続きかいてたら1000文字くらいでちょうどいい切れ目がきちゃったので、
閑話といっしょに投稿して、今度の日曜の午後に続き部分は前話と統合します。
閑話は残しとくので、しおり使ってる兄貴姉貴もあんしん!
追記
そんなわけで、前話と統合しておきました。
よろしくオナシャス!
しゅるしゅる、ぱさっ。しゅるしゅる、ぱさっ。
カーテン越しに、
「……ザクウよ。お前、意外とむっつりだったんだなぁ」
「」
「そんなにかぶりつきで着替えの音聞いていたら、わたしでなくてもそう思うよ」
「……ご、誤解だよ」
「ほう。なら、実際はウルのことどう思ってるんだ? お前、あれのこと好きなのか?」
「い、いや、そんなこと」
「にしては、あれが服を見ていたのを熱心に見守ってたじゃないか。ほかの奴らの時は自分の服を見たりしてるのに」
「……まあ、特別、ではあるよ。特別あぶなっかしくて、特別気にしいで、特別自分のことをぞんざいにしちゃってる子。だから、ボクはあの子にのびのび笑っていてほしいの。――だから、好きとか云うと、あの子は、その。身体でお礼とか云いそうだから、いや、ほんとに、だから、云わないでね」
「そうか。わかったよ」
「むしろ、シュユこそ初対面のウルにそんなに興味もつなんてめずらしい。ボクたちと会ったときはもっと素っ気なかったじゃない」
「まあ、あれは同類だからな」
「それ、さっきも云ってたよね。同類って、なに?」
「そのままの意味だよ。わたしとおなじ、
「魂と肉体の形が、ちがう?」
「ああ。わたしが後天的にガーゴイルになったように、あれもおそらくは後天的にあの姿になったのだろうよ」
「それは、だいじょうぶなの?」
「ん?」
「それで、病気とか、よくないこととか」
「ああ、あれはもうあの形で調和して、安定している。あれはもうあれでウルという形だよ。むしろ無理に歪めようとしたほうがダメージがあるだろうよ」
「そっか。ならよかった」
「……いいのか? お前の見ている姿は、あれの元々ではないんだぞ?」
「びっくりはしたけどね。でも、ウルちゃんの中身は、さっき云ったとおりの、あぶなっかしい、でもやさしい子。それを知ってるから、だから、だいじょうぶ」
「……そうか。――にしては、魔獣の首輪なんかつけさせてるようだが」
「う。そ、それは、外してあげようとはしたんだよ? でも、ウルちゃん気に入っちゃって、『これ、返さなきゃ、ダメか?』なんて聞かれたら、もう」
「お。終わったみたいだよ」
「シュユ!」
しゃー、とカーテンが開いて、そこからウルがどこか誇らしげに姿をあらわした。
エプロンだけで、彼女のちいさくて薄く細い身体がおしげもなくさらされている上半身と、大きなリボンをはじめ装飾がふんだんにあしらわれたふわふわスカートとのコントラストが、絶妙に彼女によく合っている。どこか
もし、さっきの魂と肉体の話がほんとうだとして。その体躯で抱えるには複雑で重厚な
でも、それで気持ちが変わることはない。
自分で選んだ服を着てうれしがっている彼女の、この笑顔を守りたい。
「なあ。シュユ、この服――」
しかし、その笑顔はほかならぬ彼女自身が
さっきまでのうれしそうな顔はどこに行ったのか、蒼白い顔で沈んだ表情ばかり百面相。最終的に、うるうると
「――シュユ。この服、売って、くれるか?」
ばしん、とシュユが叩いてくれて助かった。あのままだと、彼女に悟られてしまったろうから。――その安心もむなしく、シュユにあっさりバラされてしまったけれど。
それに、シャツとかでもっと肌を隠してほしいと思ったのに、彼女は布面積のすくない水着を選んでしまう。あぅ。どーして。
けど。
「どよ。リーダー」
と見せつけてくる、すっかり明るさを取り戻したウルに、ボクは、ウルがよろこんでるなら、いいか。という気になってしまうのだった。