この世界の不条理な真実に!
それは…
胸囲の格差!
おっぱいがあるゆえに、
人は苦しみ、もだえ、生きるのだ!
この絶望的な戦いに挑むべく
梨花ちゃまは立ちあがった!
※よくわからないテンションに身を任せて書いた作品です※
私の名は古出梨花。通称フレデリカ。
別に通称は覚えなくて良いわ。誰も言っていないから。
その日、私は家で学校に行く準備をしているときに気が付いてしまった。
胸囲の格差という事実を。
それはほんのささいな出来事。
なにげなく鏡台の前で胸を触った事だった。
おっぱいが、無い。
その事実に私は激しくうちのめされた。
いや、前々から気がついてはいた。
私の胸が無い事実に。
だけれども、こうしてあらためて直面すると。
私は、泣いた。
平らだ。見事なまでにまな板。
私が横になればタイだって斬れるだろう。
ナナメ45度ならスキーができたかもしれない。
この圧倒的現実の前に、私も涙が止まらない。
「り、梨花ぁ。どうしたのですか?
怖い夢でも見たのでございますか?」
親友の北条沙都子が近づいてくる。
その胸に視線を向けると…ある。
おっぱいが、あるのだ。
大きいわ。B…いや、Cカップ?
なんてことなの。
オリジナル同人版ではGカップぐらいあった。
それに比べれば小さくはなっている。
だが、何も無し…ゼロの私よりは遥かに良い。
なんでこんなにも沙都子は優遇されているの?
恨めしいよりも羨望が、
叩きたいよりも飛び込みたい衝動が先にでる。
「…沙都子ッ!」
私は目の前にある胸に飛び込んだ。
沙都子の豊満な胸に顔を埋める。
ああ、これが小学生の胸とでもいうのかしら!
大きくて、温かくて、そして満たされる!
人間が哺乳類の一個体であることを実感できる。
沙都子、貴方は天に選ばれたのね。
この胸囲の格差のある世界で、
貴方は上位存在として君臨する運命を背負っていんだわ。
そして人々は、このおっぱいのために争い戦い闘うのよ!
「そうよ、こんなものがあるから…
世界に争いが絶えないのよ!」
「よ、よくわかりませんけれど…
幾らでも甘えて、よろしいですわよ?」
困惑気味に沙都子が笑顔を私に向ける。
あぁ、沙都子。
貴方はもしかして天使なの?
これもやはり、この大きな胸のせい?
心の大きい人間はおっぱいも大きいの?
私は、すぐ横であうあう言いながら
実体化している羽入に声をかける。
「それに比べて羽入…アンタは一体何なの?
何のために存在しているの?」
「なっ…!?今日の梨花は辛辣を超えて
ただの悪口なのですよ!!」
「だったら、私の胸を大きくしなさい。
できるでしょ?」
「む、無茶言わないで下さいなのです!
そんなことできるわけないのです!」
はぁ~
大きい溜息が止まらない。
ため息で風船が膨らませそうよ。
沙都子にくらべて、この駄神は…
そもそも私の胸が小さいのはご先祖様である貴方の責任でしょう。
もう少し、申し訳ないとか、すまなかったとか。
そういう言葉はないわけ?
「そうはいっても昔はむしろ胸が大きい方が
『ふしだら』とか『はしたない』とか言われたのですよ。
奥ゆかしくて慎ましい梨花の胸こそ、誇るべきなのです」
「そんな誇りなんて犬にでも食わせちまいなさい!
それで、できるの!できないの!?」
霊体から実体化できる、その物理法則を超越した
超常の力で何とかならないの!
あんた一応神様なんでしょ!!
「あうあう…そんなこと言われても…
さっきも言った通り、ボクにはそんな力は無いのです」
しょんぼり肩を落とす羽入。
沙都子も、そんな羽入の肩を持つ。
「そうですわよ梨花。神様ではあるまいし、
そんな無理おっしゃるものではありませんわ」
そういえば沙都子は知らなかったのね。
この羽入がオヤシロ様…神様だって。
まぁ、知っていたところで全く頼りにならない神様だと
がっかりするのがオチだろうけれども。
そもそも羽入が役にたったなんてことあったかしら?
「あ、あぅ!!あう!!!
梨花が酷いことを考えているのです!」
さすが腐っても神様ね。
心を読むなんて、しかし、仕方がないわ。
考えてみれば、超常の力を持っているっていっても、
それと胸を大きくできるかどうかは別の問題。
そう、私自身を顧みてもわかること。
将来、私は素敵な八頭身美人となり、
オヤシロの様の力を駆使し、自力で時間さえも超えられる。
この力を使って、本編”解”の最終回Cパートではちびっこだった
鷹野三四を助けたりもした。
だけど、だけれども、そうだけれども…
これほどの人類を超越した存在になったとしても
胸がフラットッ!
そう、大人の私にもおっぱいが無い!
万能の力とおっぱいとは何の関係も無いッ!!
よくよく考えれば当たり前!
車の馬力が幾ら凄くても、車で卵焼きは作れない!
せいぜい、ボンネットに目玉焼きが作れる程度!
それが私に突きつけられた圧倒的現実ッ!!!
…やっぱり、泣くしか無いわね。
「そうだ。良い考えがあるのですよ!」
え?なに?
羽入、ここにきて素敵なアイデアを思い付いたの?
だとしたら、神棚を作って
毎晩お神酒をあげてもよいわ!
「妊娠すればよいのです!
そうすれば胸は大きくなりますよ!」
話が終わらないうちに、私は秒で冷蔵庫を開くと
「懲罰用」と書かれたキムチの蓋をあけ、
中身を全て羽入の口の中にいれた。
その間、わずか24.36秒。
気絶した羽入を無視して、私は沙都子の手を取る。
「学校にいきましょう沙都子。
こんな駄神なんかと話をしても何の益もないわ」
「え、えぇ…」
そう。今、私達が向かうべきは学校。
そして、そこにいる雛見沢屈指の巨乳…
園崎魅音に会いに行くことよ!
「というわけで魅ぃ、教えるのです!
どうすれば胸が大きくなるのかを!!!」
学校につくなり、私は魅ぃを指さした。
魅ぃは、左右にいる圭一とレナを交互に見ると、
頭をかきはじめる。
「あ、あははは。どうしたの梨花ちゃん?
胸の事で何かあったの?」
何をいっているの!
何も無いから聞いているのでしょッ!
だが、落ち着きましょう。
私はこの世界ではまだ小学生…ちびっこ!
同情と歓心を買うために、ぶりっこをするのよ!
「みぃ…ボクは沙都子と違って胸が無いのです。
それはとても悲しくて、心苦しいのです」
右斜め四十五度の角度で、困った顏をする。
我ながら実に可愛いわね。それだけでレナはイチコロだわ。
「り、り、梨花ちゃん可愛いよぉ」
レナが息をあらくして、私を持ち帰ろうと手を広げる。
ちょっとレナ、落ち着きなさい。
貴方の事は好きだけど、今はそんなことをしている暇はないわ。
圭一が、両腕を組んで深く頷いた。
何か良いアイデアでも思いついたのかしら?
期待しましょう圭一…貴方ならきっと、
この貧乳という運命をも、たやすく打ち破ってくれるはずだわ!
「確かに沙都子は小学生にあるまじき胸をしているよな。うんうん」
イラッ
私は無言で圭一のむこう脛を蹴り飛ばす。
声にならない叫び声を出して圭一は飛び跳ねたが、そんなことは知ったことか。
魅ぃは苦笑いをしているが、こっちは笑いごとでは無いのよ。本当。
「いやぁ~特にこれってことはしてないかなぁ
おじさん、そういうの気にしないタイプだし」
くっ…魅ぃ。貴方も選ばれし上位生命体だと言うのね。
これが生まれながらにしての格差。
雛見沢御三家・園崎家の次期当主だけはあるわ。
いや、それを言うなら古出家の現当主でオヤシロ様の
巫女の私もかくあるべしでしょう。
なにがつつましい胸よ。
ううん…ダメ、駄神への怒りが収まらないわ。
…いや、落ち着きましょう。
ご先祖様に気を吐いても仕方ないわ。
ここは心を広く持ちましょう。
次はレナに聞いてみるのよ。
「レナは何かしていないのですか…?」
「え?う…ん。前の学校で、胸を揉んで大きくする。
っていうのは聞いた事あるけど…やったことは無い、かな?かな?」
胸を、揉む!?
目から鱗の発言だわ。
そもそも私には揉むほど胸が無いから
そんな発想は全く無かった。
って、やかましい!
「えっと、梨花ぁ…?」
沙都子が私のリアクションを見て
あっけにとられている。
…くッ、一人でノリツッコミしても仕方わね。
「自分で胸を揉むのですかレナ…?」
「え?いや…そこまでは聞いていないけれど…魅ぃちゃん知ってる?」
「え?あ、あははは!おじさんはそういうことはわからないかな!!
じ、じ、じ、自分で自分の胸を揉むってさぁ…あはははは!!!!」
…なんか魅ぃに腹が立ってきたわね。
少しからかってやろうかしら。
「てっきり、圭一に胸を揉まれて大きくなったのかと思ったのですよ☆にぱー」
「ふぇ!?あ、あははは!嫌だな。おじさんは、おじさんだよ?圭ちゃんが胸を揉みたいなんて思うわけないじゃん!ね、圭ちゃん…」
「え?あ、うん…」
「け、圭ちゃん…?その…おじさんの胸に興味があるの…?」
「はぁ…!?そんなわけ、その…じゃねぇか…」
なに、圭一も魅ぃも二人して顔を赤くしてもじもじしているのよ。
アンタらのイチャラブなんて今はお呼びじゃないわ。
そういうのは別のストーリーラインでやりなさい!
「ま、まぁ、梨花ちゃん。胸が大きいとか、小さいとか
そういうのは、かわいらしさとは関係ないかな?かな?」
レナ、そういう御為ごかしはいらないのよ!
だったら、証拠を見せてあげるわ!
私は席に座っている岡村と富田を手招きする。
「ど、どうしたの梨花ちゃん」
この岡村は梨花萌え。つまり私が好きな男の子。
その子に正直な感想を聞かせて貰おうじゃない。
「みー…岡村は胸の大きいボクと、小さいボク。
どっちが好きですか?」
「え?大きい方?」
…ドスッ!
ノータイムで答えやがった岡村の頭上に
カカト落としを喰らわせてあげた。
これだから男はッ!いや、哺乳類は!
どんなに言葉で表面を飾った所で
結局、みんなおっぱいが大きいのが良いのよ!
思いっきり地面にぶっ倒れた岡村は
クリティカルヒットだったのか、ピクリとも動かない。
その無様な頭を踏みつけなかった私の優しさに感謝なさい。
「り、梨花ちゃん!スカートなのにネリチャギをくらわすのは、はしたないよ!はしたないよ!」
あら、そうね。私のパンツが見えたかもしれないわ。
よかったわね岡村くん。大好きな私からご褒美をもらえて。
これでお相子ね。
「ぼ、ぼくも大きい方が良いと思います」
聞きもしないのに何かを期待して答えた富田の顎に肘鉄を喰らわせる。
そのまま横に一回転した富田は机の上に倒れ込み、両手をだらりと下げて気を失った。
ごめんなさい。
私のパンツは安売りしていないの。
沙都子はあきれたように私を見ているけれど、
私だってしたくてやっているわけでは無いのよ?
「梨花…さすがにやりすぎではございませんか?」
「みー…ボクのパンツを無条件で見て良いのは沙都子だけなのです」
「そりゃ、梨花のおパンツは私も洗濯するときによく見ておりますけれど…」
あぁ、違うわ。そういう意味じゃない。
でも、いいわ。訂正するのもめんどくさい。
ガラガラガラ…
教室の扉をあけて誰かが入ってくる。
あれは入江監督?今日は検診の日だったの?
「おや、おや、話は聞かせてもらいましたよ梨花さん
胸にコンプレックスをお持ちのようですね。一つ私が至言を贈らせて頂きましょう」
いや、いらないわ。
というか聞きたくないわ。
そもそも何で出てくるの。
場違いにもほどがあるわ。
「貧乳はステータスだ!希少価値だ!
良いですが?ちびっこの貧乳ほど価値のあるものは無いのですよ!
梨花さんは、そのちっぱい胸を誇るべきなのですよ!!」
…想像以上に、想像以下だったわ。
沙都子も渋い顔をしているけれど、
110番した方が良いのかしら?
「じゃあ、入江。おっぱいの小さい沙都子と、大きい沙都子。
どっちをメイドにしたいですか?」
「…え?いや、それは…あはは。まぁ、胸が大きい方が良いというか、
それが沙都子ちゃんではございませんか?」
答えが詰まった時点で色々な意味でギルティね。
決まった。沙都子にポリスメンを呼んでもいましょう。
ガラガラガラ…
「…入江先生。少しお話があります」
あ、海江田校長先生が入って来た。
そして入江が連れ去られた。
沙都子がウィンクしている。
あらかじめ校長先生を呼んでくれたのね。さすがだわ。
頭を撫でてあげましょう。
「梨花、もうよろしいではありませんか。そもそも、人には得手不得手というものがございましてよ」
「みー…それは沙都子の胸が大きいから言えることなのですよ」
「おーほほほ!ですが、梨花は、私よりも麗しくて美人でございましょう?それに胸まで大きくなったとあれば私の立つ瀬がございませんわ!梨花には梨花の、私には私の魅力というものがございましてよ?それをお互いに補ってこそ”さとりか”というカップルは輝きをますのでございますわ」
沙都子…貴方は本当に良いことを言うわね。
確かにパートナーは、お互いにお互い、自分の持っている長所を上手く組み合わせることで
双方の魅力が最大限以上に引き出され、さらなる素晴らしさをかもし出すというのはあるわ。
すなわち、
1+1=200…10倍りかさと理論ね。
「…沙都子は良い事をいうのです。僕も考えをあらためるのですよ」
「おほほほ!まぁ、私も暇なときには梨花のお胸を揉んでさしあげますわ」
「ありがとうなのです!僕も沙都子の胸を揉んでGカップにしてあげるのですよ!にぱー!」
私と沙都子はお互いの胸に触れ、ニッコリと笑い合う。
全く問題は解決してないのだけれども、こういう終わり方で良いかもしれないわね。
ただ…
「は、はぅ~!!!梨花ちゃんも沙都子ちゃんも、百合可愛いよぉ!!!」
興奮したレナにお持ち帰りされそうだけれども。
さて、今日はどうやってレナから逃げ延びようかしら…
END