100,000UAありがとナス!お気に入りも増えてて嬉しい……ウレシイ……
今回のデュエルはダイジェスト版です。他にも書きたい事もありましたので……デュエルパートが好きな人には申し訳ないです。
最初はトマト視点です。
俺の通っている遊勝塾で講師をしている藤野明美先生には謎が多い。ある日突然現れ、圧倒的なデュエルの腕を俺たちに見せてくれた。今ではデュエルの先生を買って出てくれている……と言うか、他にできる仕事がないかららしい。何でも普通の会社でOLをしていたらしいんだけど、終電に乗っていたらいつの間にか舞網市に着いて居たんだとか……いや、どう言う事だよ。帰れよ……家族とか心配しないのか?
出会った後、実力を証明するために俺とデュエルをした。結果は先生が途中で倒れて無効だけど……実質俺の負けだった。しかも、俺の家に運んだらどういう経緯なのかそのまま住むことに……だからどう言う事だよ。
見た目は意外と美人……だと思う。最初に会った時は目の隈とか髪の荒れようとかが酷かったけど、うちのお風呂に入って良く寝たら見違えた。すごく跳ねてた髪の毛はスラスラと櫛が通るくらいに。母さんが楽しそうに櫛を通していた。散髪に行くのが面倒だからとかなり長い黒髪だ。その癖自分の外見には全くの無頓着らしく母さんに叱られていた。女の子なら髪の毛のお手入れくらいしなさいって。そしたら子供みたいに「やだー!」って……俺に圧勝した先生は何処に行ったんだ。
「見違えたわね〜。その顔なら彼氏とか居るんじゃない?化粧とかは?見た限りしてなかったと思うけど」
「いや、居ないっす。それと、化粧とか興味ないっす。もし万が一まず無いだろうけど化粧なんかしてまだ見れる見た目になってしまうと部長のセクハラの対象になるんで……ああ、現実で禁じられた聖衣使えたらなぁ」
「とにかく、これからはきちんとお手入れすること!いいわね?」
「やー!」
ちなみに禁じられた聖衣は攻撃力を600ポイントダウンさせる代わりにモンスターを対象にならず、効果による破壊から守る速攻魔法らしい……対象を取るってなんだ?たしか、回避にもそんな言葉があったような……その後母さんが「うちに住む?」って言い出したんだっけ。この子を放って置くと折角の長い髪が勿体ないとかなんとか……俺にはよく分かんないや。
それよりも、家族が居るんだったら早く仕事に戻るべきなんじゃないかと言ったんだけど本人曰く、「1日サボったんなら多分勝手にクビになってるから……今更戻っても罵詈雑言のストライクバーストだよ」だそうだ。何を言ってるのか殆ど分からないが、多分ブラック企業って奴なのか?あと、アパートで一人暮らしで実家に父さんと母さんはまだ居るらしい……それは、ちょっとだけ羨ましいな。あれ、アパートの家賃って……いや、気にしないでおこう。本人は気付いてないみたいだし。
まあ、ここまでは良い。あんまり良くないかもしれないけど。この先生が1番問題なのは……性格だ。
だってさ、先生の柚子や素良を見る目線がなんと言うか……凄く邪なんだよ!初対面の時とか権現坂に「不審者かッ!?」って言われてたし、その癖デュエルは滅茶苦茶に強いから文句も言えない。ライフ16000対100なら流石に勝てると思ったのに……!ライフを入れ替えるなんて反則だぞ!「でもこれってエンタメじゃなかろうか?」って言われたらそれもそうかもしれないけどさぁ!あんなのデュエルじゃなーい!
でも、授業は割と真面目にしている……たまにふざけるけど。普通の召喚だけをとってもかなり複雑に説明するんだ。通常召喚と召喚の違いってなんなんだよ……正直、俺はあまり理解できていない。それよりももっと父さんと同じエンタメデュエルを極めたいんだ、俺は。でも、それを先生に言ったら「ならまずは基本のルールくらいは完璧に覚えないとね♡」って……ああもう!なんでそういう時だけ正論を言うんだよ!
他にも様々なカードの効果や使い方、相性の良い組み合わせなんかも教えてくれる。その中には実戦向きではないと言いながらかなり面白いコンボもあったから聴いていて楽しかった。授業中昼寝したら怒られるし。でも、先生が授業をしていた最初の頃はあまりデュエルをやってなかったんだ。
「んがー!」
「ん?どったの遊矢くん。大丈夫?乳酸菌摂ってる?」
「いや、ヨーグルトは別に嫌いじゃないけど……って、ちがーう!俺が言いたいのはもっとデュエルの実践とかをだな……」
「ほうほう、なるほど……なら、やろっか」
「……えっ?」
俺がそんな事を言った日から、先生は主に実際にデュエルして教えるやり方をするようになった。これは後から聞いた事だけど、先生はこれまで誰かに教える事は後輩に仕事教えた事ぐらいだったから生徒の意見を参考にしてやるようにしてみたんだそうだ。その教えた後輩はすぐに辞めてしまったそうだが……なんだろう、先生と一緒にいると会社とか企業にいいイメージが湧かないや。LDSには元からそんなにいいイメージを持ってないけど……
「これで、俺の勝ちだ!」
「それはどうかな?カンコーン!」
「その謎の効果音はなんだ!?あと、効果音は口で言うものじゃないだろっ!?」
それから何回も先生とデュエルしているけど、まだたった一度も勝てていない。最近はハンデを付けてデュエルしているんだけど、それでも勝てない。毎回毎回、ハンデをすり抜けたり逆にハンデを利用したりしてくる。しかし……
「先生は同じデッキをまず使わない。それで、今回のハンデはエクストラデッキなし……」
……これなら、勝てるかもしれない!いや、絶対に勝つ!負けっぱなしは性に合わないんだ!あのターンをスキップする巨大な天使やライフを同じにする天使も出てこず、確実に正解するクイズも使わず、延々と攻撃を防ぎ続けるデッキも使わないなら……!
……デュエルが始まる前は、そう思っていたんだ。
◆◆◆
「セリオンズ"キング"レギュラスでダイレクトアタック!」
「くっ、アクションマジック回避を発動!」
「ならセリオンズ"キング"レギュラスの効果発動!手札・フィールドからセリオンズと名のつくモンスター……セリオンズ"リーパー"ファムを墓地に送って相手の発動したカードの効果を無効にする!これで君の発動した回避は無効だ」
「くっ、またか!?シンクロや融合やエクシーズモンスターでもないのになんて強力な効果なんだ!?」
まあ、下手なエクストラデッキのモンスターよりも強いメインデッキのモンスターなんていくらでもあるし……分かりやすいのだとパンクラトプスとかかな。あれは初心者にもおすすめできる。
「ねぇ、これって……先生は全ての召喚法の使い手なのは知ってるけど。と言うか下手したらいつもよりも生き生きしてない?」
「まさかエクストラデッキを一切使わずにここまでペンデュラム使いを圧倒するとは、な……アクションデュエルではないのは気になるけど」
「くぅ、もう一度戦いたいぜ!なにせ前に俺が戦った時は何もさせて貰えなかったからなぁ!いや、今回も大して何もさせて貰えないような気もするが……」
「はい、セリオンズ"キング"レギュラスでダイレクトアタックで終わりっ!」
「ぐわあぁぁぁぁぁぁ!!」
遊矢 LP 1200 → 0
いやぁ、EMは強敵でしたね……
「くそっ、また負けた……」
「ははっ、ざっとこんなものかな。これで30勝目か。そうだなぁ、今回は反省会みたいなのをやってみようかな。はい、私の勝因は主になんでしょうか?」
「はいはい!最後のセリオンズ"キング"レギュラス!回避を無効にしたりする効果が強かった!」
「うん、素良くん正解!ご褒美にこの飴玉をあげよう」
「わーい」
か゛わ゛い゛い゛な゛あ゛そ゛ら゛き゛ゅ゛ん゛
「おほん。えっと、他には?」
「はい。先生は最初、惑星探査車の効果で自身をリリースしてフィールド魔法円盤闘技場セリオンズ・リングをデッキから手札に加えて更にそのフィールド魔法の効果でセリオンズ"キング"レギュラスを手札に加えた後、墓地の機械族の惑星探査車を装備して特殊召喚していました。セリオンズ"キング"レギュラスを特殊召喚するには墓地にセリオンズと名のつくモンスターか機械族モンスターが必要だったわ。つまり、先生は惑星探査車を召喚した時から既にそこまで繋げるつもりだったのでしょう?」
「おー、そこまで考えてるなら合格点かな」
流石は私の真澄ん。
流石だぞ! デュエルのコンボを 理解して いるんだな !
「うん。今真澄ちゃんが言ったように自分の使うカードと相性の良いカードなんかは積極的にデッキに入れるべきかな。まあ限度はあるけど……そう言った自分のデッキに合うカードを探す事もデュエルの楽しさの1つなんじゃないかな?特に種族や属性に関するサポートカードはデッキを組む段階で探しておくといいよ」
代表的なのだとオネスト、闇の誘惑、増援、リミッター解除、サルベージなんかかな。
「な、なるほど……」
「たしかに、デッキを組む時も楽しいよな!」
うんうん、そう言ってくれると口から出まかせを言ってる身としては冷や汗が出るな!いや、完全に口から出まかせって訳じゃないけど……私、最近勢いで話してるところあるし。
「ふむ、じゃあみんなのデッキに合うカードを幾つか挙げてみよう。まずは遊矢くん」
「え、俺ぇ?」
「正直遊矢くんのデッキに合うカードは割と少ない。EMって割と単体で完結してる部分あるし」
って言っておかないとEmと合わせられたら酷くなるからな……
「まあEMは種族属性レベルがかなりバラけている。だから正直サポートカードとなるとペンデュラム関連のカードになるからなぁ」
だからと言ってセンサー万別なんて私は絶対に薦めないぞ。遊矢くんには合わないだろうし。決して私が使われると困るとかそんな理由ではない。いいね?
「次に柚子ちゃん。彼女のデッキは天使族・光属性で統一されている。これは中々組みがいのある種族属性だぞ」
「そ、そうなの?」
「ああ。まず光属性デッキなら取り敢えずオネストは入れて損はない。天使族関連となると……神の居城ーヴァルハラとかかな。他にも挙げようと思えば幾らでもあるからこれくらいにしとくね」
クリスティアとかクリスティアとかクリスティアとかな。
「お次は真澄ちゃん。ジェムナイトは組む方向性によってデッキがかなり変化する面白いデッキだね」
「……と言うと?」
「ジェムナイトは他のカテゴリ……あー、カテゴリって言うのは例えばカードに「○○と名のつく」とかってあるでしょ?その○○の部分を私はカテゴリって呼んでるかな。【EM】や【ジェムナイト】って感じで」
正直、「○○カード」の方が言いやすい。一応他の人らに合わせてるけど……あと、テーマやシリーズなんて呼び方もあるけど、そこら辺は人それぞれだし好きな呼び方でいいんじゃないかな。呼び方なんてどうだっていいんだ、重要な事じゃない。
「で、ジェムナイトは……と言うかジェムナイトに限らず他のカテゴリと合わせてもいい。まあ相性はあるけどね……ジェムナイトだと例えばサンダー・ドラゴンを入れるとジェムナイト・プリズムオーラの召喚が、ヴォルカニック・バレットを入れるとジェムナイト・マディラの召喚が楽になるかな」
「……なるほど」
まあ正直マディラそんな強くないけど……もうちょい打点あればなぁ。
「後はそうだなぁ……取り敢えず魔法罠を除去するカードは入れておいた方がいいかな。普段よく私とデュエルしている遊矢くんや観戦している他の人は分かってるだろうけど」
「うっ……たしかに先生が罠カードを使うとかなり酷い目に遭ってたなぁ」
「ま、そう言う事だから。何か質問のある人はいるー?」
私が生徒達を見渡すと、1人手を挙げている人がいた……しゃ、社長さん?
「え、えっと、なんでしょうか赤馬社長?」
もしかして騙して悪いがされるの……?これが仕事なの?
「1つ、聞きたい事がある。君が先程使ったカードは何処で入手したんだ?少なくともセリオンズなんてカード、私は知らない」
「…………」
そ、それ聞いちゃいますか?いやまあ正直に答えるしかないけどね……?下手に誤魔化したら後で酷い目に遭いそう。
「……その、気が付いたら持ってました」
「ほう、具体的に言うと?」
「終電で家に帰ろうとする私。日々の仕事の疲れからか睡魔に負けてしまう。目覚めて見知らぬ土地に来てしまった私に対し、その場所舞網市で降りかかる出来事とは……って感じです」
「何1つ分からないんだが」
「すみません、ちょっとズレました。えっと、まあそんな感じでこの街にやって来ちゃったんですけど……デッキはその時に何故かカバンに入っていました。それも大量に」
思えば、結構重かった……
「……なるほど。その説明で一応は納得した」
「なら、良かったです」
私としてはそうしてくれると助かる。絶対まだ疑ってるだろうけどな!しかし、私がこの世界に来た理由もイマイチ不透明だな……調べてみてもいいかもしれない。何をどう調べたらいいんだよって話だけど。
……まあいいや、私は自由気ままにデュエルでもして暮らせればそれで満足だ。あ、この場合の満足は某満足の人とは何も関係ないからね?