今回はデュエルなしかつ短めです。許してください何でもしますから!(なんでもするとは言っていない)
赤馬社長が急に見学に来てから数日。遊矢くんはジュニアの大会に参加する資格みたいなのを取りに他の塾生とデュエルを挑んでいた。その試合にみんな行っちゃったから私は手持ち無沙汰になっていた。
「先生は行かないの?」
「行かないかな。結果なんて分かりきってるからね」
色々叩かれてても遊矢くんは主人公だしこんなところじゃ負けないでしょ。私は暇潰しに最近見かけたトリシューラプリンでも食べようかな?
そうそう、柚子ちゃんは融合の勉強の為に素良きゅんの試合を見に行っているらしい。勉強熱心で何よりだ。
「うーん、平和だ」
私は昨日お店で買ったトリシューラプリンを食べながらソファーでぐうたらしていた。かなり高いプリンだから食べるのは週に一度にしている。
これでコーヒーもあればいいんだけどね。
「明美ちゃん、貴女今日はする事ないからってダラダラし過ぎじゃない?」
「そんな事ないっすよ。あぁ、プリンうめぇ……」
まるで手札と墓地とフィールドのカードをゲームから除外されたかのような美味さだぁ……除外されたカードはきっと征竜が混じってるに違いあるめい。
「はぁ、まったく。買い物にでも行ってもらおうかなと思ってたけど……」
「えー昨日行ったじゃないですか」
「それは貴女が勝手に行っただけでしょ?」
「まあそうだけど」
カドショ寄ろうと思ったけどよく考えたら私のデッキケースに大体のカードがあるから必要なかったんだぜ。
と言うかいつの間にかデッキケースに新しいデッキが追加されてるし、どう言う事なんだよ。たしか【ティアラメンツ】だったかな。他にも沢山ある。と言うか無限に湧いてくる感覚すらする。
他にも所持デッキを見返していると私の知らない真新しいカードがいつの間にか投入されてたりしてビビる。おそらく、私が居ない間にOCGで登場したカード……だと思う。多分。
「とにかく家でずーっとダラダラしてないで、たまには外出くらいしなさい」
「えー……」
折角の休日なのに……
「またそのプリン買ってもいいから……ほら、これが買う物リスト」
「……なら行こう!」
あのプリンは良いものだ! お値段は少々高くて2700円だけど。隣にあったコーヒーのブルーアイズマウンテン3000円よりかはマシだったけど。
「行ってきまーす!」
「はぁ、勿体ない……行ってらっしゃい」
こうして私はお買い物に行く事になったのである。主にプリンを買いに。
◆ ◆ ◆
しかし、この街の広告看板なんかを見ると遊戯王関連ばっかだな。ワイトとかディアンケトとか。いやまあアニメ遊戯王世界なんだからそりゃそうだろうけど。
買い物は終わった。トリシューラプリンは売り切れだった。解せぬ。
「どうしよ、代わりになんか買おうかな……」
とは言え、他に買いたいものなんて……しょうがない。適当にエクレアでも買って食べよ。
「うーん、甘くて美味しい。美味しいけど……」
やはり、トリシュじゃなければ満足できねぇぜ……
「……遊矢くんの試合でも見に行こ。暇だし」
する事ないから別にいいよね? 幸い、会場は聞いていたから知ってるし。
そう思い立って遊矢くんが今日アクションデュエルを行なっている会場に向かっている途中。
「……あれ、先生?」
「柚子ちゃんに素良きゅん? どうしてここに……まさか、自力でここまで?」
私と同じ方向に向かおうとしていた2人と会った。たしか、柚子ちゃんは素良きゅんの試合を見に行っていると聞いていたけど……もう終わったのかな?
「先生も遊矢の試合を見に行くの? 行かないって聞いてたけど……」
「あまりにも暇だったからね。じゃ、一緒に行こっか」
しかし、時間帯的にはもう終わっているかもしれない時間らしく、2人は走って行く訳で……
「ぜぇ、ぜぇ……ちょ、ま、はや、」
「先生、おっそーい」
やかましい! デュエリストに体力なんていらねーんだよ!
私は今ここに体力不要論を講じる!
アホな事考えてぜーはーぜーはー言いながらもなんとか会場にたどり着いた。どうやら試合はまだ終わっていないらしかった。
「や、やっと……着いた……」
「よかった、まだ終わってない!」
「そして、俺は手札から魔法カード融合を発動!」
……ぬぬ?
「遊矢が融合召喚!?」
「いつの間に……と言うか素の融合いつ入れたんだろう?」
融合素材にするのはオッドアイズと星読みの魔術師か。相手のフィールドを見るに出すのはボルテックスじゃなくてルーンアイズ……いや、待て。
相手の女の子可愛い!? 丁度食べご……育ち盛りじゃん!
「ああ……勝ったな。丁度締めの部分だけでも見れただけよしとしよう」
「そうなの?」
「ああ」
ルーンアイズはそこそこフィニッシャーとしての効果を持つからね。つーか壊れた瓦礫みたいなのが見えるんだけど、もしかして崩れたのかな? こんなのがよくあるなら絶対一年に何人か死人出てるでしょこれ。
そして、私の思った通りに遊矢くんが相手をワンキルしていた。初期ライフ4000だと打点上げなくてもそれなりにワンキルが決まるもんだ。
「すっごーい! 流石遊矢!」
「あれ、先生? 来ないって言っていたけど……」
「ああ、暇で。それにしてもいつの間に融合モンスターを……いや、勝利おめでとう。私は見に行かなくても勝つって信じてたけどね」
遊戯王アニメだとデュエル中にエクストラデッキのモンスターが増えたりカードを創造したりするらしいから、そこには突っ込まないでおこっと。そこ考え出すと頭が螺旋のストライクバーストしちゃう。
「遊矢、今の……」
「あ、ごめん。これ、勝手に使っちゃって……」
そう言って遊矢くんは先程使った融合を柚子ちゃんに差し出す。
「これ、返すよ」
「え? いいの?」
「勿論!」
「そいつと一緒に、柚子は今までと違う自分になろうと頑張ってる。今度は俺の番だ。柚子のお陰でヒントを貰った」
あら〜、あんた達本当に仲良いわね。これは柚子ちゃん正ヒロインですわゾ〜。
そう思った矢先。
「ミエルの……運命の人ー!」
今の声某少佐じゃね!?
「やっぱり貴方が運命の人だったのね! さっきビビッときちゃったの! 占いは間違ってなかったんだわ!」
さっきまでデュエルしていた相手の女の子に遊矢くんは飛び付かれていた。これ絶対はいってるよね。
「ちょっと……運命の人ってどう言う事?」
あーらら、柚子ちゃんもオコだよ。
「いや、俺もよく分からないんだけど……」
「遊矢くん、浮気はちょっと……」
「ち、違うんだ先生!」
「遊矢〜……!」
「いや、だからこれは……!」
「何なのよその女!」
リアルでそんなセリフ聞けるとは……ある意味来た甲斐があったな。
「待てよ、遊矢くんとこの子が結ばれるとすると……この子が私の妹になるのか!」
「先生、その発想は気持ち悪……おかしいと思うよ」
取り繕えてないぞ、素良きゅんや……(泣)
「待てよ、元々柚子ちゃんは私の妹みたいなものだから、遊矢くんが新しく女の子囲ってくれると私としてはお得なのでは……?」
「先生ぃ……!」
「げぇ!」
しまった、こちらにもハリセンの矛先が向いてしまった! ハリセンの矛先ってなんだよ(自問自答)
取り敢えず、その場から離れて会場の外まで来た。なお、声帯がどっかの魔法少女な女の子はずっと遊矢くんにくっついていた。
「ダーリン……♡」
「くっ……羨ましいぞ、遊矢くん!」
「え、えぇ……?」
「だーかーらー! いつまでくっ付いてるのよ!」
「私も遊矢にくっつきたいのに……」
「え、ゆ、柚子まで……?」
「ち、ちが……! ちょっと先生、勝手に私の真似しないでください!」
えー?
「折角柚子ちゃんの内心を代弁してあげたのに……」
「それって……」
「わあぁぁぁぁぁぁ!!! 私にはそんな本心ありません! いーい?」
「「はい」」
柚子ちゃんは嘘付かないからきっとそうだねうん。
「それで、2人は付き合うの?」
「当たり前よ!」
「そんなの認めないわよ!」
これは、アレだな……あの流れだな。
「なら、デュエルで決着をつければいいじゃない!」
「先生、いつもそればっかり……」
「え、私だけが?」
他の人も内心そう思ってるでしょきっと。
「なるほど……それなら負けないわ。貴女の運命、占ってあげる!」
「うっ……丁度今、デッキは調整中なのに……」
素で言ってるのは分かるんだけど、調整中とか言われると笑っちゃう。悔しい。
「……んもーしょうがないわね。だったら代わりに私が相手を務めようじゃないか」
「え、先生が?」
「仮にも柚子ちゃんのお姉ちゃんだからね!」
「はぁ?」
柚子ちゃん……そんな心愛ちゃんを見るチノちゃんみたいな視線を向けないで欲しい。興奮しちゃうゲフンゲフン。
「ふーん、誰だと思ってたけど……なるほどね。なら、相手にする理由は充分よ!」
「ふぅん、気合いは充分のようだ……」
「私は
「私は藤野明美。よろしくね……行くぞッ!」
「「デュエル!!」」
「結局、先生が柚子の姉だと思われてるままなんだけど……」
「別にいいんじゃない?」
「よくないっ!」
お気付きの方もおられると思いますが私の好きな声優は悠木碧さんと子安武人さんです(他にもいっぱいいるけど)
ミエルちゃんは好きなキャラだし他の連中と違って使用カードもOCG化してるので出します。