私は気ままにデュエルがしたい   作:紙吹雪

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創作デュエルが描きたかった。それだけ。


本編
1話


「……ここは、どこ?」

 

 私、仕事帰りだったのだけど……私は何処にいるの?

 

 なんか終電に乗っててうっかり寝ちゃったんだけどね、気が付いたら外の光景が明らかに妙だったの。夜だったのに真っ昼間だったんだもの。流石の私もそこまで寝過ごしたりはしない、はず。多分。だよね?とにかく、早く自宅に帰りたい……それにしても、ここは一体何処の街なのだろうか?電車の中には日本語があったし、風景も近いから現代日本であるのは分かるんだけどね。私、たまに出張で遠くに行く事もあるんだけどこんな街あったかな……?

 

「あっ、お、降ります……」

 

 取り敢えず、電車が止まったので降りる。駅は特に変わった物もない普通の駅だった。うーん、でもなんか違和感があるなぁ……

 

 そう言えば、駅なら街の名前とか書いてあるだろうと確認してみる。街の名前はどうやら『舞網市』と言うらしい……待て待て、そんな名前の市日本にあったっけ!?まるで意味が分からんぞ!?いや、でも何処かで聞いたような……

 

「……あ」

 

 ……思い出した。たしか、遊戯王ARC-Vの舞台がそんな名前だったような……私、アニメの方はネタくらいしか知らないんだよね。基本OCGカード位しか知らないしさ。街の名前を知ってたのは友達から聞いたからだ。別に興味なかったんだけどね。あっはっは。

 

「…………」

 

 ここ、遊戯王ワールド?マジですか?ブラマジです。うっさいわ!

 

 ここは一旦落ち着こう……まず、残りの仕事を何とか……違う、そうじゃない。これからどうするかを考えますか……

 仮に、ここが遊戯王の世界だとする。すると、どうせ遊戯王の事だ。多分死人が出る。デュエルで。……あかん。

 

 ……取り敢えず、主要キャラには近づかないようにすれば大丈夫、かな?私は何処にでもいる普通のOLだよ?闇のゲームとか魂を盗られるのは勘弁してほしい。怖くて震えそうです。私は普通のデュエルが出来れば満足なんです。

 

 たしか、主人公の名前は……思い出せないや。友達がトマトって言ってたのは覚えてる。んで、前作のが海老で次作が山羊。他にはCMで見た人が何人か覚えている。【RR】と【DD】の宣伝にしてた2人はなんとなく覚えてる。カッコ良かったし。ちなみに宣伝されてたパックは買いました。ノーマルレアしか出なかった。ちくせう。

 

「ここに居ても仕方ない、か」

 

 この街、歩き回ってみますか。流石にいきなりガラの悪いチンピラに

 

「俺とデュエルしろぉぉぉぉぉぉ!」

 

 とか言われないでしょ多分……いや、デッキは今持ってないからデュエルは出来ないか。持ち物……そう言えば、お金、この世界でも使えるかなぁ……無理だとは思うけど。そう願って私は肩に掛けた鞄の中に財布があるのを確認して……あれ?

 

「で、デッキがある!?それに、多分デュエルディスクも……」

 

 デッキは複数あるみたいだがおかしい。そもそも仕事帰りにこんな物持ってる筈がない。でも、何故かそこにある。

 デッキを確認してみると、それは私が組んだ覚えの無いものばかりだった。どのデッキもリンクモンスター関連のカードが全く見当たらない。しかし、どれもガチデッキだなおい……ヴェーラーや灰流うららなんかも入ってる。一番悲しいのはリンク入ってない事かな。私、結構リンク召喚お気に入りだったんだけど……

 

 ……もう、いいや。考えるのは後にして今は散歩でもしよっと。

 私は何が起こってるのかも分からないまま街に繰り出した。

 

 

 ◇◇◇

 

 

 ……迷った。当たり前か。初めて来た街だし。それしても、この世界にはデュエル塾なるものがあるらしい。あれかな、サイバー流とかなんとかいう奴みたいなアレかな?個人的にはディアンケトが先生をやっている所が気になるけど……まあ、それはそれとして。

 

 結局どうしようか……ホテルに泊まる?お金、確認してみたけど使えなさそうだったんだけど。なら、お金を稼ぐ手段を確保するのが良い……かな。

 

 アルバイトでも探してみようか……いや、待て。塾の講師か……一応、これでも近所の大会には参加した事もあるし、デュエルの先生なら出来るかも?

 

 よし、そうと決めれば何処か良さそうなところを探してみますか。とは言ってもこの街の地理なんてサッパリ分からないんだけどね。はぁ……どうしよう……

 

 

「どうしたんだい、お姉さん?」

「え……誰?」

 

 

 ……急に話しかけられた。相手はキャンディーを舐めてる男の子……事案?いやしかしここは遊戯王の世界だ。実は多重人格の決闘王でもおかしくは無い。

 

「道にでも迷ったの?なんなら僕が案内してあげようか?」

「……えっと」

 

 どうしよう。案内すると言われても何処に行けばいいのか分からないのだけど。ストレートに先生募集してるデュエル塾ありますか?って聞いていいものか……あーもういいや、聞こう。

 

「えっと、講師とか募集してるデュエル塾とかって知らない……?」

「それなら良いところがあるよ!」

「ほんと?」

「うん!」

 

 まじか、言ってみるものだね。わーい。

 

「うーん、でもそうだなぁ」

「……?」

「ただで教えるのもなぁ」

 

 ……あ、(察し)。

 

「そうだ!僕にデュエルで勝ったら教えてあげよう!」

 

 やっぱりか……ついさっき確認したデッキで上手く戦えるだろうか……いや、回し方は分かるんだけどね。いざ回すとなったら不安が残る。結構面倒臭いっていうか、手間がかかるっていうか。

 

 ……まあ、なんとかなるか。

 

「……いいよ」

「やったぁ!じゃあ、行っくよー!」

「はいはい」

 

 お互いにデュエルディスクを構える。流石に私もデュエルディスクを使ってデュエルするのは初めてだ。不謹慎かもしれないけど、ちょっとだけワクワクしている自分がいる。

 

 ……あ、そう言えばARC–Vってアクションデュエルするんだっけ?あれって身体思いっきり動かすって聞いたんだけど?私、運動苦手なんだけど……って思ったけど普通のデュエルだった。それでも立ってするのは私にとっては少し斬新だなぁ。

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 さて、初陣だ。

 




飴を舐めてる小さな男の子。一体何者なんだ……?

主人公の使用デッキは毎回変わる予定です。
使って欲しいデッキがあれば感想で呟いてくださればもしかしたら採用するかも。
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