いや、人ん家の前で何やってんの?   作:ライムミント

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この小説の書き方講座

①心を無にする。
②資料を読みつつ、キチゲ解放しながら指を動かす。
③投稿。

これでみんなも小説書こうぜ!


やれやれ系主人公になるためには、それ相応の力が必要

 

 林間合宿3日目、昼

 続・"個性を伸ばす訓練"

 

 

 今日も今日とて体力という名の命の源を最後の一滴になるまで搾り尽くすというドM大歓喜のアルティメット苦行が始まる訳だが…

 

「さぁ今日もみんなで頑張ろう!どうした?地面を見つめちゃって」

「「「おぅ……」」」

 

 開幕早々生徒の大多数の心がへし折れていた。

 

「あり?みんなどうした? 二日酔いならカレー食べれば治るぞ」

「てめェのせいだろうがボケが!!」

「やれやれェ…むぁた僕がぬぁにかやらかしちゃいましたかぁ〜?」

「殺意が湧くような話し方すんじゃねェ!!ちゃんとした言語喋りやがれや!!」

 

 おん? どうやら某のせいで皆の心が折れているようでござるなぁ。何となく予想がつくけど一応聞いとくか。もしかしたら本当に全員二日酔いの可能性もあるし。

 

「で? 一体どうしたんだ?私に教えてくれないか、自尊心という素材で人の形を整え人並みの感性とウニの殻をブレンドして注いだ結果知性が殆ど尻穴からこぼれ落ちていた器の小さき男よ」

「あぁァァぁぁァァァァ!?」

 

 怖っ、目が血走りすぎだろ。花粉症の症状でさえそこまで目を含めて赤くならねぇよ。デフォルトで顔色赤色なんか? 

 

「んなもんてめェがそこでくたばる馬鹿どものお株を悉く潰しまくってるからだろォが!!」

「うん、そんな気はしてた」

 

 うん、これは俺が悪いわ。悪いか…?いや、悪いな。いやでもほんとに…?うん、悪くないかもしれん。

 

「だが俺は悪くない!溢れ出る俺の新たな才能が悪いんだ!」

「ならてめェが悪だろォが諸悪の根源が!!何を今までずっと自分の力を勘違いしくさっとんだカス!!」

「そんな薄汚い言葉を使っちゃダメでしょ?そんな薄汚い君は拙者の両腕を見ていなさい!行くよ?必殺 『ミイデラゴミムシボンバー』!!」

「ああぁぁァァぁぁァァ!?クソがァァァァァ!!」

 

 説明しよう! 

『ミイデラゴミムシ』とは、コウチュウ目・オサムシ上科・ホソクビゴミムシ科の昆虫、まぁようは節足動物である。

 

 この虫の最大の特徴として、『過酸化水素』と『ヒドロキノン』という物質を体内で生成・合成し、超高温の『ベンゾキノン』という物質に変え爆音とともに放出する。

 

 1.5センチ台の昆虫でさえ、人の皮膚やカエルなどの粘性の皮膚を持つ生物に火傷を残すほどの威力があるが、もしこれが人間大のスケールで行えば、最早それは『屁っぴり虫』では済まない火炎放射器さながらの大爆発を起こする程となる。

 

 要するに、『爆破』の個性がなくとも自身の手から爆発を起こすことが可能というわけだ。

 

「すまんな。俺の両腕が爆破というアイデンティティを食っちまったみたいだ。君は次から尻で爆発するといい」

「アアアアアアアァァァァァ!?」

 

 心が壊れちまったみてぇだ。くそっ!なんて残酷な現実なんだ…! 俺が犯人だけど悲しくて仕方ねぇよ!俺が犯人だけど! 

 

 もう悲しくて悲しくて口角が吊り上がって仕方ねぇよ! 多分ニチャァって擬音が付くと思う。

 

 そんな感じで昨日は大人しくしていたから、今日からお披露目会の如く張り切っていたらこのザマよ。

 

 アリとシャコのコンボで純粋な増強系を軽く超え、その他諸々節足動物独自の多様な能力で機動斥候搦手分からん殺し何でもござれ状態。

 

「俺Tueeeee!!」って叫びそうになった。だって無双状態突入してたもん。魔法は使えないけど多分やれやれ出来るね。

 

 ヒーローがそんな調子で大丈夫か?硬化とスティールを見習えよ。あいつら駄々被りでも元気だもの。

 

 まぁ進化しちまったもんは仕方ないと割り切ってもらおう。落ち込んで地面と大親友になってる奴らがいっぱいいるけど俺は俺でもっと磨いていがなければ。

 

 多重変態とかロマンなんだが、それは多分無理だろう。出来るけど素面でやろうとは思わない。例え友であろうと先生であろうと説明できない事情かあるのでね。

 

 だから打診されたとしても出来ないの一点張りとさせてもらおう。()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 そんなこと考えてたら我らが相澤ティーチャーがこちらに向かってきている。女子生徒の視姦目的だろうか? 

 

「補習組、動き止まってるぞ」

「オッス…! あと石楠花が…」

「すいませんちょっと…眠くて…、あと石楠花が…」

「昨日の補習が…、あと石楠花が…」

「石楠花が…」

「だから言ったろキツイって。あと石楠花はほっとけ、よく分からんヤツと比べても時間の無駄だ。出来ることから進めていけ」

「石楠花くんは傷つきました。ヒドスヒドス」

「こっちくんな」

 

 先生ひでぇよ。「俺にこんな力があったのか!?」とか言いながら三流くさい演技で何とかしてるけどひでぇよ。

 

 まぁよく分からんヤツだとは俺自身も思う。本来を捻り曲げて曲解する過程を全スキップして結果だけを追求した個性だからね。個性すげぇわ。

 

「何をするにも原点を常に意識しとけ。向上ってのはそういうもんだ。何のために汗かいて何のためにこうしてグチグチ言われるか常に頭に置いておけ」

 

 原点。良い言葉だ。確かにそうだ、原点…俺の原点…

 

「俺の原点はハジケリストです!」

「そこ黙れ」

 

 塩対応が過ぎないか?生徒の原点だぜ?そんなに興味ない? 

 

「興味持ってよ先生〜、悲しいよ先生〜、先生そこの岩陰に野良猫がいました。可哀想な生徒と野良猫、どっちが大切ですか?」

「野良猫りょーかい。ん?何か言ったか石楠花?用がないならフラッとくるな。さっさと戻れ」

「えっ?俺の言葉野良猫以外全スルー?」

 

 興味ない言葉以外は鼓膜という名の防波堤で検閲にかかって弾き返されるのか…? もしくは俺が既に死んでいる…? 

 

「そういえば相澤先生もう3日目ですが」

「言ったそばからフラッとくるな」

「今日から俺たちはフラッとブラザーズだ。よろしく緑谷、いや緑谷改めフライージ」

「フライージって誰!?絶対に嫌だよ!?」

 

 HAHAHA!照れるなよブラザー! 

 俺たち兄弟は一蓮托生、そうだろう?何ならオールマイトも呼ぼう。俺たち3人でブラザーだ!秘密も知ってるし(ゲス顔)。

 

 フライージ改め緑谷が聞きたかったことは、オールマイトや他の先生方がいつくるのかどうかだと。

 客観的に相澤先生にテメェだけじゃ得るものがねェんだよ!!お荷物だから他の奴らと変われや!!って伝えてるのかと思った。スゲェな緑谷、尊敬するわ。

 

 どうやら敵に動向を探られないように最小限に人員を抑えてるらしい。オールマイトは良くも悪くも目立つそうだ。確かにその通り。あのオッサン危機管理が緩いと思います! 

 

 必要最低限の人員と、統制された情報。

 

 だがもし、もしもだ。確率的にはかなり低いが、もしこの環境下で敵が来るようなことがあればそれは……

 

 いや、これ以上は考えないでおこう。普通の学生ならばそんなことは考えないだろうし、ここから先は仲間を疑うということだ。俺はクズだがそれ以上のクズにはなりたくない。

 

「ねこねこねこ…それより皆!今日の晩はねぇ…クラス対抗肝試しを決行するよ! しっかり訓練した後はしっかり楽しいことがある!ザ!アメとムチ!」

 

 いや、無駄なことをこれ以上考えてもしかたない!暗い気分は切り替えよう! 

 素晴らしい内容が提案されて話が進んでいるんだ!これは乗るしかねェ!! 

 

「あぁ…忘れてた!」

「怖いのマジやだぁ…」

「闇の狂宴…」

「イベントらしいこともやってくれるんだ」

「対抗ってところが気に入った」

「失禁!失禁させようぜ!失禁失禁!失禁させるだろ!失禁させるしかねぇ!失禁!これ失禁だよ!失禁きたぞこれ!失禁失禁!」

「コイツ出禁にしろよ!?」

 

 これぞ学生! 楽しくなってきたぜ! 

 

 

 

 

 

 

 

 ▽

 

 

 

 

 

 

「腹もふくれた皿も洗った! お次は…」

「肝を試す時間だー!!」

「イエェェェェイ!ギョヘへへへポピュルポピピプリュプリュプピピぺぺぺぺペぺぺぺ!!」

「石楠花が壊れた!?」

「いつも通りだろ」

 

 なんて事言うんだ轟。

 だがまぁ許してやろう。何てったって肝試しだからな! 

 来たぜ肝試し!待ってたぜ肝試し! 

 楽しみ過ぎて晩ご飯を真面目に作り過ぎちまったよ。

 

 ウキウキしながら無心で腕を動かし続けてたら、いつの間にかフルコースが調理完了してたね。

 

 菩薩のような笑みで皆に振る舞ったよ。全員が偽物を見るような疑い深い目をしていた時はぶん殴ってやろうかと思った。

 

 相澤先生が体温計を持った来た時はへし折ってやろうかと思った。

 

 だがそんな思いも一瞬で許せてしまうのがそう!肝試しだよね。

 

「その前は大変心苦しいが補習連中は……これから俺と補習授業だ」

「ウソだろ!?」

 

 スゲェな、画風変わった。芦戸、お前は画風変わりの才能あるよ。頑張ってその才能を補習授業で磨き上げてくれ。俺はこの場から祈ってるよ、ナムナム。

 

「すまんな、日中の訓練が思ったより疎かになってたのでこっちを削る」

「うわああ!堪忍してくれぇ!試させてくれぇぇ!!」

「ウワァァァァァァ!ギョヘへへへポピュルポピピプリュプリュプピピぺぺぺぺペぺぺぺ!!」

「うわぁ!? 誰か石楠花化したぞ!?」

「俺を感染症の発生源みたいに言うのヤメロ」

 

 だが許せる。これが肝試す前の空気感でよかったな。そうでなかったらASMRギョヘへの刑に処してた。

 

「はいというわけで脅かす側先攻はB組。A組は2人1組で3分置きに出発。ルート真ん中に名前を書いたお札があるからそれを持って帰ること!」

「闇の狂宴…」

「女子の失禁……常闇、そんなこと言っちゃダメだろ?」

「巫山戯るな…!俺は断じて言ってない人のせいにするな…!」

 

 静かだからいけると思ったんだけどな、罪の擦りつけ。中々言いそうなワードだったと思うぞ。語呂も似てたし。

 

「脅かす側は直接接触禁止で、個性を使った脅かしネタを披露してくるよ」

「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ!!」

「やめて下さい汚い……」

「ヒーローから許可が降りたぞ妹よ!こりゃもう失禁祭りだ!失禁の失禁による失禁のための失禁戦略を組み立てて、B組をジョバジョバのブリブリにさせようぜ!先攻後攻なんて関係ねェ!俺がルールだ!」

「妹じゃないしやめろ!?」

 

 何で止めるんだよ、祭りはこれからだぜ? 

 

 さながら噴き出る石油のように、湯水の如く溢れ出させて石油王の気分を味合わせてやろうぜ! ブルジョア改めてブリュジョバだぜ! 

 

「さぁ!ペア決めのためにくじを引いてもらうわよ」

「いやっふー!ジャカジャカジャン!No.4!」

「まぁ!私も4番ですわ!よろしくお願いしますね鱗さん!」

「いやっはー!……だがA組で女子だから怖がらせないとは一言も言ってないんだ」

「やめて下さいまし!?」

 

 森の真ん中で突然一人ぼっちにしたらどうなるんだろうか? ジョバジョバかな? お兄さんは優しく木陰から見守るぜ! let's REC! 

 

「さぁ順番に1組目から進んでいきましょう! 存分に怖がって来な!」

 

 うおぉぉぉぉ!楽しみだぜ!肝試しは初めての試みだ!人類の到達点である俺も初めての経験だから心が踊るぜぇ! 

 

 森の中で脅かしてくるなら、個性は使わないようにしないと。万が一ビックリしすぎて手が出てしまった場合、相手が森の肥料になっちまうからな。

 

 それにシャコモードだと、目が良過ぎて人の電磁波が見えて場所わかるし楽しさ半減だよ。ネタバレはNGなんだ。

 

「じゃあ4組目、石楠花君とヤオヨロズキティGO!」

「よっしゃ行くぜ! オムツの補填は十分か?」

「一体何が起こりますの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さァ始めようか。地に堕とせ、敵連合"開闢行動隊"」

 

 

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