中に、自分の手の平が優しい温かみに包まれた気がして、咄嗟に目を開いた時だ。

 俺の目の前には───ピンク色のボールがあった。

 

 何事かと思って、驚いて、ベッドから落ちた。

 激痛に悶える中でも、俺はそのピンク色のボールから目を離さなかった。

 すると、ボールはぐるりと転がる。

 俺の心臓は早鐘を打つ。

 

 一体目の前の、得体の知れないものは何なのか。

 恐怖と警戒の縫い混ぜに、視界をぼやけさせながら、荒い息を吐いて立ち上がろうとした時。

 

「はぁい!」

 

 子どものような、軽やかな声がした。

 そしてそれは、紛れもなくピンクボールからのもの。

 いいや、違う。これは、ただのピンク色のボールじゃない。丸い手がある。小柄な足がある。蒼い目があって、可愛らしい顔がある。

 これは、一体、何だ?

 

 そこで、再び自分の手が温かさに包まれる。

 令呪がなかった方の手に、新たに何か模様のようなものが刻まれている。

 星型をあしらったようなそれは、目の前の何かと同じピンク色で、どうしてか見ているだけで安心出来た。

 

「えっと……君、は?」

 

 ふわり、と心に何かが響く。

 その間にピンクのボールみたいな可愛らしい何かは、俺のそばに寄ってくる。

 かと思えば、ぴょんと跳ねて俺の腹部に乗っかった。

 そして、にっぱりと微笑み丸く小さい手で俺を包む。

 

 何でか、それですごく安心してしまった。

 初めて会ったのに、得体だって知れないのに、これ以上ないくらいに安心したんだ。

 だから、またみっともなく泣いてしまった。

 

 そしてその時、心に響くそれが声と気づいた。

 目の前のピンク色のボールの名前は〝カービィ〟

 俺の声を頼りに、来てくれたんだね。

 

 

 ───

 

 

クラス名:フォーリナー

真名:カービィ 或いは██

時代:??????

地域:他天体/ポップスター

属性:中立・善・星

身長:約20cm

体重:不明

好きなもの:旅、食べること、お昼寝

嫌いなもの:毛虫

 

ステータス

筋力:不明 耐久:不明 

敏捷:不明 魔力:不明

幸運:不明 宝具:不明

 

スキル

星の戦士(EX)-幾度となく星々や銀河、異界を救ったが故に持つカービィの代名詞。全ての不可能を可能にし、どんな奇跡をも内包する。あらゆる法則、摂理、尺度はこの戦士の前にはあてにならない。

ピンクのあくま(EX)-カービィの持つ武威、討伐の記録がスキルとして体現したもの。詳細不明。

██の星誕(-)-██が出自の由来だと思われるが故に座から付随された緊急スキル。他英霊、マスターへの警告宣言以上の役割を持たない。

神殺し(A)-ある破神を踏破した証。あらゆる神性、特に破壊神に対して特攻効果を持つ。

領域外の生命(A)-フォーリナーのクラススキル。

食いしん坊(A)-食事量よってステータスが上昇する。

はるかぜとともに(B)-気ままな旅人。魔力供給無しに現界可能。

 

宝具

星のカービィ(ピンクのあくま)

ランク:-

種別:対人宝具

レンジ:0

最大捕捉:-人

属性や性質などを持つものを吸い込み、飲み込むことでそれをコピーすることが出来る。能力によっては甚大な被害をもたらすため、極めて注意が必要。

 

星の思い出(ポップスター)

ランク-A++

種別:対人宝具

レンジ:1~99

最大補足:不明

カービィが今まで手にした秘宝、武器、アイテムを呼び出す事が可能。或いは闇夜を払う虹の刃。或いは夢の泉に鎮座された星の杖。或いは鏡の世界の万能剣。或いは伝説と謳われた二つの船。或いは奇跡の果実。

このほかにも様々なものを呼び出せる。

 

虹色の星(ビッグバン)

ランク-EX

種別:対星宝具(便宜上)

レンジ:測定不能(恐らくは文字通り全て)

最大補足:不明

「きせきの実」で得た新たな吸い込みパワー。

文字通り「何でも」飲み込み、吸い込んでしまう。

たとえそれが概念的なものであっても。

 




・みちのり
ポップスター[クソ長い距離]地球
         ↓
         英
         霊
ポップスター[異空間ロード]地球
         の
         座

アラヤ「えぇ…(困惑)」
ガイア「やべぇよ…やべぇよ…」
英霊達「何だ今目の前通ってったの…」

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