A ガチで電波が入らん秘境の地にいた、仕事でな!!
という訳で死にかけからスタートするよ!!
本話は参加者様の試作強化型アサルト氏の作品、危険指定存在徘徊中より
https://syosetu.org/novel/190378/202.html
の内容と、同じく参加者様の白黒モンブラン氏の作品、Gungrave D.S.F.Lから
https://syosetu.org/novel/308375/7.html
の内容を参考にした内容となってます!!
「あーくそ、自分を疎かにしすぎちまった・・・」
そういったとき、既に自分は地面に仰向けで倒れていた
万能者からの警告ですぐに仲間+鹵獲したモリドーへ優先してバリアフィールドを形成したのは良いが自分の事が頭から抜けていた
そのせいで自分だけ防御が間に合わず・・・下腹部左側に穴が空いた
出血はナノマシンですぐに防いだからそこまで酷いものではないが、内臓だけはそうも行かない
これが右側だったら今頃意識も保てていないだろう、左側で本当に良かったと思う
なぜなら右は肝臓のある方だ、そこがヤられていたらいくら自分でも生死をさまようハメになる
「M4、状況は?」
「私達は全員無事です!!指揮官は!?」
「お前達にバリア張って自分だけ忘れてるポカミスやらかしたわ・・・出血はそこまで酷くないから安心しろ。任務は少し変更だ、他の部隊と合流して港湾部に移動しろ、私は後で荷物を艦においてから追いかける」
「了解よ。で、怪我はどれくらいなの?」
M4のかわりに答えたのはUMP45だった、M4は部隊を指揮して合流に動いているのだろう
「左下腹部に穴あいた」
「それは世間一般で致命傷というのだけど!?」
「だろうな、ナノマシンなかったら死んでるわ・・・」
「・・・後で診察受けなさいよ」
そう言って通信が切れた、色々忙しくなるから無理もないか
「流石に、動けんな」
体に力を入れようとしたが顔を動かすので限界だった
消耗した体力の回復もまだのところにトドメと言わんばかりの重いものを食らったので仕方ないか
「・・・そこにいるんだろう?遅い登場だな」
「いいえ、時刻通りですよ。早いのは貴女では?」
気配がした方に目を向けると、そこにはブラメドの姿があった
武装は先の攻撃で損壊したのか機能していないようだ。まぁ、こちらに攻撃することはないだろう
何故なら・・・
「私のことを受け入れてくれるのは感謝します、あまつさえワガママまで聞いてくれるとは思っても見ませんでした」
「大したことではない、今の現状から抜け出したいという気持ちは身に沁みて分かるつもりだ・・・かつての私がそうだったからな」
そう、彼女はパラデウスを裏切ってS13に情報を流していた人物だった
だからこそ、S13は常にパラデウスの出鼻を挫く事が出来ていた
しかし、ついにそれすらも危うくなってきた。ウイリアムは現行のNYTOを切り捨てる気だ
それはつまり、ブラメドの命も危ういということになる
「私の家族は大丈夫でしょうか?」
「よく言う、モリドーを助けられる場所に居ながら動かなかっただろうに」
「あの子は少々人の事を聞かないところがあるので、荒療治に丁度いいと思いまして」
「クッソスパルタすぎんだろ・・・こっちが言えたことではないが」
S13の戦力の内、自分にさけるメンバーをM4とUMP4が選抜して向けていたのか、3人が近づいてくる
UMP4、M16A1、G11だ
「おい・・・指揮官」
「こういう事ですよ」
そう言ってブラメドは両手を上げた、投降の意味で
そしてその後両手手首を合わせて前に出した、連行してくれという意味だ
「・・・?裏はねぇよな?」
「後で事情は説明する、とりあえず護送を頼むぞ・・・あ、M16、カロリーバーがあればくれ」
M16は自分から離れた位置にモノをおいた
こいつ・・・!!
「お仕置きだ指揮官、悔しかったら頑張って取って食ってくれ」
「チキショーメェェェ!!」
両手で這って取りに行き、置かれたエナジードリンクとカロリーバーを食う
これで一応、ナノマシンのエネルギー源くらいにはなるだろう
タンパク由来のナノマシンで良かった、心底そう思う
これが仮にも無機由来ならアウトである
「さて、どうするか・・・」
自分が呟いたとき、潜水艦では一つの戦いが繰り広げられてるのだろうな・・・
ところで、グレイとアッシェさんの
もしかしてアッシェさんがグレイを助けたか?
同時刻 ルースキー・ボリショイカーメニ間海上
「艦長!!魚雷接近!!数3、いや5です!!」
「マスカー*1起動!!デコイ撃て!!同時に射点解析!!」
「了解!!」
LAFIは少し前から艦橋に来ていた
艦が戦闘態勢に入り、危険度が増したからだ
「シナプス艦長、意見具申よろしいですか?」
「あぁ、聞こう。LAFIさん」
「ルースキー側に寄りましょう、部隊の回収を優先に動いてください。敵はそれを全力で阻止にかかるはずです」
「艦を囮にしろ、と?」
「いいえ、ちゃんと策はありますよ」
そう言って海図台の前に立ち、話を続ける
「この海域は遠浅で潜水艦は海底スレスレか着底してなければいけません、であれば」
「行きがけの駄賃に押しつぶすというわけだな?」
「えぇ、この艦の構造材であればその程度、傷ひとつ付けずにやれますから」
「貴女は時々脳筋になるな・・・主に似てると言われないかね?」
「そ、そんな事はありません、よ?」
汗がダラダラ流れてきた、言われたことに思い当たるフシが多すぎるからだ
「だが、それだけでは足りんな・・・ふむ、鬼ごっこをしてもらおうか」
「鬼ごっこ、ですか?」
「種明かしをしよう。水雷長、本艦の出す音を魚雷に適応できるな?」
「はい、5分ほどあれば・・・」
「2分で終わらせろ」
シナプス艦長が水雷長を務める若い女性にそう問いかけると彼女は普通そうに答えた
この艦の出す音を魚雷に出させ、敵にそれを追わせる・・・その間に自分たちは静かに去る
おまけで何隻か敵艦を行動不能にして・・・なるほど、鬼ごっことは言い得て妙だ
「策士ですね」
「昔のとある漫画にあったことの真似事さ、実戦で引っかかる阿呆は居ないと信じたいね」
「準備完了です!!」
「よし、全艦通達、静音モード2。ダミー発射とともに進路をルースキーへ」
「了解」
魚雷が放たれると同時に艦体は泡で包まれた、マスカーを使うことで艦からの音をカットアウト、魚雷に食いつかせやすくしたのだ
そして・・・
「敵艦群、ダミーに食いつきました」
「阿呆だったか・・・進路ルースキー島北部1.5km海上、超長距離魚雷とVLS用意、いつでも撃てるように」
「了解です」
「お見事です、艦長」
純粋にそう思った
マスターなら多少の損害を覚悟で暴れるが、この人は相手から隠れる事でやり過ごした
戦局というものを俯瞰して見れる能力はマスターより上なのかもしれない
数で見るマスターと個でみる彼の違いなのか、彼に向いているのは防衛だ
守りにはしらせれば、きっとマスターですら苦虫を噛み潰した顔になるだろう
「君はここに居ていいのか?」
「問題ありません、私はどうせ艦内でお留守番ですから」
「拗ねているのか?」
「・・・黙秘します」
図星を言われて少しだけ恥ずかしくなった
ボリショイカーメニ極秘研究施設
「おーおー、これはまたど派手にやってくれるねぇ?」
「貴方は・・・誰ですか?指揮官からは聞いてません!!」
「まぁ、本来ならまだ会う予定でなかったからねぇ・・・ところで君、敵がどれくらい居るか分かるかい?」
「すうひゃ」
「ざっと一万だ、機甲師団級戦力を相手に歩兵で挑んでどうするのかな?」
ボリショイカーメニに潜入していた部隊は謎の人物が現れて即展開したバリアに守られていた
その人物は苛烈な攻撃を防いでいるバリアを展開しつつ微笑みながら告げる
「そのまま研究所に入ったほうがいいぞ、敵の目的が君達と同じであれば迂闊に攻撃できん。どうせ内部は俺の同行者がクリーニング済みだろうからな」
「いつのまに!?」
「生体反応は無かった、か?残念だが欺瞞できるのさ。現にキミ、俺から生体反応でなくて困惑しているだろ?」
「それだけではありません!!」
64式自の困惑はそれだけが理由ではなかった
その男の佇まいや話し方、ふざけたと思えば急に冷静になって話す二面性、それらが・・・
「指揮官から聞いていたとある男性と一致する。かね?おめでとう、正解だ」
「だとしても!!」
「あいにく、こういう輩をブッ潰すのは俺の本業でな。こっちじゃ本格戦闘は初めてなので君達を巻き込むのは避けたいんだわ。理解しろとは言わんが納得してくれ」
それを言われて何も言えなくなった64式自はため息を付きながら嫌味を言うことで誤魔化す事を考えた
「指揮官に連絡しました。貴女が言ってたクソ野郎、無駄に元気に暴れようとしている、と」
「アッ・・・オワタ」
今更連絡されることに気づいたとしてももう遅い、直接回線で画像付きで送った
指揮官がすぐ来れるなら、道中の有象無象などあっさり蹴散らして飛んでくるに違いない
「どうにかなんない?」
「死ねばよろしいのでは?」
「キミ、元を正せば自衛隊の武装だったよね?」
「それが何か?」
アイツは本当に周りを変えてくな・・・と眼の前の人物は呟いて、研究所の入り口を指さした
「内側から爆散するからすぐに突入する用意をしておきたまえ、後はそのまま振り返らず地下に潜ればいい」
「今だけ聞いてあげましょう・・・行きますよ皆さん!!」
爆発が起きた直後、なだれ込む小隊を後ろにして俺は敵の方を向いた
数差はざっと計算して8500:1、圧倒的不利だ・・・普通なら手も足も出ないまま負けている
だが・・・
「久しぶりの本格戦闘だ・・・味気なく死んでくれるなよ?」
それを真正面からブチ破る外道がいれば、さしたる問題はない
バリア解除とともに射撃地点へ重爆、撃ち漏らしを太陽光を収束して焼き殺し、数分で敵を薙ぎ払う
同時進行で敵に対して自分の位置をさらけ出し誘引する
結果として敵に増えるのは数滴損害、たった10分で壊滅状況に陥った敵は混乱し指揮系統すら一気に機能不全に陥った
OODAサイクルとして最適な運用が出来てると確信し、さらなる一手を放つ
「さて、逃げ道塞いでやるかね・・・パーリィータイム!!」
オマケで敵が逃げ道として確保していたルートを全て爆撃で塞ぎ、完膚なきまで全ての手を封じる
これで作られるのは混戦状況。誰が味方で誰が敵かも分からない混沌・・・この世の地獄だ
「モノ皆全て踊り狂え、我が手のひらで。くくく・・・ははははははは!!」
血と虐の大地に、哄笑する一人の男の声が響いた
うっわ最悪な味方がログインしやがりましたわ・・・すぐログアウトさせないと・・・